人造ネコ
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| 人造ネコ | |
|---|---|
| Push-Button Kitty | |
| 監督 |
ジョセフ・バーベラ ウィリアム・ハンナ |
| 製作 | フレッド・クインビー |
| 音楽 | スコット・ブラッドリー |
| 配給 | メトロ・ゴールドウィン・メイヤー |
| 公開 | 1952年9月6日 |
| 上映時間 | 6分31秒 |
| 製作国 |
|
| 言語 | 英語 |
| 前作 | ブルおじさん |
| 次作 | 夢と消えたバカンス |
『人造ネコ』(原題:Push-Button Kitty、1952年9月6日公開)はトムとジェリーの作品の一つ。
日本においては現在パブリックドメインとなっている。
- 監督 - ウィリアム・ハンナ ジョセフ・バーベラ
- 製作 - フレッド・クインビー
- 作画 - ケネス・ミューズ エド・バージ アーヴン・スペンス
- 音楽 - スコット・ブラッドリー
作品内容
床を箒で掃き掃除するお手伝いさんは、今日に限ってやけに機嫌がいい。一方、トムは床でのんびり寝そべっており、耳元をチーズを運び出すジェリーが通りかかっても知らん顔。そんなトムにも「ゆっくり寝てていいのよ」とやさしく話しかけるお手伝いさん。
そこへ小包が届いた。「これを待っていたのよ!」と大喜びのお手伝いさん。「これで私の仕事も楽になるわね。もうトムもお払い箱よ!」と一人ごちながら開けられた箱の中身は「MECHANO」(メカーノ)。機械のネズミ捕り「人造ネコ」だ。その奇妙な姿にトムもジェリーもあざけって大笑いするが、スイッチが入れられるや一転、たちまちジェリーを察知して頭部から繰り出すピコピコハンマーで殴って気絶させ、スリングショットで戸外へ放り出した。
あまりにも鮮やかな手際の人造ネコにトムは意気消沈。「そう気を落とすことないわよ。進歩の時代に取り残された旧式のネコでも時代遅れの家なら欲しがるだろうから」というお手伝いさんの嘲笑を浴びつつ、荷物をまとめ肩を落として家を出て行く。「新時代のネコ」に期待を寄せるお手伝いさんは「あなたの仕事はこの家であのネズミを追い出すことだけなんだ」とメカーノに指令を与える。
一方、追い出されたジェリーは何とか家の中に戻ろうとする。だが、手紙に隠れて侵入しても勘付かれ、ホースに隠れれば斧でホースごと切断されそうになり、スリングショットで飛び込んでもグローブでキャッチされ……と、多彩な武装と優れたネズミ感知性能を擁するメカーノにはまるで死角がなく、さすがのジェリーも敷居を跨ぐことすら思い通りにいかない。
腹を立てたジェリー。目には目をと言わんばかりにゼンマイ仕掛けのネズミ型オモチャを何匹も家の中に送り込む。「ネズミの大群」を察知したメカーノは、体内に内蔵した肉切り包丁に斧、電気鋸、挙句は大砲にダイナマイトを総動員して殲滅作戦を開始。障害になるものはグランドピアノでもテーブルでも皿でもかまわずに打ち砕き断ち切る。当然家の中はメチャクチャになり、巻き込まれたお手伝いさんは悲鳴をあげつつ、家を出て行ったトムに助けを求めた。
一方、メカーノは機械ネズミを追って何度もドアや家具に激突した末に、バラバラに分解してしまう。吹き飛んだ電子頭脳部分が運悪く戻ってきたトムの口の中に飛び込み、トムはそのまま飲み込んでしまう。
戻って来たトムにお手伝いさんは大喜び。先ほどの嘲笑はウソのように、「もう人造ネコなんてこりごりだわ。やっぱり生きたネコが一番だよ!」と熱い握手を交わす。ところがジェリーがメカーノのスイッチを入れるとトムは人造ネコのような仕草を始める。お手伝いさんが必死に止める声が虚しく響く中、トムはメカーノよろしく家財道具を破壊しつつ、さりとて自壊する兆しは見せぬまま機械ネズミを追いかけ暴走し続けるのだった。