11月20日14:00に開催。6チームの対戦は以下の通り。札幌対金沢は昇格・降格の両方に関わる試合となった。
各チームの優勝・自動昇格は以下の通り[25]。
札幌は第41節時点で清水・松本より勝ち点が3多く、最終節引き分け以上でJ2優勝。負けた場合は清水・松本の最終節結果で順位が確定する。
清水は第41節時点で札幌とは15点、松本とは18点得失点で上回っている。札幌・松本と勝ち点で並んだ場合には清水の順位を上回ることはほぼ不可能のため、本項では同じ勝ち点の場合は清水が上位になる前提で記載する。
札幌の優勝・自動昇格条件
| クラブ |
北海道コンサドーレ札幌 |
| 勝ち (87) | 分け (85) | 負け (84) |
清水エスパルス 松本山雅FC |
勝ち (84) |
優勝 | 優勝 | 2位or3位[‡ 1] |
| 分け (82) |
優勝 | 優勝 | 優勝 |
| 負け (81) |
優勝 | 優勝 | 優勝 |
清水・松本の自動昇格条件
| クラブ |
清水エスパルス |
| 勝ち (84)[‡ 2] | 分け (82) | 負け (81) |
| 松本山雅FC |
勝ち (84)[‡ 3] |
清水 | 松本 | 松本 |
| 分け (82) |
清水 | 清水 | 松本 |
| 負け (81) |
清水 | 清水 | 清水 |
条件に関する注釈
- ↑ 札幌は清水には得失点で上回れず2位以下が確定。松本とは得失点で順位が決まり、得失点も並んだ場合は総得点で順位が決まる。
- ↑ 札幌が負けた場合、清水は得失点で札幌を上回り優勝。
- ↑ 札幌が負けた場合、松本は札幌と同じ勝ち点になり得失点で順位が決まり、得失点も並んだ場合は総得点で順位が決まる。
一方残留争いは、各チームとも以下の条件となっていた[25]。
- 岐阜:勝てば残留確定、引き分けた場合は北九州・金沢が共に引き分け以下で残留確定(どちらかが勝った場合は得失点差で下回りJ2・J3入れ替え戦確定)、負けた場合は北九州・金沢が共に負けか引き分けで残留確定(北九州・金沢が共に勝った場合はJ3自動降格)
- 北九州:勝って岐阜が引き分け以下の場合は残留(ほぼ)確定。引き分け以下は金沢との勝ち点・得失点差次第でJ3自動降格。
- 金沢:3点差以上で勝利で北九州と岐阜が共に引き分け以下、または勝って北九州が引き分け以下・岐阜が負けの場合は残留確定。引き分け以下は北九州との勝ち点・得失点差次第でJ3自動降格。
岐阜のJ2残留条件
| クラブ |
FC岐阜 |
| 勝ち (43) | 分け (41) | 負け (40) |
ギラヴァンツ北九州 ツエーゲン金沢 |
勝ち (41) |
J2残留 | J3自動降格[†† 1] | J3自動降格[†† 2] |
| 分け (39) |
J2残留 | J2残留 | J2残留 |
| 負け (38) |
J2残留 | J2残留 | J2残留 |
北九州・金沢の21位条件
(岐阜が勝利した場合)
| クラブ |
ギラヴァンツ北九州 |
| 勝ち (41) [†† 3] | 分け (39) | 負け (38) |
| ツエーゲン金沢 |
勝ち (41) [†† 4] |
得失点 | 金沢 | 金沢 |
| 分け (39) |
北九州 | 北九州 | 金沢 |
| 負け (38) |
北九州 | 北九州 | 得失点 |
条件に関する注釈
- ↑ 北九州・金沢のどちらか一方のみ勝利した場合、岐阜は得失点差で下回りJ2・J3入れ替え戦となる21位になる。
- ↑ 北九州・金沢のどちらか一方のみ勝利した場合、岐阜は得失点差で下回りJ2・J3入れ替え戦となる21位になる。
