施無畏印
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加護や平和、慈悲、恐怖の払拭などを象徴し、ヒンドゥー教、仏教、ジャイナ教、シク教などの像で数多く用いられる、最古の印相の1つである。ヒンドゥー教の神であるシヴァは、第二の右手が施無畏印を結ぶ姿で描かれており、ダルマの正義に従う人々に対して、悪と無知からの加護を授けている。上座部仏教では通常、右手を肩の高さまで上げ、腕を曲げて手のひらを外側に向け、指は閉じた状態で上へ向ける。これは立った状態で行われ、左手は通常、垂らしたままにしておく。タイやラオスでは、この印相は歩く仏陀像に関連付けられており、両手で施無畏印を結ぶ像も存在する。
施無畏印は、仏教誕生以前から、初対面の人と会う際に、善意の象徴として使用されていたとされる。ガンダーラの芸術では、説諭を示す際に用いられる。また、4世紀と7世紀の北魏時代と隋代には中国でも用いられた。
釈迦が、提婆達多(アジャータシャトルによるとも言われる)の手によって酔った象に襲われた際には、その象を鎮圧するために施無畏印を結んだ。大乗仏教では、もう一方の手を用いて他の印相と組み合わせた像も見られる。

