ランド・ノリス

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略称表記 NOR
生年月日 (1999-11-13) 1999年11月13日(26歳)
ランド・ノリス
Lando Norris
表彰台へ登壇するノリス
2024年オランダGP
基本情報
略称表記 NOR
国籍 イギリスの旗 イギリス
出身地 イングランドの旗 イングランド
ブリストル
生年月日 (1999-11-13) 1999年11月13日(26歳)
F1での経歴
活動時期 2019-
所属チーム '19- マクラーレン
車番 4 (2019-2025)
1 (2026- )
出走回数 155 (154スタート)
タイトル 1 (2025)
優勝回数 11
表彰台(3位以内)回数 44
通算獲得ポイント 1,455
ポールポジション 16
ファステストラップ 18
初戦 2019年オーストラリアGP
初勝利 2024年マイアミGP
2025年順位 1位 (423ポイント)
(記録は2026年第3戦日本GP終了時)
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ランド・ノリスLando Norris, 1999年11月13日 - )は、イギリスブリストル出身のレーシングドライバー

2019年よりマクラーレンからF1に参戦している。2025年F1ドライバーズチャンピオン

幼少期

イギリスイングランド)のブリストルで生まれた。父のアダム・ノリスはイギリスの金融サービス会社であるハーグリーブス・ランズダウン共同所有者で、2022年サンデー・タイムズ紙世界長者番付では純資産2億ポンドで610位にランクインした。母のシスカ・ノリス(旧姓ワウマン)は、ベルギーフランドル地方出身である。ノリスには3人の兄妹がおり、2人の妹と、2014年までカート競技に関わっていた兄のオリバーがいる。 ノリスはイギリスベルギー二重国籍を持ち、フラマン語系のオランダ語を少し話せる。幼少期にノリスは乗馬をしており、その後クワッドバイクオートバイに乗り、7歳の時に父親に連れられて英国カート選手権を観戦したことがきっかけでカートを始めた。ノリスはサマセット州ストリートミルフィールド・スクールに通った。GCSEを取得せずに学校を中退したが、フルタイムの個人教師から物理学数学を学んだ。ノリスはレーシングキャリアを始めたきっかけとしてバレンティーノ・ロッシを挙げている。

F1以前

8歳からカートを始める。2013年には、「CIA-FIA インターナショナル・スーパー・カップ - KFJクラス」「WSK ユーロシリーズ - KFJクラス」「CIK-FIA ヨーロピアン・KF-ジュニア・チャンピオンシップ」などでタイトルを獲得した。翌年、「CIK-FIA ワールド・チャンピオンシップ - KFクラス」へ出場し史上最年少のチャンピオンに輝く。

2014年は「ジネッタ・ジュニア・チャンピオンシップ英語版」へ参戦し、総合3位の成績を残した[1]2015年からは新たに発足した「MSA・フォーミュラ」シリーズへエントリーし、カートからシングルシーターへステップアップを果たす。カーリンから出走し、ルーキーイヤーながらもポールポジション10回、優勝8回(表彰台圏内15回)の圧倒的な速さを見せタイトルを獲得する[2]。その他のレースでは、「ADAC・フォーミュラ4英語版」(総合8位)や「イタリアF4選手権英語版)」(総合11位)へ参戦する。両選手権では共にミュッケ・モータースポーツ英語版からエントリーし「ADAC・フォーミュラ4」では1勝を挙げている。

2016年は、ニュージーランドで開催されている「トヨタ・レーシング・シリーズ英語版」へ参戦。 M2・コンペティションからエントリーし、全戦出走した。シーズン中、6勝しての初出場初タイトルを獲得した[3]。同年出場したレースでは、ヨセフ・カウフマン・レーシングから出走した「ユーロカップ・フォーミュラ・ルノー2.0」「フォーミュラ・ルノー2.0 NEC」の両レースでタイトルを獲得する。カーリンからは3つの選手権へエントリーし、「BRDC・イギリス・フォーミュラ3選手権英語版」へ出場。スポット参戦ながらも4勝して総合8位へ入った[4]。「ヨーロッパ・フォーミュラ3選手権」では3レースへゲストドライバーとして参加した。「マカオグランプリ」の成績は、予選レースでリタイアを喫し決勝27番グリッドでのスタートとなった。決勝レースでは11位まで順位を上げてチェッカーを受けた[5]