- ↑ 岐阜が負けの場合は勝ち点で、引き分けの場合は得失点差で上回り北九州のJ3自動降格はなくなる。
- ↑ 岐阜が負けの場合は勝ち点で、引き分けの場合は得失点差で上回り金沢のJ3自動降格はなくなる。
自動昇格争いは、得失点差で優位に立つ清水が自力での自動昇格を決められる立場になった一方で松本は他チームの結果次第という苦しい状況に追い込まれた。一方、残留争いは北九州と金沢のお互いの試合展開次第となり、札幌の「引き分けでも優勝」という条件と相まって、札幌ドームでの試合展開そのものに大きな影響を及ぼすことになる。
全試合14:04に一斉キックオフ。最初に試合が動いたのは松本vs横浜FC(アルウィン)で、9分に横浜FCはFWイバの落としたボールにMF野村直輝がスルーパスを送り、これをMF野崎陽介が左足でゴールを挙げ、松本は苦しい立ち上がりを強いられる[26]。
次に試合が動いたのは岐阜vs東京V(長良川)。23分に東京VはFW高木善朗のフリーキックにDF平智広が飛び込み、岐阜が先制点を許す[27]。しかしその5分後には、岐阜がコーナーキックの流れからFWレオミネイロが押し込み同点に追いつく。さらにその7分後には東京VがFW高木大輔のゴールで再度突き放すが、そのわずか2分後には岐阜がFWレオミネイロのシュートのこぼれ球をMF風間が押し込んで再度同点に追いつき[27]、わずか12分間に4ゴールが生まれる試合展開となる。
約4千人の清水サポーターがアウェーに詰めかけた徳島vs清水(鳴門大塚)では29分、清水FW大前元紀のFKにDF犬飼智也が合わせ清水が先制するも、その6分後には徳島もコーナーキックの流れからDF藤原広太朗のミドルシュートで同点に追いつく[28]。
5シーズン振りに3万人を超える観衆が詰め掛けた札幌vs金沢(札幌ドーム)では、30分のヘイスの直接FKや35分の都倉のGKとの1対1でのシュートなど、チャンスは作りながら引き分け狙いを意識しすぎないバランス重視の札幌の試合運びに乗った形で進む[29]。
山形vs北九州(NDスタ)では出場停止でMFアルセウを欠く山形と試合前の練習中での怪我[注 1]でMF本山を欠く北九州が両チームとも失点を恐れて守備的な展開となる[31]。
各会場ともこのまま前半が終了するかと思われたが、1点ビハインドの松本が前半終了間際に相手のエリア内でのハンドでPKを獲得。FW高崎寛之がこれを冷静に沈めて同点に追いついて前半を終了[26]。その他の会場もすべてタイスコアとなって前半を終了した。
2016年J2第42節 前半終了時点の試合経過
| 順位 | クラブ名 | スコア | 勝点[† 1] | 得失点 | 昇降 |
| 1位 | 北海道コンサドーレ札幌 |
0-0 | 85 | +32 | - |
| 2位 | 清水エスパルス |
1-1 | 82 | +47 | - |
| 3位 | 松本山雅FC |
1-1 | 82 | +29 | - |
| 20位 | FC岐阜 |
2-2 | 41 | -26 | - |
| 21位 | ギラヴァンツ北九州 |
0-0 | 39 | -18 | - |
| 22位 | ツエーゲン金沢 |
0-0 | 39 | -24 | - |
- ↑ この時点でのスコアでそのまま試合終了すると仮定したもの
後半に入ると各会場で得点が動く。
山形vs北九州(NDスタ)では後半開始から山形が攻勢を強め、49分にDF宇佐美宏和のクロスにMFディエゴがファーサイドで合わせ北九州が先制点を許す[31]。
松本vs横浜FC(アルウィン)でも50分に松本FW高崎がMF工藤浩平のパスを生かしながら相手DFを振り切って逆転ゴールを挙げる。しかしその4分後、横浜FCにコーナーキックを与えるとこれをDF西河翔吾が頭で合わせて再び同点とされる[26]。
