10 (Mrs. GREEN APPLEのアルバム)
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| 『10』 | ||||
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| Mrs. GREEN APPLE の ベスト・アルバム | ||||
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| Mrs. GREEN APPLE アルバム 年表 | ||||
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ミュージックビデオ 「ニュー・マイ・ノーマル」 - YouTube
「ダンスホール」 - YouTube 「Soranji」 - YouTube 「Soranji」Lyric Video - YouTube 「ケセラセラ」 - YouTube 「Magic」 - YouTube 「ANTENNA」 - YouTube 「ナハトムジーク」 - YouTube 「ライラック」 - YouTube 「Dear」 - YouTube 「アポロドロス」Lyric Video - YouTube 「familie」 - YouTube 「ビターバカンス」 - YouTube 「ダーリン」 - YouTube 「ダーリン」Lyric Video - YouTube 「クスシキ」 - YouTube 「天国」 - YouTube 「天国」Lyric Video - YouTube 「breakfast」 - YouTube |
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『10』(テン)は、日本のロックバンド・Mrs. GREEN APPLEの2作目のベストアルバム。2025年7月8日にユニバーサルミュージック内のレーベル・EMI Recordsより発売された。本項では、バンドのデビュー10周年を記念して行われた企画、およびライブなどについても記述する。
2015年にメジャーデビューしたMrs. GREEN APPLEのデビュー10周年を記念してリリースされたベストアルバム[1][2]。また同日、2024年10月から11月にかけて、神奈川・Kアリーナ横浜にて開催された定期公演「Mrs. GREEN APPLE on "Harmony"」を収録した映像作品が同時リリースされた[3]。
ベストアルバムとしては、2020年7月8日にリリースされた『5』以来、ちょうど5年ぶりとなる。なお、リリース日である7月8日は、バンドのメジャーデビュー日であり、2015年には、メジャーデビューアルバム『Variety』[1]、2022年には、ミニアルバム『Unity』をこれまでリリースしている[4]。
本アルバムには、フェーズ2開幕を告げた「ニュー・マイ・ノーマル」や「ダンスホール」「ケセラセラ」「Magic」などに加え、2023年リリースの5thアルバム『ANTENNA』以降に発表された配信シングル11曲のほか、2014年7月に会場限定で販売されたミニアルバム『Introduction』にシークレットトラックとして収録されていた「慶びの種」新録バージョンを含めた全19曲が収録されている[3]。
リリース日である7月8日には、東京タワーにバンドロゴが映し出されるライトアップが行われた[広報 1][5]。メインデッキにアーティストのロゴが映し出されるのは、史上初である[6]。そのほか、全国各地のサービスエリアを巡回する特別ラッピングカーでのアルバムの移動販売などが行われた[広報 2]。
また、アルバムのプロモーションとして「CD聴こうよ。」キャンペーンが実施された。CDで音楽を聴くことの楽しさ・魅力を提案するキャンペーンであり[7]、SHIBUYA TSUTAYAでは、特別展「ミセスとCD聴こうよ。展 @TSUTAYA」が開催された[8]。
本アルバムは、初週売上が約70万枚を超え、Billboard JAPANでは、バンド史上最多となるアルバム初週売上を記録した[統計 24]。12月には、オリコンにおける累計売上枚数が100万枚を超え、自身初となるミリオンを達成。令和初となるミリオン突破となった[統計 25]。
チャートにおいても、Billboard JAPAN「Hot Albums」や、オリコン週間合算アルバムランキングなどで1位を獲得するなど、好成績を記録したほか[統計 26][統計 27]、日本レコード協会より、自身初のミリオン認定を受けている[統計 23]。
7月26日・27日には、神奈川・山下ふ頭特設会場にてアニバーサリーライブ「MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE 〜FJORD〜」を開催し、2日間で計10万人を動員した[9]。11月28日には、本公演を映画化したライブフィルムとドキュメンタリーフィルムが公開された[広報 3]。
背景
「ミセスをもっと多くの人に知ってもらう」という目標を掲げ、2022年に「フェーズ2」として、音楽活動を再開。ハイペースにリリースが行われ、3年9ヶ月の間に37もの楽曲が制作された[10]。また、活動の幅もさらに広がり、音楽やライブだけでなく、映画やドラマ、バラエティなど、様々なメディアに出演した[11]。ボーカル・大森元貴は「ミセスという主語が大きくなった、チームも大きくなった、楽曲が広く聴いていただけるようになった、皆さんに知ってもらえたと実感しております」「フェーズ2で目指したものがきちんと叶えられたのではないかなと感じております」と振り返っている[12]。
主な「フェーズ2」の活動
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2022年3月18日、約1年8ヶ月の活動休止を経て、新曲「ニュー・マイ・ノーマル」をリリースし「フェーズ2」が開幕[13]。メジャーデビュー日の7月8日には、活動再開後初の作品として、ミニアルバム『Unity』をリリース[14]。同日には、神奈川・ぴあアリーナMMにてワンマンライブ「Mrs. GREEN APPLE ARENA SHOW "Utopia"」を開催[15]。
2023年4月、テレビドラマ『日曜の夜ぐらいは…』(テレビ朝日系)主題歌にも起用された「ケセラセラ」をリリース[16]。本楽曲は「第65回日本レコード大賞」にて、自身初の大賞を受賞するなど[17]、バンドを代表する楽曲となった。7月には、前作『Attitude』以来、約3年9ヶ月ぶりとなる5作目のアルバム『ANTENNA』をリリース[18]。年末には、NHK総合『第74回NHK紅白歌合戦』への初出場も果たした[19]。
2024年は、音楽番組やバラエティ番組への出演や[20]、5ヶ月連続で新曲をリリースするなど[21]、より幅広い活動が行われた1年となった。4月リリースの「ライラック」は、多くのランキングで首位を獲得するなど、音楽チャートを独占し「第66回日本レコード大賞」では、2年連続となる大賞を受賞した[22]。
また、5月リリースの「Dear」は、映画『ディア・ファミリー』主題歌に起用され「第48回日本アカデミー賞」にて特別賞として新設された「主題歌賞」の初受賞作となった[23]。
2025年は、前年開催された「Mrs. GREEN APPLE 18祭」テーマソング「ダーリン」のリリースで幕を開けた[24]。5月に開催された音楽アワード「MUSIC AWARDS JAPAN 2025」では、主要部門の一つ「最優秀アーティスト賞」を受賞したほか「最優秀ジャパニーズソングアーティスト賞」「カラオケ特別賞 カラオケ・オブ・ザ・イヤー:J-Pop powered by DAM & JOYSOUND」を受賞[25]。
また、前年を上回る6ヶ月連続リリースが行われた。中でも、7月にリリースされた「Carrying Happiness」は、東京ディズニーリゾートのサマーイベント「サマー・クールオフ at Tokyo Disney Resort」テーマソングに起用され[26]、イベントを一層彩った楽曲となった。
10月16日に行われた生配信にて、同年12月31日をもって「フェーズ2」完結と、2026年1月1日からの「フェーズ3」開幕を宣言。活動休止期間は設けず、バンドのメンバー編成も変わらないことが告知された。さらに、2026年秋には、前作『ANTENNA』以来、約3年ぶりとなるオリジナルアルバムをリリースすることも発表された[27]。
12月には「第67回日本レコード大賞」にて「ダーリン」が大賞を受賞し、浜崎あゆみ・EXILEに続く史上3組目、バンドとしては史上初となる3連覇を達成[28]。また、NHK総合『第76回NHK紅白歌合戦』では「放送100年紅白スペシャルメドレー」でオープニングを飾ったほか、自身初となる大トリを務めた[29]。
大規模なライブ活動
フェーズ2は、これまでより規模を拡大したライブやツアーが開催された。2023年は、アリーナツアー「Mrs. GREEN APPLE ARENA TOUR 2023 "NOAH no HAKOBUNE"」の後[30]、8月に埼玉・ベルーナドームにて、結成10周年を記念したドームライブ「Mrs. GREEN APPLE DOME LIVE 2023 "Atlantis"」を開催[31]。
12月には、ファンクラブツアー「Mrs. GREEN APPLE 2023-2024 FC TOUR "The White Lounge"」をスタート。本格的なミュージカル演出を取り入れた音楽劇であり、バンドの新たな表現の形を見せた[11]。
2024年7月には、兵庫・ノエビアスタジアム神戸と神奈川・横浜スタジアムにて、日本のバンド史上最年少でのスタジアムツアー「ゼンジン未到とヴェルトラウム 〜銘銘編〜」を開催[32]。10月には、神奈川・Kアリーナ横浜にて、定期公演「Mrs. GREEN APPLE on "Harmony"」を開催。パーカッションや管弦楽器を含む編成でのライブが行われた[20]。
2025年は、自身初の韓国公演「MGA LIVE in SEOUL, KOREA 2025」や「お互いの音楽やカルチャーを讃え合い、交わり合う」をコンセプトとした新しいエンタテインメントショー「Mrs. GREEN APPLE presents "CEREMONY"」を開催。ジャンルや世代が異なる計9組のアーティストが出演した[33]。
7月には、アニバーサリーライブ「MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE ~FJORD~」を、神奈川・山下ふ頭特設会場にて開催[9]。10月からは、自身初の5大ドームツアー「Mrs. GREEN APPLE DOME TOUR 2025 "BABEL no TOH"」をスタート[34]。全12公演が開催され、計55万人を動員した[35]。
MGA MAGICAL 10 YEARS
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2024年11月20日、Kアリーナ横浜にて開催された定期公演「Mrs. GREEN APPLE on "Harmony"」ファイナル公演にて、12月2日18時に記者発表を行うことを告知した。終演後には、記者発表を行うことを記載したフライヤーが配布された。フライヤーには、記者発表が配信されたYouTubeのページのQRコードが添付されていた[36]。
12月2日、虎ノ門ヒルズ・TOKYO NODE HALLにて、記者発表を実施。まず、計画されているトピックをハイライトにまとめたティザー映像「Welcome to MGA MAGICAL 10 YEARS」が、場内のスクリーンに投影された。その後、メンバーが登壇し、翌年に控えたデビュー10周年を記念し「MGA MAGICAL 10 YEARS」と題した様々な企画の詳細を発表した[37]。アナウンスされた企画は、以下の通り。
- MGA MAGICAL 10 YEARS LOGO
- 10周年を記念して制作された、新たなバンドを公開。
- MGA MAGICAL 10 YEARS CONCEPT PHOTO
- 10周年を記念して制作された、新たなコンセプトフォトを公開。
- MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY BEST ALBUM
- 2025年7月8日にデビュー10周年を記念したベストアルバム『10』をリリース。
- MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE
- 2025年7月26日・27日に神奈川・山下ふ頭にて、自身最大規模となる、2日間で計10万⼈動員のライブを開催。
- MGA MAGICAL 10 YEARS LANDMARK
- MGA MAGICAL 10 YEARS LANDMARK IN HARAJUKU
- 3月24日から4月6日にかけて、東急プラザ表参道「オモカド」、東急プラザ原宿「ハラカド」のエントランスジャックや、ラッピングバスの走行などが行われた。オリジナルグッズを販売するポップアップストアも開催された。
- MGA MAGICAL 10 YEARS LANDMARK IN MITSUI SHOPPING PARK
- 7月7日から31日にかけて、三井ショッピングパーク ららぽーと、ラゾーナ川崎プラザ、ダイバーシティ東京 プラザ、RAYARD MIYASHITA PARK、アーバン 赤れんが テラスにて「MGA MAGICAL 10 YEARS LANDMARK IN MITSUI SHOPPING PARK」を開催[38]。
- 7月16日から22日にかけては、大阪・ららぽーとEXPOCITYでのスペシャル企画として、RAYARD MIYASHITA PARKに設置されていたCDモニュメントと、メンバーの直筆サイン入りモニュメントが展示された[広報 4]。
- MGA MAGICAL 10 YEARS LANDMARK IN MIYASHITA PARK
- MGA MAGICAL 10 YEARS LANDMARK IN OIOI MODI
- MGA MAGICAL 10 YEARS EXHIBITION
- 秋から全国で展覧会を開催。デビュー10周年を振り返ることができる、楽曲制作やクリエイティブにまつわること、過去のコンサートの衣装や、様々なアイテムが展示される。
- MGA MAGICAL 10 YEARS HEADLINER SHOW IN KOREA
- 2025年2月15日・16日に自身初となる韓国での単独公演「MGA LIVE in SEOUL, KOREA 2025」をタイガードームにて開催。
- MGA MAGICAL 10 YEARS DOCUMENTARY FILM
- 自身初となるドキュメンタリー映画が制作された。
最後にメンバーが挨拶を行い、降壇して記者発表は終了したかに見えたが、最後に「BABEL no TOH in 2025 Autumn/Winter」が、スクリーンに投影され、2023年8月に開催されたドームライブ「Mrs. GREEN APPLE DOME LIVE 2023 "Atlantis"」にて、制作が予告されたツアー「Mrs. GREEN APPLE DOME TOUR 2025 "BABEL no TOH"」が、2025年秋・冬に開催されることが発表された。また、記者発表終了後には「MGA MAGICAL 10 YEARS」特設サイトもオープンした[40][広報 6]。
