1975年フランスグランプリ

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フランスの旗 1975年フランスグランプリ
レース詳細
日程 1975年シーズン第9戦
決勝開催日 7月6日
開催地 ポール・リカール・サーキット
フランスの旗 フランス プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏 ヴァール県 ル・カステレ英語版
コース長 5.809 km (3.610 mi)
レース距離 54周 313.686 km (194.915 mi)
決勝日天候 晴(ドライ)[1]
ポールポジション
ドライバー
タイム 1:47.82[W 1][2]
ファステストラップ
ドライバー 西ドイツの旗 ヨッヘン・マス
タイム 1:50.60(38周目)[W 2][3]
決勝順位
優勝
2位
3位

1975年フランスグランプリ(1975ねんフランスグランプリ、: 1975 French Grand Prix、正式名称: 61ème Grand Prix de France[W 4])は、1975年のF1世界選手権の第9戦として、1975年7月6日ポール・リカール・サーキットで開催された自動車レースフランスグランプリ)。

第53回フランスグランプリであり、ポール・リカールで開催された3度目のグランプリであった。レースは全長約5.8kmのサーキットを54周し、総距離約313kmで行われた。

フェラーリ・312Tを駆るオーストリア人ドライバーのニキ・ラウダが、ポールポジションからレースを制した。ラウダは全周回をリードし、ヘスケス・308B[W 5]を駆るイギリス人ドライバーのジェームス・ハントマクラーレン・M23を駆る西ドイツ人ドライバーのヨッヘン・マスの終盤の猛追をかわした。ハントとマスはそれぞれ1.6秒差、2.3秒差でフィニッシュした。ラウダはシーズン4勝目を挙げ、ドライバーズランキング2位のカルロス・ロイテマンに対する差を22点に広げた。

背景

当初、本年のフランスGPはシャレード・サーキットで開催される予定だったが、ドライバーたちから「コース距離が長すぎて危険すぎる」と指摘され、フランス自動車スポーツ連盟英語版(FFSA)とグランプリ・ドライバーズ・アソシエーション(GPDA)の長い論争の末、ポール・リカール・サーキットでの開催が決まった[W 6]

エントリー

本GPは26台がエントリーされた[4]

ウィリアムズイアン・シェクターに代わり、フランス人ドライバーのフランソワ・ミゴールを起用した[W 7]ティレルエルフの支援を受けるF2ドライバーのジャン=ピエール・ジャブイーユが3台目のドライバーとしてスポット参戦する[W 7][W 6]パーネリマリオ・アンドレッティが復帰し[W 6]エンサインは新車N175を投入した[W 6]

エントリーリスト

チーム No. ドライバー コンストラクター シャシー エンジン
イギリスの旗 マールボロ・チーム・テキサコ 1 ブラジルの旗 エマーソン・フィッティパルディ マクラーレン M23 フォード DFV 3.0L V8
2 西ドイツの旗 ヨッヘン・マス
イギリスの旗 エルフ・チーム・ティレル 3 南アフリカの旗 ジョディー・シェクター ティレル 007 フォード DFV 3.0L V8
4 フランスの旗 パトリック・デパイユ
15 フランスの旗 ジャン=ピエール・ジャブイーユ
イギリスの旗 ジョン・プレイヤー・チーム・ロータス 5 スウェーデンの旗 ロニー・ピーターソン ロータス 72E フォード DFV 3.0L V8
6 ベルギーの旗 ジャッキー・イクス
イギリスの旗 マルティーニ・レーシング 7 アルゼンチンの旗 カルロス・ロイテマン ブラバム BT44B フォード DFV 3.0L V8
8 ブラジルの旗 カルロス・パーチェ
イギリスの旗 ベータ・チーム・マーチ 9 イタリアの旗 ヴィットリオ・ブランビラ マーチ 751 フォード DFV 3.0L V8
イギリスの旗 ラヴァッツァ・マーチ 10 イタリアの旗 レラ・ロンバルディ
イタリアの旗 スクーデリア・フェラーリ SpA SEFAC 11 スイスの旗 クレイ・レガツォーニ フェラーリ 312T フェラーリ 015 3.0L F12
12 オーストリアの旗 ニキ・ラウダ
イギリスの旗 スタンレー・BRM 14 イギリスの旗 ボブ・エバンス BRM P201 BRM P200 3.0L V12
アメリカ合衆国の旗 UOP・シャドウ・レーシングチーム 16 イギリスの旗 トム・プライス シャドウ DN5 フォード DFV 3.0L V8
17 フランスの旗 ジャン=ピエール・ジャリエ
イギリスの旗 チーム・サーティース 18 イギリスの旗 ジョン・ワトソン サーティース TS16 フォード DFV 3.0L V8
イギリスの旗 フランク・ウィリアムズ・レーシングカーズ 20 フランスの旗 フランソワ・ミゴール ウィリアムズ FW03[5] フォード DFV 3.0L V8
21 フランスの旗 ジャック・ラフィット FW04
イギリスの旗 エンバシー・レーシング・ウィズ・グラハム・ヒル 22 オーストラリアの旗 アラン・ジョーンズ ヒル GH1 フォード DFV 3.0L V8
23 イギリスの旗 トニー・ブライズ
イギリスの旗 ヘスケス・レーシング 24 イギリスの旗 ジェームス・ハント ヘスケス 308B[W 5] フォード DFV 3.0L V8
アメリカ合衆国の旗 ヴェルズ・パーネリ・ジョーンズ・レーシング 27 アメリカ合衆国の旗 マリオ・アンドレッティ パーネリ VPJ4 フォード DFV 3.0L V8
アメリカ合衆国の旗 ペンスキー・カーズ 28 アメリカ合衆国の旗 マーク・ダナヒュー ペンスキー PC1 フォード DFV 3.0L V8
ブラジルの旗 コパスカー・フィッティパルディ 30 ブラジルの旗 ウィルソン・フィッティパルディ コパスカー FD03 フォード DFV 3.0L V8
イギリスの旗 HBビウェイキング・チーム・エンサイン 31 オランダの旗 ジィズ・ヴァン・レネップ エンサイン N175 フォード DFV 3.0L V8
出典: [W 8]
追記

