オイノエー
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ピュグマイオイ族の女性
このオイノエーは、神話的な小人の種族であるピュグマイオイの女性である。同じくピュグマイオイの男性ニーコダマースと結婚し、1子モプソスを生んだ[3]。
ボイオスの『鳥類の系譜』に基づくアントーニーヌス・リーベラーリスの物語によると、オイノエーは美しい女性ではあったが傲慢な性格で、ヘーラーやアルテミスに敬意を払おうとはしなかった。彼女の夫ニーコダマースは優れた人格者だったので、子供が生まれると人々はたくさんの祝いの品を贈ってくれた。しかしヘーラーはオイノエーの自分に対する傲慢さを咎め、彼女の首を長くして鶴に変えた。そのうえ、彼女とピュグマイオイとの間に争いを起こさせた。というのも、オイノエーは息子モプソスと離れることを嫌がり、家の周りを飛びまわったため、ピュグマイオイたちは武具で身を固めて彼女を追い払おうとした。それで鶴とピュグマイオイは今でも対立しているのだという[3]。
著述家アテーナイオスが『食卓の賢人たち』の中で引用しているボイオスの物語や[4]、あるいはオウィディウスの『変身物語』第6巻の物語では、鶴に変えられたピュグマイオイの女性はゲラナとなっている[5]。