2017年はカーリンから「ヨーロッパ・フォーミュラ3選手権」へフルタイム参戦。全30レースの内、優勝9回・表彰台圏内20回という常に優勝争いへ加わる走りを続け、年間タイトルの座を勝ち取る[6]

2018年は「FIA フォーミュラ2選手権」にステップアップし、ジョージ・ラッセルに次ぐシリーズランキング2位を獲得。また、元F1王者フェルナンド・アロンソのチームメイトとして、ユナイテッド・オートスポーツからデイトナ24時間レースに出場した。

F1

2018年以前

2017年2月、F1へ参戦しているコンストラクターマクラーレンとジュニアドライバー契約を締結[7][8]。同年ハンガリーGP前に、ハンガリーGP後に行われるハンガロリンクでのF1のインシーズンテストへの参加が発表[9]された。2日目にマクラーレン・MCL32でテスト走行し[10]、2日間行われた全チームのタイム結果を総合すると、フェラーリに所属するセバスチャン・ベッテル(1分17秒124)に次ぐ2番手タイム(1分17秒385)を記録した[10]。同年11月、2018年シーズンからマクラーレンのテスト兼リザーブドライバーとなる契約が結ばれた[11]

そして、2018年第13戦ベルギーGPのフリー走行で初のF1セッションに参加[12]。以降もフリー走行を複数回担当し、同年9月にはマクラーレンとの間で2019年のレギュラードライバーとして契約したことが発表された[13]

マクラーレン

2019年

チームメイトはカルロス・サインツJr.。カーナンバーは憧れでもあるバレンティーノ・ロッシの「46」の使用を検討したものの、最終的には「4」を選択[8]。デビュー時の年齢は19歳で、マクラーレンではじめて10代のドライバーが走ることになる。

F1デビュー戦となる開幕戦オーストラリアGPでは、いきなりQ3進出の8番手を獲得(決勝は入賞圏外の12位完走)[14]。次の第2戦バーレーンGPでは2戦連続Q3進出となる予選10番手(決勝は9番手スタート)となり、最終的にアルファロメオキミ・ライコネンとのバトルを制し、2戦目にして6位でチェッカーを受け、キャリア初の入賞を果たした[15]

シーズンの成績は、最高位は第2戦と第9戦で記録した6位に終わったものの、計49ポイントの入賞11回を記録。ドライバーズランキングは11位に入った。さらに、リタイアを喫したGPもあったが、主にメカニカルトラブルであり[16]、自身のミスによるリタイアを起こさないという安定感も見せた。また、ペナルティポイントの対象になるような行為を一切せずにシーズンを終える結果も残した。

2020年

マクラーレン2年目。体制面の変更はなし。

2019新型コロナウイルスの世界的流行の影響で7月からレッドブルリンクでの連戦という形でシーズンを迎えた。開幕戦は、予選は4番手を獲得(決勝は3番手スタート)、決勝は61周目に2位争いの過程でルイス・ハミルトンアレクサンダー・アルボン(レッドブル)の2台が接触しハミルトンに5秒のタイムペナルティ加算が決定。最終ラップでファステストラップを記録すると同時にハミルトンとのタイム差を5秒圏内とすることに成功し、キャリア初の表彰台を獲得した[17]

シーズン成績は開幕戦の3位表彰台1回も含めた入賞13回を記録[18][19]。ドライバーズランキングは9位となった。

2021年

マクラーレン3年目。チームメイトは、フェラーリへ移籍したサインツの後任となるダニエル・リカルド[20]。自身の契約についてはモナコGP前となる5月19日、マクラーレンからノリスと2022年以降の複数年契約を締結することが発表された[21]

