マカリアー
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エウリーピデース
エウリーピデースの悲劇『ヘーラクレースの子供たち』によると、ヘーラクレイダイはエウリュステウスの迫害から逃れるため、アッティカ地方のマラトーンに身を寄せた。アテーナイ王のデーモポーンは彼らを保護し、エウリュステウス率いるアルゴス軍と戦うべく兵を起こしたが、アテーナイに古くから伝わる神託を調べた結果、勝利するためにはハーデースの妃神ペルセポネーに良家の娘を生贄として捧げる必要があることが判明した[3]。それを知ったマカリアーは一族のために自ら進んでその身を差し出す決意をした。ヘーラクレースの甥イオラーオスは全ての姉妹で籤を引き、公平に決めるべきだと主張したが、マカリアーはむしろ偶然引いた籤で死ぬのは嫌だと言ってこれを退けた。こうして、マカリアーはデーモポーンの立会いの下でペルセポネーの生贄となり、彼女の望み通りに女性の腕の中で息絶えた[2]。
パウサニアース
パウサニアースによると、ヘーラクレイダイがエウリュステウスの迫害を受けたのは、アテーナイ王デーモポーンの父テーセウスの時代とされている。テーセウスはトラーキース王ケーユクスに保護されていた彼らを受け入れ、エウリュステウスからの引き渡しの要求にも応じなかったが、ヘーラクレースの子供たちの中から自ら犠牲になる者が現れらなければアテーナイは戦いに勝つことが出来ないと神託で告げられた。そこでマカリアーは自ら喉をかき切って命を絶った。この犠牲によってアテーナイは勝利し、ヘーラクレイダイは救われた。マラトーンにあるマカリアーの泉は彼女の名前に由来するという[1]。