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2018年のワールドシリーズ

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2018年のワールドシリーズ

第1戦開始前のセレモニーが行われているフェンウェイ・パークの様子
チーム 勝数
ボストン・レッドソックス(AL) 4
ロサンゼルス・ドジャース(NL) 1
シリーズ情報
試合日程 10月23日–28日
観客動員 5試合合計:23万8979人
1試合平均:04万7796人
MVP スティーブ・ピアース(BOS)
責任審判 テッド・バレット[1]
ALCS BOS 4–1 HOU
NLCS LAD 4–3 MIL
チーム情報
ボストン・レッドソックス(BOS)
シリーズ出場 5年ぶり13回目
GM 空位
監督 アレックス・コーラ
シーズン成績 108勝54敗・勝率.667
AL東地区優勝
分配金 選手1人あたり41万6837.72ドル[2]

ロサンゼルス・ドジャース(LAD)
シリーズ出場 2年連続20回目
GM ファーハン・ザイディ
監督 デーブ・ロバーツ
シーズン成績 092勝71敗・勝率.564
NL西地区優勝
分配金 選手1人あたり26万2027.49ドル[2]
全米テレビ中継
放送局 FOX
実況 ジョー・バック
解説 ジョン・スモルツ
平均視聴率 8.3%(前年比2.4ポイント下降)
ワールドシリーズ
 < 2017 2019 > 

2018年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)優勝決定戦の第114回ワールドシリーズ(英語: 114th World Series)は、10月23日から28日にかけて計5試合が開催された。その結果、ボストン・レッドソックス(アメリカンリーグ)がロサンゼルス・ドジャース(ナショナルリーグ)を4勝1敗で下し、5年ぶり9回目の優勝を果たした。

第3戦はイニング数でも試合時間でもそれまでのシリーズ最長記録を更新する延長18回・7時間20分の長丁場となり、最後はマックス・マンシーの本塁打でドジャースがサヨナラ勝ちした[注 1][3]。しかしレッドソックスは、それ以外の試合をひとつも落とさずに優勝を決めた。シリーズMVPには、第5戦で2本塁打を放つなど、5試合で打率.333・3本塁打・8打点・OPS 1.667という成績を残したレッドソックスのスティーブ・ピアースが選出された。レギュラーシーズン途中で移籍してきた選手の同賞受賞は、1969年シリーズのドン・クレンデノン以来史上2人目である[4]。またレッドソックス監督のアレックス・コーラは、ラテンアメリカ人として13年ぶり史上2人目、プエルトリコ出身者としては史上初のシリーズ優勝監督となり[注 2][5]、監督業1年目でシリーズを制覇した17年ぶり史上5人目の人物にもなった[注 3][6]。

冠スポンサーは前回に引き続き、Google傘下動画投稿サイトのテレビ放送配信サービス "YouTube TV" が務める[7]。よって大会名はワールドシリーズ presented by YouTube TV(英語: World Series presented by YouTube TV)となる。

両チームの2018年

レッドソックスの外野手ムーキー・ベッツ(左。写真は2016年9月27日撮影)と、ドジャースの先発投手クレイトン・カーショウ(写真は2014年5月6日撮影)

10月18日にまずアメリカンリーグでレッドソックス(東地区)が、そして20日にはナショナルリーグでドジャース(西地区)が、それぞれリーグ優勝を決めてワールドシリーズへ駒を進めた。