第2戦エミリア・ロマーニャGPでは、予選はQ3まで進みトラックリミット違反によるタイム抹消で7番手に終わったものの、違反が認定される直前のタイムにて暫定3番手を記録[22]。決勝も好走し3位となり、今季初の表彰台を獲得[23]。以降も第5戦モナコGPでもレッドブルのセルジオ・ペレスの猛追を抑えきり3位表彰台を獲得[24]。また、第9戦オーストリアGPの予選では、自己最高位の2番手を獲得。2012年ブラジルグランプリ以来となる9年ぶりにマクラーレンF1チームにフロントローをもたらした[25]。決勝はペレスとのバトルで起きた出来事の責を問われ5秒のタイムペナルティ[26]を受けながらも3位表彰台を獲得した[27]。第11戦ハンガリーGPではスタート直後にボッタスに追突されリタイア。開幕戦から続いていた連続入賞はここで途絶えた[28][29]

サマーブレイク明けの初戦となる第12戦ベルギーGPでは、予選のQ1,Q2でトップタイムを記録していたが、Q3のアタック中にラディオンでクラッシュを喫した。決勝はギアボックス交換のペナルティにより15番手からスタートしたが、セーフティーカー先導のまま終了したため14位でレースを終えた[30]。雨の予選となった第15戦ロシアGPでは果敢なアタックにより初のPPを獲得[31]。2位ハミルトンとの激しいファステストラップ合戦を繰り広げ、ハミルトンにスキを与えず、初優勝が見えつつあった。だが、レース中盤から変化してきた天候によって、47周目に雨が降り出す。雨が強くなる(スリックタイヤでは走行できなくなる)と考えタイヤ交換を選択したハミルトン側に対し、雨が強くならない(スリックタイヤで走行できる)と考えたことやタイヤ交換によるタイムロスで逆転されることを懸念したノリス側はステイアウト。だが、小雨から大雨になり、大幅にペースダウンし、残り2ラップでコースアウト[32]。その直後にタイヤ交換するものの7位に終わった。

最終的にハンガリーGPとベルギーGP以外の全レースで入賞を果たし、サマーブレイク前までボッタスやペレスとドライバーズランキング3位を争う活躍を見せた。だが、サマーブレイク以降はイタリアGP以外は上位入賞ができないレースが続き、ランキング3位争いから脱落。それでも、下位での入賞によってランキング5位の座を維持していたが、後半戦で差を詰めてきたサインツ、およびシャルル・ルクレールのフェラーリ勢と接戦になり、最終戦でサインツが3位表彰台を獲得したことによって逆転され、ドライバーズランキング6位でシーズンを終えた。

2022年

新車「MCL36」発表前の2月9日、マクラーレンがノリスと新たに4年間の契約(2025年末まで)を締結したことを発表した[33]

2023年

チームメイトにリカルドに代わり、2021年F2チャンピオンのオスカー・ピアストリが加入。 序盤のチームは開幕前テストの段階から不調だったが、第10戦オーストリアGPでの改良により成績が上向き出す。第10戦以降2位6回・3位1回を記録した。ロレンツォ・バンディーニ賞を受賞[34]

2024年

5月5日。マイアミGP決勝にて、スタート時の路面温度が47度と、タイヤの温度管理が難しいコンディションの中、ノリスの優れたタイヤマネジメント能力と、マシンに投入されたアップデートを活かし最も速いレースペースを魅せる。SCの味方もあり念願の初優勝を果たした。

