ミャンマーの森林破壊

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ミャンマーの国土

ミャンマーの森林破壊(ミャンマーのしんりんはかい)。

ミャンマーは国土の大きな部分を森林が占める国であり、チークをはじめとする高級広葉樹や多様な森林生態系を有している。森林は木材生産だけでなく、農民の生活資源、生物多様性の保全、水資源の涵養などにおいて重要な役割を果たしている。

一方、1990年代以降、違法伐採、農地転換、インフラ開発、燃料利用の拡大、紛争に伴う政府の統治能力の低下などを背景として、森林破壊と森林劣化が長期的に進行してきた。特に国境地域や紛争地域では、武装組織、国家機関、民間業者が複雑に関与する形で違法な木材取引が拡大したと指摘されている。

森林分布

ミャンマーには、地形や降水量の地域差を反映したさまざまな種類の森林が分布している。常緑林は主に南部の多雨地域や山岳地帯の低~中標高域に分布し、森林面積の約15~20%を占める。落葉樹林は国内で最も広く分布する種類の森林で、全森林面積の約40%を占める[1]

乾燥林および落葉フタバガキ林は、アニャーと呼ばれる中央乾燥地帯を中心に分布し、合わせて森林面積の約15%を占める。北部および東部の丘陵地帯には、丘陵地・温帯常緑林が分布しており、森林面積の約25%を占める[1]

また、エーヤワディ・デルタおよび沿岸部にはマングローブ林が分布している[1]

ミャンマーでは森林はすべて国有で、その国有林のうち相当部分が木材生産を目的とする生産林として区分されている。国連食糧農業機関(FAO)の森林資源評価(FRA2020)によれば、生産林の森林面積は約2,000万ヘクタールで、その大半は天然林である。人工林の面積は限定的で、総森林面積に占める割合は数%程度にとどまる[2]

林産物

ミャンマーの主要な林産物は木材で、天然資源・環境保全省英語版(MONREC)傘下のミャンマー木材公社英語版(MTE)が、木材の伐採・流通・輸出の過程を一元的に管理している。制度上、輸出用木材は、ヤンゴン港にある3つの港(Myanmar Industrial Port、Asia World Container Port、Myanmar International Terminal)からのみ輸出が認められており、陸路での木材輸出は違法である[1][3]。2023年の主要輸出先は中国、インド、トルコで、かつて多かったタイへの輸出は減少傾向である[4]

輸出の対象となっている木材は、主に天然林から産出される高級広葉樹である。代表的な樹種としては、チーク(Tectona grandis)のほか、ピンカド(Xylia dolabriformis、Xylia kerri)、パダウ(ビルマカリン)またはローズウッド類(Pterocarpus macrocarpus)、タウッチャン(Terminalia tomentosa)などである。制度上は、2014年4月以降、原木(丸太)の輸出は禁止されており、これらの木材は、製材品や加工品で輸出されている[1][3]

進行する森林破壊

脚注

参考文献

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