1975年スウェーデングランプリ

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スウェーデンの旗 1975年スウェーデングランプリ
レース詳細
日程 1975年シーズン第7戦
決勝開催日 6月8日
開催地 アンデルストープ・サーキット
 スウェーデン ヨンショーピング県ギスラベド市英語版アンデルストープ英語版
コース長 4.018 km (2.497 mi)[1]
レース距離 80周 321.440 km (199.734 mi)[1]
決勝日天候 晴(ドライ)[1]
ポールポジション
ドライバー
タイム 1:24.630[W 1][2]
ファステストラップ
ドライバー オーストリアの旗 ニキ・ラウダ
タイム 1:28.267(61周目)[W 2][3]
決勝順位
優勝
2位
3位

1975年スウェーデングランプリ(1975ねんスウェーデングランプリ、: 1975 Swedish Grand Prix、正式名称: XI Sveriges Grand Prix)は、1975年のF1世界選手権の第7戦として、1975年6月8日アンデルストープ・サーキットで開催された自動車レーススウェーデングランプリ)。

1933年に「スウェーデン夏季グランプリ」として初開催されて以来6回目のスウェーデングランプリであり、アンデルストープでは3回目の開催となった。レースは約4kmのサーキットを80周し、総距離322kmで行われた。

レースはフェラーリ・312Tを駆るオーストリア人ドライバーのニキ・ラウダが優勝した。ラウダはブラバム・BT44Bのアルゼンチン人ドライバーのカルロス・ロイテマンを6秒差で抑えた。ラウダのチームメイトであるスイス人ドライバーのクレイ・レガツォーニが3位でフィニッシュした。ラウダはモナコGPベルギーGPに続き3連勝を挙げた。ロイテマンはエマーソン・フィッティパルディを抜いてドライバーズランキング2位に浮上し、ランキング首位のラウダは2位ロイテマンとの差を10点に広げた。

エントリー

本GPは26台がエントリーされた[4]

インディ500英語版に参加するため前戦ベルギーGPを欠場したパーネリマリオ・アンドレッティが復帰した[W 4]。母国GPとなるトルステン・パーム英語版ポーラー・キャラバン英語版からヘスケスの3台目をドライブする[W 4]ウィリアムズアルトゥーロ・メルツァリオがチームを離脱し[W 5]ジャック・ラフィットホッケンハイムリンクで行われるヨーロッパF2選手権に参戦中だったため[W 4][5]F5000ドライバーの新人ダミアン・マギー英語版[W 5]ジョディー・シェクターの兄イアン・シェクターを起用した[W 4][5]エンバシー・ヒルフランソワ・ミゴールに代わってヴァーン・シュパンを起用した[W 4]エンサインロエロフ・ヴンデリンク英語版に代わってジィズ・ヴァン・レネップを起用したが、マシンが準備できず欠場した[W 5]マキも1ヶ月前にデヴィッド・ウォーカー英語版を起用すると発表したが、まだパドックに姿を見せていない[W 5]