レッドソックスは前年の地区シリーズでヒューストン・アストロズに敗れると、そのアストロズでベンチコーチを務めていたアレックス・コーラを新監督に招聘し[8]、本塁打数リーグ最少と長打力不足の打線にJ.D.マルティネスを加えた。しかしメディアの予想では、ニューヨーク・ヤンキースよりも下とする声が大多数を占めていた[9]。こうしたなかでレッドソックスは、開幕戦で敗れたあと9連勝→1敗→8連勝で最初の19試合を17勝2敗とし、1920年のライブボール時代突入後5例目の高勝率でシーズンを始める[10]。その後も勝利を積み重ねて地区優勝争いを優位に進め、前半戦終了時には68勝30敗として、2位ヤンキースに4.5ゲーム差をつけた。シーズン途中のトレードでスティーブ・ピアースやネイサン・イオバルディ、イアン・キンズラーを補強すると、8月2日からのヤンキースとの直接対決4連戦では初戦でピアースが3本塁打、第3戦でイオバルディが8回無失点の好投など新戦力の活躍もあって4連勝した[11]。これでゲーム差を9.5まで広げてからは独走状態となって、最終的には108勝54敗で地区優勝のみならず30球団最高勝率、さらには球団118年の歴史上最高勝率も達成した。平均得点5.41はリーグ最高、防御率3.75はリーグ3位。マルティネスやムーキー・ベッツら中心選手の活躍に加えて、首脳陣と選手の間の雰囲気が前年から一転して良くなったことも、好成績の要因として挙げられる[12]。地区シリーズではヤンキースを3勝1敗で[13]、リーグ優勝決定戦ではアストロズを4勝1敗で[14]、それぞれ下した。

ドジャースは前年のワールドシリーズでアストロズに敗れたが、その後のオフはあまり動かなかった。12月にはアトランタ・ブレーブスとのトレード交渉をまとめ、エイドリアン・ゴンザレスら4選手との交換でマット・ケンプを獲得したが、これは年俸総額調整が目的であり、ケンプを戦力とは見なしていなかった[15]。シーズン序盤のドジャースは、コーリー・シーガーやクレイトン・カーショウら主力の故障離脱が相次ぎ、抑えのケンリー・ジャンセンが救援失敗を重ねたこともあって、一時は16勝26敗で負け越し数が2桁に達した[16]。しかしそこから盛り返して、前半戦終了時には53勝43敗で地区首位に浮上していた。前半戦途中で2桁負け越しのチームが前半戦終了時にここまで勝率を上げたのは史上初である[17]。ケンプやマックス・マンシー、ロス・ストリップリングらが、期待以上の働きで離脱者の穴を埋めた[16]。7月18日にはシーガーの代役としてマニー・マチャドをトレードで獲得し、後半戦はアリゾナ・ダイヤモンドバックスやコロラド・ロッキーズと地区優勝を争う。結局、162試合終了時点では91勝71敗でロッキーズと並び、直接対決の1試合プレイオフに5-2で勝利して地区6連覇を決めた。投手陣に規定投球回到達者がおらず、野手でもシーガーやジャスティン・ターナーらが長期欠場しながらも、平均得点4.93と防御率3.38のいずれもリーグ最高と選手層の厚さが光った[18]。地区シリーズではブレーブスを3勝1敗で[19]、リーグ優勝決定戦ではミルウォーキー・ブルワーズを4勝3敗で[20]、それぞれ下した。

ホームフィールド・アドバンテージ

ワールドシリーズの第1・2・6・7戦を本拠地で開催できる "ホームフィールド・アドバンテージ" は、レギュラーシーズンの勝率がより高いほうの球団に与えられる。ポストシーズン進出10球団のアドバンテージ優先順位は以下の通り[21]。

