1975年南アフリカグランプリ

From Wikipedia, the free encyclopedia

日程 1975年シーズン第3戦
決勝開催日 3月1日
コース 恒久的レース施設
南アフリカの旗 1975年南アフリカグランプリ
レース詳細
日程 1975年シーズン第3戦
決勝開催日 3月1日
開催地 キャラミ
南アフリカの旗 南アフリカ共和国 トランスヴァール州 ミッドランド英語版
コース 恒久的レース施設
コース長 4.104 km (2.550 mi)
レース距離 78周 320.112 km (198.908 mi)
決勝日天候 晴(ドライ)[1]
ポールポジション
ドライバー
タイム 1:16.41[W 1]
ファステストラップ
ドライバー ブラジルの旗 カルロス・パーチェ
タイム 1:17.20(11周目)[W 2]
決勝順位
優勝
2位
3位

1975年南アフリカグランプリ(1975ねんみなみアフリカグランプリ、: 1975 South African Grand Prix、正式名称: XXI Lucky Strike Grand Prix of South Africa)は、1975年のF1世界選手権の第3戦として、1975年3月1日キャラミで開催された自動車レース南アフリカグランプリ)。

レースは78周で行われ、3番手からスタートしたティレルジョディー・シェクターが3周目にカルロス・パーチェブラバム)から首位の座を奪い、2位のカルロス・ロイテマン(ブラバム)に3秒差を付けて南アフリカ人ドライバー初の母国グランプリ優勝を果たした。シェクターのチームメイトであるパトリック・デパイユが3位に入った。

エントリー

南米ラウンドが終わってから1ヶ月余りが経過し、多くのチームが新車の投入やドライバーの変更を行った。

これとは別に、母国のローカルドライバーが4名参加する[5]

エントリーリスト

チーム No. ドライバー コンストラクター シャシー エンジン
イギリスの旗 マールボロ・チーム・テキサコ 1 ブラジルの旗 エマーソン・フィッティパルディ マクラーレン M23 フォード DFV 3.0L V8
2 西ドイツの旗 ヨッヘン・マス
イギリスの旗 エルフ・チーム・ティレル 3 南アフリカの旗 ジョディー・シェクター ティレル 007 フォード DFV 3.0L V8
4 フランスの旗 パトリック・デパイユ
イギリスの旗 ジョン・プレイヤー・チーム・ロータス 5 スウェーデンの旗 ロニー・ピーターソン ロータス 72E フォード DFV 3.0L V8
6 ベルギーの旗 ジャッキー・イクス
イギリスの旗 マルティーニ・レーシング 7 アルゼンチンの旗 カルロス・ロイテマン ブラバム BT44B フォード DFV 3.0L V8
8 ブラジルの旗 カルロス・パーチェ
イギリスの旗 ベータ・チーム・マーチ 9 イタリアの旗 ヴィットリオ・ブランビラ マーチ 751 フォード DFV 3.0L V8
イギリスの旗 マーチ・エンジニアリング 10 イタリアの旗 レラ・ロンバルディ 741
イタリアの旗 スクーデリア・フェラーリ SpA SEFAC 11 スイスの旗 クレイ・レガツォーニ フェラーリ 312T フェラーリ 015 3.0L F12
12 オーストリアの旗 ニキ・ラウダ
イギリスの旗 スタンレー・BRM 14 イギリスの旗 ボブ・エバンス BRM P201 BRM P200 3.0L V12
アメリカ合衆国の旗 UOP・シャドウ・レーシングチーム 16 イギリスの旗 トム・プライス シャドウ DN5 フォード DFV 3.0L V8
17 フランスの旗 ジャン=ピエール・ジャリエ
イギリスの旗 チーム・サーティース 18 イギリスの旗 ジョン・ワトソン サーティース TS16 フォード DFV 3.0L V8
イギリスの旗 フランク・ウィリアムズ・レーシングカーズ 20 イタリアの旗 アルトゥーロ・メルツァリオ ウィリアムズ FW フォード DFV 3.0L V8
21 フランスの旗 ジャック・ラフィット
イギリスの旗 エンバシー・レーシング・ウィズ・グラハム・ヒル 22 イギリスの旗 グラハム・ヒル ローラ T370 フォード DFV 3.0L V8
23 西ドイツの旗 ロルフ・シュトメレン T371
イギリスの旗 ヘスケス・レーシング 24 イギリスの旗 ジェームス・ハント ヘスケス 308 フォード DFV 3.0L V8
アメリカ合衆国の旗 ヴェルズ・パーネリ・ジョーンズ・レーシング 27 アメリカ合衆国の旗 マリオ・アンドレッティ パーネリ VPJ4 フォード DFV 3.0L V8
アメリカ合衆国の旗 ペンスキー・カーズ 28 アメリカ合衆国の旗 マーク・ダナヒュー ペンスキー PC1 フォード DFV 3.0L V8
ブラジルの旗 コパスカー・フィッティパルディ 30 ブラジルの旗 ウィルソン・フィッティパルディ コパスカー FD02 フォード DFV 3.0L V8
南アフリカの旗 ラッキーストライク・レーシング英語版 31 南アフリカの旗 デイヴ・チャールトン マクラーレン M23 フォード DFV 3.0L V8
南アフリカの旗 レキシントン・レーシング英語版 32 南アフリカの旗 イアン・シェクター ティレル 007 フォード DFV 3.0L V8
南アフリカの旗 チーム・ガンストン英語版 33 南アフリカの旗 エディ・ケイザン英語版 ロータス 72E フォード DFV 3.0L V8
34 南アフリカの旗 ガイ・タンマー英語版
出典: [W 5]
追記