エントリーリスト

チーム No. ドライバー コンストラクター シャシー エンジン
イギリスの旗 マールボロ・チーム・テキサコ 1 ブラジルの旗 エマーソン・フィッティパルディ マクラーレン M23 フォード DFV 3.0L V8
2 西ドイツの旗 ヨッヘン・マス
イギリスの旗 エルフ・チーム・ティレル 3 南アフリカの旗 ジョディー・シェクター ティレル 007 フォード DFV 3.0L V8
4 フランスの旗 パトリック・デパイユ
イギリスの旗 ジョン・プレイヤー・チーム・ロータス 5 スウェーデンの旗 ロニー・ピーターソン ロータス 72E フォード DFV 3.0L V8
6 ベルギーの旗 ジャッキー・イクス
イギリスの旗 マルティーニ・レーシング 7 アルゼンチンの旗 カルロス・ロイテマン ブラバム BT44B フォード DFV 3.0L V8
8 ブラジルの旗 カルロス・パーチェ
イギリスの旗 ベータ・チーム・マーチ 9 イタリアの旗 ヴィットリオ・ブランビラ マーチ 751 フォード DFV 3.0L V8
イギリスの旗 ラヴァッツァ・マーチ 10 イタリアの旗 レラ・ロンバルディ
イタリアの旗 スクーデリア・フェラーリ SpA SEFAC 11 スイスの旗 クレイ・レガツォーニ フェラーリ 312T フェラーリ 015 3.0L F12
12 オーストリアの旗 ニキ・ラウダ
イギリスの旗 スタンレー・BRM 14 イギリスの旗 ボブ・エバンス BRM P201 BRM P200 3.0L V12
アメリカ合衆国の旗 UOP・シャドウ・レーシングチーム 16 イギリスの旗 トム・プライス シャドウ DN5 フォード DFV 3.0L V8
17 フランスの旗 ジャン=ピエール・ジャリエ
イギリスの旗 チーム・サーティース 18 イギリスの旗 ジョン・ワトソン サーティース TS16 フォード DFV 3.0L V8
イギリスの旗 フランク・ウィリアムズ・レーシングカーズ 20 イギリスの旗 ダミアン・マギー英語版 ウィリアムズ FW03[6] フォード DFV 3.0L V8
21 南アフリカの旗 イアン・シェクター FW04
イギリスの旗 エンバシー・レーシング・ウィズ・グラハム・ヒル 22 オーストラリアの旗 ヴァーン・シュパン ヒル GH1 フォード DFV 3.0L V8
23 イギリスの旗 トニー・ブライズ
イギリスの旗 ヘスケス・レーシング 24 イギリスの旗 ジェームス・ハント ヘスケス 308B[W 6] フォード DFV 3.0L V8
イギリスの旗 カスタムメイド・ハリー・スティラー・レーシング 26 オーストラリアの旗 アラン・ジョーンズ ヘスケス 308[W 6] フォード DFV 3.0L V8
アメリカ合衆国の旗 ヴェルズ・パーネリ・ジョーンズ・レーシング 27 アメリカ合衆国の旗 マリオ・アンドレッティ パーネリ VPJ4 フォード DFV 3.0L V8
アメリカ合衆国の旗 ペンスキー・カーズ 28 アメリカ合衆国の旗 マーク・ダナヒュー ペンスキー PC1 フォード DFV 3.0L V8
ブラジルの旗 コパスカー・フィッティパルディ 30 ブラジルの旗 ウィルソン・フィッティパルディ コパスカー FD02 フォード DFV 3.0L V8
イギリスの旗 チーム・エンサイン 31 オランダの旗 ジィズ・ヴァン・レネップ 1 エンサイン N174 フォード DFV 3.0L V8
イギリスの旗 ポーラー・キャラバン 32 スウェーデンの旗 トルステン・パーム英語版 ヘスケス 308B[W 6] フォード DFV 3.0L V8
日本の旗 マキ・エンジニアリング 35 オーストラリアの旗 デヴィッド・ウォーカー英語版 1 マキ F101C フォード DFV 3.0L V8
出典: [W 7]
追記

予選

予選は金曜日と土曜日の2日間、4回のセッションで合計5時間に渡って行われた[5]

各チームともタイヤの選定に苦心する中[7]マーチヴィットリオ・ブランビラがF1キャリア初のポールポジションを獲得した[5][注 1]。イタリア人ドライバーがポールポジションを獲得したのは1966年フランスグランプリロレンツォ・バンディーニ以来9年ぶりである[5][W 8]。一方、フェラーリニキ・ラウダは5番手、チームメイトのクレイ・レガツォーニは12番手に沈んだ[8]。ブランビラとともにフロントローに並ぶのはティレルパトリック・デパイユ、2列目はジャン=ピエール・ジャリエシャドウ)とカルロス・ロイテマンブラバム)が並ぶ[W 4]