優先順位球団レギュラーシーズン成績ポストシーズン結果
WCGDSLCS
1ボストン・レッドソックス108勝54敗・勝率.667AL東地区優勝ワールドシリーズ進出免除3勝1敗4勝1敗
2ヒューストン・アストロズ103勝59敗・勝率.636AL西地区優勝リーグ優勝決定戦(LCS)敗退免除3勝0敗1勝4敗
3[※1]ニューヨーク・ヤンキース100勝62敗・勝率.617AL東地区2位=第1ワイルドカード地区シリーズ(DS)敗退1勝0敗1勝3敗-
4[※1]オークランド・アスレチックス97勝65敗・勝率.599AL西地区2位=第2ワイルドカードワイルドカードゲーム(WCG)敗退0勝1敗--
5[※1][※2]シカゴ・カブス95勝68敗・勝率.583NL中地区2位=第1ワイルドカードワイルドカードゲーム(WCG)敗退0勝1敗--
6[※1][※2]ミルウォーキー・ブルワーズ96勝67敗・勝率.589NL中地区優勝リーグ優勝決定戦(LCS)敗退免除3勝0敗3勝4敗
7[※1][※3]クリーブランド・インディアンス91勝71敗・勝率.562AL中地区優勝地区シリーズ(DS)敗退免除0勝3敗-
8[※1][※3]ロサンゼルス・ドジャース92勝71敗・勝率.564NL西地区優勝ワールドシリーズ進出免除3勝1敗4勝3敗
9[※1][※3]コロラド・ロッキーズ91勝72敗・勝率.558NL西地区2位=第2ワイルドカード地区シリーズ(DS)敗退1勝0敗0勝3敗-
10[※1]アトランタ・ブレーブス90勝72敗・勝率.556NL東地区優勝地区シリーズ(DS)敗退免除1勝3敗-
※1  同一リーグ内の地区シリーズやリーグ優勝決定戦では、勝率に関係なく地区優勝球団はワイルドカード球団より上位に位置づけられるが、ワールドシリーズだけはこれに当てはまらない。
※2  ワールドシリーズのホームフィールド・アドバンテージを決定する際には、レギュラーシーズン163試合目扱いとなるワンゲームプレイオフの結果は考慮されない。162試合目終了時点で同率の場合、その時点で直接対決を勝ち越している球団が上位となる。カブスとブルワーズは95勝67敗・勝率.586で並び、直接対決はカブスが11勝8敗と勝ち越しているので、カブスが上位となる。
※3  上と同様に、ワンゲームプレイオフの結果は考慮されない。162試合目終了時点ではドジャースもロッキーズも91勝71敗・勝率.562であり、インディアンスも含め3球団が同率となる。この場合、まず直接対決の結果が問題となる。インディアンスはドジャースともロッキーズとも対戦がなく、ドジャースはロッキーズに12勝7敗と勝ち越しているため、ドジャースがロッキーズよりも上位となる。続いて、この年の直接対決がない場合は、それぞれの球団が同地区他球団相手に残した成績が決め手となる。インディアンスがアメリカンリーグ中地区4球団相手に49勝27敗・勝率.645だったのに対し、ドジャースはナショナルリーグ西地区4球団相手に44勝32敗・勝率.579、ロッキーズもナショナルリーグ西地区4球団相手に41勝35敗・勝率.539だった。したがって、インディアンスが3球団で最も上位となる。

10月8日、アメリカンリーグの地区シリーズでインディアンスの敗退が決まった。この時点で、アメリカンリーグで勝ち残っていたのはアストロズ、レッドソックスとヤンキースの3球団である。この3球団はいずれも、ナショナルリーグのどの球団よりも勝率が高い。したがってインディアンスの敗退により、アドバンテージがアメリカンリーグ優勝球団へ与えられることが確定した。

両チームの過去の対戦

1916年のワールドシリーズで握手する両チームの監督。左がロビンス(現ドジャース)のウィルバート・ロビンソン、右がレッドソックスのビル・キャリーガン

過去113回のシリーズのなかでレッドソックスとドジャースの対戦は1度だけ、1916年に実現しており、今回は102年ぶり2度目の対戦となる。対戦と対戦の間が102年空くというのは、ワールドシリーズ史上最長である[22]。1916年当時のドジャースはニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン区のエベッツ・フィールドを本拠地とし、球団名も "ブルックリン・ロビンス" としていた。一方のレッドソックスは、シーズン中の本拠地こそ2018年と変わらずマサチューセッツ州ボストンのフェンウェイ・パークだったが、このワールドシリーズではフェンウェイ・パークではなく、より収容人数の多い同市内のブレーブス・フィールドを使用した[23]。シリーズは4勝1敗でレッドソックスに軍配が上がっている。

1997年から始まったレギュラーシーズン中のインターリーグでは、これまで2002年・2004年・2010年・2013年・2016年にそれぞれ3試合ずつ、計15試合が行われ、レッドソックスが8勝7敗で勝ち越している[24]。直近の対戦はドジャースの本拠地ドジャー・スタジアムでの3連戦で、ドジャースの2勝1敗だった。

