メーリノエー

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ペルガモン出土の三角形の板(青銅製、3世紀[1]魔術儀式道具と推定される[1]。描かれているのはディオーネーニュクスポイベー。銘文にメーリノエーへの呼びかけが含まれる[注釈 1]

メーリノエーメリノエ古希: Μηλινόη, Mēlinóē)は、オルペウス教ギリシア神話に登場する冥界女神

オルペウス教讃歌』第71歌や、古代魔術考古資料ペルガモン出土の三角板)を通じてわずかに知られる[2]

オルペウス教讃歌』第71歌によれば、ハーデースになりすましたゼウスペルセポネーの娘にして、冥界女王[2]サフラン色ペプロスをまとい、闇のなかで輝き、狂気を操る能力などを有する[2][3]

「サフラン色のペプロス」(クロコペプロス)は、『オルペウス教讃歌』ではメーリノエーとヘカテーの服装とされ、『イーリアス』では夜明けの女神エーオースの服装とされる[4]

ヘカテーと特徴が被っているが別々の神とされる[2]。兄弟姉妹に、オルペウス教におけるディオニューソスザグレウス)やエウメニデスがいる[2][5]

「メーリノエー」という名称は、一説には、果物マルメロカリン)を意味する「メーロン」(古希: μῆλον)に由来する[6][注釈 2]。マルメロの黄緑色は、古代ギリシアにおいて死者の肌を想起させる色だった[6][注釈 3]。あるいは、黄色を含意するとも考えられる(月は狂気の象徴にしてヘカテーの象徴)[2]

関連項目

脚注

参考文献

外部リンク

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