ワカオライデン

From Wikipedia, the free encyclopedia

欧字表記 Wakao Raiden[1]
性別 [1]
ワカオライデン
欧字表記 Wakao Raiden[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 栗毛[1]
生誕 1981年4月25日[1]
死没 2007年9月21日(26歳没)[2]
ロイヤルスキー[1]
オキワカ[1]
母の父 リマンド[1]
生国 日本の旗 日本北海道早来町[1]
生産者 吉田牧場[1]
馬主 小塚美近[1]
調教師 戸山為夫栗東
→桑野進(金沢
荒川友司笠松
[1]
競走成績
タイトル NAR 特別表彰馬(2007年)[1]
生涯成績 27戦13勝
中央競馬:18戦6勝
地方競馬:9戦7勝
[1]
獲得賞金 1億5946万9800円[1]
勝ち鞍 GIII:朝日チャレンジC(1985年)
名古屋大賞典(1987年)
東海菊花賞(1987年)
ゴールド争覇(1987年)
サマーカップ(1988年)
テンプレートを表示

ワカオライデン(欧字名:Wakao Raiden1981年4月25日 - 2007年9月21日)は、日本競走馬種牡馬[1]。主な勝ち鞍に1985年朝日チャレンジカップ。のち地方競馬に転じ、笠松競馬でも重賞を制した。

引退後の1989年より種牡馬となり、地方在籍馬として初めて中央の重賞を制したライデンリーダーなど、地方競馬を中心に活躍馬を輩出。1997年1999年には地方競馬のリーディングサイアーとなっている[3]

デビューまで

1981年、北海道勇払郡早来町吉田牧場に生まれる。場長の吉田晴雄によれば、「馬体の均整が取れていることに関しては、百点満点に近い馬で、ほとんど教科書に出してもいいぐらいの体型の持ち主」であった[4]。叔父には八大競走2勝を挙げ「流星の貴公子」と呼ばれたテンポイントがおり、3000万円近い価格で[5]、母オキワカを牧場と共同所有していた小塚美近(よしちか)に購買された。のちに笠松で本馬を管理することになる荒川友司も、牧場で小塚と一緒に馬を見てその素質を感じ取っていたが、高額ゆえに笠松の賞金では元が取れないと考え、中央の厩舎へ入れることを小塚に勧めていた[5]。その後、ワカオライデンはオキワカの管理調教師であった栗東トレーニングセンター戸山為夫厩舎に入った。

戦績

1983年11月にデビューし、3戦目で初勝利を挙げたが、常に脚部に不安を抱えた競走生活を送った[6]。5歳時の1985年9月に出走した朝日チャレンジカップで、1位入線馬ニシノライデンの斜行失格による繰り上がりで重賞を初制覇したものの、6歳になっても脚部不安は晴れなかった。この状況を受けて、小塚が荒川に管理を打診すると荒川は即座に引き受け、ワカオライデンは笠松への転出が決定した[5]。その後、笠松の厩舎ではなく荒川の自宅裏において約1年の療養生活を送り、脚部の完治をみた[5]

笠松には転入から4カ月以上休養した馬はレースに出走できないという規定があったことから[7]、荒川と懇意であった公営・金沢競馬の桑野進のもとに一時転厩し、金沢最大の競走である白山大賞典を含む3戦2勝の成績を挙げたのち、笠松へ再入厩した。以後、荒川厩舎に所属する井上孝彦を鞍上に、ゴールド争覇東海菊花賞名古屋大賞典ウインター争覇と、白山大賞典から5連勝を遂げた。年末の東海ゴールドカップでは負担重量が7.5kg軽いフェートノーザンに敗れて連勝を止めたが、休養後の1988年7月に出走したサマーカップでは再び勝利を挙げた。

その後は地方所属馬に唯一門戸を開いていた中央GI競走ジャパンカップを目標に、地方代表馬選定の場であったオールカマーへ出走する予定となっていたが、競走3日前に左前脚を骨折し、そのまま引退を余儀なくされた[8]

種牡馬

1989年より生まれ故郷である吉田牧場で種牡馬となる[9]。近親に優秀な競走馬がいるとはいえ自身は地方競馬での活躍馬であり、中央競馬ではGIII止まりの馬であったが、生産者の吉田重雄は競走成績にかかわらず種牡馬にするつもりだったという[9]。予想外に種付け希望者が集まったことからシンジケートが組まれ、その多くは地方競馬と繋がりのある生産者であった[9]

初年度には23頭が誕生したが、そのうち12~13頭を荒川が購買し、馬主達に所有を頼んで自身の管理馬とした[10]。「安いうちにツバをつけておこうと」2年目の産駒も同様に買い、その様子は「ワカオライデンの仔で荒川厩舎はひっくり返る」と噂が立ったほどであった[10]。しかし初年度からサブリナチェリー、ライデンスキーらが活躍し、東海ダービーでは両馬が1・2着を占めるなど、荒川の見立てが当たった結果となった[8]。1995年に中央競馬がクラシック競走の門戸を地方競馬へ開放すると、荒川厩舎からライデンリーダーが牝馬クラシック戦線に臨み、桜花賞への前哨戦・報知杯4歳牝馬特別を制し、地方競馬のファンのみならず全国的に大きな人気を獲得した[8]。またこれに伴い、ワカオライデンの名前も全国区のものとなった[8]

初年度37だった種付け頭数が1993年には93まで増え[9]、各地の地方競馬場で産駒が活躍した。中央競馬では結局ライデンリーダー以外の活躍馬は現れなかったが、1997年には全日本サラブレッドカップ (統一GIII) で中央競馬や地方競馬他地区の馬を相手に荒川厩舎のワカオライデン産駒が1着から3着までを独占するなどし、地方競馬のリーディングサイアーに輝いた[11]。1999年にも地方競馬のリーディングサイアーとなっている[3]