またこの両チームは、レギュラーシーズンでもポストシーズンでもないところで歴史的な試合を戦っている。2008年3月29日、両チームによるオープン戦がカリフォルニア州ロサンゼルスのロサンゼルス・メモリアル・コロシアムで開催された。この試合はドジャースのロサンゼルス移転50周年記念試合を銘打って行われ、競技史上最多となる11万5300人の観衆を集めた[注 4][25]。2018年レッドソックスの監督アレックス・コーラは、2008年当時は内野手としてレッドソックスに所属しており、この試合前には「(コロシアムを本拠地とするカレッジフットボールの)USCトロージャンズの試合みたいなスコアにならなきゃいいけど」と話していた[26]。試合は7-4でレッドソックスが勝利した。

ロースター

両チームの出場選手登録(ロースター)は以下の通り。

ボストン・レッドソックスロサンゼルス・ドジャース
守備位置背番号出身選手投打年齢ワールドシリーズ経験守備位置背番号出身選手投打年齢ワールドシリーズ経験
出場優勝出場優勝
投手32アメリカ合衆国の旗マット・バーンズ右右28初なし投手75アメリカ合衆国の旗スコット・アレクサンダー左左29初なし
70アメリカ合衆国の旗ライアン・ブレイジア右右31初なし52ドミニカ共和国の旗ペドロ・バエズ右右30初なし
17アメリカ合衆国の旗ネイサン・イオバルディ#右右28初なし21アメリカ合衆国の旗ウォーカー・ビューラー右右24初なし
37アメリカ合衆国の旗ヒース・ヘンブリー右右29初なし51アメリカ合衆国の旗ディラン・フローロ#右左27初なし
56アメリカ合衆国の旗ジョー・ケリー右右305年ぶり2回目なし44アメリカ合衆国の旗リッチ・ヒル左左382年連続2回目なし
46アメリカ合衆国の旗クレイグ・キンブレル★右右30初なし74キュラソー島の旗ケンリー・ジャンセン★右両312年連続2回目なし
31アメリカ合衆国の旗ドリュー・ポメランツ左右29初なし22アメリカ合衆国の旗クレイトン・カーショウ左左302年連続2回目なし
22アメリカ合衆国の旗リック・ポーセロ右右296年ぶり2回目なし50アメリカ合衆国の旗ライアン・マドソン#右左383年ぶり4回目2回
24アメリカ合衆国の旗デビッド・プライス左左3310年ぶり2回目なし18日本の旗前田健太右右302年連続2回目なし
57ベネズエラの旗エドゥアルド・ロドリゲス左左25初なし99大韓民国の旗柳賢振左右31初なし
41アメリカ合衆国の旗クリス・セール★左左29初なし7メキシコの旗フリオ・ウリアス左左22初なし
捕手3ベネズエラの旗サンディ・レオン右両29初なし57アメリカ合衆国の旗アレックス・ウッド左右272年連続2回目なし
23アメリカ合衆国の旗ブレイク・スワイハート右両26初なし捕手15アメリカ合衆国の旗オースティン・バーンズ右右282年連続2回目なし
7プエルトリコの旗クリスチャン・バスケス右右28初なし9キューバの旗ヤズマニ・グランダル右両292年連続2回目なし
内野手2アルバの旗ザンダー・ボガーツ右右265年ぶり2回目1回内野手6アメリカ合衆国の旗ブライアン・ドージャー#右右31初なし
11ドミニカ共和国の旗ラファエル・デバース右左21初なし25アメリカ合衆国の旗デビッド・フリース#右右355年ぶり3回目1回
12アメリカ合衆国の旗ブロック・ホルト右左30初なし8アメリカ合衆国の旗マニー・マチャド★#右右26初なし
5アメリカ合衆国の旗イアン・キンズラー#右右367年ぶり3回目なし13アメリカ合衆国の旗マックス・マンシー右左28初なし
18アメリカ合衆国の旗ミッチ・モアランド★左左337年ぶり3回目なし3アメリカ合衆国の旗クリス・テイラー右右282年連続2回目なし
36ドミニカ共和国の旗エドゥアルド・ヌニェス右右31初なし10アメリカ合衆国の旗ジャスティン・ターナー右右332年連続2回目なし
25アメリカ合衆国の旗スティーブ・ピアース#右右35初なし外野手35アメリカ合衆国の旗コディ・ベリンジャー◎左左232年連続2回目なし
外野手16アメリカ合衆国の旗アンドリュー・ベニンテンディ左左24初なし14プエルトリコの旗エンリケ・ヘルナンデス右右272年連続2回目なし
50アメリカ合衆国の旗ムーキー・ベッツ★右右26初なし27アメリカ合衆国の旗マット・ケンプ★右右34初なし
19アメリカ合衆国の旗ジャッキー・ブラッドリーJr.◎右左28初なし31アメリカ合衆国の旗ジョク・ピーダーソン左左262年連続2回目なし
28アメリカ合衆国の旗J.D.マルティネス★右右31初なし66キューバの旗ヤシエル・プイグ右右272年連続2回目なし