予選

(特記のない出典:[6]

セッションは水曜日と木曜日の各2回で、合計4回行われた。金曜日はドライバーの休息日に充て、メカニック達は最後の整備を行う。

水曜日のセッションが始まって間もなく、グラハム・ヒルがコース上にこぼれたオイルでスピンし、コースアウトしてクラッシュ。ヒルは無事だったが、ローラ・T370は大破したため、以後のセッションに出場できなくなった。それ以降もクラッシュするマシンが続出し、木曜日にはジョディー・シェクター前年のテスト走行中に事故死したピーター・レブソンと同じ場所でコントロールを乱して大クラッシュを喫したが、新たにキャッチフェンスを設置したことが功を奏してシェクターは無事だったものの、彼が乗るティレル・007は大破したため、決勝は別の007に乗り換えることになった。

ブラバム勢がフロントローを独占し、カルロス・パーチェポールポジションを獲得した。大クラッシュを喫したシェクターがブラバム勢に続き、新車312Tを駆るニキ・ラウダがそれに続いた。エマーソン・フィッティパルディジェームス・ハントはハンドリングの問題で6列目に甘んじた。南米ラウンドの2戦で連続ポールポジションを獲得したジャン=ピエール・ジャリエはその後方の7列目に沈む。

レラ・ロンバルディは最後尾グリッドを確保し、1958年マリア・テレーザ・デ・フィリッピス以来2人目となる女性ドライバーの決勝進出が決まった[W 6]

