2007年のワールドシリーズ
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| 2007年のワールドシリーズ | |||||||
レッドソックスが優勝を決めた場面。ロッキーズの代打セス・スミス(左から2番目)を三振に仕留め、レッドソックスの抑え投手ジョナサン・パペルボン(右)が飛び上がって喜ぶ | |||||||
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| シリーズ情報 | |||||||
| 試合日程 | 10月24日–28日 | ||||||
| 観客動員 | 4試合合計:17万3127人 1試合平均:4万3282人 | ||||||
| MVP | マイク・ローウェル(BOS) | ||||||
| 責任審判 | エド・モンタギュー[1] | ||||||
| ALCS | BOS 4–3 CLE | ||||||
| NLCS | COL 4–0 ARI | ||||||
| 殿堂表彰者 | デビッド・オルティーズ(BOS内野手) トッド・ヘルトン(COL内野手) | ||||||
| チーム情報 | |||||||
| ボストン・レッドソックス(BOS) | |||||||
| シリーズ出場 | 3年ぶり11回目 | ||||||
| GM | セオ・エプスタイン | ||||||
| 監督 | テリー・フランコーナ | ||||||
| シーズン成績 | 96勝66敗・勝率.593 AL東地区優勝 | ||||||
| 分配金 | 選手1人あたり30万8235.75ドル[2] | ||||||
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| コロラド・ロッキーズ(COL) | |||||||
| シリーズ出場 | 球団創設15年目で初 | ||||||
| GM | ダン・オダウド | ||||||
| 監督 | クリント・ハードル | ||||||
| シーズン成績 | 90勝73敗・勝率.552 NL西地区2位=ワイルドカード | ||||||
| 分配金 | 選手1人あたり23万3505.18ドル[2] | ||||||
| 全米テレビ中継 | |||||||
| 放送局 | FOX | ||||||
| 実況 | ジョー・バック | ||||||
| 解説 | ティム・マッカーバー | ||||||
| 平均視聴率 | 10.6%(前年比0.5ポイント上昇)[3] | ||||||
ワールドシリーズ
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2007年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)優勝決定戦の第103回ワールドシリーズ(英語: 103rd World Series)は、10月24日から28日にかけて計4試合が開催された。その結果、ボストン・レッドソックス(アメリカンリーグ)がコロラド・ロッキーズ(ナショナルリーグ)を4勝0敗で下し、3年ぶり7回目の優勝を果たした。
レッドソックスは前回出場の2004年に続き、今回も初戦から4連勝の "スウィープ" で優勝した。シリーズ通算8連勝は歴代5位の記録である[4]。また、今シリーズ4試合の合計得失点差19は、1989年のワールドシリーズ(18)を上回り、ポストシーズンのスウィープにおける史上最大記録を更新した[5]。コロラド州でのワールドシリーズ開催は初めてだったが、地元のロッキーズは1勝も挙げることができなかった。シリーズMVPには、第2戦の5回裏に決勝の適時二塁打を放つなど、4試合で打率.400・1本塁打・4打点・OPS 1.300という成績を残したレッドソックスのマイク・ローウェルが選出された。
ワールドシリーズは1985年から2006年までの22年間、1990年を除く20回で開幕を土曜日にしていた[注 1][6]。それが今回から変更され、水曜日開幕に改められた。これは、アメリカ合衆国のテレビ業界においては土曜日よりも週半ばのほうが高視聴率を見込めるうえ、土曜日と同じく視聴率が低くなりがちな金曜日を避けることができるためである[7]。
両チームの2007年
10月15日にまずナショナルリーグでロッキーズ(西地区)が、そして21日にはアメリカンリーグでレッドソックス(東地区)が、それぞれリーグ優勝を決めてワールドシリーズへ駒を進めた。
ホームフィールド・アドバンテージ