予選結果

順位 No. ドライバー コンストラクター タイム Grid
1 9 イタリアの旗 ヴィットリオ・ブランビラ マーチ-フォード 1:24.630 - 1
2 4 フランスの旗 パトリック・デパイユ ティレル-フォード 1:25.010 +0.380 2
3 17 フランスの旗 ジャン=ピエール・ジャリエ シャドウ-フォード 1:25.060 +0.430 3
4 7 アルゼンチンの旗 カルロス・ロイテマン ブラバム-フォード 1:25.180 +0.550 4
5 12 オーストリアの旗 ニキ・ラウダ フェラーリ 1:25.457 +0.827 5
6 8 ブラジルの旗 カルロス・パーチェ ブラバム-フォード 1:25.802 +1.172 6
7 16 イギリスの旗 トム・プライス シャドウ-フォード 1:25.866 +1.236 7
8 3 南アフリカの旗 ジョディー・シェクター ティレル-フォード 1:25.900 +1.270 8
9 5 スウェーデンの旗 ロニー・ピーターソン ロータス-フォード 1:26.012 +1.382 9
10 18 イギリスの旗 ジョン・ワトソン サーティース-フォード 1:26.085 +1.455 10
11 1 ブラジルの旗 エマーソン・フィッティパルディ マクラーレン-フォード 1:26.088 +1.458 11
12 11 スイスの旗 クレイ・レガツォーニ フェラーリ 1:26.283 +1.653 12
13 24 イギリスの旗 ジェームス・ハント ヘスケス-フォード 1:26.500 +1.870 13
14 2 西ドイツの旗 ヨッヘン・マス マクラーレン-フォード 1:26.773 +2.143 14
15 27 アメリカ合衆国の旗 マリオ・アンドレッティ パーネリ-フォード 1:26.821 +2.191 15
16 28 アメリカ合衆国の旗 マーク・ダナヒュー ペンスキー-フォード 1:27.154 +2.524 16
17 23 イギリスの旗 トニー・ブライズ ヒル-フォード 1:27.318 +2.688 17
18 6 ベルギーの旗 ジャッキー・イクス ロータス-フォード 1:27.320 +2.690 18
19 26 オーストラリアの旗 アラン・ジョーンズ ヘスケス-フォード 1:27.375 +2.745 19
20 21 南アフリカの旗 イアン・シェクター ウィリアムズ-フォード 1:27.470 +2.840 20
21 32 スウェーデンの旗 トルステン・パーム英語版 ヘスケス-フォード 1:27.642 +3.012 21
22 20 イギリスの旗 ダミアン・マギー英語版 ウィリアムズ-フォード 1:27.676 +3.046 22
23 14 イギリスの旗 ボブ・エバンス BRM 1:28.422 +3.792 23
24 10 イタリアの旗 レラ・ロンバルディ マーチ-フォード 1:28.687 +4.057 24
25 30 ブラジルの旗 ウィルソン・フィッティパルディ コパスカー-フォード 1:28.810 +4.180 25
26 22 オーストラリアの旗 ヴァーン・シュパン ヒル-フォード 1:29.032 +4.350 26
出典: [W 1][W 9]

決勝

晴天のもとでレースが行われたが、この年からスウェーデン国内でテレビ中継が開始されたことにより、観衆はわずか2万人にとどまった[9]

ポールポジションを獲得したヴィットリオ・ブランビラがトップに立ったが、フロントタイヤの内圧が上昇したことによりペースを落としていく[9]。14周目にパトリック・デパイユがブランビラを抜いた直後にブレーキラインの漏れに見舞わてピットインを強いられた[9]。16周目にカルロス・ロイテマンがブランビラを抜いて首位に浮上する。トム・プライスは砂でスロットルスライドが詰まり早期にピットインを強いられ、ジェームス・ハントは22周目にブレーキパイプの漏れでリタイアし、クレイ・レガツォーニマリオ・アンドレッティが順位を上げた。ジャン=ピエール・ジャリエは38周目にエンジンがブローアップして2位の座を失い、代わってカルロス・パーチェが2位に浮上しブラバムの1-2体制ができあがった[9]。若きトニー・ブライズは先輩を恐れることなく、マーク・ダナヒューロニー・ピーターソンを次々と抜き去り、前年度チャンピオンのエマーソン・フィッティパルディに挑んだ。このバトルで両者はペースを落とし、ジョン・ワトソンが背後まで迫った。一方、ニキ・ラウダは着実に順位を上げ、42周目にパーチェがメインストレートの手前でスピンオフしたことにより2位に浮上する[10]。ラウダは硬めのタイヤコンパウンドを活かしてファステストラップを連発してロイテマンに接近していき、残り10周となったところでロイテマンを抜いて首位に浮上した[11]