レッドソックスはリーグ優勝決定戦のロースターから、右投手のブランドン・ワークマンを外して左投手のドリュー・ポメランツを加えた。ワークマンは地区シリーズで2試合0.2イニング、リーグ優勝決定戦で1試合0.1イニングを投げていたが、どの試合でも2安打以上を許していた。特にリーグ優勝決定戦の第1戦では1点を追う9回表に登板し、3被安打・2与四球で4失点しており、以降は登板機会を与えられていなかった[27]。ワークマンに代わるロースター入りの候補には、右ナックルボーラーのスティーブン・ライトもいたが、左のポメランツが選ばれた。監督のアレックス・コーラは、ヒューストン・アストロズのコーチとして前年のシリーズを戦った経験から、指名打者制が採用されない敵地での試合は選手交代が頻繁になるため、左投手の頭数を増やすことにしたと述べている[28]。

ドジャースはリーグ優勝決定戦のロースターから救援左腕を入れ替え、ケイレブ・ファーガソンに代えてスコット・アレクサンダーを登録した。アレクサンダーはレギュラーシーズンでチーム最多の73試合に登板し、地区シリーズでも第3戦8回裏の1イニングを三者凡退に抑えていたが、リーグ優勝決定戦ではフリオ・ウリアスの復帰に伴いロースターを外れていた。ファーガソンは地区シリーズでもリーグ優勝決定戦でもロースター入りし、計6試合3.0イニングに登板して無安打1与四球の無失点だった。ファーガソンとアレクサンダーの入れ替えについて監督のデーブ・ロバーツは、アレクサンダーのほうが連投を苦にしないことを主な理由として説明している[29]。また、ポストシーズンが進むにつれてファーガソンの球速が下落していったことも、入れ替えの要因となった可能性がある[30]。

レッドソックスの内野手ザンダー・ボガーツとドジャースの救援投手ケンリー・ジャンセンはともに、オランダ王国の構成国であり、かつてはオランダ領アンティルの一部だった地域の出身である。オランダ王国出身の選手が複数ワールドシリーズに出場するのは、今回が史上初めて[31]。また、ドジャース投手の前田健太は、日本人選手では史上初の2年連続シリーズ出場となる[32]。

開幕前の予想

ESPNが自社の記者25人にどちらがシリーズを制するか予想させたところ、レッドソックス勝利予想が20人に対しドジャース勝利予想が5人という結果となった[33]。『USAトゥデイ』も同様の企画を記者6人で実施し、こちらでは7人中6人がレッドソックスを支持した[34]。CBSスポーツの企画では、記者6人全員がレッドソックスの勝利と予想した[35]。『ガーディアン』国際版の企画では、記者5人中3人がレッドソックス勝利、ふたりがドジャース勝利と答えた[36]。これに対し『スポーツ・イラストレイテッド』の企画では、記者8人がレッドソックス支持とドジャース支持で4人ずつに分かれた[37]。

