2026年ハンガリーグランプリ
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2026年ハンガリーグランプリ(2026ねんハンガリーグランプリ、英: 2026 Hungarian Grand Prix、正式名称: Formula 1 AWS Hungarian Grand Prix 2026[1])は、2026年のF1世界選手権の第11戦として、2026年7月26日にハンガロリンクで開催された自動車レース。1936年の初開催以来42回目のハンガリーグランプリであり、1986年にF1世界選手権としてハンガロリンクで初開催されてから41年連続の開催である[2][注 1]。
背景
- タイヤ
- ピレリが持ち込んだドライ用タイヤのコンパウンドはハード(白):C3、ミディアム(黄):C4、ソフト(赤):C5のソフト寄りの組み合わせ[4][5]。
- オーバーテイクモード[4][6]
- ※( )内は検知ポイント。1周にわたり有効。
- ターン14の出口から30m手前(ターン14の入口)
- ストレートモード:4箇所[4][6]
- ※開始箇所のみ記載。( )内は低グリップ路面時。特記のないゾーンは、次のターンの手前まで有効。
- ゾーンA1:ターン14の40m先(ターン14の100m先)
- ゾーンA2:ターン1A[注 3]の入口から30m先(ターン1Aの入口から100m先)
- ゾーンA3:ターン4の60m先(ターン4の360m先)
- ゾーンA4:ターン3の50m先(ターン3の80m先)
- パワーユニットの回生エネルギー上限[7]
パワー及びエネルギーの回生上限(1周あたり) 決勝 予選 フリー走行 決勝レース中を
除くアウトラップ非オーバーテイク
モード時オーバーテイク
モード時8.5 MJ 9.0 MJ 9.0 MJ 9.0 MJ 9.0 MJ
- アストンマーティン・AMR26初の車両アップデート
エントリー
- レギュラードライバー
- 前戦ベルギーGPから変更なし。
- フリープラクティスドライバー[11]
- 各チームともルーキードライバー(過去のF1選手権レースの出走が2回以下で、スーパーライセンスまたはフリー走行限定スーパーライセンスを所有しているドライバーが対象)を年間4回(1台あたり2回)FP1またはFP2(基本的にはFP1)に参加させるレギュレーションに基づき[12]、以下のドライバーがレギュラードライバーに代わってフリー走行に参加する。
- マクラーレン:リザーブドライバーのレオナルド・フォルナロリが、オスカー・ピアストリに代わって今季2回目のFP1を走行する。
- メルセデス:リザーブドライバーを務め、ウェザーテック・スポーツカー選手権(IMSA)に参戦中のフレデリック・ヴェスティが、アンドレア・キミ・アントネッリに代わって今季2回目のFP1を走行する。これにより、アントネッリの消化義務は終了する。
- ハース:リザーブドライバーを務め、FIA 世界耐久選手権(WEC)に参戦中の平川亮が、オリバー・ベアマンに代わって今季2回目のFP1を走行する。
- アルピーヌ:リザーブドライバーのポール・アロンが、フランコ・コラピントに代わって今季3回目のFP1を走行する。なお、過去2回はアウディへのレンタルで走行したため、アルピーヌでのFP1走行は今季初である。
- キャデラック:テストドライバーを務め、FIA F2選手権に参戦中のコルトン・ハータが、バルテリ・ボッタスに代わって今季2回目のFP1を走行する。
| チーム | 車番 | ドライバー | コンストラクター | シャシー | パワーユニット |
|---|---|---|---|---|---|
| 81 | マクラーレン | MCL40 | メルセデス M17 E Performance | ||
| 1 | |||||
| 67 | |||||
| 63 | メルセデス | F1 W17 | メルセデス M17 E Performance | ||
| 12 | |||||
| 72 | |||||
| 3 | レッドブル・レーシング | RB22 | レッドブル・フォード DM01 | ||
| 6 | |||||
| 16 | フェラーリ | SF-26 | フェラーリ 067/6 | ||
| 44 | |||||
| 23 | アトラシアン・ウィリアムズ | FW48 | メルセデス M17 E Performance | ||
| 55 | |||||
| 41 | レーシングブルズ | VCARB 03 | レッドブル・フォード DM01 | ||
| 30 | |||||
| 18 | アストンマーティン・アラムコ | AMR26 | ホンダ RA626H | ||
| 14 | |||||
| 31 | ハース | VF-26 | フェラーリ 067/6 | ||
| 87 | |||||