予選

予選は金曜日、土曜日の各2回、計4回のセッションで行われた[6]

ニキ・ラウダインフルエンザに感染して体調を崩している中[W 6]、今シーズン5回目のポールポジションを獲得した[W 7]ジャン=ピエール・ジャリエは金曜日の最速タイムを記録し、フランス人のファンを喜ばせた。軽量化されたティレル・007[7]を駆るジョディー・シェクターは、スピードトラップで時速190 mph (310 km/h)の新記録を樹立した。

ラウダとシェクターがフロントローを分け合い、前戦オランダGPの勝者ジェームス・ハントとジャリエが2列目[W 7]カルロス・パーチェトム・プライスが3列目に並ぶ[8]

ウィリアムズから母国GPに参戦したフランソワ・ミゴールは土曜日にエンジンをブローさせてしまい、スペアエンジンがなかったため決勝に出走できなくなった[8]

予選結果

順位 No. ドライバー コンストラクター タイム Grid
1 12 オーストリアの旗 ニキ・ラウダ フェラーリ 1:47.82 - 1
2 3 南アフリカの旗 ジョディー・シェクター ティレル-フォード 1:48.22 +0.40 2
3 24 イギリスの旗 ジェームス・ハント ヘスケス-フォード 1:48.25 +0.43 3
4 17 フランスの旗 ジャン=ピエール・ジャリエ シャドウ-フォード 1:48.44 +0.62 4
5 8 ブラジルの旗 カルロス・パーチェ ブラバム-フォード 1:48.48 +0.66 5
6 16 イギリスの旗 トム・プライス シャドウ-フォード 1:48.48 +0.66 6
7 2 西ドイツの旗 ヨッヘン・マス マクラーレン-フォード 1:48.54 +0.72 7
8 9 イタリアの旗 ヴィットリオ・ブランビラ マーチ-フォード 1:48.56 +0.74 8
9 11 スイスの旗 クレイ・レガツォーニ フェラーリ 1:48.68 +0.86 9
10 1 ブラジルの旗 エマーソン・フィッティパルディ マクラーレン-フォード 1:48.75 +0.93 10
11 7 アルゼンチンの旗 カルロス・ロイテマン ブラバム-フォード 1:48.85 +1.03 11
12 23 イギリスの旗 トニー・ブライズ ヒル-フォード 1:49.21 +1.39 12
13 4 フランスの旗 パトリック・デパイユ ティレル-フォード 1:49.31 +1.49 13
14 18 イギリスの旗 ジョン・ワトソン サーティース-フォード 1:49.70 +1.88 14
15 27 アメリカ合衆国の旗 マリオ・アンドレッティ パーネリ-フォード 1:49.72 +1.90 15
16 21 フランスの旗 ジャック・ラフィット ウィリアムズ-フォード 1:49.72 +1.90 16
17 5 スウェーデンの旗 ロニー・ピーターソン ロータス-フォード 1:50.04 +2.22 17
18 28 アメリカ合衆国の旗 マーク・ダナヒュー ペンスキー-フォード 1:50.15 +2.33 18
19 6 ベルギーの旗 ジャッキー・イクス ロータス-フォード 1:50.94 +3.12 19
20 22 オーストラリアの旗 アラン・ジョーンズ ヒル-フォード 1:51.02 +3.20 20
21 15 フランスの旗 ジャン=ピエール・ジャブイーユ ティレル-フォード 1:51.06 +3.24 21
22 31 オランダの旗 ジィズ・ヴァン・レネップ エンサイン-フォード 1:51.21 +3.39 22
23 30 ブラジルの旗 ウィルソン・フィッティパルディ コパスカー-フォード 1:51.64 +3.82 23
24 20 フランスの旗 フランソワ・ミゴール ウィリアムズ-フォード 1:51.82 +4.00 24 1
25 14 イギリスの旗 ボブ・エバンス BRM 1:51.85 +4.03 25
26 10 イタリアの旗 レラ・ロンバルディ マーチ-フォード 1:52.97 +5.15 26
出典: [W 1][W 9]
追記
  • ^1 - ミゴールはエンジントラブルにより、決勝の出走を見合わせた[8]

