エオドロマエウス

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エオドロマエウス(Eodromaeus 「暁のランナー」の意味)は三畳紀後期に現在のアルゼンチンに生息した基部獣脚類恐竜の絶滅属の1つである[1]。かつてポール・セレノにより全ての恐竜の共通祖先である恐竜の「イヴ」と位置づけられていた[2]

アーティストによる復元図

エオドロマエウスの化石は最初、1996年にアルゼンチンの古生物学者Ricardo N. MartinezおよびEarthwatch volunteer Jim Murphyによって発見され、エオラプトル属の新種と考えられた。しかし、化石のより詳細な研究が行われると、エオラプトルには見られない骨格の特徴が多数発見された[3]ため、独自の新属であるとみなされるようになった。

エオドロマエウスのホロタイプPVSJ 560は完全に近い関節した骨格であり、イスチグアラスト層英語版のバレ・デ・ルナ(月の谷)部層最上部で発見された。 また、これ以外にこの種のものとされる標本としてPVSJ 534, PVSJ 561, PVSJ 562 およびPVSJ 877があり、これらは バレ・デ・ルナおよびイスチグアラスト層のCancha de Bochas部層の三畳紀後期カルニアン(約2億3200万ー2億2900万年前)の地層から発見されている[1]

特徴

ヒトとの大きさ比較

エオドロマエウスは比較的小型の恐竜であり、全長は1.2 m、体重は約5 kgである。胴体は細長い。どの程度の速さで走れたかは分っていないが、30 km/hほどで走れたことが示唆される[4] 。肉食性の基部獣脚類である。前肢は後肢よりはるかに短く、手には5本の指がある。第四指、第五指(人間の薬指、小指に相当)は非常に小さくなっている[1]

命名

エオドロマエウス属およびそのタイプ種 Eodromaeus murphi は2011年にRicardo N. Martínez、ポール・セレノ、Oscar A. Alcober, Carina E. Colombi, Paul R. Renne, Isabel P. Montañez および Brian S. Currieにより命名、記載された。属名はギリシャ語で「暁」もしくは「早期」を意味するEos と「ランナー」を意味する Dromaeus から造語されている。種小名は化石発見地の近隣地域で働いていたJim Murphyに献名されたものである[1]

分類

参照

外部リンク

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