試合結果

2018年のワールドシリーズは10月23日に開幕し、途中に移動日を挟んで6日間で5試合が行われた。日程・結果は以下の通り。

日付試合ビジター球団(先攻)スコアホーム球団(後攻)開催球場
10月23日(火)第1戦ロサンゼルス・ドジャース4-8ボストン・レッドソックスフェンウェイ・パーク
10月24日(水)第2戦ロサンゼルス・ドジャース2-4ボストン・レッドソックス
10月25日(木)移動日
10月26日(金)第3戦ボストン・レッドソックス2-3xロサンゼルス・ドジャースドジャー・スタジアム
10月27日(土)第4戦ボストン・レッドソックス9-6ロサンゼルス・ドジャース
10月28日(日)第5戦ボストン・レッドソックス5-1ロサンゼルス・ドジャース
優勝:ボストン・レッドソックス(4勝1敗 / 5年ぶり9度目)

第1戦 10月23日

映像外部リンク
MLB.comによるハイライト動画(英語、6分10秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ロサンゼルス・ドジャース 0 1 1 0 1 0 1 0 0 4 8 0
ボストン・レッドソックス 2 0 1 0 2 0 3 0 X 8 11 1
  1. 勝利:マット・バーンズ(1勝)  
  2. 敗戦:クレイトン・カーショウ(1敗)  
  3. 本塁打
    LAD:マット・ケンプ1号ソロ
    BOS:エドゥアルド・ヌニェス1号3ラン
  4. 審判
    [球審]ティム・ティモンズ
    [塁審]一塁: カーウィン・ダンリー、二塁: テッド・バレット、三塁: チャド・フェアチャイルド
    [外審]左翼: ジェフ・ネルソン、右翼: ジム・レイノルズ
  5. 試合開始時刻: 東部夏時間(UTC-4)午後8時11分 試合時間: 3時間52分 観客: 3万8454人 気温: 53°F(11.7°C)
    詳細: MLB.com Gameday / ESPN.com / Baseball-Reference.com / FanGraphs
両チームの先発ラインナップ
ロサンゼルス・ドジャースボストン・レッドソックス
打順守備選手打席 打順守備選手打席
1二B・ドージャー右1右M・ベッツ右
2三J・ターナー右2左A・ベニンテンディ左
3一D・フリース右3一S・ピアース右
4遊M・マチャド右4DHJ・マルティネス右
5左C・テイラー右5遊X・ボガーツ右
6DHM・ケンプ右6三R・デバース左
7中E・ヘルナンデス右7二I・キンズラー右
8右Y・プイグ右8捕S・レオン両
9捕A・バーンズ右9中J・ブラッドリーJr.左
先発投手投球先発投手投球
C・カーショウ左C・セール左

第2戦 10月24日

映像外部リンク
MLB.comによるハイライト動画(英語、5分3秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ロサンゼルス・ドジャース 0 0 0 2 0 0 0 0 0 2 3 0
ボストン・レッドソックス 0 1 0 0 3 0 0 0 X 4 8 0
  1. 勝利:デビッド・プライス(1勝)  
  2. セーブ:クレイグ・キンブレル(1S)  
  3. 敗戦:柳賢振(1敗)  
  4. 審判
    [球審]カーウィン・ダンリー
    [塁審]一塁: テッド・バレット、二塁: チャド・フェアチャイルド、三塁: ジェフ・ネルソン
    [外審]左翼: ジム・レイノルズ、右翼: ティム・ティモンズ
  5. 試合開始時刻: 東部夏時間(UTC-4)午後8時10分 試合時間: 3時間12分 観客: 3万8644人 気温: 47°F(8.3°C)
    詳細: MLB.com Gameday / ESPN.com / Baseball-Reference.com / FanGraphs
両チームの先発ラインナップ
ロサンゼルス・ドジャースボストン・レッドソックス
打順守備選手打席 打順守備選手打席
1二B・ドージャー右1右M・ベッツ右
2三J・ターナー右2左A・ベニンテンディ左
3一D・フリース右3一S・ピアース右
4遊M・マチャド右4DHJ・マルティネス右
5左C・テイラー右5遊X・ボガーツ右
6DHM・ケンプ右6三R・デバース左
7中E・ヘルナンデス右7二I・キンズラー右
8右Y・プイグ右8中J・ブラッドリーJr.左
9捕A・バーンズ右9捕C・バスケス右
先発投手投球先発投手投球
柳賢振左D・プライス左

