カアントス
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神話
パウサニアース『ギリシア案内記』によると、カアントスは妹メリアーを取り戻そうとしたが果たせず、怒ってアポローンの聖域、のちにイスメーニオンと呼ばれる神域に火を放った[2]。これに対してアポローンは彼を射殺したとされる[2]。
同じ箇所でパウサニアースは、テーバイのイスメーニオンの上方、泉のそばにカアントスの墓があると伝えている[1][2]。このためカアントスの伝承は、単なる神話的人物の挿話というより、テーバイの聖域と結びついた地方伝承として理解される[1][4]。
また、メリアーとアポローンの間にはテーネロスとイスメーノスが生まれたとも述べられている[2]。この系譜によって、カアントスの物語はテーバイ地方の神話的地誌の一部に組み込まれている[2][3]。