大岡玲
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詩人・大岡信と劇作家・深瀬サキの長男として東京都三鷹市に生れる。
中学・高校時代は、文学少年であると同時に、小林信彦の影響を受けた映画少年でもあった。武蔵中学校・高等学校卒業。高校の同級生に有近真澄がいた。
2年の浪人の後、浪人時代に読んだイタロ・カルヴィーノの影響で、東京外国語大学外国語学部イタリア語学科へ入学。大学時代から小説を書き始める。卒業後、同大学大学院外国語学研究科ロマンス系言語専攻修士課程修了。
1987年「緑なす眠りの丘を」が雑誌『文学界』に掲載され、作家デビュー。続いて執筆した第2作『黄昏のストーム・シーディング』で1989年に三島由紀夫賞を受賞。1990年には「表層生活」で芥川賞を受賞し、初めてこの両賞を受賞した作家となった。
その後、『無作法になり切れない人のための五つの短篇』(1992年)所収の「ジンベイザメになりたかった」で川端康成文学賞、『ブラック・マジック』(2002年)で谷崎潤一郎賞の候補作に挙げられたが、受賞は逸している。『ヒ・ノ・マ・ル』(1992年)は、1997年にSeuil社から仏訳が刊行された(仏語タイトル:「SOLEIL LEVANT」)。
小説以外では書評の執筆が多く、『毎日新聞』「今週の本棚」の執筆メンバーを1993年から2008年まで務めた。また、美術にも造詣が深く、NHK『日曜美術館』の司会(1995年 - 1997年)や、報道・情報番組のコメンテーターとして出演している。そのほか、グルメエッセイ、釣りエッセイの執筆、イタリア語の翻訳なども手がけている。
2006年から東京経済大学経営学部教授。担当は、日本文学など。
著書
小説
- 『黄昏のストーム・シーディング』文藝春秋、1989年 のち文庫
- 『表層生活』文藝春秋、1990年 のち文庫
- 『ヒ・ノ・マ・ル』新潮社、1992年
- 『不作法になり切れない人のための五つの短編』文藝春秋、1992年
- 『ねぇ、ここ、なおして』講談社、1994年
- 『森の人』講談社、1994年
- 『生きがいクエスト1996』岩波書店、1996年
- 『塩の味』集英社、2000年
- 『ブラック・マジック』文藝春秋、2002年
- 『たすけて、おとうさん』平凡社、2015年
評論・エッセイ
- 『リアルでファジーなファンタジー』ティビーエス・ブリタニカ、1993年
- 『食味形容語辞典』平凡社、1996年
- 改題『日本グルメ語辞典』小学館文庫、1999年
- 『旅ゆけば、酒。』日本経済新聞社、1999年
- 『女は快楽、男は我慢 大岡玲の恋愛論』講談社、1999年
- 『ワインという物語』文春新書、2000年
- 『新編 ワインという物語 聖書、神話、文学をワインでよむ』天夢人、2018年
- 『永遠の夏休み ひかりと本と風と』集英社、2004年
- 『本に訊け!』光文社、2011年
- 『文豪たちの釣旅』フライの雑誌社新書、2012年
- 『男の読書術』岩波書店、2013年
- 『不屈に生きるための名作文学講義 本と深い仲になってみよう』ベスト新書、2016年
- 『日本語はひとりでは生きていけない』集英社、2025年
翻訳
- トマス・フィッツシモンズ『日本 合わせ鏡の贈り物』大岡信共訳、岩波書店、1986年
- W.S.モーム『月と六ペンス』小学館〈地球人ライブラリー〉、1995年
- 『宝石の声なる人に プリヤンバダ・デーヴィーと岡倉覚三――愛の手紙』大岡信との共編訳、平凡社ライブラリー、1997年
- エドガー・アラン・ポー『アモンティラードの樽』小学館〈地球人ライブラリー〉、1998年
- ロレッタ・セロフィッリ『ちいさなもり』講談社〈世界の絵本〉、2001年
- アンナ・ローラ・カントーネ『びっくりポピー』講談社の翻訳絵本、2002年
- カルロ・コッローディ『ピノッキオの冒険』角川文庫、2003年 / 光文社古典新訳文庫、2016年
- パトリチア・ケンディ『王子シッダールタ』全3巻 ホーム社、2003年
- 『今昔物語集』光文社古典新訳文庫、2021年
外部リンク
第2回三島由紀夫賞 | |
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| 2000年代 | |
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| 2020年代 | |
第102回芥川龍之介賞 | |||||||||
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