第3戦 10月26日

映像外部リンク
MLB.comによるハイライト動画(英語、6分11秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 R H E
ボストン・レッドソックス 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 2 7 1
ロサンゼルス・ドジャース 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1x 3 11 1
  1. 勝利:アレックス・ウッド(1勝)  
  2. 敗戦:ネイサン・イオバルディ(1敗)  
  3. 本塁打
    BOS:ジャッキー・ブラッドリー・ジュニア1号ソロ
    LAD:ジョク・ピーダーソン1号ソロ、マックス・マンシー1号ソロ
  4. 審判
    [球審]テッド・バレット
    [塁審]一塁: チャド・フェアチャイルド、二塁: ジェフ・ネルソン、三塁: ジム・レイノルズ
    [外審]左翼: フィールディン・カルブレス、右翼: カーウィン・ダンリー
  5. 試合開始時刻: 太平洋夏時間(UTC-7)午後5時10分 試合時間: 7時間20分 観客: 5万3114人 気温: 78°F(25.6°C)
    詳細: MLB.com Gameday / ESPN.com / Baseball-Reference.com / FanGraphs
両チームの先発ラインナップ
ボストン・レッドソックスロサンゼルス・ドジャース
打順守備選手打席 打順守備選手打席
1右M・ベッツ右1左J・ピーダーソン左
2遊X・ボガーツ右2三J・ターナー右
3一M・モアランド左3一M・マンシー左
4左J・マルティネス右4遊M・マチャド右
5二B・ホルト左5中C・ベリンジャー左
6三R・デバース左6右Y・プイグ右
7中J・ブラッドリーJr.左7捕Y・グランダル両
8捕C・バスケス右8二C・テイラー右
9投R・ポーセロ右9投W・ビューラー右
先発投手投球先発投手投球
R・ポーセロ右W・ビューラー右

第4戦 10月27日

映像外部リンク
MLB.comによるハイライト動画(英語、6分32秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ボストン・レッドソックス 0 0 0 0 0 0 3 1 5 9 8 1
ロサンゼルス・ドジャース 0 0 0 0 0 4 0 0 2 6 9 0
  1. 勝利:ジョー・ケリー(1勝)  
  2. 敗戦:ディラン・フローロ(1敗)  
  3. 本塁打
    BOS:ミッチ・モアランド1号3ラン、スティーブ・ピアース1号ソロ
    LAD:ヤシエル・プイグ1号3ラン、エンリケ・ヘルナンデス1号2ラン
  4. 審判
    [球審]チャド・フェアチャイルド
    [塁審]一塁: ジェフ・ネルソン、二塁: ジム・レイノルズ、三塁: フィールディン・カルブレス
    [外審]左翼: カーウィン・ダンリー、右翼: テッド・バレット
  5. 試合開始時刻: 太平洋夏時間(UTC-7)午後5時11分 試合時間: 3時間57分 観客: 5万4400人 気温: 74°F(23.3°C)
    詳細: MLB.com Gameday / ESPN.com / Baseball-Reference.com / FanGraphs
両チームの先発ラインナップ
ボストン・レッドソックスロサンゼルス・ドジャース
打順守備選手打席 打順守備選手打席
1中M・ベッツ右1一D・フリース右
2左A・ベニンテンディ左2二M・マンシー左
3一S・ピアース右3三J・ターナー右
4右J・マルティネス右4遊M・マチャド右
5遊X・ボガーツ右5中C・ベリンジャー左
6三E・ヌニェス右6右Y・プイグ右
7二B・ホルト左7左C・テイラー右
8捕C・バスケス右8捕A・バーンズ右
9投E・ロドリゲス左9投R・ヒル左
先発投手投球先発投手投球
E・ロドリゲス左R・ヒル左