7月10日にカリフォルニア州サンフランシスコのAT&Tパークで開催されたオールスターゲームは、アメリカンリーグがナショナルリーグに5-4で勝利した。この結果、ワールドシリーズの第1・2・6・7戦を本拠地で開催できる "ホームフィールド・アドバンテージ" は、アメリカンリーグ優勝チームに与えられることになった。このオールスターには、ロッキーズからは投手はブライアン・フエンテス、野手はマット・ホリデイが選出された。一方のレッドソックスからは、投手はジョシュ・ベケットと岡島秀樹、ジョナサン・パペルボンの3人、野手はデビッド・オルティーズとマイク・ローウェル、マニー・ラミレスの3人が名を連ねた。試合では、お互いのチームの選手どうしの対戦はなかった。
ロッキーズのチケット販売トラブル
ロッキーズの本拠地クアーズ・フィールドでは第3〜5戦が開催されることになった。3試合合計で約6万枚のチケットが22日からインターネット販売にかけられたが、販売開始から90分で850万アクセスが集中したためシステム障害が発生し、チケットが数百枚売れたところで停止に追い込まれるトラブルが発生した[8]。MLBアドバンストメディアの最高経営責任者(CEO)ボブ・ボウマンによると、ボットによる買い占めを阻止するためCAPTCHAを導入したところ、購入こそ防げたものの認証試行そのものを弾くようには設定されていなかったため、過度のアクセス集中が発生したという[9]。販売システムの運用を球団から請け負っていたのは、カリフォルニア州アーバインに本拠を置くPaciolan社である。同社はロッキーズ以外にも複数のMLB球団を顧客としており、前年のナショナルリーグ地区シリーズでは最高で1分あたり817枚のチケット販売に同社のシステムが耐えた、とプレスリリースで発表している[10]。同社CEOデーブ・バトラーは、今回のトラブルについて「ロッキーズ側の過失ではありません。我々は全力を挙げて解決に取り組んでいます」と述べた[8]。
翌23日にインターネット販売が再開されると、5万枚以上のチケットが2時間半ほどで売れていき、今度は大きなトラブルもなく完売した[9]。クアーズ・フィールドの収容人数は約5万人のため、今シリーズ3試合で約15万人の動員が見込まれる。そのうち1試合あたり約3万枚、3試合合計で約9万枚のチケットは、シーズンシート保有者や両球団およびMLB機構の関係者などに割り当てられていた[8]。残り約6万枚の販売方法をインターネットに限定したことについて、ロッキーズのファンからは「入手の機会を他都市や海外の人間と平等にするなんて、地元のファンを蔑ろにしている」と不満の声も挙がった[9]。実際にレッドソックスの地元ニューイングランド地方では、本拠地フェンウェイ・パークのチケットを買うよりも、コロラド州デンバーへの交通費と現地宿泊料金、そしてクアーズ・フィールドのチケット代を合わせたほうが安上がりになるため、一部のファンが敵地チケットの購入に乗り出していた[11]。クアーズ・フィールドのチケット売り場ではこの日、球団が方針を転換して窓口販売を始める可能性に備え、待機するファンの姿があった[9]。
ロッキーズ球団社長ケリー・マクレガーは「我々のウェブサイト、もっと言えば我々のファンも我々自体も、外部からの悪意ある攻撃の被害者だ」と話した[12]。この件について27日、連邦捜査局 (FBI) が捜査を開始した[13]。FBI長官ロバート・モラーは11月、ペンシルベニア州立大学での講演で「コンピューターテクノロジーへの我々の依存ぶりと、サイバー攻撃の深刻さを際立たせた一件」としてこのトラブルに言及した[14]。ただ、マカフィーの研究者デーブ・マーカスは「私ならこれを『悪意ある』とは表現しません。ひとりあたりの購入制限枚数を超えてチケットを手に入れようとした誰かが、その手続きを自動化させただけのことです」と、Paciolanのコンフィギュレーションに問題があると指摘した[9]。
両チームの過去の対戦
1997年から始まったレギュラーシーズン中のインターリーグでは、これまで2002年・2004年・2007年にそれぞれ3試合ずつ、計9試合が行われ、ロッキーズが5勝4敗で勝ち越している[15]。直近の対戦は、この年の6月12日から14日にかけて組まれたレッドソックスの本拠地フェンウェイ・パークでの3連戦で、ロッキーズの2勝1敗だった。この3連戦最終戦では、ロッキーズ打線がレッドソックスの先発投手ジョシュ・ベケットを5回6失点と打ち崩し、彼にシーズン初黒星をつけている。このことについて、ロッキーズのトロイ・トゥロウィツキーは「うちの打線がベケット相手でも打てるのはわかったけど、ワールドシリーズはレギュラーシーズンとはまた別物だから」と話した[16]。