教皇クレメンス1世による聖三位一体の礼拝

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製作年1739年ごろ
寸法488 cm × 256 cm (192 in × 101 in)
『教皇クレメンス1世による聖三位一体の礼拝』
ドイツ語: Die Verehrung der Trinität durch den hl. Papst Clemens
英語: The Adoration of the Holy Trinity by Pope St. Clement
作者ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ
製作年1739年ごろ
種類キャンバス上に油彩
寸法488 cm × 256 cm (192 in × 101 in)
所蔵アルテ・ピナコテークミュンヘン
『三位一体の幻視』
イタリア語: Visione di papa Clemente I
英語: A Vision of the Trinity
作者ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ
製作年1735-1739年ごろ
種類キャンバス上に油彩
寸法69.2 cm × 55.2 cm (27.2 in × 21.7 in)
所蔵ナショナル・ギャラリーロンドン

教皇クレメンス1世による聖三位一体の礼拝』(きょうこうクレメンスいっせいによるせいさんみいったいのれいはい、: Die Verehrung der Trinität durch den hl. Papst Clemens: The Adoration of the Holy Trinity by Pope St. Clement)は、18世紀イタリアロココ期のヴェネツィア出身の巨匠ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロが1739年ごろにキャンバス上に油彩で制作した祭壇画である。1938年にニンフェンブルク宮殿のコールフラウエン聖堂 (Chorfrauenkirche) から移されて以来、ミュンヘンアルテ・ピナコテークに所蔵されている[1][2][3]。なお、ロンドン・ナショナル・ギャラリーには、この絵画の習作『三位一体の幻視』(さんみいったいのげんし、: Visione di papa Clemente I: A Vision of the Trinity)が1957年以来所蔵されている[4]

この絵画は、ケルン大司教であり、選帝侯でもあったクレメンス・アウグスト・フォン・バイエルンの委嘱でニンフェンブルク宮殿のコールフラウエン聖堂 (1943年に破壊された) のために制作された。画面に教皇クレメンス1世が登場するのは、委嘱者と同じ「クレメンス」という名にちなむ[1][2][4]。クレメンス1世は、半ドーム型の格天井を持つ、特定できない建築内の左側に祈る姿で表され、その頭上右側の雲の中から三位一体が登場している[3][4]

ティエポロの多くの祭壇画のように、背景の古典的なアーチから光が差し込み、鑑賞者の視線は前景の出来事に導かれる。父なる神と、布を纏い、十字架を持つイエス・キリストがアーチのように優美な曲線を描く雲の上に座っている。聖霊のハトが、父なる神とキリストを熱心に見つめる智天使や天使たちの隣で舞っている。前景右側の祭壇階段上に座っている翼のある天使が3本の横木の付いた総主教十字架英語版を持ち、クレメンス1世の方を見ている[4]。生き生きとした顔の表情から、教皇と父なる神の間で対話がなされていることが示唆されるが、両者の対話は強いキアロスクーロのコントラストでさらに劇的なものとなっている[3]

ティエポロは色彩と光の使用により称賛された画家である。この絵画では、大胆な三原色、すなわちカーペットの赤色、クレメンス1世の衣服の黄色、天使の衣服の青色がそれぞれ絵画の地上的部分、聖なる部分、天上的部分を表している。これらの色は、前景右端に見える銀色の香炉 (宗教的礼拝時に香を焚くために用いられた) の輝きによって対称されている[4]

ティエポロは、ナショナル・ギャラリーにある習作にいくつかの変更を加えている[4]。最も大きな変更点はクレメンス1世の身体像に関するもので、当初、彼はもっと背丈があり、三位一体の幻視の方向に顔を上げていなかった。しかし、習作とアルテ・ピナコテークにある最終作の間には、ほとんど変更点が見られない。ただ、最終作では、額縁により聖書と十字架を持つ信仰の彫像は隠れてしまっている。習作は依頼主のクレメンス・アウグスト・フォン・バイエルンが最終作の祭壇画がどのようなものになるか見ることができるように制作されたが、非常に高度に仕上げられており、それ自体で完成作と見なすことができる[4]

脚注

参考文献

外部リンク

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