その後も安定したドライビングを見せ、またレッドブル勢がシーズン中盤から失速したことで、ノリスとマクラーレンはドライバーズランキング、コンストラクターズランキングで共にタイトル候補に名乗りを上げた。最終的にシーズン4勝、および全戦完走(オーストリアGPのみ完走扱い)を達成し、ドライバーズランキングは、マックス・フェルスタッペンが序盤戦で大量のアドバンテージを築いていたことでタイトルには届かなかったものの、コンストラクターズではフェラーリの猛追を振り切り、マクラーレンは1998年以来26年ぶりとなるコンストラクターズタイトルを獲得した。

人物

交友関係

2019年、2020年のチームメイトであったカルロス・サインツJr.とは仲が良く、彼らの仲の良さはパドック上でも有名である。

MotoGPヤマハに所属するファビオ・クアルタラロとは複数回の交流が報じられている。ノリスがMotoGPを訪れた際にクアルタラロと面会し、ヘルメットを交換したことが知られているほか、その後も双方のSNS上で友好的なやりとりが確認されている。2025年のハロウィンには、互いの所属チームのレーシングスーツを交換して着用した写真を投稿し、ファンの関心を集めた。

バレンティーノ・ロッシ

同じ2019年にF1デビューを果たしたアレクサンダー・アルボンと同様にMotoGPライダー、バレンティーノ・ロッシの大ファンである。同年のイタリアGPではロッシのデザインをモチーフにしたヘルメットを使用した[35]。その他本人と対面して大喜び[36]、マシンに跨る[37]、彼のデザインをモチーフにした帽子とTシャツの着用[38]など、熱狂ぶりが窺える。

ルイス・ハミルトン2019年にマシン交換を行った際には「羨ましい」と語り、カートレースを始める前にはMotoGPライダーを目指していたとも述べた[39]

私生活

父アダム・ノリスはイギリスの金融資産家で、下位カテゴリーからF3の活動まで資金援助をしていた。マクラーレンのジュニアドライバーになったF2参戦以降は実家に負担を掛けさせることがないように意識し、これまでの感謝の念を伝えている[40]

自身のTwitterInstagramに頻繁に投稿しており、ユニークな自作動画やユーモアある投稿が多い。しかし、2022年夏に、当時の交際相手が「“かなり恐ろしい”誹謗中傷、さらには殺害予告の標的」にあい、それ以降、自身での発信は少なくなっている。[41]

生の魚が食べられないため、寿司が大の苦手。2019年ロシアGPでのチームとの無線のやり取りで「思いっきりお腹壊して欲しいってこと?それでもいいなら食べるよ」[42]と発したこともある。その後、第17戦日本GPのために来日しサインツと共に日本食を食べた際、寿司がテーブルに置かれただけでむせたり、サインツが「ほら見て、魚じゃないよ」と巻き寿司を見せたところ「隣が魚じゃないか!」と割り箸でにぎり寿司を指して拒否。その後もサインツから勧められたが一切食べなかった[43]。2025年には箱の中身を当てるゲームで寿司のぬいぐるみを「可愛い」と言うも「寿司」だと知った途端突き飛ばし、もう1つのぬいぐるみを苦虫を噛み潰したような顔をして見ており[44]、寿司と名がつくものは本物ではなくても嫌いなようである。

ゲームとファッションデザインに熱意があり、2020年にアパレルブランドかつEスポーツチームであるQuadrantを立ち上げた[45]。QuadrantのYouTubeチャンネルでは、本人が動画に登場することも多くある。

ゴルフが趣味だと公言しており、他のドライバーなどとゴルフをしている姿が、ソーシャルメディアなどからよくうかがえる。マクラーレンのCEOであるザック・ブラウンとは、ほぼ互角の腕前だと言っている[46]。2022年には、BMW PGA選手権が主催する、有名人プロ・アマオープンにも参加した。[47]

2024年オーストラリアGPで3位表彰台を獲得し、ニック・ハイドフェルドの持つ未勝利最多表彰台記録を更新したが、同年マイアミGPで優勝したため、再びハイドフェルドが未勝利最多表彰台記録保持者となった。

レース戦績

出典

外部リンク

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