逆転劇を見せたラウダは最終的にロイテマンに6秒差を付けて3連勝を達成した[10]。ロイテマンが2位、もう1台のフェラーリ・312Tを駆るレガツォーニが3位でフィニッシュした[11]。ブライズは4速ギアが入らないトラブルにより残り5周でダナヒューに抜かれたが、自身3戦目のレースで初のポイントを獲得した。これはグラハム・ヒルがコンストラクター(エンバシー・ヒル)として得た初ポイントでもあり[注 2]、ブライズの有望ながら短命に終わったF1キャリアで唯一のポイントであった。E.フィッティパルディはブレーキトラブルに見舞われ、終盤にジョディー・シェクターに抜かれて8位でフィニッシュした。

レース結果

順位 No. ドライバー コンストラクター 周回数 タイム/リタイア原因 Grid Pts.
1 12 オーストリアの旗 ニキ・ラウダ フェラーリ 80 1:59:18.319 5 9
2 7 アルゼンチンの旗 カルロス・ロイテマン ブラバム-フォード 80 +6.288 4 6
3 11 スイスの旗 クレイ・レガツォーニ フェラーリ 80 +29.095 12 4
4 27 アメリカ合衆国の旗 マリオ・アンドレッティ パーネリ-フォード 80 +44.380 15 3
5 28 アメリカ合衆国の旗 マーク・ダナヒュー ペンスキー-フォード 80 +1:30.763 16 2
6 23 イギリスの旗 トニー・ブライズ ヒル-フォード 79 +1 Lap 17 1
7 3 南アフリカの旗 ジョディー・シェクター ティレル-フォード 79 +1 Lap 8
8 1 ブラジルの旗 エマーソン・フィッティパルディ マクラーレン-フォード 79 +1 Lap 11
9 5 スウェーデンの旗 ロニー・ピーターソン ロータス-フォード 79 +1 Lap 9
10 32 スウェーデンの旗 トルステン・パーム英語版 ヘスケス-フォード 78 燃料切れ 21
11 26 オーストラリアの旗 アラン・ジョーンズ ヘスケス-フォード 78 +2 Laps 19
12 4 フランスの旗 パトリック・デパイユ ティレル-フォード 78 +2 Laps 2
13 14 イギリスの旗 ボブ・エバンス BRM 78 +2 Laps 23
14 20 イギリスの旗 ダミアン・マギー英語版 ウィリアムズ-フォード 78 +2 Laps 22
15 6 ベルギーの旗 ジャッキー・イクス ロータス-フォード 77 +3 Laps 18
16 18 イギリスの旗 ジョン・ワトソン サーティース-フォード 77 +3 Laps 10
17 30 ブラジルの旗 ウィルソン・フィッティパルディ コパスカー-フォード 74 +6 Laps 25
Ret 16 イギリスの旗 トム・プライス シャドウ-フォード 53 スピンオフ 7
Ret 21 南アフリカの旗 イアン・シェクター ウィリアムズ-フォード 49 タイヤ 20
Ret 22 オーストラリアの旗 ヴァーン・シュパン ヒル-フォード 47 トランスミッション 26
Ret 8 ブラジルの旗 カルロス・パーチェ ブラバム-フォード 41 スピンオフ 6
Ret 17 フランスの旗 ジャン=ピエール・ジャリエ シャドウ-フォード 38 エンジン 3
Ret 9 イタリアの旗 ヴィットリオ・ブランビラ マーチ-フォード 36 トランスミッション 1
Ret 2 西ドイツの旗 ヨッヘン・マス マクラーレン-フォード 34 オーバーヒート 14
Ret 24 イギリスの旗 ジェームス・ハント ヘスケス-フォード 21 ブレーキ 13
Ret 10 イタリアの旗 レラ・ロンバルディ マーチ-フォード 10 燃料システム 24
優勝スピード(勝者ラウダの平均速度):161.656 km/h
ファステストラップニキ・ラウダ - 1:28.267(61周目)[W 2]
出典: [W 10][W 3][W 9]
ラップリーダー
ドライバー 周回数 リードラップ
ヴィットリオ・ブランビラ 15周 1-15
カルロス・ロイテマン 54周 16-69
ニキ・ラウダ 11周 70-80
出典: [W 11]
  • 太字は最多ラップリーダー

主な記録

ドライバー

コンストラクター

エンジン

  • 200台目の表彰台:フェラーリ[W 5]

第7戦終了時点のランキング

  • : トップ5のみ表示。有効ポイントは前半7戦のうちベスト6戦と後半7戦のうちベスト6戦の合計。ポイントは有効ポイント、括弧内は総獲得ポイント。

脚注

参照文献

外部リンク

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