| 50 | |||||
| 27 | アウディ | R26 | アウディ AFR26 Hybrid | ||
| 5 | |||||
| 10 | アルピーヌ | A526 | メルセデス M17 E Performance | ||
| 43 | |||||
| 61 | |||||
| 11 | キャデラック | MAC-26 | フェラーリ 067/6 | ||
| 77 | |||||
| 25 | |||||
| 出典: [13] | |||||
- 追記
フリー走行
FP1
- 気温23度、路面温度44度、晴、ドライ[14]
フリープラクティスドライバー5人が参加した中、シャルル・ルクレールがトップタイムを記録した[14]。
レッドブルは一時的に使用を停止していた回転式リアウィング(通称「マカレナウィング」)の問題を改善して再び持ち込んだ[15]。また、マクラーレンもフェラーリ式やレッドブル式とも異なる仕様のマカレナウィングをテスト用に持ち込んだ[16]。
今季初めて16箇所の大型アップデートを施したアストンマーティン[17][18]は、フェルナンド・アロンソが中団グループの13番手まで順位を上げた。一方ランス・ストロールはアップグレードの対象であった左リアサスペンションが突如破損してスピンを喫しマシンを止めたため、6分間の赤旗中断となった[19]。
- 結果(トップ5のみ)
| 順位 | ドライバー | コンストラクター | タイム |
|---|---|---|---|
| 1 | フェラーリ | 1:19.075 | |
| 2 | レッドブル・レーシング | 1:19.559 | |
| 3 | フェラーリ | 1:19.618 | |
| 4 | レッドブル・レーシング | 1:19.997 | |
| 5 | メルセデス | 1:20.066 | |
| 出典: [20][21] | |||
FP2
2026年7月24日 17:00
- 気温24度、路面温度32度、晴、ドライ[22]
ルイス・ハミルトンがトップタイム、ルクレールが2番手を記録し、初日はフェラーリが好調さを見せた[22]。FP1で左リアサスペンションを損傷したストロールは修理が間に合わず、セッションを欠場した。セッション中盤にフランコ・コラピントが最終コーナーでクラッシュしたため、赤旗中断となった[23]。
- 結果(トップ5のみ)
| 順位 | ドライバー | コンストラクター | タイム |
|---|---|---|---|
| 1 | フェラーリ | 1:18.729 | |
| 2 | フェラーリ | 1:18.877 | |
| 3 | マクラーレン | 1:19.228 | |
| 4 | レッドブル・レーシング | 1:19.421 | |
| 5 | メルセデス | 1:19.662 | |
| 出典: [24][25] | |||
FP3
2026年7月25日 12:30
- 気温24度、路面温度32度、晴、ドライ[26]
ドライバーからの苦情を受け、夜間にターン1が部分的に再舗装された[27]。
このセッションでトップタイムを記録したのはランド・ノリスで、アンドレア・キミ・アントネッリがフェラーリ勢に割って入る3番手タイムをマークした。セルジオ・ペレスは開始20分に両方のブレーキが出火したためマシンを止め、赤旗中断となった。アービッド・リンドブラッドはマシンの整備に追われ、ほとんどコースを走行できなかった[26]。
- 結果(トップ5のみ)
| 順位 | ドライバー | コンストラクター | タイム |
|---|---|---|---|
| 1 | マクラーレン | 1:17.939 | |
| 2 | フェラーリ | 1:18.056 | |
| 3 | メルセデス | 1:18.068 | |
| 4 | フェラーリ | 1:18.291 | |
| 5 | マクラーレン | 1:18.438 | |
| 出典: [28][29] | |||
予選
2026年7月25日 16:00
- 気温27度、路面温度49度、湿度23%、晴、ドライ[30]
ランド・ノリスが今季初のポールポジションを獲得し[30]、開幕から続いていたメルセデスの連続ポールポジション獲得は「10」でストップした[31][32][注 4]。フェラーリ勢は最終アタックで路面温度の低下や風の影響もありタイムを伸ばせず、ノリスにタイムを更新された[30]。なお、ルイス・ハミルトンはオスカー・ピアストリのアタックを妨害した件について予選終了後の審議対象となり、3グリッド降格ペナルティが科せられた[31][34][35]。チーム側も「ハミルトンへの伝達が遅れた」とミスを認めた[36]。
