魔女と過ごした七日間

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「ラプラスの魔女」シリーズ > 魔女と過ごした七日間
発行日 2023年3月17日
発行元 KADOKAWA
魔女と過ごした七日間
Seven days he spent with
the Laplace's Witch
著者 東野圭吾
発行日 2023年3月17日
発行元 KADOKAWA
ジャンル サスペンスミステリ
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 四六判
ページ数 416
前作 魔力の胎動
公式サイト www.kadokawa.co.jp
コード ISBN 978-4-04-113225-8
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魔女と過ごした七日間』(まじょとすごしたなのかかん)は、東野圭吾長編小説「ラプラスの魔女」シリーズ第3作。

見当たり捜査員だった父を失った男子中学生が、「ラプラスの魔女」こと羽原円華に導かれ、父の死の真相に迫る空想科学ミステリ。

2023年3月17日にKADOKAWAから書下ろしで単行本が刊行された[1]。本作は、東野圭吾の通算100作目の作品にあたる[2]

本作は第1作『ラプラスの魔女』よりも後年の時代設定で[注 1]、犯罪者のDNAや未解決事件の遺留DNAがデータベース化され、防犯カメラとAIによる警察の監視システムが普及した近未来の世界が描かれている。

あらすじ

中学3年生の月沢陸真は日課にする図書館通いの帰り、突然の雨に傘がなく立ち尽くすが、雨の降り始めや止む時刻を正確に言い当てる女性・羽原円華の助言で雨に濡れずに帰宅し、思いがけない出来事に強い印象を残す。
数日後、陸真の父で見当たり捜査の名手だった元刑事・月沢克司が、多摩川で溺死体として発見される。AI監視システムの普及で職を失い警備会社に勤めていた克司の死は事件性が高いと疑われたが、犯行現場の特定すらできず警察の捜査は難航する。
捜査一課の刑事・脇坂から父の遺品を調べるよう依頼された陸真は、永江照菜と記された開明大学病院の診断書を見つける。父と永江照菜の関係を探るため、陸真は親友の宮前純也と共に病院を訪ねるうちに、数理学研究所で円華と再会する。
陸真の父の不審死を知った円華は「私なりに事件を推理する」と告げ、不思議な力で警察よりも先に犯行現場を特定する。
現場で父の遺留品を探し当てた陸真は円華を信じる決意を固め、父の死の真相を追う冒険の旅へと踏み出していく。

登場人物

主要人物

羽原 円華(うはら まどか)
「ラプラスの悪魔」の力を持つ謎の女性[注 2]。数理学研究所の職員。
月沢 陸真(つきざわ りくま)
S市立第三中学校の3年生。末期の乳がんを患った母親と6歳の時に死別し、父子家庭で育つ。
月沢 克司(つきざわ かつし)
陸真の父親。警備保障会社の潜入監視員。多摩川で溺死体で発見される。
元警視庁刑事部捜査共助課の捜査員で、見当たり捜査のスペシャリストだった。
宮前 純也(みやまえ じゅんや)
陸真の親友。2年生の時に同じクラスだった。小説家志望で太めの体格。
自動車整備工場を経営する父親、母親、大学生の姉の4人家族。
脇坂 拓郎(わきさか たくろう)
警視庁捜査一課強行犯係の刑事。克司の殺害事件を捜査する。

円華の関係者

タケオ / 武尾 徹(たけお とおる)
焼き鳥屋「鳥いろは」のオーナー店主。7年前まで円華の護衛をしていた。
元N県警本部警備部。実家が養鶏場を営んでいる。

警視庁

茂上(もがみ)
捜査一課の主任。脇坂の上司。広くなった額にオールバック。
モバイルを通して警視庁の庁舎から脇坂の捜査と連携を取る。
高倉(たかくら)
捜査一課係長。最上、脇坂の上司。
小倉(おぐら)
刑事部捜査共助課。警部補。克司の捜査共助課時代の同僚。
福永(ふくなが)
「T町一家三人強盗殺人事件」が発生した地域の所轄の生活安全課。警部補。茂上と同期。
新島が通っていたバーで張り込んでいた際、一度だけ本庁から克司が来たと脇坂に証言する。

