魚沼コシヒカリ

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魚沼コシヒカリ(うおぬまコシヒカリ)は、新潟県魚沼地域(5市2町)で収穫される、コシヒカリBL(9割以上)およびコシヒカリ(1割以下)のの産地ブランド魚沼産コシヒカリ(うおぬまさんコシヒカリ)として販売しているケースもある。

アメリカ合衆国のスーパーマーケット宇和島屋シアトル店で販売される「魚沼産コシヒカリ」(写真左側)2022年撮影

テロワール環境条件)がコシヒカリBLおよびコシヒカリの最適生育条件に近く、また、生産農家の栽培技術向上により、日本穀物検定協会の米食味ランキングでは1989年平成元年)より、2004年(平成16年)までコシヒカリで、2005年(平成17年)以降はコシヒカリIL(コシヒカリBLの4品種混合栽培)で2016年(平成28年)までの28年連続「特A」認定と国内最高評価を受けていた[1]1993年(平成5年)に発生した平成の米騒動でも、「特A」認定を受けた国内唯一の産地でもある。

栽培地域

日本 新潟県魚沼地域 5市2町)

おおむね旧魚沼郡(のちの北魚沼、南魚沼、中魚沼3郡)にあたる地域。小千谷市はもと北魚沼郡、十日町市はもと中魚沼郡であることによる。

市町村の変遷があるため、旧魚沼郡の区域がそのまま該当しているわけではなく、かつて三島郡(小千谷市片貝地区)、旧古志郡(小千谷市東山地区)、旧東頸城郡(十日町市松代地域、松之山地域)に属していた区域も産地に含まれている。平成の大合併で誕生した魚沼市は旧北魚沼郡の川口町を除く地域によって構成される市であり、その区域は元来「魚沼」と呼ばれてきた地域の一部(北魚沼)である。したがって、魚沼コシヒカリは魚沼「市」で収穫されたものとの理解は誤りである。

面積・収穫量

  • 2011年(平成23年)の魚沼地域の水稲収穫量は、作付面積15,757 ha 収穫量81,526 tであり、全国収穫量 (8,397,000 t)の約1%になる[2]。なお以下の面積と収穫量は水稲であって、魚沼コシヒカリではない点に注意。
    • 小千谷市 (作付面積 2,100 ha、収穫量 11,400 t)・ (耕作面積 2,830 ha、本地 2,610 ha)
    • 長岡市川口) (作付面積 383 ha、収穫量 2,050 t)・ (耕作面積 512 ha、本地 469 ha)[3]
    • 魚沼市 (作付面積 2,650 ha、収穫量 13,700 t)・ (耕作面積 3,300 ha、本地 3,060 ha)
    • 南魚沼市 (作付面積 4,830 ha、収穫量 24,900 t)・ (耕作面積 6,040 ha、本地 5,630 ha)
    • 湯沢町 (作付面積 174 ha、収穫量 786 t)・ (耕作面積 241ha、本地 217 ha)
    • 十日町市 (作付面積 4,200 ha、収穫量 21,000 t)・ (耕作面積 6,230 ha、本地 4,940 ha)
    • 津南町 (作付面積 1,420 ha、収穫量 7,690 t)・ (耕作面積 1,910 ha、本地 1,650 ha)
      • 減反合計 2,819 ha (本地-作付面積)
      • けい合計 2,487 ha (耕作面積-本地)棚田が多いため。
      • 魚沼地域の水田面積 (耕作面積 21,063 ha、本地 18,576 ha)

魚沼と隣接地域との比較

出典[4][5]

さらに見る 市町村名, 作付面積(ha) ...
市町村名作付面積(ha)収穫量(t)農家数(戸)
みなかみ町4142,240868
川場村160898277
沼田市5563,1301,293
利根沼田 計1,130 ha6,268 t2,438 戸
中之条町2581,370513
長野原町2010341
嬬恋村50253164
高山村116614233
東吾妻町2641,400616
吾妻郡708 ha3,740 t1,567 戸
木島平村4172,340743
飯山市1,3607,7902,630
野沢温泉村153849428
栄村2281,160494
飯水岳北地域 計2,158 ha12,139 t4,295 戸
小千谷市2,10011,4001,659
十日町市4,20021,0003,993
魚沼市2,65013,7002,567
南魚沼市4,83024,9004,240
湯沢町174786197
津南町1,4207,6901,212
魚沼地域 計15,400 ha79,600 t14,238 戸
合 計19,396 ha101,747 t22,538 戸
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テロワール