予選結果

順位 No. ドライバー コンストラクター タイム Grid
1 8 ブラジルの旗 カルロス・パーチェ ブラバム-フォード 1:16.41 - 1
2 7 アルゼンチンの旗 カルロス・ロイテマン ブラバム-フォード 1:16.48 +0.07 2
3 3 南アフリカの旗 ジョディー・シェクター ティレル-フォード 1:16.64 +0.23 3
4 12 オーストリアの旗 ニキ・ラウダ フェラーリ 1:16.83 +0.42 4
5 4 フランスの旗 パトリック・デパイユ ティレル-フォード 1:16.83 +0.42 5
6 27 アメリカ合衆国の旗 マリオ・アンドレッティ パーネリ-フォード 1:16.89 +0.48 6
7 9 イタリアの旗 ヴィットリオ・ブランビラ マーチ-フォード 1:17.05 +0.64 7
8 5 スウェーデンの旗 ロニー・ピーターソン ロータス-フォード 1:17.14 +0.73 8
9 11 スイスの旗 クレイ・レガツォーニ フェラーリ 1:17.16 +0.75 9
10 18 イギリスの旗 ジョン・ワトソン サーティース-フォード 1:17.17 +0.76 10
11 1 ブラジルの旗 エマーソン・フィッティパルディ マクラーレン-フォード 1:17.22 +0.81 11
12 24 イギリスの旗 ジェームス・ハント ヘスケス-フォード 1:17.30 +0.89 12
13 17 フランスの旗 ジャン=ピエール・ジャリエ シャドウ-フォード 1:17.32 +0.91 13
14 23 西ドイツの旗 ロルフ・シュトメレン ローラ-フォード 1:17.47 +1.06 14
15 20 イタリアの旗 アルトゥーロ・メルツァリオ ウィリアムズ-フォード 1:17.53 +1.12 15
16 2 西ドイツの旗 ヨッヘン・マス マクラーレン-フォード 1:17.79 +1.38 16
17 32 南アフリカの旗 イアン・シェクター ティレル-フォード 1:18.01 +1.59 17
18 28 アメリカ合衆国の旗 マーク・ダナヒュー ペンスキー-フォード 1:18.28 +1.87 18
19 16 イギリスの旗 トム・プライス シャドウ-フォード 1:18.36 +1.95 19
20 31 南アフリカの旗 デイヴ・チャールトン マクラーレン-フォード 1:18.51 +2.10 20
21 6 ベルギーの旗 ジャッキー・イクス ロータス-フォード 1:18.68 +2.27 21
22 33 南アフリカの旗 エディ・ケイザン英語版 ロータス-フォード 1:19.01 +2.60 22
23 21 フランスの旗 ジャック・ラフィット ウィリアムズ-フォード 1:19.15 +2.74 23
24 14 イギリスの旗 ボブ・エバンス BRM 1:19.17 +2.76 24
25 34 南アフリカの旗 ガイ・タンマー英語版 ロータス-フォード 1:19.52 +3.11 25
26 10 イタリアの旗 レラ・ロンバルディ マーチ-フォード 1:19.68 +3.27 26
上位26台が決勝進出
27 30 ブラジルの旗 ウィルソン・フィッティパルディ コパスカー-フォード 1:19.73 +3.32 DNQ 1
28 22 イギリスの旗 グラハム・ヒル ローラ-フォード 1:21.45 +5.04 DNQ
出典: [W 1][W 7]
追記
  • ^1 - リザーブドライバー[7][注 1]

決勝

(特記のない出典:[8]

予選でクラッシュし、同じティレル・007でスタートするジョディー・シェクターだったが、決勝当日の午前に行われたウォームアップランでエンジンをブローさせてしまい、スペアエンジンに載せ替えた。主催者は母国出身のシェクターのために決勝の直前に習熟時間を設けた。

14時にレースはスタートし、シェクターはカルロス・ロイテマンを抜いて2位に浮上する。ロイテマンはロニー・ピーターソンにも抜かれるが、3周目に抜き返す。同じ周にシェクターがパーチェを抜いてトップに立ち、満員の観衆が大声援を送り始めた。シェクターは2位以下を引き離していく。

13周目、ロイテマンがパーチェを抜いて2位に返り咲く。パーチェはタイヤの温度上昇とブレーキのトラブルにより、パトリック・デパイユエマーソン・フィッティパルディにも先を越される。ピーターソンもアンダーステアに悩まされてピットインしてしまった。F1史上2人目の女性ドライバーとなったレラ・ロンバルディも燃料系統のトラブルによりリタイアした[W 6]

ロイテマンは猛烈な追い上げで首位のシェクターに迫っていくが、最後までシェクターは首位の座を守りきって母国グランプリを制覇した。チームメイトのパトリック・デパイユもパーチェを僅差で抑えて3位でフィニッシュし、ティレルが表彰台の2つを占めた。新車312Tを投入したフェラーリニキ・ラウダクレイ・レガツォーニが5-6位を走行するが、レガツォーニは残り7周での燃料系統にトラブルが出てストップした(16位完走扱い)。レガツォーニのリタイアによりヨッヘン・マスが6位に入賞した。

ドライバーズタイトル争いは南米勢が優勢で、E.フィッティパルディはエンジントラブルにより完走扱いにならず15点のままだったがランキング首位の座は守り、パーチェが12点、ロイテマンが10点、そして優勝したシェクターが9点と続く。ラウダはまだ5点だが、今季の3戦全てでポイントを獲得している。コンストラクターズタイトル争いはブラバムがマクラーレンを3点上回り首位に、ティレルがフェラーリとヘスケスを抑えて3位にそれぞれ浮上した。今季の3戦でポイントを獲得したのはまだ5チームしかない[W 8]