2005年に種牡馬を引退。2007年に吉田牧場で老衰のため死亡[2]。26歳(馬齢は現表記)であった。翌2008年、地方競馬での種牡馬としての実績が評価され、NARグランプリ2007で特別表彰された[3]

競走成績

競走日競馬場競走名距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順タイム
(上り3F)
着差騎手斤量
[kg]
1着馬(2着馬)馬体重
[kg]
備考
1983.11.12 京都 3歳新馬 芝1400m(良) 8 8 8 2.5(1人) 3着 1:26.3 0.3 小島貞博 54 ヘンリーシンボリ
11.27 京都 3歳新馬 芝1400m(稍) 10 8 10 3.1(1人) 3着 1:26.7 0.1 小谷内秀夫 54 メジロトーマス
12.11 中京 3歳未勝利 ダ1000m(良) 9 8 9 1.9(1人) 1着 1:00.9 -1.0 小谷内秀夫 54 (ラルキーラ)
1984.1.5 京都 福寿草特別 400万下 ダ1400m(良) 14 6 10 3.8(1人) 2着 1:26.2 0.1 小谷内秀夫 55 オサイチフォンテン
11.4 京都 4歳上400万下 ダ1400m(良) 16 5 10 4.5(1人) 1着 1:25.6 -0.5 小島貞博 55 (ホクザンタロー)
11.18 京都 逢坂山特別 400万下 芝1200m(良) 10 7 8 1.9(1人) 1着 1:11.0 -0.3 小島貞博 56 (ゴールデンベスト)
11.25 京都 花園特別 900万下 芝1400m(良) 12 8 11 4.7(2人) 1着 1:24.0 -0.1 小島貞博 56 (ニシノイブ)
12.16 阪神 セントウルS OP 芝2200m(良) 7 1 1 5.4(3人) 2着 2:13.5 0.1 小谷内秀夫 53 パワーホーラー
1985.1.15 京都 北山特別 OP ダ1400m(良) 8 7 7 3.3(1人) 3着 1:26.2 0.6 小島貞博 54 ワンダービクトリー
2.3 中京 中京記念 GIII 芝2000m(良) 16 3 6 13.6(5人) 6着 2:00.7 0.8 小島貞博 53 パワーシーダー
8.4 函館 4歳上900万下 芝2000m(良) 13 3 3 13.9(6人) 3着 2:01.2 0.3 小谷内秀夫 57 パワーホーラー
8.18 函館 4歳上900万下 芝1700m(良) 9 3 3 1.8(1人) 1着 1:42.0 -0.5 小谷内秀夫 57 (アストリアシチー)
9.15 阪神 朝日チャレンジC GIII 芝2000m(良) 9 1 1 7.3(4人) 1着 2:00.2 -0.3 小谷内秀夫 55 (エーコーフレンチ) [注 1]
10.6 東京 毎日王冠 GII 芝1800m(不) 7 7 7 10.0(4人) 5着 1:51.2 0.4 小谷内秀夫 57 ゴールドウェイ
10.27 東京 天皇賞(秋) GI 芝2000m(良) 17 5 10 83.9(10人) 8着 1:59.5 0.8 小島貞博 58 ギャロップダイナ
11.17 京都 マイルCS GI 芝1600m(良) 16 8 16 19.2(6人) 6着 1:36.4 1.1 小島貞博 57 ニホンピロウイナー
1986.6.22 中京 高松宮杯 GII 芝2000m(良) 18 2 3 22.4(9人) 2着 2:01.5(37.6) 0.2 小島貞博 57 ラグビーボール 510
7.6 中京 金鯱賞 GIII 芝1800m(不) 21 2 3 4.6(1人) 4着 1:52.2(39.4) 0.4 小島貞博 58 イズミスター 508
1987.7.7 金沢 A特別 ダ1900m(重) 7 1 1 (1人) 1着 2:06.4 -0.9 吉井敏雄 57 (サクラホマレオー) 525
8.30 金沢 A特別 ダ1700m(良) 9 8 9 (1人) 3着 1:50.6 0.1 吉井敏雄 57 コクセイピユーマ 530
9.27 金沢 白山大賞典 重賞 ダ2600m(重) 10 4 4 (2人) 1着 2:56.4 -0.3 吉井敏雄 57 (コクセイピユーマ) 523
10.14 中京(地) ゴールド争覇 重賞 芝2000m(良) 8 7 7 (1人) 1着 2:01.1 -0.3 井上孝彦 58 (アイアンソロン) 520
11.3 名古屋 東海菊花賞 重賞 ダ2400m(不) 9 3 3 (2人) 1着 2:36.4 -1.6 井上孝彦 58.5 (ニユーダイオー) 520
12.2 名古屋 名古屋大賞典 重賞 ダ1900m(稍) 8 6 6 (1人) 1着 2:02.7 -0.7 井上孝彦 57 (ニユーダイオー) 522
12.13 笠松 ウインター争覇 準重賞 ダ1900m(良) 10 7 7 (1人) 1着 2:03.2 -0.8 井上孝彦 61 (コンバツトボーイ) 528
12.30 笠松 東海ゴールドC 重賞 ダ2500m(良) 10 6 6 (1人) 2着 2:46.2 0.2 井上孝彦 61 フエートノーザン 528
1988.7.27 笠松 サマーC 重賞 ダ1400m(良) 9 8 9 (1人) 1着 1:26.2 -1.1 安藤光彰 60 (リードセイカン) 522


主な産駒

統一重賞優勝馬
その他地方重賞優勝馬


母の父としての産駒

統一重賞優勝馬
その他地方重賞優勝馬

血統表

脚注

参考文献

外部リンク

Related Articles

Wikiwand AI