3C分析
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3C分析(スリーシーぶんせき、さんシーぶんせき)とは、企業のマーケティングなどにおいて、顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)の観点から市場環境を分析し、経営戦略上の課題を導く分析ツールのひとつである[1]。元マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社長でビジネス・ブレークスルー大学学長の大前研一が考案した。
顧客・市場(Customer)
自社の商品やサービスの個別具体的な分析を行う場合に用いられる。対外部環境の分析として、顧客・市場分析(Customer)、競合(Competitor)があり、対内部環境の分析として自社分析(Company)がある。
- 顧客・市場分析(Customer) - 購入の意思や決定権のある顧客、購入能力がある顧客を把握する。例として、市場規模・成長性、ニーズ、購買プロセス、購買決定者を調査すること等が挙げられる。
- 競合(Competitor) - 競合他社や競争相手、競争状況について把握する。
- 自社分析(Company) - 自社を客観的に把握する。例として、自社の売上高、市場シェア、収益性などを分析する。
顧客・市場の分析では、以下の点を明らかにする。
- 市場規模・成長性はどうか
- ターゲット顧客はどのようなニーズ・課題を持っているか
- 顧客の購買行動・意思決定プロセスはどのようなものか
- 市場トレンドや顧客ニーズはどのように変化しているか
顧客・市場の分析は3C分析の起点であり、顧客ニーズを正確に把握することが戦略立案の前提となる。
競合(Competitor)
競合の分析では、以下の点を明らかにする。
- 主な競合他社はどこか
- 競合の強み・弱みは何か
- 競合はどのような戦略・ポジショニングをとっているか
- 競合の市場シェア・成長性はどうか
- 新規参入や代替品の脅威はあるか
競合分析においては、直接競合だけでなく、間接競合や代替品・代替サービスまで視野に入れることが重要である。
自社(Company)
自社の分析では、以下の点を明らかにする。
- 自社の強み・弱みは何か
- 自社が提供できる独自の価値(コアコンピタンス)は何か
- 経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)の現状はどうか
- 自社の市場シェア・ブランド力・技術力はどうか
自社分析は、顧客ニーズと競合の動向を踏まえた上で行うことで、客観的な自社評価が可能となる。
脚注
- ↑ 板倉宏昭『経営学講義』勁草書房、2010年、45頁。ISBN 978-4-326-50334-6。