テロワール比較 出典[6][7]

さらに見る 市町村名, 庁舎標高(メートル) ...
市町村名庁舎標高(メートル)水田最高標高(メートル)主なブランド名
みなかみ町後閑 378[8]藤原 750[9][10]水月夜
川場村谷地 535川場湯原 735雪ほたか
沼田市下之町 416利根町 700真田のコシヒカリ小松姫
中之条町中之条町 378六合村 (群馬県) 730花ゆかり
長野原町長野原 594古森 730
嬬恋村大前 853鎌原 1,122嬬恋米
高山村 (群馬県)高井 520中山 650月あかね
東吾妻町原町 362須賀尾 730さくや姫
木島平村往郷 335糠塚 650
飯山市飯山 315温井 600
野沢温泉村豊郷 509豊郷 600
栄村北信 286大久保 560コタキホワイト青倉米野田沢ライステロワール
小千谷市城内 128若栃 260・北山 307錦の実り
十日町市千歳町 154土倉 766・松之山 600
魚沼市小出島 95入広瀬屋形平 530北魚沼 奥の極
南魚沼市六日町 163清水西谷後 607・栃窪 542
湯沢町神立 354芝原 609・旭原 600
津南町下船渡 241大場 626
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産出額

  • 2009年では、魚沼地域 (29,990百万円)、新潟県 (190,300百万円)[3]
    • 小千谷市 (4,430百万円)
    • 長岡市(川口) (700百万円)
    • 魚沼市 (4,970百万円)
    • 南魚沼市 (9,040百万円)
    • 湯沢町 (290百万円)
    • 十日町市 (7,810百万円)
    • 津南町 (2,750百万円)

販売農家数、専業農家数

  • 2012年では、魚沼地域 (14,238戸、専業農家数 2,206戸)、新潟県 (66,601戸、専業農家数11,602戸)[11]
    • 小千谷市 (1,659戸、専業農家数 238戸)
    • 長岡市(川口) (370戸、専業農家数36戸)[12]
    • 魚沼市 (2,567戸、専業農家数 456戸)
    • 南魚沼市 (4,240戸、専業農家数 458戸)
    • 湯沢町 (197戸、専業農家数 30戸)
    • 十日町市 (3,993戸、専業農家数 746戸)
    • 津南町 (1,212戸、専業農家数 242戸)

評価

魚沼コシヒカリの仮渡金価格は、2008年頃では、新潟県産の一般コシヒカリに比べて1俵(60 kg)あたり5000 - 6000円程度高い値が付いている[13]

沿革

中国商標
氏名集落
最優秀賞萩谷芳朗湯沢町神立
優秀賞小倉信二南魚沼市川窪
神立スノーリゾート西澤憲二湯沢町神立
今井勇吉南魚沼市舞子
こまがた農園南魚沼市大桑原
氏名集落協定
市長賞樋口 智明若栃
会長賞古田島 博通岩山
うちがまき絆川井本田
近藤 勝生戸屋
ホントカ。賞関 信一郎川井本田
近藤 秋彦
近藤 義昭
近藤 勝生戸屋
関 元康塩殿
横田 雅夫谷内池
保科 学若栃
  • 12月5日、第1回JA魚沼「コシヒカリ食味コンテスト」を開催[76]
最終審査の結果生産者名
最高特別金賞津南町 廣田恵吾
特別金賞十日町市 綱大介
最高金賞津南町 石橋和幸
金賞津南町 廣田恵吾
津南町(株)満作
十日町市 風間茂
十日町市 福原正行
十日町市 村山重雄
津南町(農)グリンアース津南
津南町〈株)満作
さらに見る 賞, 生産者名等 ...
生産者名等
最高金賞工房茶助 市井 晴也
金 賞(株)うおぬま小岩農園 小岩 孝徳、岡部 優一、高橋 浩二、桑原 正文
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環境条件