岐阜vs東京V(長良川)では前半終了間際の勢いそのままに岐阜が攻勢をかけ、52分にショートカウンターからFW難波宏明が勝ち越しゴール、63分にも難波がこの日2点目を決めて勝利を手繰り寄せる[27]。
山形vs北九州(NDスタ)では59分、山形MF山田のアーリークロスをエリア内で受けたFW大黒が追加点を挙げ山形が突き放し、北九州は苦しい立場に立たされる[31]。
2016年J2第42節 後半20分の試合経過
| 順位 | クラブ名 | スコア | 勝点[† 1] | 得失点 | 昇降 |
| 1位 | 北海道コンサドーレ札幌 |
0-0 | 85 | +32 | - |
| 2位 | 清水エスパルス |
1-1 | 82 | +47 | - |
| 3位 | 松本山雅FC |
2-2 | 82 | +29 | - |
| 20位 | FC岐阜 |
4-2 | 43 | -24 | - |
| 21位 | ツエーゲン金沢 |
0-0 | 39 | -24 | ↑ |
| 22位 | ギラヴァンツ北九州 |
0-2 | 38 | -20 | ↓ |
- ↑ この時点でのスコアでそのまま試合終了すると仮定したもの
その頃、札幌vs金沢(札幌ドーム)では前半から飛ばした金沢の運動量がやや落ち、札幌がボールを動かす局面が続くもお互いに決定機になかなか踏み込めない展開が続く。金沢は守備的MF秋葉勝とDF阿渡真也を、札幌もFW内村と守備的MF前寛之を投入してお互いに攻守のバランスを保ちながら「隙あらばカウンター」というシチュエーションを作り出そうとするが、なかなかその場面に持ち込めない[29]。
一方、勝ち越し点を奪えば自動昇格に大きく近づく清水とその清水が引き分けており勝利するしかない松本も攻撃的な交代起用を行う。すると73分、清水はFW鄭大世のクロスを交代直後のFW金子翔太が左足で合わせて勝ち越す[28]。
試合終盤にさしかかり、山形vs北九州(NDスタ)では79分に北九州DF川島大地の直接FKもクロスバーに阻まれ、逆にその直後の81分に山形MFディエゴのパスを受けたFW大黒のループシュートが決まり、試合を決定付ける3点目を挙げる[31]。
松本vs横浜FC(アルウィン)でも82分、松本の途中出場MF宮阪政樹のCKに交代出場直後のFW三島康平がニアで頭で合わせて勝ち越す[26]。
札幌vs金沢(札幌ドーム)では、ベンチ内にも他会場の経過が入っていたのか、結果的に両チームが「引き分けでも(負けなければ)OK」という状況になった[注 2]こともあり、さらに消極的な展開となる[29]。後半アディショナルタイム前からは、札幌が最終ラインでボールを保持しつつも金沢の前線が積極的に奪いに行かないという「引き分け狙い」の展開が続き、タイムアップを迎えることとなった[32]。また、他会場も試合終了となった。
最終更新は2016年11月20日の試合終了時. 出典:
J.LEAGUE Data Site順位の決定基準: 1) 勝点、2) 得失点差、3) 総得点
(C) 優勝;
(P) 昇格;
(Q) 出場権獲得;
(R) 降格;
(T) 出場権獲得だが、出場ラウンドは未確定.
札幌と金沢が勝ち点1を分け合った結果、札幌は自力での優勝を果たし、金沢も最下位を脱出しJ2・J3入れ替え戦に望みをつないだ。清水と松本は共に勝利を収めたが得失点差で清水が1年でのJ1復帰となる2位、松本は勝ち点84を取りながらJ1昇格プレーオフ出場となる3位となった。2度リードされながらも落ち着いて逆転勝ちした岐阜もJ2残留を確定させた。ここ数年安定した強さを誇った北九州であったが、J1ライセンスが初めて交付された年にJ3自動降格が決まった。