レース結果

順位 No. ドライバー コンストラクター 周回数 タイム/リタイア原因 Grid Pts.
1 3 南アフリカの旗 ジョディー・シェクター ティレル-フォード 78 1:43:16.90 3 9
2 7 アルゼンチンの旗 カルロス・ロイテマン ブラバム-フォード 78 +3.74 2 6
3 4 フランスの旗 パトリック・デパイユ ティレル-フォード 78 +16.92 5 4
4 8 ブラジルの旗 カルロス・パーチェ ブラバム-フォード 78 +17.31 1 3
5 12 オーストリアの旗 ニキ・ラウダ フェラーリ 78 +28.64 4 2
6 2 西ドイツの旗 ヨッヘン・マス マクラーレン-フォード 78 +1:03.64 16 1
7 23 西ドイツの旗 ロルフ・シュトメレン ローラ-フォード 78 +1:12.91 14
8 28 アメリカ合衆国の旗 マーク・ダナヒュー ペンスキー-フォード 77 +1 Lap 18
9 16 イギリスの旗 トム・プライス シャドウ-フォード 77 +1 Lap 19
10 5 スウェーデンの旗 ロニー・ピーターソン ロータス-フォード 77 +1 Lap 8
11 34 南アフリカの旗 ガイ・タンマー英語版 ロータス-フォード 76 +2 Laps 25
12 6 ベルギーの旗 ジャッキー・イクス ロータス-フォード 76 +2 Laps 21
13 33 南アフリカの旗 エディ・ケイザン英語版 ロータス-フォード 76 +2 Laps 22
14 31 南アフリカの旗 デイヴ・チャールトン マクラーレン-フォード 76 +2 Laps 20
15 14 イギリスの旗 ボブ・エバンス BRM 76 +2 Laps 24
16 11 スイスの旗 クレイ・レガツォーニ フェラーリ 71 スロットル 9
17 27 アメリカ合衆国の旗 マリオ・アンドレッティ パーネリ-フォード 70 トランスミッション 6
NC 21 フランスの旗 ジャック・ラフィット ウィリアムズ-フォード 69 規定周回数不足 23
NC 1 ブラジルの旗 エマーソン・フィッティパルディ マクラーレン-フォード 65 規定周回数不足 11
Ret 32 南アフリカの旗 イアン・シェクター ティレル-フォード 55 アクシデント 17
Ret 24 イギリスの旗 ジェームス・ハント ヘスケス-フォード 53 燃料システム 12
Ret 17 フランスの旗 ジャン=ピエール・ジャリエ シャドウ-フォード 37 オーバーヒート 13
Ret 10 イタリアの旗 レラ・ロンバルディ マーチ-フォード 23 燃料システム 26
Ret 20 イタリアの旗 アルトゥーロ・メルツァリオ ウィリアムズ-フォード 22 エンジン 15
Ret 18 イギリスの旗 ジョン・ワトソン サーティース-フォード 19 クラッチ 10
Ret 9 イタリアの旗 ヴィットリオ・ブランビラ マーチ-フォード 16 ラジエーター 7
DNQ 30 ブラジルの旗 ウィルソン・フィッティパルディ コパスカー-フォード 予選不通過
DNQ 22 イギリスの旗 グラハム・ヒル ローラ-フォード 予選でアクシデント
優勝スピード(勝者J.シェクターの平均速度):185.964 km/h
ファステストラップカルロス・パーチェ - 1:17.20(11周目)[W 2]
出典: [W 9][W 3][W 7][1]
追記
  • ^† - リタイアだが、90%以上の距離を走行したため規定により完走扱い。
ラップリーダー
ドライバー 周回数 リードラップ
カルロス・パーチェ 2周 1-2
ジョディー・シェクター 76周 3-78
出典: [W 10]
  • 太字は最多ラップリーダー

主な記録

ドライバー

第3戦終了時点のランキング

  • : トップ5のみ表示。有効ポイントは前半7戦のうちベスト6戦と後半7戦のうちベスト6戦の合計。

脚注

参照文献

外部リンク

Related Articles

Wikiwand AI