妙高山
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| 妙高山 | |
|---|---|
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北東より妙高山と外輪山 | |
| 標高 | 2,454 m |
| 所在地 | 新潟県妙高市 |
| 位置 | 北緯36度53分28.6秒 東経138度6分48.3秒 / 北緯36.891278度 東経138.113417度座標: 北緯36度53分28.6秒 東経138度6分48.3秒 / 北緯36.891278度 東経138.113417度[1] |
| 山系 | 頸城山塊 |
| 種類 | 成層火山 (活火山ランクC) |
妙高山の位置
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妙高山(みょうこうさん)は、新潟県妙高市にある標高2,454メートルの成層火山で、北信五岳の一つであり、その中では最高峰。日本百名山に選定されており、妙高戸隠連山国立公園に属している。
馬蹄形をした爆発カルデラの外輪山と、中央火口丘となる最高峰の溶岩ドームから構成される火山。活火山のランクCに指定されている。
新潟県を代表する山の1つであり、越後富士(えちごふじ)の異名を持つ。北信五岳のひとつとして親しまれる。また近隣の火打山、焼山と共に頸城三山を形成している。山麓には温泉が沸き、冬期ウィンタースポーツのリゾートエリアとしても知られる。
山名は、古くは「越の中山」(こしのなかやま)と呼ばれていたものが、好字二字令により「名香山」と当て字され、それが「みょうこうざん」と読まれるようになり、「妙高山」の字が宛てられたものである[注釈 1]。
最高地点は南峰の「妙高大神」にある。昭和期までは、およそ500メートル離れた一等三角点のある北峰の2,446メートルを妙高山の標高としていた[2]。
地学的知見
北部フォッサマグナの糸魚川静岡構造線のすぐ東側に位置し黒姫山、飯縄山、斑尾山、新潟焼山と共に妙高火山群をなし山体の基盤からの高さは 1200メートル、体積は50立方キロメートル[3]で、主に輝石安山岩、角閃石安山岩を主体とする安山岩(SiO252パーセント - 60パーセント)質の成層火山であるが、高アルミナ玄武岩、角閃石デイサイトなどで山体が構成される。山体崩壊する以前の山頂は標高2,800 - 2,900メートル程度であったと推測される[3]。単純なひとつの成層火山ではなく、4つの独立した成層火山が積み重なっている多世代火山である[4]。
火山活動史
4つの活動期と各活動期にはさまれた長い3つの活動休止期に区分されている[3][5]。
- 第1活動期
- 約30万年前の活動で山体の基底部が形成された後は15万年程度の活動休止期があった(雷菱火山[4])。
- 噴出量 40立方キロメートル
- 第2活動期
- 14万年から11万年前(神奈山火山[4])。
- 噴出量 20立方キロメートル
- 第3活動期
- 9万年前ころから6万年前(三田原山火山[4] 2,800 - 3,000メートル)。
- 現在の妙高山火山よりも標高が高かったと推定され、第3活動期末期に山体崩壊が生じたことを示す泥流堆積物がある[6]。開析の程度は不明[6]。
- 噴出量 7立方キロメートル
- 第4活動期
- 活動期は「先カルデラ期」「カルデラ形成期」「中央火口丘形成期」の3つの大別される[6]。
- 約4万年前頃 活動を再開し、約2万年前頃にカルデラが形成される(妙高山火山[4])。
- 1.9 - 2万年前 カルデラ北東縁が崩壊し関川泥流を生じた[6]。赤倉山、大倉山地域でも崩壊し田口・矢代川泥流堆積物を形成[6]。
- 8000年前 大噴火により山体崩壊し、田口岩屑なだれ(上部)が発生した。以後、カルデラ内での活動となる。
- 5800年前 マグマ噴火により中央火口丘が形成され、現在に近い形となった。
- 5500年前 マグマ噴火。
- 5200年前、5000年前、4300年前に水蒸気噴火。
- 4700年前 マグマ水蒸気噴火
- 4200年前 マグマによる活動が記録され、赤倉火砕流と大田切川火砕流を残した。
- 3000年前 カルデラ内には最新の活動となる水蒸気爆発、大谷火山灰層を形成した噴火。
- 2800年前 外輪山の赤倉山(2,141.1メートル)南斜面が崩壊し杉野沢岩屑流を生じる。この崩壊の原因は、噴火活動の可能性が指摘されているが対応する火山灰が見つけられていない[5]。
有史以降の活動記録はないが、中央火口丘付近の南地獄谷では噴気活動が継続している。
- 噴出量 5立方キロメートル
