このデーイピュロスは、トラーキアのケルソネーソスの王ポリュメーストールとトロイアの王プリアモスの娘イーリオネーの子である。
ヒュギーヌスによると、イーリオネーはプリアモスから生まれたばかりの末の弟ポリュドーロスを預けられた。そこでイーリオネーはトロイアが滅亡してもポリュドーロスが生き延びられるように、自分とポリュメーストールとの間に生まれた赤子デーイピュロスとを入れ替え、ポリュドーロスをデーイピュロスとして育てた。後にトロイア戦争でトロイアが滅亡したとき、ギリシア軍はポリュメーストールに莫大な報酬と引き換えにポリュドーロスを殺すことを求め、自分の子をポリュドーロスと思っていたポリュメーストールによって殺された。[5]。