テレビ出演
これらの企画のほかに、5月5日にデビュー10周年を記念した特番『Mrs. GREEN APPLE 10 YEARS SPECIAL』が、NHK総合にて放送された。番組では、パフォーマンスが披露されたほか、内村光良(ウッチャンナンチャン)とのトークが行われた[41]。なお、NHK BS8Kでは、3月28日に75分バージョンを先駆けて放送。7月18日・8月23日には、NHK BS・NHK BSプレミアム4Kにて完全版が放送された。パフォーマンス全13曲がフルサイズで放送されたほか[注 1]、内村との未公開トークも収録された[43]。
6月2日には、冠番組『テレビ×ミセス』(TBS系)が放送された。本番組は、メンバーがグループでMCを務め、アーティストとのコラボレーションやトークを行うというもの[44]。番組には、Superfly、FRUITS ZIPPER、こっちのけんとの3組が出演した[45]。11月3日には、大塚愛、チョコレートプラネット、M!LKをゲストに迎えた第2弾の放送が行われた[広報 7]。
バンド結成当初から、いつか冠番組を持ちたいと語っていたといい[46]、2023年4月から9月にかけて放送されたバラエティ番組『ミセススクールクエスト』(テレビ朝日)で、自身初となる冠番組を担当[広報 8][47]。『テレビ×ミセス』は、自身2度目となる冠番組となった。2026年4月6日より、レギュラー放送が開始[48][49]。
リリース日である7月8日には、藤澤がテレビ各局5番組をジャックし、計5番組に生出演した。午前4時半から午前11時30分にかけて、日本テレビ系『Oha!4 NEWS LIVE』、テレビ東京系『おはスタ』、TBS系『THE TIME,』、フジテレビ系『サン!シャイン」、フジテレビ系『ノンストップ!』に出演[50]。
メンバー個人の活躍
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大森の役者としての活動
本年は、バンドの活動だけでなく、大森の役者活動も注目された。4月25日公開の映画『#真相をお話しします』では、映画初出演にして、主演・鈴木を担当[広報 9]。SNSの危険性など、メッセージ性の強い本作において、大森の演技は高く評価された[51]。W主演を務めた菊池風磨(timelesz)は、大森の演技を「天才」と評している[52]。
映画の出演に続き、ドラマへの初出演も果たした。同年3月より放送開始したNHK連続テレビ小説『あんぱん』に、作曲家・いせたくや役として出演[53][54]。大森の役者としての活動は、多方面で評価され、オリコン「2025年上半期ブレイク俳優ランキング」では、1位となった[55]。
「絵画」リリースとソロ活動の再始動
同年5月28日には、前作『Midnight』より約4年ぶりとなるソロ名義の新曲「絵画」をリリース。6月23日放送の『CDTVライブ! ライブ!』(TBS系)では、バンドとソロとして同時出演した。大森は、バンドでの活動を「絶対的な帰る場所」、ソロでの活動を「おでかけ」としており、楽曲を生み出す場を複数設けるのは「心身の健康のため」である、と述べている[広報 10]。
大森は、バンド活動とソロ活動をそれぞれ「シェフが人のために出す料理と、家で自分のために作る料理」と表現しており[56]、バンド活動を「土俵で戦ってる感覚がある」「ものすごく背筋が伸びる、重たい場所」であるとし「(ソロ活動を行い、)いち作家として、より健全にナチュラルに、何も考えずに楽曲を作れる場や時間を設けることは必要なものだった」と語った[56]。
若井のコミュニケーション力とギタープレイ
若井は、音楽番組『M:ZINE』(テレビ朝日系)の進行を担当しているほか[広報 11]、K-POPアーティストとのダンスチャレンジにも挑戦し、MCやダンスセンスでも注目を集めている[57]。また、韓国語も堪能であり[58]、映画『Mrs. GREEN APPLE // The White Lounge ㏌ CINEMA』の韓国での舞台挨拶では、自ら韓国語で会話を行った[59]。K-POPアーティストが多く出演する『M:ZINE』においても、積極的にコミュニケーションを行い、バンドとグローバルなカルチャーとの架け橋となっている[46]。
また、メンバー自身も「ミセス史上最高難易度」と公言する「ライラック」のイントロ部分のギターは[60]、若井のギターテクニックを象徴するものとなっている。大森は「(イントロのギターは)ライブ再現は不可だろうな、と思って。レコーディングでかっこいい音が録れればいいや、ぐらいの感じで、つぎはぎのギターを作ったんですよね。そしたら、流れで弾けてたから、すごいな」と称賛している[SOL 1]。大森の提案により、公式YouTubeチャンネルには、若井本人による弾いてみた動画も公開されている[60]。
音楽雑誌『ギター・マガジン』8月号では、自身初の単独表紙を担当。インタビューでは、ギターのアレンジは、大森が作成したデモを耳コピして考えており「ケセラセラ」「ライラック」では、指から血が出るまで練習したという。大森は「ミセスに、別にギターいなくていいじゃんっていう楽曲がないというのは、誇るべきところだと思ってます」と述べている[61][62]。
藤澤のメディア露出と演奏表現
藤澤も、本年は個人でのメディア露出を積極的に行っている。日本テレビ系『ヒルナンデス!』[広報 12]や『ぐるナイ』[63]、『秘密のケンミンSHOW 極』などにゲスト出演したほか[64]、2025年5月には、NHK Eテレ『天才てれびくん』内のドラマ『ジオ物語』に出演[65]。また、同年9月に公開された映画『ベートーヴェン捏造』に、ショパン役として出演。大森に続き、映画への初出演を果たした[66]。
また、クラシックなどの音楽的知識をベースにした藤澤のピアノアレンジも印象的である[67]。「ナハトムジーク」における浮遊感のある鍵盤のタッチは、淡々とした展開から壮大なクライマックスへの展開に移り変わる際に不可欠なアプローチとなっている[67]。若井同様、公式YouTubeチャンネルには、藤澤本人による「ダーリン」弾いてみた動画が公開されている[68]。
アルバムに関する情報の公開
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- 2025年3月17日、ボックスセット「10 & "Harmony" COMPLETE BOX」に付属するグッズセットのデザインが公開された[広報 13]。
- 4月7日、本アルバムとボックスセット「10 & "Harmony" COMPLETE BOX」のカバーアートが公開された。ベストアルバム『5』の系譜として連なるものであり、バンドの活動の様々な足跡がオマージュされている。また「10 & "Harmony" COMPLETE BOX」のカバーアートも「5 COMPLETE BOX」をオマージュしたものとなっている[69]。
- 5月7日、アルバムのハイライト映像が公式YouTubeチャンネルにて公開され、映像作品『Mrs. GREEN APPLE on "Harmony"』のカバーアートも公開された。また同日、ボックスセット「10 & "Harmony" COMPLETE BOX」に付属するグッズセットの絵柄も公開された[3]。
- 5月8日、ボックスセット「10 & "Harmony" COMPLETE BOX」に付属するグッズセットの画像が公開された[広報 14]。5月27日には、アルバムのチェーン別オリジナル特典のデザインを公開[広報 15]。
- 7月6日、アルバムがリリース前日の7月7日に先行配信されること、ダウンロード限定のボーナストラックとして「道徳と皿 〜2025ver.〜」が収録されること、初回限定盤の特典映像として「Mrs. GREEN APPLE 10周年記念メンバー座談会」が収録されることが発表された。また同日、MAGICAL PRICE盤のアートワークも公開された[70]。
- 7月11日、アルバムの初回限定盤に収録されている特典映像「Studio Session Live #4 "Variety"」「Mrs. GREEN APPLE 10周年記念メンバー座談会」のティザー映像が公開された[71]。また同日「Studio Session Live #4 "Variety"」のライブレポートが公開された[72]。
- 7月25日、アルバムのオフィシャルライナーノーツが公開された。ライナーノーツは、音楽雑誌『MUSICA』編集長の有泉智⼦により監修されている[73]。
- 9月30日、デビュー10周年を記念して、各界の著名人から寄せられたお祝いコメントが、アルバムの特設サイトにて公開された。石川祐希、尾田栄一郎、上白石萌音、菅野美穂、研ナオコ、郷ひろみ、Superfly、ナインティナイン、中条あやみ、山里亮太の10組から、コメントが寄せられている[74]。
リリース
本アルバムは、通常盤・初回限定盤のほか、映像作品『Mrs. GREEN APPLE on "Harmony"』が同梱されたコンプリートボックス「10 & "Harmony" COMPLETE BOX」がリリースされた[75]。初回限定盤には、特典映像「Studio Session Live #4 "Variety"」[注 2]と「10周年記念メンバー座談会」が収録されたDVD・Blu-rayが付属する[70]。
リリースに先駆け、リリース前日の7月7日0時より、先行配信が開始された。また、ダウンロード限定のボーナストラックとして「道徳と皿 〜2025ver.〜」が収録される。本楽曲は、メジャーデビューアルバム『Variety』収録曲であり、本アルバムのリリースに合わせて、再録されている[70]。
アルバムリリースから5ヶ月後となる12月8日、インストゥルメンタル・アルバム『10 -Instrumentals-』を配信リリース。本アルバムには、アルバム収録の19曲に「道徳と皿 〜2025ver.〜」「GOOD DAY」のインストゥルメンタルを加えた21曲が収録されている[76]。
多様な商品展開
上記の3形態に加え「自分たちが幼少期を過ごした平成中期のCDがより身近だった時代の空気感を体感して欲しい」というメンバーの想いから、廉価盤「MAGICAL PRICE盤」と「MGA ポータブルCDプレーヤー」「MGA ヘッドホン」も同時発売された[77]。また、本アルバムは、ローソンなどのコンビニエンスストアでの販売や[7][78]、特別ラッピングカーによる移動販売が行われた[広報 2]。
MAGICAL PRICE盤には、歌詞ブックレットは付属せず、QRコードから歌詞を閲覧する形式となっている。CDプレーヤーとヘッドホンは、平成中期当時の商品ボディをリバイバルしたファッションとしても楽しめるカジュアルなオーディオデバイスとなっている[77]。
11月26日には、本アルバムのアナログ盤がリリース。また同日、4thミニアルバム『Unity』アナログ盤と「MGA レコードプレーヤー」も同時リリースされた[79]。
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また、本アルバムはチェーン別の購入特典も用意された[広報 16]。ボックスセット「10 & "Harmony" COMPLETE BOX」には「Mrs. GREEN APPLE on "Harmony"」全10公演の写真をそれぞれ収めたクリアポスターが付属する[広報 17][注 3]。
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本アルバムを期間中に対象店舗で予約購入すると、購入特典「MAGICAL CODE」が配布され、特典の抽選に応募することができた[広報 16]。なお、MAGICAL PRICE盤は、MAGICAL CODEの配布対象外となる。
| 特典内容 | |
|---|---|
| 第1弾 | 「MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE ~FJORD~」最速先行[注 4] |
| 第2弾 | 「MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE ~FJORD~」2次先行[注 5] |
| 第3弾 | 「Mrs. GREEN APPLE DOME TOUR 2025 "BABEL no TOH"」最速先行[注 4] |
| 第4弾 | 「Mrs. GREEN APPLE DOME TOUR 2025 "BABEL no TOH"」2次先行[注 5] |
| 第5弾 | プレミアムサイン会 |
また、本アルバムには、先述の「MAGICAL CODE」とは別に、購入特典「SPECIAL CODE」が封入される[広報 18]。なお、MAGICAL PRICE盤は、SPECIAL CODEの封入対象外となる。
| 特典内容 | |
|---|---|
| A賞 | 直筆サイン入りゴールドディスク |
| B賞 | サインデータ入りアナザーCDジャケット |
制作
制作期間
本アルバムには、2022年の活動再開以降、いわゆる「フェーズ2」に制作された楽曲が収録されている。なお「私は最強」は、活動休止中の2021年夏頃に制作され[80]、活動休止中に最初に制作された楽曲であるため[SOL 2]、制作期間としては、2021年から2025年の5年間となる。また、前作のベストアルバム『5』同様、既発曲の曲順はリリース順となっている。
アートワーク
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メジャーデビューアルバム『Variety』と『5』、そして本アルバムのジャケットは、同様の系譜として連なっている。『Variety』リリースの際のインタビューにて、大森は以下のように語っている[81][82]。
アルバムのジャケットが僕の案なんですよ。果物が皿の上に乗ってて、いろんな色があってっていうのを「果物=道徳」にかけてるんですけど。
宙に浮いてる果物は、人の道徳観、自分の人生観、人間の脆い部分を表現していて、いつ落ちてしまうか分からない危険がある。
ジャケットには、収録曲やこれまでの楽曲、アルバムのモチーフとなったアイテムやモニュメントが散りばめられている。これに関して、若井は「(バンドの)10年間の歴史は、この1枚に全て盛り込まれている。だから、そう見ると感慨深い」、藤澤は『Variety』からモチーフの数が増えたことに着目し「最初の『Variety』のジャケットがこうやって広がっていくんだ。本当に重みを感じる」と述べている[SOL 3]。
また、先述の通り、映像作品『Mrs. GREEN APPLE on "Harmony"』が同梱されたコンプリートボックス「10 & "Harmony" COMPLETE BOX」のカバーアートも『5』のコンプリートボックス「5 COMPLETE BOX」をオマージュしたものとなっている[69]。
「慶びの種」収録の背景
本アルバムには、フェーズ2期の楽曲のほかに、19曲目に「慶びの種」が収録されている。本楽曲は、大森が17歳の頃に制作され[83][広報 19]、バンドがインディーズ活動を始める前の2014年7月5日に開催された、自身初の自主企画「ゼンジン未到とコンフリクト 〜前奏編〜」にて、会場限定で販売されたミニアルバム『Introduction』にシークレットトラックとして収録されていた[84]。
