近鉄16010系電車
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| 近鉄16010系電車 | |
|---|---|
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旧塗装時代の16010系 (2004年2月18日) | |
| 基本情報 | |
| 運用者 | 近畿日本鉄道 |
| 製造所 | 近畿車輛 |
| 製造年 | 1981年 |
| 製造数 | 2両 |
| 投入先 | 南大阪線・吉野線 |
| 主要諸元 | |
| 編成 | 2両(1M1T) |
| 軌間 | 1,067 mm(狭軌) |
| 電気方式 | 直流1,500 V(架空電車線方式) |
| 最高運転速度 | 110 km/h |
| 起動加速度 | 2.3 km/h/s |
| 減速度(常用) | 4.0 km/h/s |
| 編成定員 | 128名(新製時) |
| 全長 | 20,500 mm |
| 全幅 | 2,740 mm |
| 全高 | 3,860 mm |
| 主電動機 | 三菱電機 MB-3082-A |
| 主電動機出力 | 135 kW |
| 駆動方式 | WNドライブ |
| 歯車比 | 92:15(6.13) |
| 編成出力 | 540 kW |
| 制御方式 | 抵抗制御 |
| 制御装置 | 日立製作所 MMC-HTB-10F |
| 制動装置 |
電磁直通ブレーキ(HSC-D) (抑速・発電制動付) |
| 保安装置 | 近鉄型ATS、列車選別装置、列車無線装置 |
| 備考 | 電算記号:Y |
近鉄16010系電車(きんてつ16010けいでんしゃ)は、近畿日本鉄道が1981年(昭和56年)に導入した南大阪線・吉野線向け特急車の形式である。
解説の便宜上、本項では大阪阿部野橋方先頭車の車両番号(車号)+F(Formation=編成の略)を編成名として記述する(例:モ16011以下2両編成=16011F)。
車両概説
機器類は16000系に準じているが、車体や接客設備は12410系に準じて大幅なモデルチェンジが行われた[2]。
車体
車体デザインは当時製造されていた30000系「ビスタカーIII世」、12410系「サニーカー」に準じており、前面貫通幌にカバーを装着し、標識灯の形状や前面行先表示器も同一のものとしたが、側面行先表示器は設置されていない。塗り分けは、16000系と併結した場合の見た目の調和を考慮し、同系と同一とした[3]。
最大幅は2,740 mmで16000系と同一だが、30000系などと揃えて屋根を高くして12400系と同様の連続冷房装置キセ(カバー)が採用されている。
車内設備
内装色や荷棚などは30000系などに準じたものが採用されたが、座席は乗車時間の短さを考慮し[3]、10100系の廃車発生品を流用した回転クロスシート(リクライニング機能なし)をモケット交換の上で配置され、シートピッチも16000系と共通で運用することから同系と同じ935 mm、乗降口のデッキも当時の16000系と同様に省略されている[3]。
主要機器
主制御器は日立製作所MMC-HTB-10F電動カム軸式自動加速制御器、主電動機は三菱電機MB-3082-Aを搭載し、いずれも16000系と同一である[2]。台車は新設計の近畿車輛KD-89・89A形シュリーレン式空気ばね台車が採用された[2]。パンタグラフは下枠交差式の東洋電機製造PT-4811形を1基モ16011の連結面寄り屋根上に設置している。
形式・編成
- モ16010形(Mc)
- ク16110形(Tc)
必要に応じて南大阪線では2両・4両・6両・8両編成で、吉野線では各特急停車駅のプラットホーム有効長の制約から2両・4両編成でそれぞれ運用される。なお、編成に当たっては26000系「さくらライナー」・16200系「青の交響曲」以外の南大阪線・吉野線用特急車各系列も混用される。このため、例えば大阪阿部野橋駅を6両編成で出発した吉野行き特急は、橿原神宮前駅で2両を切り離し4両編成として吉野へ向かい、4両で吉野駅から橿原神宮前駅へ到着した大阪阿部野橋行き特急は、必要に応じ同駅で2両ないしは4両を増結し大阪阿部野橋駅へ向かうこととなる。
- 凡例
- CONT:制御装置(抵抗制御)
- MG:補助電源装置(電動発電機)
- CP:空気圧縮機
- ◇:集電装置(下枠交差式)
← 大阪阿部野橋 吉野 → | ||
|---|---|---|
| 形式 | ◇ モ16010 (Mc) |
ク16110 (Tc) |
| 定員 | 64 | 64 |
| 車内設備 | 車販準備室 | トイレ 洗面所 (喫煙室) |
| 搭載機器 | CONT | MG CP |
改造工事
座席のリクライニングシート化
1997年(平成9年)に座席のリクライニングシート化が行われた。
車体更新
2001年(平成13年)12月に車体更新が行われた。更新により、デッキの新設、モ16011の車内販売基地撤去が行われ、定員が変更された。ただし、車体側面の方向幕設置と車内灯の間接照明化は省略されている。
B更新と喫煙室設置
2014年(平成26年)8月に2回目の車体更新(B更新)が行われた[7]。更新により、ク16111運転室側後方の喫煙室設置[7]、当該部分反対側の窓封鎖[7]、荷物置場の移設[7]、座席の全面禁煙化が行われた。ただし、座席は従来の11400系の廃車発生品を流用したリクライニングシートで存置され、前面方向幕のLED式行先表示器化と車体側面のLED式行先表示器設置は省略されている[7]。
塗装変更

(2017年1月7日)
本系列は22000系の車体更新を皮切りに開始された汎用特急車両の塗装変更対象とされ[8]、2016年(平成28年)9月の検査時に塗装変更が行われた[9][10][11]。塗装塗り分けは先に塗装変更された12410系12413Fや30000系30209Fに準拠しているが[10]、方向幕は従来の白幕で存置されている[10]。
運用

(2015年4月18日 吉野駅)
2025年(令和7年)4月1日現在、2両編成×1本(16011F)が古市検車区に配置されている[4][5][6]。
登場以来、16000系ほか吉野特急用汎用車と共通運用されている。
お召し列車
1981年(昭和56年)5月23日、橿原神宮前駅 - 吉野駅間でモ16011-ク16111+モ16008-ク16108の4両で組成されたお召し列車が運転され、第32回全国植樹祭に出席する昭和天皇と皇后が16111号車に乗車した。これは16000系・16010系唯一のお召し列車運転の事例である。
お召し列車運転に先立ち、一部座席を取り外しての御座所の設置、運転台窓ガラスならびに一部客室窓ガラスの防弾ガラスへの交換(お召し列車運行終了後に通常ガラスに再交換)など、必要な改造が施された。