警察庁

伊庭(いば)
科学警察支援局課長。公家を連想させる顔。DNA捜査で克司の殺害事件の捜査に関わる。

克司の関係者

永江 多貴子(ながえ たきこ)
克司が交際していた女性。 40歳ぐらい。元ホスピスのスタッフ。
末期がん患者との接し方をテーマにしたセミナーで克司と出会う。
永江 照菜(ながえ てるな)
多貴子と克司の娘で、陸真の異母妹。7歳。
エクスチェッドで声を出せないが、一度見たものを画像として細部まで忘れない優れた記憶力を持つ。
瀬戸(せと)
警備会社での克司の同僚。眼鏡をかけた痩せた男性。モニター係で潜入監視員に本社から指示を出す。

T町一家三人強盗殺人事件

17年前に一軒家で夫婦と一人娘が殺害された事件

新島 史郎(にいじま しろう)
容疑者。銀座のクラブ「ナイトランド」の雇われマネージャー。事件から10年後、匿名の密告から再捜査が行われる。
しかし捜査員からDNA採取を求められると逃亡し、千葉を出たフェリーから海に飛び込み消息不明となる。
家宅捜索で被害者一家の妻の指輪とネックレスが発見され、生活用品から採取されたDNAが妻の爪から検出された血液のDNAと一致する。
被疑者死亡で不起訴となったが、部屋からはコカインも発見され、密売の疑いも残された。
山森 達彦(やまもり たつひこ)
被害者。一般企業の役員だったが、殺人事件から3年以上経って摘発された闇カジノの顧客リストからジャンケット(カジノの客引き)と判明する。
石黒(いしぐろ)
飲食店をいくつか経営する実業家。白髪のオールバックで目つきは鋭く、頬は窪んでいる。
闇カジノを仕切っており、某タレントのボディーガードをしていたころのタケオと知り合っている。
津野 知子(つの ともこ)
フリーライター。黒縁眼鏡に長い髪を後ろで束ね、上品にメイクを整えた女性。40歳前後。
学生時代、山森の娘の家庭教師をしていたことから、「T町一家三人強盗殺人事件」を追っていた。
広告代理店勤務から出版社の記者を経て、フリーライターに転身している。

ブルースター

麻布にある老舗のダイニング・バー

赤木 ダリア(あかぎ ダリア)
マダムと呼ばれるオーナー。見た目は40代くらいの老美魔女。
櫻井(さくらい)
フロア・マネージャー。

その他

弘田 直樹(ひろた なおき)
資産家から3億円をだまし取った詐欺罪で指名手配中の男。50歳。
克司の銀行口座に100万円を振り込んだ入金記録が確認される。
田中 良介(たなか りょうすけ)
5年前に大阪で轢き逃げ事故を起こした会社員。33歳。
克司の銀行口座に50万円を振り込んだ入金記録が確認される。
鈴木 和夫(すずき かずお)
克司の遺体発見現場からD資料が採取された旋盤工の男性。
脇坂から多摩川に行った日付を確認されるが、なぜ多摩川に行ったことを知っているのか不審がる。
岩本(いわもと)
克司の遺体発見現場から吸い殻のD資料が採取された老人。78歳。痩せた体格。
朝8時に長男家族と同居する日本家屋から多摩川までウォーキングすることを習慣としている。

用語

見当たり捜査(みあたりそうさ)
捜査共助課がたった1枚の顔写真を手がかりに行き交う群衆の中から指名手配犯を見つけ出し、その場で本人と認めさせる捜査手法。
潜入監視員
身に着けたカメラで周囲にいる人間を撮影し、AIに照合させ不審者や指名手配犯などがいないかを監視する作中の架空の職業。
エクスチェッド
「エクスチェンジド」の略で、先天性の脳疾患と引き換えに特別な能力を持つようになった人たちを指す言葉。作中の造語。
障害が脳機能に影響を与えているという仮説に基づき、エクスチェッドの子どもたちが数理研究所で研究されている。
D資料
事件現場周辺から収集される吸い殻や空き缶などから採取されるDNA資料。
警察庁科学警察支援局
DNA捜査に特化した部署。全国の警察から送られてくる膨大な数のD資料をデータベースと照合する。
データベースには前科がないと考えられる人物の情報も含まれるが、詳細は非公表としている。

書誌情報

脚注

外部リンク

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