当時は「(アルバムに)シークレットトラックを設けよう」という思いから制作され、大森によるギター弾き語りが収録されている。本アルバムに収録された新録バージョンは、以前からの「フルオーケストラでやりたい」というメンバー内での構想から、オーケストラサウンドが取り入れられた壮大なアレンジで収録された[83][SOL 4]。
藤澤は「『弾き語りすごいな』って。自分たち自体も、レコーディングにそんなに慣れてなかった時期だったし」「『元貴が1人で歌って弾いて、最後までやりきってる』って、すごいなと思ったと同時に、この曲を一緒にいつか鳴らせるようになりたいな、って思っていた」と、当時を振り返り、新録バージョンに関して「このタイミングでできたことに感動した」と語った[SOL 4]。
若井は「アレンジもめちゃくちゃ素敵じゃないですか」「本当に10年経った『慶びの種』がめちゃめちゃ素敵だな、って思いますよね」と述べた[SOL 4]。
また、大森は自身のX(旧・Twitter)にて、本アルバムに「慶びの種」が収録されたことによる「導入」の終了を宣言している[広報 20]。アルバムタイトル「Introduction」は「導入」を意味する英単語であり、会場限定で販売された『Introduction』での「導入」の伏線が、全て回収されたとしている。
今回の「慶びの種」でライブ会場限定だった「Introduction」からの伏線が全て回収されたということで、これにて「導入」、お終いとなります。完結です。
「道徳と皿 〜2025ver.〜」
本アルバムには、ダウンロード限定でのボーナストラックとして、メジャーデビューアルバム『Variety』収録曲「道徳と皿」の新録バージョン「道徳と皿 〜2025ver.〜」が収録されている。
本楽曲は、アルバムのレコーディング中に完成された、1番最後に書き下ろされた収録曲である。アルバムジャケットともリンクさせた「道徳と皿」というタイトルは決定していたものの[82]、それに合った楽曲の制作に苦労した、とアルバムリリースの際のインタビューにて明かしている[81]。
大森は、アルバムリリースの際のインタビューで、本楽曲に込めた想いを以下のように語っている[85]。
人を信じることや人に信じてもらうことを諦めてる人がたくさんいるなと思った。小学校の時の道徳観というか、大事なものを最初に教えてもらってる感をまだまだ忘れるんじゃないよ、と。
自分も諦めたくないし、みんなにも人を信じることや「おもしろいなあ」とか「今日良い日だったなあ」という感情を絶対に忘れてほしくない。それは尊い感情だと思うので。そう思って「道徳と皿」を書いたんです。
また、アルバム『Variety』は、娯楽や喜怒哀楽を表現しており、無常観を描いた1stミニアルバム『Introduction』、対人関係を描いた2ndミニアルバム『Progressive』に続く、3部作構成が取られている[86]。大森は、ミニアルバム3部作を「Mrs. GREEN APPLEの取扱説明書」と表現している[86][87]。
本楽曲の制作に関して、大森は「絶望があるから幸せがあるとか、寂しい感情があるから楽しい感情があるとか、そういうものを曲に落とし込んでいる」「3部完結して、次の作品への伏線にもなるような、謎めいた感じを出したいと思って作りました」と述べている[82]。
本楽曲のコンセプトに関して、大森は以下のように語っている[81]。
コンセプトとしては、喜怒哀楽が終わったあとの、それを超えたもの、どれが大事で何を見て、何を感じてっていうものを表現したかった。たぶんこの6曲の中では、難しいメロディで複雑な構成なんですけど、なんか違う、もう一歩次に繋がる曲をここで書かなきゃいけないなと思って。
また、本楽曲は、アルバムの最後(6曲目)に収録されており、本楽曲の〈さぁ はじめてみて〉という歌詞でアルバムが締め括られ、再び1曲目の「StaRt」に戻る、という意図的な構成になっていることをインタビューで明かしている[87]。
(「StaRt」と「道徳と皿」でループする構成は)意図しました。「道徳と皿」の最後をどうするかですごく悩んだんですけど、最終的に〈さぁ はじめてみて〉に決まったことで、全部がループしてまた次につながるという流れが上手く表現できたんじゃないかなと思います。
そして、本アルバムに「道徳と皿 〜2025ver.〜」を収録した意図として、大森は以下のように語っている[SOL 4]。
「道徳と皿」を作ったときって『Variety』を締めようと、ちゃんと当て込みで書いた楽曲で。そのときの気持ちとか考えると、今もっと全然違うものになるのかも、と思って。
"今、録ってみたいな" っていう率直な純粋な気持ちで始まった感じだね。"技術的には上手くなってるけど、何か失ったものはあるのかな?" とかさ!
逆に "すごく良くなってるところはどこなんだろう?" っていうのを、ちょっとワクワクしながら録ったけど。でもやっぱり、すごいかっこいいなと思うし。10年の歩みを感じるものになりましたね!
チャートと売上
アルバムの売上
Billboard JAPAN
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| アルバムの売上推移を表したグラフ | |
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7月7日から9日の3日間で、690,907枚を売り上げ、自身初となるハーフミリオンを突破した[統計 28]。これまでにリリースされたアルバムの中で累計売上枚数が最も多かった『ANTENNA』(308,074枚)や、前作のベストアルバム『5』(180,371枚)の売り上げを抜き、一気にトップに躍り出た[統計 29]。
7月16日公開(集計期間:2025年7月7日 - 13日)のセールスチャート「Top Albums Sales」では、初週売上772,214枚を記録し、1位を獲得した[統計 24]。なお、この初週売上は、バンドとしてチャート史上最多のアルバム初週売上枚数となる[統計 24]。
同日付のダウンロードチャート「Download Albums」では、20,942DLを獲得し、首位デビューを果たした。また、リリースに後押しされて『5』が、前週49位から8位に、2019年リリースの4thアルバム『Attitude』が、前週59位から23位にジャンプアップした[統計 30]。
同日付の総合チャート「Hot Albums」においても、総合首位を獲得。CDセールス・ダウンロード数・ストリーミングで1位となり、3冠を達成した。また『5』は、CDセールス10位、ダウンロード8位となり、総合81位にチャートインした[統計 31]。
12月5日に公開された年間ランキングでは「Download Albums」にて、本アルバムが1位を獲得。また、11位には『ANTENNA』がランクインした[統計 32]。「Hot Albums」では、本アルバムが4位を獲得。また、2位・3位には『ANTENNA』『Attitude』がランクインし、2位から4位を独占した[統計 33]。
7月16日公開の「Top Albums Sales」に首位に初登場し、その後も大きく順位を下げることなく売上枚数を伸ばし、12月31日公開のチャートにて、累計売上枚数が100万枚を突破[統計 34]。2026年2月15日時点での累計売上枚数は、1,029,401枚を記録している[88]。
オリコン
本アルバムは、初日で592,079枚を売り上げ、7月7日付のデイリーアルバムランキングにて、1位を獲得[統計 35]。また、同日リリースされた映像作品『Mrs. GREEN APPLE on "Harmony"』が、同日付のデイリーDVDランキング・Blu-rayランキングにて、初登場1位を獲得。デイリーストリーミングランキングでは「ライラック」が、1位を獲得し、デイリーランキングで4冠を達成[統計 36]。
これまで、4つのデイリーランキングで同時1位を獲得したのは、Official髭男dism(DVD・Blu-ray・デジタルシングル・ストリーミング)、LiSA(シングル・アルバム・デジタルシングル・ストリーミング)の3組のみであり、アルバム・DVD・Blu-ray・ストリーミングでの4冠は、史上初となった[統計 36]。
7月21日付(集計期間:2025年7月7日 - 13日)の週間アルバムランキングでは、初週売上760,162枚を記録し、初登場1位を獲得。本ランキングでの1位獲得は自身初であり、これまで最も売り上げていた『ANTENNA』の累積売上を初週にして上回り、自身最高となる初週売上を記録した[統計 8]。
同日付の週間デジタルアルバムランキングでは、初週21,825DLを記録し、本アルバムが初登場1位を獲得[統計 37]。週間ROCKアルバムランキングにおいても、本アルバムが初登場1位を獲得。また、2位には、前作『5』がランクインした[統計 10]。また、同日付の週間合算アルバムランキングでは、週間795,140PTを記録し、1位を獲得。計3部門での1位獲得となった。
さらに「ライラック」が、週間ストリーミングランキングにて、1位を獲得し、映像作品『Mrs. GREEN APPLE on "Harmony"』が、週間DVDランキング・Blu-rayランキング・ミュージックDVD・BDランキングにて、同時1位を獲得したことで、計7冠を達成。同ランキングでの7冠達成は、LiSA以来2組目であり、男性アーティストでは史上初の達成となった[統計 38]。
また、同日付の週間ストリーミング急上昇ランキングでは「ニュー・マイ・ノーマル」が、上昇率127.7%を記録し、1位を獲得。また、5位には「アポロドロス」、6位には「私は最強」、8位には「ナハトムジーク」、9位には「ANTENNA」がランクインし、トップ10内に5曲がランクインした[統計 39]。
12月17日に公開された年間ランキングでは、デジタルアルバムランキングにおいて、本アルバムが1位を獲得。作品別売上数部門での年間1位は自身初となった。また、ストリーミングランキングにおいて「ライラック」が、1位を獲得し、計2冠を達成した[統計 40]。
12月22日付のデイリーアルバムランキングにおいて、デイリー売上616枚を記録し、累積売上が1,000,247枚となり、自身初のミリオンを達成。ロックジャンルの作品としては、Mr.Children『Mr.Children 2001-2005 <micro>』(2012年6月)以来、13年6ヶ月ぶりであり、令和初のミリオン突破となった[統計 25]。
その他
国際レコード・ビデオ製作者連盟(IFPI)により発表された「Official Biggest-Selling Global Album of the Year 2025」(2025年における世界最多売上アルバム)において、本アルバムが10位に選出された[89]。また、世界最多売上アーティストを表彰する「Official Biggest-Selling Global Artist of the Year 2025」には、バンドが13位にランクインした[90]。両チャートとも、日本人唯一のランクインとなる。
歴史的なチャート独占
収録曲のほとんどが、Billboard JAPANやオリコンなどの音楽チャートにおいて、好成績を残している。特に「ライラック」は、オリコン週間ストリーミングランキングにおいて、2024年5月13日付から1年間(53週連続)トップ3にチャートインし続けるという、チャート史上初となる記録を打ち立てた[統計 41]。また、通算では54週目のトップ3入りとなり、トップ3にチャートインした通算の週数でも最長記録となり、ロングヒットとなっている(これまでの最長記録は、通算29週1位であった)[統計 41]。
また、5月14日付のBillboard JAPAN総合チャート「Hot 100」において「天国」が、1位を獲得した際には、2位に「ライラック」、3位に「クスシキ」がランクインし、Ado以来2組目となる、同一アーティストによる1位から3位のチャート独占を達成。本チャートのほか、ストリーミングチャート「Streaming Songs」と、オリコン週間ストリーミングランキングの計3つのチャートにおいて、トップ3を独占した[統計 42]。
6月7日に公開された、Billboard JAPAN上半期ランキングでは「Hot 100」にて「ライラック」が、1位を獲得。「Hot 100」には、トップ5内に4曲、トップ100内に20曲がチャートイン。トップ5内に同一アーティストの楽曲が4曲チャートインするのも、史上初の快挙となった[統計 43]。また「ライラック」は、アニメソングチャート「Hot Animation」においても、1位を獲得した[統計 44]。「Hot Albums」では『ANTENNA』が、1位を獲得[91]。アーティストチャート「Artist 100」でも1位を獲得し、史上初となる主要部門3冠を獲得[91][広報 21]。
12月5日に公開された、Billboard JAPAN年間ランキングでは「Hot 100」にて、上半期ランキングに引き続き「ライラック」が、1位を獲得。2位には「ダーリン」がランクインしたほか[統計 45]、トップ5内に3曲、トップ100内に22曲がチャートインした。また「ライラック」は「Streaming Songs」「Hot Animation」でも、1位を獲得した[統計 46][統計 47]。「Artist 100」では、史上初の2年連続1位を獲得[統計 48]。
12月17日に公開されたオリコン年間ランキングでは、ストリーミングランキングにおいて「ライラック」が、1位を獲得。また、2位から4位には「ケセラセラ」「Soranji」「ダーリン」がランクインしたほか、トップ20内に10曲がチャートインし、ランキングにおける史上最多ランクインとなった。なお、デジタルアルバムランキングにおいて、本アルバムが1位を獲得し、計2冠を達成した[統計 40]。
Real Soundの音楽チャートアナライザー・Keiは、バンドの楽曲のチャート好成績の背景には、楽曲の質の高さや、リリースの多さのみならず、リリース時のマーケティング施策の徹底、記録達成時のSNSでの発信、そして音楽番組にとどまらないメディア露出など、注目度が高まった際にその増幅を図るという手法に長けている点がある、と分析している[92]。
リカレントルール
下半期1回目の6月4日公開分より、Billboard JAPAN「Hot 100」および「Hot Albums」にて、リカレントルールが導入された。アメリカのビルボードでは、既に導入されている本ルールは[92]、独自のマーケットバランスを考慮し「Hot 100」においては、通算52週チャートインした楽曲を、「Hot Albums」においては、通算26週チャートインした楽曲のストリーミングポイントを一定の割合で減算するというもの[93]。
本ルールの導入に関して、大森は自身のX(旧・Twitter)にて、以下のように述べている[広報 22]。
こういうのは触れ方がわからないけども、個人的な見解を。
烏滸がましさは大前提として、
きっと2025年の我々にとって大きな影響を与えるであろう改訂。
常に新しい音楽が生まれるわけで、なにを等しいとするかの判断として、とても健全な気がしています。
妥当な悔しさと安堵。
全ての音楽に敬意を。
コメントを発信した意図として、大森は以下のように述べている[56]。
僕らのファンは若い人が多くて、10代の子たちには音楽に対するアンテナを張り巡らせてほしいっていう気持ちで、敢えてああいうことを書いたんです。
そうすると「これってどういうことなんだろう?大森さん、何言ってんだろう?」って関心が湧くじゃないですか?