マックス・フェルスタッペンは最終アタック中にターン14でスピンを喫してしまい、ジョージ・ラッセルの前でコースに復帰したことにより、ラッセルもタイムを更新できず[30]、縁石を通過したところでPU内部の水漏れが発生したためマシンを止めた[37]。また、このスピンにより黄旗が掲示されたが、アンドレア・キミ・アントネッリが十分な減速を行わなかった件についてもハミルトンと同様に予選終了後の審議対象となり[31]、3グリッド降格ペナルティが科せられた[38][35]。
フェルナンド・アロンソは今季初のQ2進出を決め、ランス・ストロールも20番手とキャデラック勢を上回り、前戦までは最後尾が定位置となっていたアストンマーティン・AMR26に大幅な改良を施した効果が早くも出た形となった[30][39]。
予選結果
| 順位 | No. | ドライバー | コンストラクター | Q1 | Q2 | Q3 | Grid |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | マクラーレン-メルセデス | 1:18.277 | 1:17.456 | 1:17.207 | 1 | |
| 2 | 44 | フェラーリ | 1:18.730 | 1:17.803 | 1:17.219 | 5 1 | |
| 3 | 16 | フェラーリ | 1:18.984 | 1:17.626 | 1:17.445 | 2 | |
| 4 | 12 | メルセデス | 1:18.726 | 1:18.393 | 1:17.479 | 7 2 | |
| 5 | 81 | マクラーレン-メルセデス | 1:18.891 | 1:17.928 | 1:17.684 | 3 | |
| 6 | 3 | レッドブル・レーシング-レッドブル・フォード | 1:18.656 | 1:18.249 | 1:17.725 | 4 | |
| 7 | 63 | メルセデス | 1:18.856 | 1:18.445 | 1:17.760 | 6 | |
| 8 | 6 | レッドブル・レーシング-レッドブル・フォード | 1:18.754 | 1:17.872 | 1:17.856 | 8 | |
| 9 | 41 | レーシングブルズ-レッドブル・フォード | 1:19.233 | 1:18.360 | 1:18.281 | 9 | |
| 10 | 27 | アウディ | 1:18.796 | 1:18.639 | 1:18.686 | 10 | |
| 11 | 30 | レーシングブルズ-レッドブル・フォード | 1:19.161 | 1:18.765 | n/a | 11 | |
| 12 | 10 | アルピーヌ-メルセデス | 1:19.741 | 1:18.844 | n/a | 12 | |
| 13 | 43 | アルピーヌ-メルセデス | 1:19.771 | 1:19.027 | n/a | 13 | |
| 14 | 5 | アウディ | 1:19.069 | 1:19.105 | n/a | 14 | |
| 15 | 31 | ハース-フェラーリ | 1:20.010 | 1:19.734 | n/a | 15 | |
| 16 | 14 | アストンマーティン・アラムコ-ホンダ | 1:20.126 | 1:19.808 | n/a | 16 | |
| 17 | 87 | ハース-フェラーリ | 1:20.233 | n/a | n/a | 17 | |
| 18 | 55 | アトラシアン・ウィリアムズ-メルセデス | 1:20.621 | n/a | n/a | 18 | |
| 19 | 23 | アトラシアン・ウィリアムズ-メルセデス | 1:20.658 | n/a | n/a | 19 | |
| 20 | 18 | アストンマーティン・アラムコ-ホンダ | 1:20.659 | n/a | n/a | 20 | |
| 21 | 77 | キャデラック-フェラーリ | 1:20.886 | n/a | n/a | 21 | |
| 22 | 11 | キャデラック-フェラーリ | 1:21.322 | n/a | n/a | PL 3 | |
| 107% time(Q1のトップタイムから107%): 1:23.756 | |||||||
| 出典: [40][41][42][43] | |||||||
- 追記
決勝
2026年7月26日 15:00
- 気温30度、路面温度52度、湿度25%、晴、ドライ[47]
ランド・ノリスが2位のマックス・フェルスタッペンに15秒の大差をつけ、ポール・トゥ・ウィンで今季初勝利を飾った[47]。
スタートではチームメイトのオスカー・ピアストリに先行を許すが、タイヤ戦略が奏功したことやピアストリが周回遅れのカルロス・サインツと接触したことで首位の座を奪い返した。なおピアストリは56周目、ギアボックスに問題が発生してリタイアした。ランキング首位のアンドレア・キミ・アントネッリは1ストップ作戦を敢行しようとしたがタイヤが持たず2ストップに切り替え、ランキング2位のルイス・ハミルトンとの接近戦となるところだったが、ハミルトンにピットレーンでの速度違反により5秒ペナルティが科せられて5位に降格したことで3位表彰台を確保するとともに、ハミルトンとスタートでアンチストールが発動して大きく出遅れ、7位でフィニッシュしたランキング3位のジョージ・ラッセルとのポイント差をさらに広げた[47]。
