紙屑屋
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『紙屑屋』(かみくずや)は古典落語の演目。上方落語では『天下一うかれの屑より』という演目で、落ち(サゲ)が異なる(該当項目を参照)。
芝居好きの若旦那が、居候先から邪魔者扱いされて紙屑屋(現在の古紙回収業)に働きに出され、紙屑をより分けているうちに、そこに含まれている本や手紙を見て趣味が高じて芝居などを再現してしまう、という内容。ストーリーの前半(若旦那が居候先から冷たく当たられ、仕事に就く)は『湯屋番』と共通する[1]。武藤禎夫は、『湯屋番』と比較して「声色まじりの芝居調の音曲噺だけに一般的でなく、高座にかけることも少ない」と述べている[1]。
原話については『天下一うかれの屑より』を参照。三遊亭圓朝の『円朝全集』第13巻に「紙屑のより子」のタイトルで収録されており[1]、明治期には東京で演じられていた。
落ち(サゲ)は、『仮名手本忠臣蔵』の登場人物、「加古川本蔵」の名前を「本道(=内科医)」にかけた地口[1][注釈 1]。『忠臣蔵』の別の段でこの地口を使った江戸小咄が、天保15年(1844年)の『往古(むかしむかし)噺の魁』二編「九段目の新文句」に見える[1]。また東大落語会編の『落語事典 増補』では本草学者に由来する「本草」との地口という解釈を取っている(「本道」を別解釈として記載)[3]。