たぶん、あれをやらなかったら、チャートのことや音楽のこととかに無関心なまま過ごす10代がいるかもしれないし、それはちょっとなんかな~という思いがあったので、そういう意図で投稿したものでした。
チャート
アルバムのチャート
| チャート | 順位 | |
|---|---|---|
| Billboard JAPAN | Hot Albums | 1位 |
| Download Albums | 1位 | |
| Top Albums Sales | 1位 | |
| オリコン | アルバム | 1位 |
| デジタルアルバム | 1位 | |
| ROCKアルバム | 1位 | |
| 合算アルバム | 1位 | |
| チャート | 順位 | |
|---|---|---|
| Billboard JAPAN | Hot Albums | 4位 |
| Download Albums | 1位 | |
| Top Albums Sales | 3位 | |
| オリコン | アルバム | 3位 |
| デジタルアルバム | 1位 | |
| 合算アルバム | 2位 | |
| チャート | 順位 | |
|---|---|---|
| オリコン | アルバム | 1位 |
| ROCKアルバム | 1位 | |
収録曲のチャート
| タイトル | Billboard JAPAN | オリコン | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| Hot 100 |
DL | ST | DL | ST | 合算 | |
| ダンスホール | 25位 | 51位 | 14位 | - | - | - |
| Soranji | 11位 | 51位 | 14位 | - | 3位 | 6位 |
| 私は最強 | - | - | 85位 | - | - | 6位 |
| ケセラセラ | 8位 | 18位 | 2位 | - | 2位 | - |
| Magic | 41位 | - | 19位 | - | - | - |
| ANTENNA | 64位 | - | 76位 | - | - | - |
| ライラック | 1位 | 2位 | 1位 | 2位 | 1位 | 2位 |
| Dear | 84位 | - | 78位 | - | - | - |
| コロンブス | 48位 | - | 28位 | - | - | - |
| familie | 24位 | - | 18位 | - | - | - |
| ビターバカンス | 9位 | 21位 | 8位 | - | - | - |
| ダーリン | 2位 | 15位 | 4位 | - | - | 10位 |
| クスシキ | 25位 | 51位 | 14位 | 7位 | 7位 | - |
| 天国 | 45位 | 57位 | 52位 | - | - | - |
| breakfast | 27位 | 44位 | 37位 | - | - | - |
認定とセールス
アルバムの認定とセールス
本アルバムは、日本レコード協会より発表された7月度ゴールドディスク認定作品において、自身初となるミリオン認定を受けた[統計 23]。
| 認定年月 | 認定 | 売上 |
|---|---|---|
| 2025年7月 | ミリオン[統計 23] | 100万+ |
収録曲の認定とセールス
アルバム収録の19曲のうち、18曲がBillboard JAPAN「Streaming Songs」、またはオリコン週間ストリーミングランキングにおいて、ストリーミング累計再生回数1億回を突破している。Billboard JAPANにてストリーミング累計再生回数1億回を突破した曲数は32曲[統計 49]、オリコンにてストリーミング累計再生回数1億回を突破した曲数は30曲であり[統計 50]、両チャートとも歴代最多記録となっている。
7月2日には、Billboard JAPANにおいて、全楽曲での国内ストリーミング累計再生回数が、史上初となる100億回を突破し[統計 51]、記念盾が贈呈された[統計 52]。7月25日には、オリコンにおいても、ストリーミング累計再生回数が100億回を記録。こちらもストリーミング総再生数100億回超えは、チャート史上初となる[統計 53]。
7月21日付(集計期間:2025年7月7日 - 13日)のオリコン週間ストリーミングランキングにて、トップ500にランクインした楽曲の累計再生回数が、チャート史上最高記録となる1.2億回を突破。累計再生回数1億回超えは、チャート史上初の快挙であり、6度目の達成となる[統計 54]。
| タイトル | Billboard JAPAN |
オリコン |
|---|---|---|
| ニュー・マイ・ノーマル | 1億回[統計 55] | 1億回[統計 53] |
| ダンスホール | 8億回[統計 56] | 7億回[統計 57] |
| Soranji | 7億回[統計 58] | 7億回[統計 59] |
| 私は最強 | 3億回[統計 60] | 2億回[統計 53] |
| ケセラセラ | 8億回[統計 61] | 8億回[統計 62] |
| Magic | 5億回[統計 63] | 4億回[統計 53] |
| ANTENNA | 2億回[統計 64] | 2億回[統計 65] |
| ナハトムジーク | 2億回[統計 60] | 1億回[統計 66] |
| ライラック | 9億回[統計 67] | 9億回[統計 68] |
| Dear | 1億回[統計 69] | 1億回[統計 70] |
| コロンブス | 2億回[統計 71] | 2億回[統計 72] |
| アポロドロス | 1億回[統計 73] | 1億回[統計 50] |
| familie | 2億回[統計 74] | 2億回[統計 75] |
| ビターバカンス | 2億回[統計 76] | 2億回[統計 77] |
| ダーリン | 3億回[統計 78] | 3億回[統計 79] |
| クスシキ | 2億回[統計 80] | 2億回[統計 81] |
| 天国 | 1億回[統計 82] | 1億回[統計 83] |
| breakfast | 1億回[統計 84] | 1億回[統計 85] |
アルバム収録の19曲のうち、18曲が日本レコード協会より、ダウンロード認定やストリーミング認定を受けている。
| タイトル | ダウンロード | ストリーミング | ||
|---|---|---|---|---|
| 認定 | 売上・再生回数 | 認定 | 売上・再生回数 | |
| ニュー・マイ・ノーマル | 未公表 | - | プラチナ[統計 86] | 100,000,000回再生 |
| ダンスホール | ゴールド[統計 87] | 100,000DL | ダイヤモンド[統計 88] | 500,000,000回再生 |
| Soranji | ゴールド[統計 89] | 100,000DL | ダイヤモンド[統計 90] | 500,000,000回再生 |
| 私は最強 | 未公表 | - | ダブル・プラチナ[統計 91] | 200,000,000回再生 |
| ケセラセラ | プラチナ[統計 92] | 250,000DL | ダイヤモンド[統計 91] | 500,000,000回再生 |
| Magic | 未公表 | - | トリプル・プラチナ[統計 93] | 300,000,000回再生 |
| ANTENNA | 未公表 | - | プラチナ[統計 94] | 100,000,000回再生 |
| ナハトムジーク | 未公表 | - | プラチナ[統計 94] | 100,000,000回再生 |
| ライラック | プラチナ[統計 95] | 250,000DL | ダイヤモンド[統計 90] | 500,000,000回再生 |
| Dear | 未公表 | - | プラチナ[統計 93] | 100,000,000回再生 |
| コロンブス | 未公表 | - | ダブル・プラチナ[統計 96] | 200,000,000回再生 |
| アポロドロス | 未公表 | - | ゴールド[統計 93] | 50,000,000回再生 |
| familie | 未公表 | - | ダブル・プラチナ[統計 96] | 200,000,000回再生 |
| ビターバカンス | 未公表 | - | ダブル・プラチナ[統計 97] | 200,000,000回再生 |
| ダーリン | 未公表 | - | ダブル・プラチナ[統計 98] | 200,000,000回再生 |
| クスシキ | ゴールド[統計 99] | 100,000DL | ダブル・プラチナ[統計 100] | 200,000,000回再生 |
| 天国 | 未公表 | - | プラチナ[統計 101] | 100,000,000回再生 |
| breakfast | 未公表 | - | プラチナ[統計 102] | 100,000,000回再生 |
受賞
アルバムの受賞歴
| 年 | 音楽賞 | 賞名 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 2025年 | Billboard JAPAN MUSIC AWARDS 2025[94] | Download Albums of the Year | 受賞 |
| 2026年 | 第40回日本ゴールドディスク大賞[95] | ベスト5アルバム(邦楽部門) | 受賞 |
収録曲の受賞歴
| 年 | 音楽賞 | 賞名 | 受賞作品 | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 2022年 | 第64回日本レコード大賞[96] | 優秀作品賞 | 「ダンスホール」 | 受賞 |
| 2023年 | MTV VMAJ 2023[97] | Video of the Year | 「ケセラセラ」ミュージックビデオ | 受賞 |
| Best Visual Effects | 受賞 | |||
| Best Alternative Video | 「Magic」ミュージックビデオ | 受賞 | ||
| 第65回日本レコード大賞[98] | 優秀作品賞 | 「ケセラセラ」 | 受賞 | |
| 日本レコード大賞 | 大賞 | |||
| 2024年 | 第38回日本ゴールドディスク大賞[99] | ベスト5ソング・バイ・ストリーミング | 受賞 | |
| 第66回日本レコード大賞[100] | 優秀作品賞 | 「ライラック」 | 受賞 | |
| 日本レコード大賞 | 大賞 | |||
| 2025年 | 第39回日本ゴールドディスク大賞[101] | ベスト5ソング・バイ・ストリーミング | 受賞 | |
| 第48回日本アカデミー賞[23] | 主題歌賞 | 「Dear」 | 受賞 | |
| MTV VMAJ 2024[102] | Video of the Year | 「ライラック」ミュージックビデオ | 受賞 | |
| Best Group Video -Japan- | 受賞 | |||
| Best Art Direction Video | 受賞 | |||
| Best Cinematography | 受賞 | |||
| NexTone Award 2025[103] | Bronze Medal | 「ケセラセラ」 | 受賞 | |
| MUSIC AWARDS JAPAN 2025[104] | カラオケ特別賞 カラオケ・オブ・ザ・イヤー: J-Pop powered by DAM & JOYSOUND |
「ライラック」 | 受賞 | |
| 第67回日本レコード大賞[28] | 優秀作品賞 | 「ダーリン」 | 受賞 | |
| 日本レコード大賞 | 大賞 | |||
| Billboard JAPAN MUSIC AWARDS 2025[94] | Hot 100 of the Year | 「ライラック」 | 受賞 | |
| Streaming Songs of the Year | 受賞 | |||
| Hot Animation of the Year | 受賞 | |||
| 2026年 | 第40回日本ゴールドディスク大賞[105][106] | ベスト5ソング・バイ・ストリーミング | 「ダーリン」 | 受賞 |
| 「クスシキ」 | 受賞 |
プロモーション
大規模なプロモーション
6月19日より、本アルバムリリースまでのカウントダウン施策「MGA COUNTDOWN」が、バンド公式LINEにてスタート[広報 23]。本施策は、アルバムリリースまでの日数をカウントしながら、収録曲のミュージックビデオ、およびライブ映像を視聴し、歌詞の穴埋めクイズに正解することで、パズルピースを集めることができ、リリース日の7月8日にパズルが完成するというもの。
リリース日の7月8日には、デビュー10周年を記念した生配信「Mrs. NEWS10」が、公式YouTubeチャンネルにて行われた[107]。同日19時には、東京タワーのライトアップ「東京タワー ミセスグリーンライトアップ」が行われた[広報 1][5]。さらに、高さ150mに位置する展望台「メインデッキ」の南面(品川方面)には、バンドロゴが放映された。メインデッキにアーティストのロゴが映し出されるのは、史上初である[6]。
また、タワー内では、7月5日から21日にかけて「東京タワー MGA MAGICAL 10 YEARS」として、フットタウン館内にて収録曲がオンエアされた。メインデッキ内の大型ビジョンでは、ミュージックビデオが放映された。なお、ミュージックビデオは、他の動画と交代で、約30分に1回上映された[6]。
東京・渋谷では、アルバムのAmazon Music屋外広告が掲載された[広報 24]。このほか、韓国・アメリカ(ニューヨーク・ロサンゼルス)では、アルバムのYouTube Music屋外広告が掲載された[広報 25][広報 26]。
7月19日より、特別ラッピングカー・MGA MAGICAL TRUCK for「10」が、全国各地の高速道路サービスエリアを巡回し、アルバムの移動販売が行われた。通常盤・MAGICAL PRICE盤の2形態が販売され、山陽自動車道 宮島SA上り・九州自動車道 広川SA下り・新東名高速道路 岡崎SA上下一体・新名神高速道路 宝塚北SA上下一体・中央自動車道 談合坂SA下りの全5か所を巡回した[広報 2]。9月13日より、東北自動車道 菅生PA上り・道央自動車道 輪厚PA上り・東名高速道路 足柄SA上りでの追加の巡回が行われた[広報 27]。
「CD聴こうよ。」キャンペーン
| 期間 | 2025年7月 |
|---|---|
| 場所 | |
| 標的 | アルバム『10』のプロモーション |