大幅なアップデートが施されたアストンマーティン・AMR26を駆るアストンマーティンは、ランス・ストロールが13位、フェルナンド・アロンソが14位でそれぞれフィニッシュし[47]、下位チームのキャデラック勢やウィリアムズ勢を上回り、ハース勢やアルピーヌ勢とも互角の走りを見せることができた[48]。
レース結果
| 順位 | No. | ドライバー | コンストラクター | 周回数 | タイム/リタイア原因 | Grid | Pts. |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | マクラーレン-メルセデス | 70 | 1:39:56.180 | 1 | 25 | |
| 2 | 3 | レッドブル・レーシング-レッドブル・フォード | 70 | +15.080 | 4 | 18 | |
| 3 | 12 | メルセデス | 70 | +18.728 | 7 | 15 | |
| 4 | 16 | フェラーリ | 70 | +23.840 | 2 | 12 | |
| 5 | 44 | フェラーリ | 70 | +24.540 1 | 5 | 10 | |
| 6 | 6 | レッドブル・レーシング-レッドブル・フォード | 70 | +55.488 | 8 | 8 | |
| 7 | 63 | メルセデス | 70 | +57.503 | 6 | 6 | |
| 8 | 30 | レーシングブルズ-レッドブル・フォード | 69 | +1 Lap | 11 | 4 | |
| 9 | 27 | アウディ | 69 | +1 Lap | 10 | 2 | |
| 10 | 41 | レーシングブルズ-レッドブル・フォード | 69 | +1 Lap | 9 | 1 | |
| 11 | 5 | アウディ | 69 | +1 Lap | 14 | ||
| 12 | 10 | アルピーヌ-メルセデス | 69 | +1 Lap | 12 | ||
| 13 | 18 | アストンマーティン・アラムコ-ホンダ | 69 | +1 Lap | 20 | ||
| 14 | 14 | アストンマーティン・アラムコ-ホンダ | 69 | +1 Lap | 16 | ||
| 15 | 43 | アルピーヌ-メルセデス | 68 | +2 Laps | 13 | ||
| 16 | 31 | ハース-フェラーリ | 68 | +2 Laps | 15 | ||
| 17 | 23 | アトラシアン・ウィリアムズ-メルセデス | 68 | +2 Laps | 19 | ||
| 18 | 55 | アトラシアン・ウィリアムズ-メルセデス | 68 | +2 Laps | 18 | ||
| 19 | 87 | ハース-フェラーリ | 68 | +2 Laps 3 | 17 | ||
| Ret | 81 | マクラーレン-メルセデス | 55 | ギアボックス | 3 | ||
| Ret | 11 | キャデラック-フェラーリ | 48 | サスペンション | PL | ||
| Ret | 77 | キャデラック-フェラーリ | 11 | ブレーキ | 21 | ||
| 優勝スピード(勝者アントネッリの平均速度): 184.095 km/h | |||||||
| ファステストラップ: シャルル・ルクレール - 1:22.000(58周目)[49] | |||||||
| 出典: [50][51][52][42][43] | |||||||
- 追記
- ^1 - ハミルトンはピットレーンでの速度違反により、5秒のタイムペナルティ(ペナルティ未消化のため、レースタイムに5秒加算)が科せられた[53]。
- ^2 - サインツは38周目のターン3でピアストリと接触した件の責任を問われ、5秒のタイムペナルティ(ピットインで消化)が科せられた[54]。
- ^3 - ベアマンはハジャーに対する青旗を無視したため、5秒のタイムペナルティ(ペナルティ未消化のため、レースタイムに5秒加算)が科せられた[55]。
- 太字は最多ラップリーダー
記録
ドライバー
- 5戦連続で異なるドライバー(ルイス・ハミルトン、ジョージ・ラッセル、シャルル・ルクレール、アンドレア・キミ・アントネッリ、ランド・ノリス)が優勝した(史上57回目)[57]。
- ランス・ストロールが200戦目の出走を果たした(史上25人目)[58]。
第11戦終了時点のランキング
- 注:いずれもトップ5まで掲載。