魚沼コシヒカリ 標高300 m の栽培地帯 『姥沢新田』(航空写真)
魚沼コシヒカリ 塩沢産(日本百名山 巻機山を望む、標高300 m の栽培地帯 『姥沢新田』 )
巻機山古峰山を望む、標高400m の栽培地帯 『台原(だいっぱら)』
標高500m の栽培地帯
清水西谷後』 2014.09.27
金城山豪雪地帯の積雪が雪解け水となり、水量豊富な稲作最適栽培地帯となる)

気候

越後平野は、対馬海流の影響で冷害がなく日本海側気候のため、夏季に晴天日が多く日照時間が長いため登熟は良いがフェーン現象が出穂期にあると、登熟障害になる。魚沼は、盆地のため気温の日較差が大きくイネの消耗が少ないため澱粉の蓄積条件が良く大粒の良質米ができる。登熟期間の平均気温はコシヒカリの最適登熟気温(24°C)に近い地域のため、食味に関係する澱粉アミロース含有率が低くなり粘りが増す。最近は猛暑温暖化の影響で標高300 m - 600 m地域(魚沼市入広瀬南魚沼市上田地区南部湯沢町津南町)の品質向上が注目されている。2019年は出穂期にフェーン現象による高温で登熟障害が広範囲に発生し、過去最低まで1等米比率が低下したと報道された[80]

水量・水質

土壌

  • 日本土壌インベントリー[81]

栽培条件

  • コシヒカリの弱点である、耐倒伏性・いもち病抵抗性に対応した栽培技術では耐倒伏性の欠点は、多肥栽培でなく肥料を抑制するため食味向上になり、いもち病対策としては「コシヒカリBL」に更新して抵抗性があるため、低農薬栽培になっている[82]
  • 魚沼地域の栽培区分

<銘柄別:JAみなみ魚沼>

  • 慣行栽培
  • 特別栽培米〈5割減〉
  • 特別栽培米〈8割減〉
  • 特別栽培米〈無農薬
  • 有機栽培米〈JAS

<難易度別>

品質条件

  • 目標収量・構成要素
    • 収量(510 kg/10a)、穂数(360本/m2)、総籾数 (26,000粒/m2)、登熟歩合(90%)、千粒重(22.0 g
  • 記帳
    • 生産履歴(栽培管理状況、肥料の商品名・施肥量、農薬の商品名・散布量)
      • 新施肥体系:有機物由来の窒素成分30%(魚沼ロマン有機30)
      • 新病虫害防除・除草剤体系:化学合成農薬30%減化(13成分回数)
  • 種子
    • 新潟県種子協会から供給され、100%種子更新したコシヒカリBL(指定採種ほ産種子)
    • 温湯消毒(65°C10分間)平成19年度よりJA十日町、平成22年度より、JAしおざわで実施。
  • 整粒歩合
    • 85%以上(ライスグレーダーの網目を1.90mm
  • 検査格付
    • 登録検査機関で受検(2等以上)
  • 食味値・たんぱく質(%)
さらに見る 魚沼コシヒカリ, 北魚沼 奥の極 ...
魚沼コシヒカリ北魚沼 奥の極錦の実り米山プリンセス新之助 (米)サキホコレいちほまれつや姫ゆめぴりか
6.0以下5.5以下6.0以下6.0以下6.3以下6.4以下6.4以下6.4以下6.8以下[88][89][90]
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さらに見る 区分, 蛋白含有率 ...
区分蛋白含有率整粒歩合
SSランク4.8 - 5.3%79%以上
SAランク5.4 - 5.5%76~78%
S・A・Bランク5.6 - 6.0%70~75%
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文献

  • 力石サダ, 志賀康造, 金子精一、「自然, 慣行両農法で生産した魚沼産コシヒカリの米の食味比較について」『栄養学雑誌』 1996年 54巻 6号 p.377-382, doi:10.5264/eiyogakuzashi.54.377, 日本栄養改善学会。

米の食味ランキング

  • 平成元年産〈1989年〉からの特Aランク一覧表[93]

脚注

関連項目

外部リンク

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