| 主催者 | Mrs. GREEN APPLE |
| 関係者 | 有元沙矢香(クリエイティブディレクター) |
| 映像外部リンク | |
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本アルバムのプロモーション企画「CD聴こうよ。」が、東京都内を中心に実施された。本企画は、ストリーミング時代ともいえる現代に、あえてフィジカルメディアのCDを手に取ること、聴くことの楽しさ・魅力を提案するキャンペーンとなっている。コンビニエンスストアでのアルバム販売や、価格を抑えた「MAGICAL PRICE盤」は、通常よりもCD購入の機会を増やすための試みである[7]。
東京・渋谷スクランブル交差点に面する商業ビル・QFRONTには、本企画の広告と、大森が企画に込めたメッセージが掲出された[広報 28]。渋谷のほか、大阪・名古屋・札幌・博多の全5都市にて掲出が行われた。渋谷・道玄坂ハッピーボードには、CDプレーヤー150個が掲出された[広報 29]。
QFRONTの広告には、以下の大森によるメッセージが掲出されている[7]。
サブスクで聴く音楽もいい。
ミセスはそのおかげで、本当に多くの人に聴いてもらえた。
でも、CDで聴く音楽も僕は好きだ。
あの頃、夢中で味わった音楽だけの世界。
そんな瞬間を、もう一度。
そしてまだ体験したことのないあなたにも。
心と形に残る音楽を。
7月3日から17日にかけて、JR山手線のジャック企画が行われた。車体は、バンドロゴをあしらったラッピング仕様となっており、車内のトレインチャンネルでは、メンバーが「CDの聴き方」をレクチャーするCMや、収録曲のミュージックビデオなどが放映された。また、中吊り広告やドア横には「CDの素敵なところ」を紹介するポスターや、大泉洋・梶裕貴・神木隆之介・ダイスケはん(マキシマム ザ ホルモン)・NiziU・林修らによるPOP広告も掲出された[108][広報 30]。
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また、メンバーの名前にちなんだ3つの駅「JR大森駅」「土佐くろしお鉄道 若井駅」「JR藤沢駅」には、サインが施された広告が掲出された。若井駅では、若井本人が実際に駅に赴き、現地でサインを行った[108][広報 31]。Google Mapsには、若井本人によるレビューがなされている[7]。
7月5日より、本アルバムのCMがオンエア開始された。CMのナレーションは、声優の大谷育江と宮野真守が担当している。大谷は、テレビアニメ『ONE PIECE』のトニートニー・チョッパー役であり、バンドはアニメーション映画『ONE PIECE FILM RED』にて劇中歌「私は最強」を提供。宮野は、テレビアニメ『忘却バッテリー』の要圭役であり、バンドは主題歌「ライラック」を担当しており、バンドにゆかりのある2人が、ナレーションを務めている[109]。
さらに、先述の生配信「Mrs. NEWS10」にて、3人目のナレーターとして、広心(ヒロコ)が担当していることが発表された[広報 32]。広心は、若井演じるキャラクターであり、パーソナリティを務めるラジオ番組『ミセスLOCKS!』(TOKYO FM)にも度々登場している[SOL 5]。
12月24日、キャンペーン中に放映されていた映像「正しいCDの交流」が、YouTube Shortsにて公開された。動画の終盤にNGシーンを合わせた60秒の映像となっている[広報 33]。
ミセスとCD聴こうよ。展 @TSUTAYA
QFRONT(2018年) | |
| 期間 | 2025年7月7日 - 14日 |
|---|---|
| 会場 | SHIBUYA TSUTAYA |
| 種別 | 特別展 |
| 動機 | 「CD聴こうよ。」キャンペーン |
| 主催者 | Mrs. GREEN APPLE |
7月7日から14日にかけて、SHIBUYA TSUTAYA(東京都渋谷区、QFRONT内)にて、特別展「ミセスとCD聴こうよ。展 @TSUTAYA」が開催された。本展示は、CDの魅力を改めて紹介・体験できるものであり、CDの誕生や文化的背景、用語解説など、フィジカルメディアの魅力を多角的に伝える展示が行われた。また、合計310枚のCDが壁面に並べられる、平成31年分のシングル・アルバムランキング上位5作品の実物展示が行われた[8]。
また、バンドのCDリリースを一望できる「CDコレクション2015-2025」や、CD試聴体験コーナーなども設置された。さらに、各メンバーが「夏のドライブ」「ギターに痺れた」「部活帰り」などのテーマで選んだ、お気に入りCDを紹介する展示も行われた。物販エリアでは、バンドのこれまでのCD、DVD・Blu-rayのほか、限定コラボグッズも販売された[8]。
開催にあたって、SHIBUYA TSUTAYAは、以下のようにコメントしている[110]。
SHIBUYA TSUTAYAは開業から25年間、CDをお客様にお届けし続けてきました。
と同時に、体験もお届けしてきたつもりです。
皆様にお持ち帰りいただいたCD達は、リアルの店舗に来て見て買ったその記憶と共にあるものだと、そのCDには音楽と一緒に一人ひとり違う思い出も詰まっているのだと。
そう信じています。
この展示とMrs. GREEN APPLEの音楽を通して、皆様が新たに作る思い出をCDと共にお持ち帰りいただけたら、それが私達の喜びです。
キャンペーンの意義
本企画に関して、大森は自分たちがレコードやカセットなどで音楽を聴く世代ではないことを踏まえ「今の世代の子たちからすると、僕らでいうカセットとか、そこらへんのものを『聴こうよ』って言われている感覚なのかもしれない」と述べた[SOL 4]。サブスクリプションサービスなどを通して、デジタルで音楽を聴く現代については「我々はものを大事に作ってるけどさ、もう "サブスク" っていう言葉がすごく一般的な言葉になって、そこをもしかしたら担っているのかもしれない」としている[SOL 4]。
また、バンドがデビューした当時は、サブスクリプションサービスが普及し始めた時期であり、業界内ではサービスの是非を巡る議論があったことを振り返り「だから、それが何周も回ってまたCDがちゃんと届いて……っていう風に、その意図もしっかりわかってもらって、逆にサブスクの良さもちゃんと世間が証明してくれて、すごい嬉しい」と語った[SOL 4]。
大森のプロデューサーとしての素質
大森は、クリエイティブディレクター・コピーライターの有元沙矢香率いるクリエイティブチームとともに、本プロジェクトの企画・実現を進めた。大森が有元の広告作品に感銘を受け、協働の機会を求めて、連絡を取ったことがきっかけとなった。「現代の10代は、CDを聴いた経験があるのか」という大森の発言を起点に「CDを聴くという体験そのものを広告する」というコンセプトが固められた[7]。なお、有元は、デビュー10周年プロジェクト「MGA MAGICAL 10 YEARS」の一環として実施されている展覧会「MGA MAGICAL 10 YEARS EXHIBITION『Wonder Museum』」のクリエイティブディレクターも務めている[111]。
フェーズ2でのフィジカルリリースは、ミニアルバム『Unity』とシングル「Soranji」、フルアルバム『ANTENNA』の3作品のみで、本アルバムは、バンドとして2年ぶりとなるフィジカル作品となる。大森は、若年層がデジタルで音楽を聴いている状況を踏まえつつ、そんな現代にCDを聴く行為を通して、音楽との関わり方や楽しみ方を提示することをゴールに、プロジェクトを進めた[7]。
有元は、本プロジェクトの持つ意義として「アルバムの売上に貢献することがゴールのひとつ」としつつ「CDを聴く文化の継承と、現代にCDを売ることの意味の提示」にあると述べている。「(本プロジェクトを通して、)一人でも多くの方にCDを聴いてもらい、その音楽体験が日々と人生をより豊かにしてくれたらうれしいです」としている[7]。
また、有元は「媒体ごとの最適なアプローチや、広告を掲出した後の動きまで把握されていて、会話がスムーズでした」と、大森とのやりとりを振り返っている。特に、山手線の車内広告については、スマートフォンと競合する環境であるため、広告らしさを軽減させたエンタメ要素が多いものにしたい、という提案があったといい、大森の広告に関する知識の広さを「私たちがどんな生活をしていて、広告をどう見ているかがちゃんとイメージできている。この繊細な想像力が楽曲制作にも現れている」と称賛した[7]。
収録内容
| 全作詞・作曲: 大森元貴。 | ||||
| # | タイトル | 編曲 | アレンジ | 時間 |
|---|---|---|---|---|
| 1. | 「ニュー・マイ・ノーマル」 | Mrs. GREEN APPLE, 山下洋介 | ストリングス・アレンジ:山下洋介 | |
| 2. | 「ダンスホール」 | 大森元貴, 久保田真悟(Jazzin' park) | ホーン・アレンジ:久保田真悟 | |
| 3. | 「Soranji」 | 大森元貴, EFFY | ストリングス・アレンジ:EFFY | |
| 4. | 「私は最強」 | Mrs. GREEN APPLE, 伊藤賢 | ストリングス&ホーン・アレンジ:伊藤賢 | |
| 5. | 「ケセラセラ」 | 花井諒, 大森元貴 | ストリングス・アレンジ:須原杏 ホーン・アレンジ:小西遼 | |
| 6. | 「Magic」 | 久保田真悟(Jazzin' park), 大森元貴 | ||
| 7. | 「ANTENNA」 | 大森元貴, 花井諒 | ||
| 8. | 「ナハトムジーク」 | 大森元貴, 伊藤賢 | ストリングス&ホーン・アレンジ:伊藤賢 | |
| 9. | 「ライラック」 | 久保田真悟(Jazzin' park), 大森元貴 | ||
| 10. | 「Dear」 | 大森元貴, 久保田真悟(Jazzin' park) | ストリングス・アレンジ:久保田真悟, 兼松衆 | |
| 11. | 「コロンブス」 | 大森元貴, 花井諒 | ホーン・アレンジ:半田信英 | |
| 12. | 「アポロドロス」 | 大森元貴, 久保田真悟(Jazzin' park) | ストリングス・アレンジ:久保田真悟, 室屋光一郎 | |
| 13. | 「familie」 | 大森元貴, 花井諒 | ||
| 14. | 「ビターバカンス」 | 大森元貴, 花井諒 | ||
| 15. | 「ダーリン」 | 伊藤賢, 大森元貴 | ||
| 16. | 「クスシキ」 | 大森元貴, 久保田真悟(Jazzin' park) | ||
| 17. | 「天国」 | 伊藤賢, 大森元貴 | ||
| 18. | 「breakfast」 | 大森元貴, 花井諒 | ||
| 19. | 「慶びの種」 | 兼松衆 | ||
合計時間: | ||||
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クレジット
特記ない限り、CDのブックレットによる[112]。
Mrs. GREEN APPLE
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若井滉斗
|
藤澤涼架
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レコーディング
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ニュー・マイ・ノーマル
ダンスホール
Soranji
私は最強
ケセラセラ
Magic
|
ANTENNA
ナハトムジーク
ライラック
Dear
コロンブス
アポロドロス
familie
|
ビターバカンス
ダーリン
クスシキ
天国
breakfast
慶びの種
道徳と皿 〜2025ver.〜
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10 -Instrumentals-
| 『10 -Instrumentals-』 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| Mrs. GREEN APPLE の ベスト・アルバム | |||||
| リリース | |||||
| ジャンル | |||||
| 時間 | |||||
| レーベル | EMI Records | ||||
| チャート最高順位 | |||||
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| Mrs. GREEN APPLE 配信アルバム 年表 | |||||
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『10 -Instrumentals-』(テン -インストゥルメンタルズ-)は、日本のロックバンド・Mrs. GREEN APPLEの3作目の配信限定アルバム。2025年12月8日にユニバーサルミュージック内のレーベル・EMI Recordsよりリリースされた。
概要
バンドのデビュー10周年を記念したベストアルバム『10』のインストゥルメンタル・アルバム。アルバム収録の19曲に、ダウンロード限定のボーナストラック「道徳と皿 〜2025ver.〜」と、9月28日にリリースされた配信限定シングル「GOOD DAY」を加えた、全21曲のインストゥルメンタルが収録される[76]。
収録曲のインストゥルメンタルは、これまでリリースされていなかったが「ダンスホール」インストゥルメンタルは、2023年3月18日にApple Music限定で配信リリースされたドルビーアトモスによる空間オーディオ『Unity (Expanded Edition)』に収録されている[114]。また、2025年1月20日に配信リリースされた「ダーリン」シングルには、インストゥルメンタル、およびオフヴォーカルが収録されている[115]。
収録内容
| # | タイトル | 時間 |
|---|---|---|
| 1. | 「ニュー・マイ・ノーマル (Instrumental)」 | |
| 2. | 「ダンスホール (Instrumental)」 | |
| 3. | 「Soranji (Instrumental)」 | |
| 4. | 「私は最強 (Instrumental)」 | |
| 5. | 「ケセラセラ (Instrumental)」 | |
| 6. | 「Magic (Instrumental)」 | |
| 7. | 「ANTENNA (Instrumental)」 | |
| 8. | 「ナハトムジーク (Instrumental)」 | |
| 9. | 「ライラック (Instrumental)」 | |