第5戦 10月28日

映像外部リンク
MLB.comによるハイライト動画(英語、6分33秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ボストン・レッドソックス 2 0 0 0 0 1 1 1 0 5 8 0
ロサンゼルス・ドジャース 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 3 0
  1. 勝利:デビッド・プライス(2勝)  
  2. 敗戦:クレイトン・カーショウ(2敗)  
  3. 本塁打
    BOS:スティーブ・ピアース2号2ラン・3号ソロ、ムーキー・ベッツ1号ソロ、J.D.マルティネス1号ソロ
    LAD:デビッド・フリース1号ソロ
  4. 審判
    [球審]ジェフ・ネルソン
    [塁審]一塁: ジム・レイノルズ、二塁: フィールディン・カルブレス、三塁: カーウィン・ダンリー
    [外審]左翼: テッド・バレット、右翼: チャド・フェアチャイルド
  5. 試合開始時刻: 太平洋夏時間(UTC-7)午後5時17分 試合時間: 3時間0分 観客: 5万4367人 気温: 72°F(22.2°C)
    詳細: MLB.com Gameday / ESPN.com / Baseball-Reference.com / FanGraphs
両チームの先発ラインナップ
ボストン・レッドソックスロサンゼルス・ドジャース
打順守備選手打席 打順守備選手打席
1中M・ベッツ右1一D・フリース右
2左A・ベニンテンディ左2三J・ターナー右
3一S・ピアース右3中E・ヘルナンデス右
4右J・マルティネス右4遊M・マチャド右
5遊X・ボガーツ右5二M・マンシー左
6二B・ホルト左6右Y・プイグ右
7三R・デバース左7左C・テイラー右
8捕C・バスケス右8捕A・バーンズ右
9投D・プライス左9投C・カーショウ左
先発投手投球先発投手投球
D・プライス左C・カーショウ左

セレモニー

試合前のアメリカ合衆国国歌『星条旗』独唱・合唱と始球式を行った人物・グループは、それぞれ以下の通り。

試合国歌独唱・合唱始球式
投手役捕手役
第1戦ジェームス・テイラー[38]カール・ヤストレムスキー[39]ダスティン・ペドロイア[39]
第2戦タングルウッド音楽祭合唱団、
ボストン交響楽団少年合唱団、
ボストン・ポップス・オーケストラ[伴奏][40]
デビッド・オルティーズやペドロ・
マルティネス
ら2004年のシリーズ
優勝メンバー7人[41]
(不明)
第3戦ブラッド・ペイズリー[42]トミー・ラソーダ[43]スティーブ・ガービー[43]
第4戦ライアン・テダー[44]カーク・ギブソン
デニス・エカーズリー[45]
カーク・ギブソン[45]
第5戦マイク・ダラガー
(アメリカ沿岸警備隊二等兵曹)[46]
オーレル・ハーシュハイザー[47]ミッキー・ハッチャー[47]

第1戦の始球式は、レッドソックスOBのカール・ヤストレムスキーによって行われた。ヤストレムスキーによる第1戦の始球式は2004年・2007年・2013年にも行われていて、レッドソックスはいずれの年もその試合に勝利し、そしてそのシリーズを制しているという縁起の良さがある[48]。結果的には、今シリーズもそうなった。

第4戦の始球式では、まずドジャースOBのカーク・ギブソンがマウンドへ上がった。ギブソンは30年前の1988年シリーズ第1戦、ドジャースが1点を追う9回裏二死一塁で故障を押して代打として登場、オークランド・アスレチックスの抑え投手デニス・エカーズリーから逆転サヨナラ本塁打を放っている。それから30年後、ギブソンが始球式のボールを投じようとしたところで進行役のジョー・バックがいったん止め、ギブソンは本塁打で人々の記憶に残っているのだから、とギブソンに本塁へ移るよう指示した。そしてバックの紹介でエカーズリーがダグアウトから登場し、ギブソンへボールを投じた。エカーズリーはレッドソックスOBでもあるが、この始球式ではアスレチックスのユニフォームを着用している[49]。

テレビ中継

脚注

外部リンク

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