シロウマアサツキ
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| シロウマアサツキ | ||||||||||||||||||||||||
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| 分類(APG III) | ||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | ||||||||||||||||||||||||
| Allium schoenoprasum L. var. orientale Regel[1] | ||||||||||||||||||||||||
| シノニム | ||||||||||||||||||||||||
| 和名 | ||||||||||||||||||||||||
| シロウマアサツキ |
シロウマアサツキ(白馬浅葱、学名: Allium schoenoprasum L. var. orientale Regel[1])は、ヒガンバナ科[注釈 1][1]ネギ属に分類される球根性多年草の高山植物の1種[7][8][9][10][11][12][13][14]。
特徴
全体に白っぽい青緑色で柔軟で[9]、一見してネギの仲間と分かる[14]。鱗茎は長さ2-5 cmの狭卵形で、灰色の薄い皮で包まれる[7][10]。茎は鱗茎から出て直立する鱗茎。葉はネギのように中空で[11]、茎と同長[9]、円筒形で長さ20-35 cm[7]、直径3-5 mm[8]と太く[12]、鈍頭、白色を帯びた青緑色で多くの平行脈があり、毛はなく、茎の下部に2-3個が互生する[13]。基部は鞘になり[7][10]、茎を抱く[13]。花茎は中空で節はなく[10]、長さ20-60 cmになり[8]、紅紫色の花を散状に多数つける[7][10]。花序は直径3-4 cmで[8]、蕾は膜質の総苞に包まれる[7]。花披片は6個[10]、長さ6-8 mm、幅1.5-3 mm[13]の卵状披針形で先はとがる[7][8]。雄蕊は6個で花披片とほぼ同長[7][10][11]、花糸に歯がない[8]。花糸は基部で合着し、葯は花糸に1点でつき落ちやすい[8]。雌蕊は雄蕊とほぼ同長[7]、子房はさかさ卵形、柱頭は頭状[13]。総苞片は2個で広い卵形、長さ1-1.5 cmの急な鋭頭、膜質で花序の下につく[13]。花期は7月-8月[7][8][10][11][13]。果実は蒴果で長さ約4 mmの球形[7]。種子は扁平で稜角があり、黒色[13]。染色体数は2n=16(2倍体)[8]。
- 葉はネギのように中空で、白色を帯びた青緑色で多くの平行脈がある
- 紅紫色の花を散状に多数つけ、雄蕊は花披片とほぼ同長
分布と生育環境

東北アジア(日本、朝鮮半島、サハリン、東シベリア)[7][8][10][12]の温帯から寒帯にかけて分布する[9]。基準標本はシベリア東部もの[7][8]。
日本では、北海道(問寒別、夕張岳)、本州中部地方以北[9]の日本海側[10](朝日山地、飯豊山[8]、飯盛山、雨飾山、北アルプス北部の朝日岳[13]、白馬岳[注釈 3][17]、白馬鑓ヶ岳[18])に分布する[7]。
北海道天塩郡幌延町問寒別、雨竜郡幌加内町、様似郡旧様似村[注釈 4]アポイ岳、沼田町白鳥山、中川郡音威子府村、深川市、空知郡旧南富良野村[注釈 5]夕張岳、夕張市、青森県東津軽郡旧野内村[注釈 6]、山形県西村山郡旧西五百川村[注釈 7]、西置賜郡小国町、西村山郡旧大井沢村[注釈 8]、新潟県南魚沼郡旧大和村、西頸城郡旧小滝村[注釈 9]、富山県下新川郡旧舟見町[注釈 10]、群馬県利根郡片品村、長野県北安曇郡旧北城村[注釈 11]、白馬村、上伊那郡旧美和村[注釈 12]、山梨県中巨摩郡旧芦安村[注釈 13]、京都府宮津市、京丹後市、与謝郡伊根町などで標本が採集されている[19]。
亜高山帯[9]-高山帯の半日陰[9]の湿った[10]砂礫地[7]や草地に生育する[8][11][13]。多数が叢生して群落となることが多い[13]。夕張岳の稜線湿原には大きな群落があり、開花時にはみごとな景観となる[14]。
近縁種
- エゾネギ - 蝦夷葱、学名:Allium schoenoprasum L. var. schoenoprasum[20][12]。基本種で、花披片が長さ15 mm内外で、本州北部、北海道、シベリア、ヨーロッパに分布する[12]。
- ヒメエゾネギ - 姫蝦夷葱、学名:Allium schoenoprasum L. var. yezomonticola H.Hara[21][12]。花茎は高さ10-20 cmと低く、花披片は長さ6-8 mm[12]、雄蕊は花披片の2/3-3/4[8]。北海道の夕張山地[7]、アポイ岳、幌満岳、大平山の高山帯の蛇紋岩や石灰岩の礫地に生育する[12][10]。基準標本はアポイ岳のもの[12][7]。
- アサツキ - 浅葱、学名:Allium schoenoprasum L. var. foliosum Regel[15]。茎と葉の基部が帯紫色、花披の雄蕊が短い[13]。山野、海岸に生育する[22]。
- シブツアサツキ[注釈 14][1] - 至仏浅葱、学名:Allium maximowiczii Regel var. shibutuense Kitam.[12]。全体に小型で、花序の直径は約2.5 cm[13]。花茎は高さ30-40 cm[7]。葉が細く、直径1.5-3 mm、花披片は長さ約6.5 mm、雄蕊と花披片は同長[12]。尾瀬の至仏山[12]と谷川岳の蛇紋岩地に生育する[7][8]。基準標本は至仏山のもの[7][8]。
- イズアサツキ - 伊豆浅葱、学名:Allium schoenoprasum L. var. idzuense (H.Hara) H.Hara[23][12]。伊豆半島で近年発見された[12]。アサツキに似ているが、花茎は葉束の横に離れて出ることがあり、花披片は白色または薄紅紫色で、長さ7-9 mm、幅3-3.5 mm、先が短くとがる[12]。