| 10. | 「Dear (Instrumental)」 | |
| 11. | 「コロンブス (Instrumental)」 | |
| 12. | 「アポロドロス (Instrumental)」 | |
| 13. | 「familie (Instrumental)」 | |
| 14. | 「ビターバカンス (Instrumental)」 | |
| 15. | 「ダーリン (Instrumental)」 | |
| 16. | 「クスシキ (Instrumental)」 | |
| 17. | 「天国 (Instrumental)」 | |
| 18. | 「breakfast (Instrumental)」 | |
| 19. | 「慶びの種 (Instrumental)」 | |
| 20. | 「道徳と皿 〜2025ver.〜 (Instrumental)」 | |
| 21. | 「GOOD DAY (Instrumental)」 | |
合計時間: | ||
ライブ
MGA LIVE in SEOUL, KOREA 2025
| MGA LIVE in SEOUL, KOREA 2025 | |
|---|---|
| |
| 概要 | |
| 開催時期 | 2025年2月15日・16日 |
| 開催時間 | 午後7時 |
| 会場 | タイガードーム |
| ジャンル | ロック |
自身初となる韓国での単独公演「MGA LIVE in SEOUL, KOREA 2025」(エムジーエー・ライブ・イン・ソウル, コリア 2025)が、2025年2月15日・16日に高麗大学・タイガードームにて開催された。
概要
2024年12月2日に開催された記者発表にて、翌年に控えたデビュー10周年を記念し「MGA MAGICAL 10 YEARS」と題した様々な企画が発表された[116]。その中で、韓国での初単独公演「MGA MAGICAL 10 YEARS HEADLINER SHOW IN KOREA」を開催することを発表した[117]。
バンドの訪韓は、映画『Mrs. GREEN APPLE // The White Lounge ㏌ CINEMA』公開を記念して、昨年12月にCGV龍山アイパークモールにて行われた舞台挨拶以来、約2か月ぶりであった。本公演のチケットは、わずか5分で完売した[118]。
2月13日より、本公演を記念したポップアップストア「MGA POP-UP in SEOUL, KOREA 2025」を開催[広報 36]。ポップアップストアは、フォトゾーンと、楽曲を鑑賞することができるリスニングゾーンで構成された[119]。
また、16日に行われた「MGA LIVE in SEOUL, KOREA 2025 来韓公演開催記念記者懇談会」には、テレビ、ウェブ、新聞、スポーツ新聞、経済誌など、30社以上のメディアが来場した[118]。
本公演の開催に先駆け、2月14日に韓国のファンコミュニティプラットフォーム・Weverseにて、公式コミュニティ「MGA」をオープン。先述の記者懇談会の模様が、VODとして後日、配信された[120]。3月12日には、本公演のライブレポート《Mrs. GREEN APPLEの軌跡が描く奇跡 韓国公演「MGA LIVE in SEOUL, KOREA 2025」観覧記》が、Weverse Magazineにて公開された[広報 37]。
セットリスト
- ANTENNA
- ビターバカンス
- Loneliness
- 藍 (あお)
- 君を知らない
- Feeling
- Magic
- ニュー・マイ・ノーマル
- 春愁
- Coffee
- 青と夏
- ライラック
- インフェルノ
- Soranji
- familie
- 私は最強
- ダンスホール
- ケセラセラ(アンコール)
MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE 〜FJORD〜
| MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE 〜FJORD〜 | |
|---|---|
|
山下ふ頭(2022年9月) | |
| 概要 | |
| 開催時期 | 2025年7月26日・27日 |
| 開催時間 | 午後6時 |
| 会場 | 山下ふ頭特設会場 |
| ジャンル | ロック |
| 来場者数 | 100,000人 |
| 外部リンク | |
| 公式サイト | |
バンドのデビュー10周年を記念した公演「MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE 〜FJORD〜」(エムジーエー・マジカルテンイヤーズ・アニバーサリーライブ 〜フィヨルド〜)が、2025年7月26日・27日に神奈川・山下ふ頭特設会場にて開催された[2]。2日間で計10万人を動員した[9]。
概要
2024年12月2日に開催された記者発表にて、翌年に控えたデビュー10周年を記念し「MGA MAGICAL 10 YEARS」と題した様々な企画が発表された[116]。その中で、デビュー10周年記念ライブ「MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE」を開催することを発表した[117][2]。
本公演は、デビュー10周年記念ベストアルバム『10』の購入特典「MAGICAL CODE」を用いた先行のほか、サブスクリプションサービス・Pontaパスと電子チケットサービス・LivePocketが連携した「Pontaパス特別先行」などが行われた[121][122]。なお、同年10月よりスタートしたドームツアー「Mrs. GREEN APPLE DOME TOUR 2025 "BABEL no TOH"」の最速先行・2次先行も、MAGICAL CODEを用いた形で行われた。
公演
2025年3月に実施された「ゼンジン未到とヴェルトラウム 〜銘銘編〜」SPECIAL GREETING & CINEMA VIEWINGにて、本公演は、2022年7月に開催された復活ライブ「Mrs. GREEN APPLE ARENA SHOW "Utopia"」の系列であることが、大森により明かされていた[123]。
公演では、メインステージのほか、センターステージや、客席の最後方にあるバックステージが設けられた。ステージの移動には、船を模したフロートが使われた。公演終盤には、1200機のドローンによるドローンアートで、バンドロゴやメッセージがステージ上空に描かれた[124]。
また、公演中盤には、メジャーデビューアルバムのタイトルが冠された新曲「Variety」が披露された[124]。本楽曲は、バンドのデビュー10周年や、本公演の開催に際して制作された、バンドのこれまでと今を描いた楽曲となっている[広報 3]。
本公演は、多数の動画配信サービスでの生中継やライブビューイングなどが行われ(後述)[125][126]、来場した10万人に加え、約20万人が中継などを通して公演を視聴し、総観覧者数は30万人超に達した[124]。
公演中、本公演を映画化したライブフィルム『MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE 〜FJORD〜 ON SCREEN』とドキュメンタリーフィルム『MGA MAGICAL 10 YEARS DOCUMENTARY FILM ~THE ORIGIN~』が、11月28日に同日公開されることが発表された[広報 38]。ドキュメンタリーフィルムは「MGA MAGICAL 10 YEARS」の一環として、告知されていた。
9月10日、本公演のオフィシャルライブレポートが公開された[広報 39]。2026年7月8日には、ライブフィルムを収録した映像作品がリリース予定[127]。
会場
本公演は、2024年10月から11月にかけて開催された定期公演「Mrs. GREEN APPLE on "Harmony"」同様、特典グッズが付属するファンクラブ限定席「Ringo Jamシート」ほか、子供連れの家族限定の「ファミリーシート」が設けられた[広報 40]。
また、会場施策として、ローソンが出店を行った[広報 41]。熱中症対策、および混雑緩和の観点から、ローソン店内に設置されているLoppiにて、引換券を事前に購入し、会場にて商品との引き換えが行われた。販売される会場限定オリジナル商品は、限定ドリンクマーカーが付属する天然水と、限定パッケージが施された「からあげクンレギュラー」の2つ[128]。
本公演の開催を記念して、7月19日から28日にかけてスペシャル企画「Ringo Jam × YOKOHAMA」が実施された[129]。公演デザインが施された乗車券「みなとぶらりチケット」が販売されるほか[130]、連節バス「ベイサイドブルー」、観光スポット周遊バス「あかいくつ」の降車アナウンスを担当するキャンペーンが行われた[広報 42]。
横浜モアーズ、横浜ポルタ、ルミネ横浜、スカイビルなど、全13の商業施設・商店街では「クールダウンキャンペーン」として、10周年オリジナルステッカーが配布され、横浜中華街内の6店舗では、ファンクラブ「Ringo Jam」会員限定で、デジタルスタンプラリーが開催された[広報 42]。
7月22日から27日にかけて、追加企画「GREEN LIGHT UP」が行われた。本企画は、よこはまコスモワールドの大観覧車「コスモクロック21」で、バンドロゴが映し出される特別演出が実施されるというもので、午後8時から10時までの2時間の間、15分ごとに1回あたり1分間の演出が全10回行われた[広報 43]。
また、本公演のグッズは、会場販売のほか、横浜駅構内での販売も行われた。会場での販売は、公演チケットを所持する来場者のみを対象に、販売グッズを制限して行われた。駅構内での販売は、グッズに加えて、先述の乗車券も販売された[広報 44]。
配信
本公演は、計15の動画配信サービスにて生中継された。PIA LIVE STREAM、Amazon Prime Video、U-NEXT、ABEMA、Hulu、FOD、テレ朝動画、Rakuten TV、Lemino、ニコニコ生放送、バンダイチャンネル、FANY Online Ticket、ローチケ LIVE STREAMING、Streaming+、Beyond LIVEにて、27日公演(2日目)が生配信され、8月3日より24時間限定でアーカイブも配信された[125]。なお、Amazon Prime VideoでのPPV配信は、日本初である[131]。
また、WOWOWでは、生中継に加えて、これまでのライブを2ヶ月にわたり放送するアニバーサリー特集「Mrs. GREEN APPLE MAGICAL 10 YEARS SPECIAL」が行われた[126]。
このほか、全国325館の映画館でのライブビューイングや、映像コンテンツを全国のカラオケルームで楽しめるJOYSOUNDのサービス「みるハコ」でのカラオケビューイングなど、様々なプラットフォームにて生中継・生配信された[126][132]。ライブビューイングでは、来場者プレゼントとして、特製クリアファイルが配布された[133]。
騒音問題
本公演にて、広範囲に音漏れが発生し、会場の周辺住民から横浜市やSNSに、苦情や批判が相次いだ。会場に関して、横浜市は開催当初から騒音について懸念しており、対策としてスピーカーを海側に向けて配置するなどの準備がされていた。しかし、当日の気温や風向といった気象条件により、減衰しにくい低周波数の音が横浜港の対岸を遥かに超えて届き、会場から10km離れた川崎市や、さらに多摩川を渡って、会場から15km以上離れた東京都大田区でも「重低音が不愉快」といった苦情や批判が殺到した。
SNS上では「家の中に重低音だけが響く」「音楽を鳴らした車の音漏れのよう」「かなり苦痛」などといった書き込みも多く見られ、Xでは、一時「ミセス音漏れ」や「ミセスの騒音」が、トレンド入りするといった問題に発展した[134][135][136]。
また、LINEヤフーが提供する天気予報アプリ・Yahoo!天気では、ユーザーがいる場所の情報を投稿すると、位置情報と共にコメントが地図上に表示される「みんなの投稿」機能を通し、被害を受けた多くのユーザーが騒音について訴え、被害の範囲を可視化させた[137]。
会場となった山下ふ頭を管理する横浜市には、市役所の様々な部署に苦情や問い合わせが寄せられており「市の条例に沿った形でイベントを開催してほしいと配慮は求めてきた」「事業主催者(=バンド)に対しては、強い声があったということを示し、今後に活かしてもらいたい」と述べた[134]。また、イベントの開催を許可した横浜市港湾局は、取材に対し「多くの人が不快な思いをしたという事実がある」「主催者と改めて問題の原因を話し合う場を設けたい」と見解を示した[135]。
28日には、所属事務所・ユニバーサルミュージックが、バンドの公式サイトにて謝罪文を発表[138][広報 45]。「周辺にお住まいの皆様には、多大なるご迷惑をおかけしましたことを心より深くお詫び申し上げます」と謝罪しつつ「近隣住民に対し、事前にイベントの開催を告知し法令などにて定められる音量の基準に準拠して、事前に音量についてシミュレーションを重ねた上での開催だった」と説明。しかし、当日の風向きにより、想定以上に広範囲に音が拡散し、騒音としてご迷惑をおかけする結果となったと述べ、陳謝した[138]。
セットリスト
映画
ライブフィルム
| MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE 〜FJORD〜 ON SCREEN | |
|---|---|
| 監督 | 稲垣哲朗 |
| 製作総指揮 | 大森元貴 |
| 出演者 | Mrs. GREEN APPLE |
| 製作会社 | SHOW TIME |
| 配給 | TOHO NEXT |
| 公開 | 2025年11月28日 |
| 上映時間 | 158分 |
| 製作国 |
|
| 言語 | 日本語 |
| 興行収入 | 14.2億円[139] |
ライブフィルム『MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE 〜FJORD〜 ON SCREEN』(エムジーエー・マジカルテンイヤーズ・アニバーサリーライブ 〜フィヨルド〜 オン・スクリーン)が、2025年11月28日に公開された。ドキュメンタリーと同時公開された[広報 3]。
概要
7月27日に開催されたデビュー10周年記念ライブ「MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE 〜FJORD〜」にて、本作の公開とドキュメンタリーフィルムの同時公開が発表された[広報 38]。日本人アーティストとして初となる、2作品同時公開となる[広報 3]。
