フェラーリ・F10
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ルカ・マルモリーニ(エンジン・エレクトロニクスディレクター)[1]
ニコラス・トンバジス(チーフデザイナー)[1]
マルコ・デ・ルカ(チーフ・エアロダイナミシスト)[1]
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| カテゴリー | F1 | ||||||||||
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| コンストラクター | フェラーリ | ||||||||||
| デザイナー |
アルド・コスタ(テクニカルディレクター) ルカ・マルモリーニ(エンジン・エレクトロニクスディレクター)[1] ニコラス・トンバジス(チーフデザイナー)[1] マルコ・デ・ルカ(チーフ・エアロダイナミシスト)[1] | ||||||||||
| 先代 | フェラーリ・F60 | ||||||||||
| 後継 | フェラーリ・150°イタリア | ||||||||||
| 主要諸元 | |||||||||||
| シャシー | カーボンファイバー ハニカム コンポジット | ||||||||||
| サスペンション(前) | ダブルウィッシュボーン, プッシュロッド, トーションバー | ||||||||||
| サスペンション(後) | ダブルウィッシュボーン, プッシュロッド, トーションバー | ||||||||||
| エンジン | フェラーリ Tipo056 2398cc 90度 V8 縦置き NA | ||||||||||
| トランスミッション | フェラーリ製 7速 縦置き セミAT シーケンシャル | ||||||||||
| 燃料 | シェル | ||||||||||
| タイヤ | ブリヂストン | ||||||||||
| 主要成績 | |||||||||||
| チーム | スクーデリア・フェラーリ・マールボロ | ||||||||||
| ドライバー |
フェリペ・マッサ フェルナンド・アロンソ | ||||||||||
| 出走時期 | 2010年 | ||||||||||
| コンストラクターズタイトル | 0 | ||||||||||
| ドライバーズタイトル | 0 | ||||||||||
| 通算獲得ポイント | 396 | ||||||||||
| 初戦 | 2010年バーレーンGP | ||||||||||
| 初勝利 | 2010年バーレーンGP | ||||||||||
| 最終戦 | 2010年アブダビGP | ||||||||||
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フェラーリ F10 (Ferrari F10) は、スクーデリア・フェラーリが2010年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラ1カーである。2010年の開幕戦から最終戦まで実戦投入された。フェラーリとしてのコードナンバーは661。
シャーシ
F10とは、「2010年のF1参戦用マシン」を意味する。2009年のF60の苦戦を反省材料として、アルド・コスタを中心とする技術陣が設計した。レギュレーション改訂でレース中の燃料再給油が禁止されたことに対応しており、また、流行のマルチディフューザー搭載を前提としてデザインされた。
フロントノーズが前方により長くなり、フロントサスペンション取り付け部分の前後は、2009年シーズンにレッドブル・RB5が採用していた、Vノーズと呼ばれる、モノコックの両端が持ち上がった形状を採っている。また、フェラーリ・F60でも2009年ヨーロッパGPでのフリー走行で、同様の形状をしたモノコックが試されていた[2]。
ホイールカバーの使用が禁止されたため、フロントホイールと同じ材質で製作された2重のリング状のパーツが装着され[3]、リヤホイールは、リムの部分の形状が変更されている。
サイドポンツーンはモノコック側の上面が低く、外側に向けて盛り上がるような形状となっている。サイドミラーは、F60から引きつづきサイドポンツーン外側のポッドフィン先端に装着された。しかし、ミラーが見えていないのではないかという疑いからレギュレーションでこのミラー位置は禁止され、第5戦スペインGPから、サイドミラーがコクピット両脇に移設されている。
開幕戦バーレーンGPには、リヤウイングと接続する形に変更されたシャークフィンを備えたエンジンカウルや、前述のホイールなどが新たに持ち込まれた。
第4戦中国GPフリー走行では、リアウイングを失速させてドラッグを減らし最高速度を向上させる効果のある「簡易型Fダクト」(フェラーリはこのシステムを、"Management System for the Blown Rear Wing"と呼称している)をテスト[4]。第5戦スペインGPからドライバーの操作が可能なFダクトが実戦投入された[5]。左手の甲でダクトを操作することによって装置を操作している[6]。オンボードカメラにもそのシーンが映されていた。
エキゾーストパイプの上方排気口の位置はF60よりも前寄りになった[7]。第9戦ヨーロッパGPからはブロウン・ディフューザーが導入され、エキゾーストパイプの取り回しが変更された[8]。また、サイドポンツーン内のラジエターについても、形状の変更による面積の拡大が図られている[8]。第18戦ブラジルGPでは完成型とみられるブロウン・ディフューザーが投入された。
駆動系
エンジンとギヤボックスは、前方に向かって3.5度傾けられた[3]。車両後部を持ち上げることによってディフューザー設計の自由度を高める狙いがある。
第3戦マレーシアGP決勝でアロンソのエンジンがブロー[9]、フェラーリエンジンのザウバーの2台がニューマチックの故障、第4戦中国GPの1日目でアロンソのエンジンがブロー、決勝でもザウバーのデ・ラ・ロサがエンジントラブルに見舞われたため[10]、FIAの許可のもと、第5戦スペインGPから改良型エンジンを搭載する[11]。
なお、マッサは第14戦シンガポールGPまでにレギュレーションで規定された8基のエンジンを使い切ってしまい、同レース決勝に9基目のエンジンを投入している[12]。
通常はブレンボ製ディスクブレーキを使用するが、高速コースでブレーキに負担の大きい第8戦カナダGP(ジル・ヴィルヌーヴ・サーキット)ではカーボンインダストリー製のものが使用された[13]。
カラーリング
カラーリングはF60と同じく赤を主体としているが、新たに前後ウイングが白に塗装され、2010年からフェラーリのスポンサーとなったサンタンデール銀行のマーキングが施されている。
エンジンカバーにはマールボロのロゴを模したと言われる赤・白・黒のバーコードのようなロゴが掲載されていた。第5戦スペインGP前にイギリスの医師会から、このロゴがたばこ広告を連想させるサブリミナル効果を持っているのではないかと指摘された[14]。フェラーリ側は、そういう意図があることを否定したが[15]、第5戦スペインGP以降バーコードロゴが撤去された[16]。第7戦トルコGPではバーコードがあった部分に「800」という数字を表示した。これは、フェラーリにとってのF1参戦800戦目を記念したロゴである[17]。第8戦カナダGP以降はエンジンカバー部分に何もマーキングは施されず、赤一色となった。
- 第2戦マレーシアGPでのF10。エンジンカバー部分にバーコードロゴが見える。
- 第5戦スペインGPでのF10。バーコードロゴが撤去され、白線で囲まれている。
- 第11戦ドイツGPでのF10。エンジンカバーが赤1色となっている。

