慶長古活字版源氏物語
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慶長古活字版源氏物語(けいちょうこかつじばんげんじものがたり)とは、源氏物語の版本の一つ。
慶長古活字版の発見
出版時期
川瀬一馬はこの「慶長古活字版源氏物語」について
- この『慶長古活字版源氏物語』と『徒然草』(安田文庫蔵本)・『今春流謡本』が同じ活字を使用して印刷されていると見られること
- この三者の中では『今春流謡本』の活字が最も疲弊しており最も遅い刊行であると見られること
- 『今春流謡本』の刊行時期は「慶長6年3月5日に後陽成天皇に女房奉書を賜った」とする『言経卿記』の記述から考えてそれ以後であると見られること。
から慶長古活字版の刊行は慶長6年以前であり、源氏物語のあらゆる刊本の中で最も時代的に古い最初の刊本であるとした[5]。この川瀬の推定については、『今春流謡本』の出版時期の推定などについて異論も出されているものの、文字(活字)の形や文字の配置などから見て整版本や代表的な古活字本である伝嵯峨本などと比べて稚拙であり、「源氏物語のあらゆる刊本の中で最も時代的に古い最初の刊本である」という点については動かないとされる[6]。
現存する本
一般的に古活字版は整版本と比べて一つの版木から印刷される「同じ本」の数が整版本は約2万とされるのに対し古活字版は約100が上限とされるなど同じ本が作成される数がかなり少ない。この「慶長古活字版源氏物語」については現存することが確認されている本はわずかに以下の三本しか無い。これらの三本は、表紙の色が紺色か香色(黄色)かや題箋の位置が中央に貼られているかそれとも右肩に貼られているかなどがそれぞれ異なっている。