10周年記念ライブを映画化した本作は、IMAXでの上映も行われる。こちらも日本人アーティストのライブフィルムでは、初となる。上映決定に際し、IMAXは以下のようにコメントしている[広報 3]。
Mrs. GREEN APPLEと手を結び、日本人アーティストによるライブフィルムとして史上初のIMAX上映が決定した事、また、この作品が彼らの卓越した才能を映し出し、更なるファン層の拡大に向かっていく事に、とても興奮しています。
本作は、全国の256の映画館に加え、60館のIMAXスクリーンも合わせた計316館にて上映されている[140]。なお、新曲「Variety」は、ドキュメンタリーフィルム『MGA MAGICAL 10 YEARS DOCUMENTARY FILM ~THE ORIGIN~』主題歌に起用されており[141]、現時点で配信などでのリリース予定は無い[広報 3]。
また、本作はムビチケ前売券の販売が行われた。ムビチケは、本編カットがビジュアルに起用されており、パンフレットが付いたセットの販売も行われた。また、スペシャルグッズとして、ムビチケ前売券を収納できる「MGAムビチケアクリルフレーム」が発売された[140][142]。
なお、本作の入場者プレゼントとして、実際のライブチケットを模したメモリアルチケット「FRONT-ROW SEAT」が配布された[143]。12月20日より、入場者プレゼント第2弾として「ビジュアルカード・ENCORE」が配布されている[144]。
本作、およびドキュメンタリーフィルムでは「HELLO! MOVIE」方式を採用したバリアフリー上映が実施されている[広報 46]。HELLO! MOVIEは、専用アプリとスマートグラスを用いて[145]、視覚障がい者用音声ガイド、および聴覚障がい者用日本語字幕が利用できるサービス[広報 46]。
8月14日、本作とドキュメンタリーフィルムの特報映像が公式YouTubeチャンネルにて公開された[146]。10月9日、本作とドキュメンタリーフィルムの予告映像が公式YouTubeチャンネルにて公開された。
9月10日、キービジュアルが公開された。キービジュアルは、光の演出とともに描かれるステージパフォーマンスを切り取ったデザインに「全席、最前列。」というキャッチコピーが添えられている[147]。11月19日には、IMAXビジュアルが公開された[148]。
公開翌日の11月29日には、公開記念舞台挨拶「MGA MAGICAL 10 YEARS SPECIAL GREETING & CINEMA VIEWING」が、TOHOシネマズ日比谷にて開催された[141]。ライブフィルム上映後に舞台挨拶が行われ、舞台挨拶後にドキュメンタリーフィルムが上映された[149]。
12月13日には、アンコール舞台挨拶「MGA MAGICAL 10 YEARS SPECIAL GREETING & CINEMA VIEWING ENCORE」が開催された[150]。ドキュメンタリーフィルム上映後に舞台挨拶が行われ、ライブフィルムが上映された[広報 47]。また、舞台挨拶は、全国の映画館にてライブビューイングが行われた[広報 47]。
制作
本作の監督は、多くのアーティストのライブフィルムやドキュメンタリーを手がけてきた映像クリエイター・稲垣哲朗が務める。制作にあたり、稲垣は大森から「Mrs. GREEN APPLEが3人であることの意味、そしてメンバー同士が演奏や表情に目配せしながらライブに臨んでいる感覚を映像に切り取ってほしい」という要望を直々に受けたという[151]。
また「本作には、これまでの『FJORD』のイメージをさらに増幅させる体験価値があると感じています。ライブ自体に音楽的な映像や編集を加えることで、感情とMrs. GREEN APPLEの音楽が渦みたいにうねり、圧倒的な臨場感を必ず感じてもらえるんじゃないかなと思います」と、こだわりを振り返っている[148]。
舞台挨拶では、大森は「アニバーサリーでメジャーデビュー10周年の大事なライブなので、多くの人に見てもらいたく、改めて作品として届けるべきだなと思いました」と、ライブを映画化するにあたっての想いを明かすとともに[152]、「この2本が持っている大義が届くといいなと、切に願っています」と呼びかけた[153]。
反響
本作は、公開3日で14万8500人を動員、興行収入は4億9100万円を記録し、興行通信社の週末映画ランキングにて、3位に獲得[154]。ランキング1位・2位の作品を上回る興行収入を記録した。また、同日公開されたドキュメンタリーフィルムは、初登場1位を記録し、2作品累計では、観客動員数は31万700人、興行収入は7億4220万円を記録した[155]。
11月28日から12月7日の10日間で、本作が動員約23万人、興行収入約7.8億円、ドキュメンタリーフィルムが動員約25万人、興行収入約3.8億円を記録。2作品累計では、観客動員数は約49万人、興行収入は約11.7億円に到達し、公開9日目にして早くも興収10億円を突破した[156]。
2026年1月7日には、本作が動員約41万人、興行収入約13.6億円、ドキュメンタリーフィルムが動員約44万人、興行収入約6.5億円を記録。2作品累計の総動員数は約85万人、興行収入は20億円を突破した[157]。2026年1月末時点での興行収入は、14.2億円を記録した[139]。
リリース
| 『MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE ~FJORD~ ON SCREEN』 | ||||
|---|---|---|---|---|
| Mrs. GREEN APPLE の ライブ・ビデオ | ||||
| リリース | ||||
| 録音 | ||||
| ジャンル | ||||
| レーベル | EMI Records | |||
| Mrs. GREEN APPLE 映像作品 年表 | ||||
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2026年7月8日、本作が映像作品としてリリースされることが発表された。映像作品は、ドキュメンタリーフィルム『MGA MAGICAL 10 YEARS DOCUMENTARY FILM ~THE ORIGIN~』と同日リリースされ、通常盤のほか、初回限定盤として「MGA MAGICAL 10 YEARS COMPLETE FILM BOX "FJORD" & "THE ORIGIN"」がリリース予定[127]。
初回限定盤には、本作とドキュメンタリーフィルムの計2作品が、LPサイズの大型ボックスに収められ、作品にちなんだグッズが付属する。また、公演映像に加え、ライブまでの約240日間に密着したドキュメンタリー映像も収録される[127]。
| 形態 | 規格 | 規格品番 | 備考 |
|---|---|---|---|
| MGA MAGICAL 10 YEARS COMPLETE FILM BOX "FJORD" & "THE ORIGIN" |
2Blu-ray+GOODS | UPXH-29079 | GOODS
|
| 4DVD+GOODS | UPBH-29110 | ||
| 通常盤 | Blu-ray | UPXH-20155 | - |
| 2DVD | UPBH-20349/50 |
また、本作は、チェーン別の購入特典も用意される[158]。
| 対象店舗 | 特典内容 |
|---|---|
| UNIVERSAL MUSIC STORE | タペストリー(FJORD ver.) |
| Mrs. GREEN APPLE OFFICIAL STORE | |
| タワーレコード | クリアポーチ(FJORD ver.) |
| HMV | エコバッグ(FJORD ver.) |
| TSUTAYA | A4クリアファイル(FJORD ver.) |
| amazon | ICカードステッカー(FJORD ver.) |
| 楽天ブックス | スマホショルダー(FJORD ver.) |
| セブンネット | サコッシュ(FJORD ver.) |
| 一般店 | ポストカード(FJORD ver.) |
| 対象店舗 | 特典内容 |
|---|---|
| UNIVERSAL MUSIC STORE | タペストリー(2種セット) |
| Mrs. GREEN APPLE OFFICIAL STORE | |
| タワーレコード | クリアポーチ(2種セット) |
| HMV | エコバッグ(2種セット) |
| TSUTAYA | A4クリアファイル(2種セット) |
| amazon | ICカードステッカー(2種セット) |
| 楽天ブックス | スマホショルダー(2種セット) |
| セブンネット | サコッシュ(2種セット) |
| 一般店 | ポストカード(2種セット) |
ドキュメンタリー
| MGA MAGICAL 10 YEARS DOCUMENTARY FILM ~THE ORIGIN~ | |
|---|---|
| 監督 | 豊島圭介 |
| 製作 | 2025 MGA Film Partners |
| 製作総指揮 | 大森元貴 |
| 出演者 | Mrs. GREEN APPLE |
| 主題歌 | Mrs. GREEN APPLE「Variety」 |
| 撮影 | 石塚将巳 |
| 編集 | 村上雅樹 |
| 製作会社 | AOI Pro. |
| 配給 | TOHO NEXT |
| 公開 | 2025年11月28日 |
| 上映時間 | 125分 |
| 製作国 |
|
| 言語 | 日本語 |
| 興行収入 | 6億5000万円[157] |
ドキュメンタリーフィルム『MGA MAGICAL 10 YEARS DOCUMENTARY FILM ~THE ORIGIN~』(エムジーエー・マジカルテンイヤーズ・ドキュメンタリーフィルム 〜ジ・オリジン〜)が、2025年11月28日に公開された。ライブフィルムと同時公開された[広報 3]。
概要
本作は、デビュー10周年の軌跡とともに、主題歌である新曲「Variety」の制作過程に密着したドキュメンタリー[159]。これまで一切公開されることのなかった作曲風景やインタビューなど「Mrs. GREEN APPLEの剥き出しの今」にカメラを向けた作品となっている[160]。
また、本作はライブフィルム同様、ムビチケ前売券が販売される。ムビチケは、初公開カットを使用したデザインになっている[140][161]。なお、本作の入場者プレゼントとして、バックステージパスを模したビジュアルカード「BACK STAGE PASS」が配布された[143]。12月20日より、入場者プレゼント第2弾として「スペシャルメッセージカード」が配布されている[144]。
10月6日、タイトルとキービジュアルが公開された。タイトルの「ORIGIN」には、バンドの「原点」、創造の「原点」という意味が込められている。また、本編のワンシーンを用いたキービジュアルには「あなたは初めて、ミセスを知る。」というキャッチコピーとともに、真剣な表情を浮かべる3人のカットが使われている[162][163]。
10月9日、本作とライブフィルムの予告映像が公式YouTubeチャンネルにて公開された。予告映像では、主題歌「Variety」の音源が使用されている[141]。
制作
本作の製作総指揮も担当している大森は「この数年でMrs. GREEN APPLEが世の中に届いて、多くの方に知っていただけてきているのを我々も感じています。間口が広がっていくと、奥行きをつけていくということをちゃんとしないと、芸事として淘汰されてしまうと感じていたので、正しく見せたいという思いがありました」と、ドキュメンタリーを制作する意図を語った。さらに「『10周年だから撮ろう』ではなく『今撮るべきだ。ちょうど10周年だし』という方が正しいです」と強調した[162]。
本作の監督は、大森が主演を務めた映画『#真相をお話しします』を手がけた豊島圭介が務める。豊島は「大森さんがプロデューサーであり、被写体でもあるという特殊な環境なので、今までやれなかったことが多分できるかなと思いました」とコメントしている[162]。さらに「『日本で今一番売れているバンドの曲が一体どうやって出来上がっているのか』という、誰もが興味を持つ秘密を間近で目撃できたことが非常に面白かった」としている[159]。
公開記念舞台挨拶では、大森は「映画じゃないと表現できない事や、ディテールが伝わりにくい事がたくさんあったり、何よりチームの愛情をすごく感じたので、これは映画として届けたいと思いました。最近、いろんなことで僕たちを知っていただく機会も多くなってきたのですが、同時に奥行きも見せなくてはならないなと。この人たちも生き物なんだと伝わる機会になると良いなと思いました」と打ち明けた[152]。
また、インタビューを見た印象として、若井は「メンバーの前では恥ずかしくて言えなかったことや、メンバーそれぞれの今の本音が込められていると思いますね」と、藤澤は「ここまで元貴が若井や自分のことを話してくれたり、若井が凄くメンバーのことを良い形で言い表してくれている瞬間もあって新鮮でした」と述べた[152]。
本作のエグゼクティブプロデューサー・渡辺雅敏は、大森を「人を配置するのが上手い。昔の戦国武将のよう」、若井・藤澤の存在について「劇団Mrs. GREEN APPLEとして、大森ひとりでは成り立たない。二人がいないとできない事を、大森自身が一番自覚している」と、3人の強固な信頼関係と大森の信念を明かした[164]。
楽曲制作の撮影実現の裏側
豊島からの「楽曲を作っている様子を撮りたい」という提案に対し、当初は「見せるべきじゃない、見せたってしょうがない」「曲を作るって、頭の中のアイデアの欠片を集める作業だったりするけど、それを外から見ても地味な画にしかならない、成立しないんじゃないか」と考え、反対の意思を示していたという[165]。
しかし「楽曲が制作できること、楽曲制作に関わってくれるスタッフがいることは当たり前ではない」とし、バンドの楽曲が多く聴かれるようになった近況を踏まえ「今のミセスが置かれている環境や状況を考えると、あえて制作の裏側を見せるのは『必要かもしれないな』と、逆算して考えました」と、快諾した意図を説明した[165]。
エグゼクティブプロデューサー・渡辺も「いざ楽曲制作の様子を見せるにしても、パソコンと楽器をいじっているだけなので、大きなアクションを起こすわけじゃないので『画的にどうだろう?』とは言っていたんですけど、結果的に貴重なシーンが撮れたし、素晴らしい山場を作ってくれたな、と思いましたね」と振り返った[165]。
