薄茶器
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歴史
棗の登場以前にも、「頭切」「薬籠」「茶桶」といった木製の茶器は存在しており、棗に先行して『茶会記』に登場している。特に後醍醐天皇の創案という伝説を持つ「金輪寺」は、茶会では薄器の中でも挌が高いものとして扱われる。
棗は村田珠光に塗師の羽田五郎が納めたものが最初とされるが、研究者からは疑問視されている。藤田美術館他に羽田五郎作の伝来を持つ古様の棗が数点現存しているものの、史料による裏付を持たないためである。確実な記録としては、『天王寺屋茶会記』の永禄7年(1564年)8月20日の津田宗達の茶会で用いられたのが初例であり、珠光の時代よりも随分と下っている。
安土桃山時代頃までは現在の濃茶と薄茶という区別は明確ではなく、こうした木製の茶器も当初は濃茶を点てるために使われていた(茶器に残った茶を飲むために薄茶が発生したと考えられている)。
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