加えて「本当は『できない』『作れない』の方が作品の情緒として盛り上がるんだけど、それが全くないまま進んでいくわけです。そこに『ポテンシャルの恐ろしさ』を感じました」と語っている。映画の冒頭には、豊島からの提案に対し、大森が思わず「曲ができる前提なのがすごい」と呟くシーンがある[165]。
作曲風景の撮影が実現したことに関して、大森は「監督が豊島さんだというのもありますし、チームが知っている人たちだったので『曲書くよ』というのも気軽に連絡できた。初対面のチームだったら絶対に受けなかったでしょうね」と、豊島やチームへの信頼を明かしている[159]。
反響
本作は、公開3日で16万2200人を動員、興行収入は2億5100万円を超え、興行通信社の週末映画ランキングにて、初登場1位を獲得[154]。また、同日公開されたライブフィルムが3位にランクインし、2作品累計では、観客動員数は31万700人、興行収入は7億4220万円を記録した[155]。
11月28日から12月7日の10日間では、本作が動員約25万人、興行収入約3.8億円、ライブフィルムが動員約23万人、興行収入約7.8億円を記録。2作品累計では、観客動員数は約49万人、興行収入は約11.7億円に到達し、公開9日目にして早くも興収10億円を突破した[156]。これを受け、映画スタッフによるインタビュー特別映像が公開された[164]。
2026年1月7日には、本作が動員約44万人、興行収入約6.5億円、ライブフィルムが動員約41万人、興行収入約13.6億円を記録。2作品累計の総動員数は約85万人、累計興行収入は20億円を突破した[157]。
リリース
| 『MGA MAGICAL 10 YEARS DOCUMENTARY FILM ~THE ORIGIN~』 | ||||
|---|---|---|---|---|
| Mrs. GREEN APPLE の ドキュメンタリー | ||||
| リリース | ||||
| レーベル | EMI Records | |||
| Mrs. GREEN APPLE 映像作品 年表 | ||||
| ||||
2026年7月8日、本作が映像作品としてリリースされることが発表された。映像作品は、ライブフィルム『MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE 〜FJORD〜 ON SCREEN』と同日リリースされ、通常盤のほか、初回限定盤として「MGA MAGICAL 10 YEARS COMPLETE FILM BOX "FJORD" & "THE ORIGIN"」がリリース予定[127]。
初回限定盤には、本作と同日公開されたライブフィルムの計2作品が、LPサイズの大型ボックスに収められ、作品にちなんだグッズが付属する。また、本編に加え、映画に収められなかった未公開映像も収録される[127]。
| 形態 | 規格 | 規格品番 | 備考 |
|---|---|---|---|
| MGA MAGICAL 10 YEARS COMPLETE FILM BOX "FJORD" & "THE ORIGIN" |
2Blu-ray+GOODS | UPXH-29079 | GOODS
|
| 4DVD+GOODS | UPBH-29110 | ||
| 通常盤 | Blu-ray | UPXH-20156 | - |
| 2DVD | UPBH-20351 |
また、本作は、チェーン別の購入特典も用意される[166]。
| 対象店舗 | 特典内容 |
|---|---|
| UNIVERSAL MUSIC STORE | タペストリー(THE ORIGIN ver.) |
| Mrs. GREEN APPLE OFFICIAL STORE | |
| タワーレコード | クリアポーチ(THE ORIGIN ver.) |
| HMV | エコバッグ(THE ORIGIN ver.) |
| TSUTAYA | A4クリアファイル(THE ORIGIN ver.) |
| amazon | ICカードステッカー(THE ORIGIN ver.) |
| 楽天ブックス | スマホショルダー(THE ORIGIN ver.) |
| セブンネット | サコッシュ(THE ORIGIN ver.) |
| 一般店 | ポストカード(THE ORIGIN ver.) |
展覧会
| 期間 | 2025年12月6日 - 2026年3月31日 |
|---|---|
| 会場 | |
| 場所 | |
| 種別 | 展覧会 |
| テーマ | 楽曲制作・プロデュースを手がけてきた大森元貴の頭の中を旅する |
| 主催者 | Mrs. GREEN APPLE |
| 関係者 | 有元沙矢香(クリエイティブディレクター) |
| ウェブサイト | 公式サイト |
展覧会「MGA MAGICAL 10 YEARS EXHIBITION『Wonder Museum』」(エムジーエー・マジカルテンイヤーズ・エキシビジョン『ワンダー・ミュージアム』)が、2025年12月6日から2026年3月31日にかけて開催された。
概要
2024年12月2日に開催された記者発表にて、デビュー10周年を記念し「MGA MAGICAL 10 YEARS」と題した様々な企画が発表された[116]。その中で、過去のコンサートの衣装や、様々なアイテムが展示され、10年間を振り返ることができる展覧会「MGA MAGICAL 10 YEARS EXHIBITION」を開催することを発表した[117][2]。
2025年10月1日、バンド公式X(旧・Twitter)にて、1枚の写真が投稿された[広報 48]。写真には、頭に城や観覧車のようなものが乗ったハットを被った人物の姿が写っているものの、逆光で体全体が暗くなっており、顔や表情、衣装の詳細は確認することができなくなっている。他の情報は明記されておらず、ファンからは様々な憶測が飛び交っていた[167]。
10月10日、キービジュアルが公開され、詳細が発表された[168]。本展のコンセプトは、バンドの楽曲制作・プロデュースを手がけてきたボーカル・大森元貴の頭の中、ドキュメンタリーとエンターテインメントが混ざり合う不思議の空間を旅するというもので、最新技術も駆使しながら、楽曲の世界をより深く体験し、10年間で生み出してきたもの、その過程に関わる資料の展示など、イマジネーションやクリエイティビティをより深く体感することのできる展示となっている[169]。
制作
「10周年という節目にミセスらしい展覧会にしたい」という大森の構想から、制作が始まり「ワクワクすることをしたい」という思いから「Wonder Museum」と名付けられた[111]。本展のクリエイティブディレクターは、ベストアルバム『10』のプロモーション企画として実施された「CD聴こうよ。」キャンペーンも担当した有元沙矢香が務めており、大森を「音楽はもちろんのこと、多岐にわたる表現に興味があるアイデアマン」と評している[111]。
大森との制作を通して、有元は「ミセスにとっての『音楽』とは、単に歌詞や音からなるものではなく、ミュージックビデオやライブでの表現・演出なども含めて『音楽』、つまりエンターテインメントだということがわかりました」とし、これまでの楽曲を「展覧会」という体験の場に落とし込み、新たな表現方法でその世界観をより深く体験することを目指し、企画が進められた[111]。
また、本展のアートディレクションを務めた川腰和徳は、設計のこだわりとして「距離感」のデザインを挙げ「来場者の視線や動線を細かく想定し、楽曲の世界観が最も魅力的に伝わる空間づくりを目指す一方で、各コンテンツがバラバラに見えないよう、会場空間全体としての『遠くからの見え方』と『近くで触れるときの見え方』が自然に調和するように設計した」と述べた[111]。
さらに、表現の道具としてテクノロジーを用いることを意識したといい、クリエイティブテクノロジストの諸星智也は「体験の中で『大森さんの頭の中』を旅してもらうべく、あらゆるテクノロジーを組み合わせました」「実際にプロトタイプを用いて何度も検証し、テクノロジーを魔法に変えるアプローチを丁寧に探りました」と述べた[111]。
日程
| 開催日 | 都市 | 会場 |
|---|---|---|
| 2025年12月6日 - 2026年1月9日 | 東京都港区 | TOKYO NODE GALLERY A/B/C |
| 2026年2月7日 - 21日 | 福岡県福岡市 | ONE FUKUOKA CONFERENCE HALL |
| 2026年3月2日 - 31日 | 大阪府大阪市 | VS.(グラングリーン大阪内) |
単行本
| MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY BOOK -OUR STORY- | ||
|---|---|---|
| 発行日 | 2026年2月28日 | |
| 発行元 | ぴあ | |
| 国 |
| |
| 言語 | 日本語 | |
| 形態 | 単行本 | |
| ページ数 | 約400ページ | |
| 公式サイト | 公式サイト | |
| コード | ISBN 9784835650210 | |
| ||
デビュー10周年の締めくくりとして、単行本『MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY BOOK -OUR STORY-』(エムジーエー・マジカルテンイヤーズ・アニバーサリーブック -アワー・ストーリー-)が、2026年2月28日にぴあより発売された。
概要
本書は、デビュー10周年プロジェクト「MGA MAGICAL 10 YEARS」と、12月31日に迎えた「フェーズ2完結」のダブルフィナーレを記念して刊行された自身初の単行本。バンド本『Mrs. GREEN APPLE YEAR BOOK 2025』に加え、メンバーがそれぞれ半生を語ったソロ本3冊からなる全4冊で構成されている[170]。
バンド本では、2025年をインタビューで振り返るとともに、フェーズ2に発表された全37曲とライブのレビューが収録されている。ソロ本では、メンバーの生い立ちから、バンドとしての活動まで、2026年開幕のフェーズ3に向かう現在が、4つのストーリーとして綴られている[170]。
本書は、CDショップや書店、コンビニエンスストアにて販売される通常盤に加え、ファンクラブ限定盤が発売された。ファンクラブ限定盤は、表紙が通常盤とは異なる。また、本書はチェーン・店舗別の購入特典も用意された。特典には、撮り下ろし写真が使用された[170][広報 49]。
| 対象店舗 | 特典内容 |
|---|---|
| Mrs. GREEN APPLE OFFICIAL STORE | スマホステッカー[注 6] |
| タワーレコード | ポストカード |
| HMV | |
| 楽天ブックス | |
| ローソン | クリアファイル[注 7] |
| @Loppi | |
| ファミマオンライン | |
| 紀伊國屋書店(新宿本店・梅田本店) | ブックマーク[注 8] |
| 丸善(丸の内本店) | |
| ジュンク堂書店(大阪本店) |
タイアップ
本アルバムは、多くの収録曲がドラマや映画、テレビ番組などとタイアップしている。楽曲によっては、リリース後に新たなタイアップが発表され、1つの楽曲が複数タイアップしているものもある。
| 起用年 | タイトル | タイアップ |
|---|---|---|
| 2022年 | ダンスホール | フジテレビ系『めざまし8』テーマソング[171] |
| Soranji | 映画『ラーゲリより愛を込めて』主題歌[172] | |
| 2023年 | ケセラセラ | ABCテレビ・テレビ朝日系連続ドラマ『日曜の夜ぐらいは…』主題歌[173] |
| Spotify ブランドCMソング[174] | ||
| Magic | 日本コカ・コーラ「Coke STUDIO Magic」篇CMソング[175] | |
| ANTENNA | フジテレビ系『ワールドカップバレー2023』日本代表応援ソング[176] | |
| 2024年 | ナハトムジーク | 映画『サイレントラブ』主題歌[177] |
| ライラック | テレビ東京系アニメ『忘却バッテリー』オープニングテーマ[178] | |
| ケセラセラ | 第一生命保険「つながりの数だけ強くなれる」篇CMソング[179] | |
| Dear | 映画『ディア・ファミリー』主題歌[180] | |
| コロンブス | 日本コカ・コーラ「Coke STUDIO」キャンペーンソング[181] ※2024年6月13日放映中止[182] | |
| familie | Honda「FREED」CMソング[183] | |
| アポロドロス | テレビ朝日系2024スポーツ応援ソング[184] | |
| ライラック | ユニバーサルミュージック「#ぼくらの夏曲キャンペーン「夏の教室」「夏の体育」篇」CMソング[185] | |
| ビターバカンス | 映画『聖☆おにいさん THE MOVIE 〜ホーリーメン VS 悪魔軍団〜』主題歌[186] | |
| ダーリン | NHK総合『Mrs. GREEN APPLE 18祭』テーマソング[187] | |
| 2025年 | ニュー・マイ・ノーマル | みずほ銀行「青い挑戦」「口座開設」篇CMソング[188] |
| 天国 | 映画『#真相をお話しします』主題歌[189] | |
| クスシキ | 日本テレビ系アニメ『薬屋のひとりごと』第2期第2クールオープニングテーマ[190] | |
| YouTube Premium「好き、をずっとそばに」CMソング[191] | ||
| breakfast | フジテレビ系『サン!シャイン』テーマソング[192] | |
| ビターバカンス | ローソン「Mrs. GREEN APPLEの夏の大作戦」篇CMソング[193] | |
| ケセラセラ | キリンビール「淡麗グリーンラベル」「GREEN JUKEBOX 休編」CMソング[194] | |
| ライラック | ハウス食品「ハウスカレー」「不思議なカレーパーティ・夏篇」CMソング[195] | |
| ダンスホール | アンドエスティ「ダンス and ST編」CMソング[196] | |
| ダーリン | 「2025さっぽろホワイトイルミネーション」コラボレートソング[197] | |
| 日経電子版「2026初割キャンペーン」CMソング[198] | ||
| 2026年 | アポロドロス[注 9] 〜2026 winter version〜 |
テレビ朝日系2026スポーツ応援ソング[199] |
| Magic | 眼鏡市場「QLODEBUT」篇CMソング[200] | |
| ケセラセラ | FANCL「FANCL SKIN PATCH」CMソング[201] | |
| ダーリン | 日経電子版「2026春割キャンペーン」CMソング[202] |