決勝

晴天の中、レースはスタートした[8]

スタートラインでトム・プライスはクラッチを失い、間もなくリタイアした。ニキ・ラウダジョディー・シェクタージェームス・ハントヨッヘン・マスの前に立ち、首位を走った。クレイ・レガツォーニは6周目にシェクターを抜いて2位に浮上したが、1周後にエンジンがブローしてしまいリタイアした[9]。これでシェクターが2位の座を奪い返すも、8周目にハントに抜かれた。ラウダとハントが1位と2位を維持する中、ハンドリングに苦しむシェクターはマスとエマーソン・フィッティパルディに順位を譲らざるを得なかった。

ジャン=ピエール・ジャリエはシェクターに対して見事な追い抜きを見せ[9]、E.フィッティパルディを捕らえようと勇敢に挑んだが、レブリミッターの不具合によりパワーが不安定になり後退した。マリオ・アンドレッティパトリック・デパイユは見事な走りを見せ、それぞれ11位から5位、19位から6位へと順位を上げた。

アラン・ジョーンズロニー・ピーターソンカルロス・ロイテマンとのバトルの際にスピンして、キャッチフェンスに突っ込んだ。ロイテマンはタイヤの問題により1周遅れとなり、ジョン・ワトソンは過剰なパワーに苦しんでエスケープロードに飛び込んだ。ヴィットリオ・ブランビラはダンパーの問題でリタイア、ウィルソン・フィッティパルディはエンジンをブロー、ジャッキー・イクスマーク・ダナヒューカルロス・パーチェはドライブシャフトを破損した。

残り15周、首位を独走していたラウダはフロントタイヤに異常を感じ、わずかながらペースを落としていった[9]。マスはハントとラウダを猛追し、最終ラップでわずか2.4秒差まで迫った。しかし、ハントは見事なラップタイム調整で必要なスペースを確保した。最終コーナーでラウダはコースアウトしたが、ハントに1.6秒の差で今シーズン4勝目を挙げた[10][11]

レース結果

順位 No. ドライバー コンストラクター 周回数 タイム/リタイア原因 Grid Pts.
1 12 オーストリアの旗 ニキ・ラウダ フェラーリ 54 1:40:18.84 1 9
2 24 イギリスの旗 ジェームス・ハント ヘスケス-フォード 54 +1.59 3 6
3 2 西ドイツの旗 ヨッヘン・マス マクラーレン-フォード 54 +2.31 7 4
4 1 ブラジルの旗 エマーソン・フィッティパルディ マクラーレン-フォード 54 +39.77 10 3
5 27 アメリカ合衆国の旗 マリオ・アンドレッティ パーネリ-フォード 54 +1:02.08 15 2
6 4 フランスの旗 パトリック・デパイユ ティレル-フォード 54 +1:07.40 13 1
7 23 イギリスの旗 トニー・ブライズ ヒル-フォード 54 +1:09.61 12
8 17 フランスの旗 ジャン=ピエール・ジャリエ シャドウ-フォード 54 +1:19.78 4
9 3 南アフリカの旗 ジョディー・シェクター ティレル-フォード 54 +1:31.68 2
10 5 スウェーデンの旗 ロニー・ピーターソン ロータス-フォード 54 +1:36.02 17
11 21 フランスの旗 ジャック・ラフィット ウィリアムズ-フォード 54 +1:36.77 16
12 15 フランスの旗 ジャン=ピエール・ジャブイーユ ティレル-フォード 54 +1:37.13 21
13 18 イギリスの旗 ジョン・ワトソン サーティース-フォード 53 +1 Lap 14
14 7 アルゼンチンの旗 カルロス・ロイテマン ブラバム-フォード 53 +1 Lap 11
15 31 オランダの旗 ジィズ・ヴァン・レネップ エンサイン-フォード 53 +1 Lap 22
16 22 オーストラリアの旗 アラン・ジョーンズ ヒル-フォード 53 +1 Lap 20
17 14 イギリスの旗 ボブ・エバンス BRM 52 +2 Laps 25
18 10 イタリアの旗 レラ・ロンバルディ マーチ-フォード 50 +4 Laps 26
Ret 8 ブラジルの旗 カルロス・パーチェ ブラバム-フォード 26 トランスミッション 5
Ret 6 ベルギーの旗 ジャッキー・イクス ロータス-フォード 17 ブレーキ 19
Ret 30 ブラジルの旗 ウィルソン・フィッティパルディ コパスカー-フォード 14 エンジン 23
Ret 9 イタリアの旗 ヴィットリオ・ブランビラ マーチ-フォード 6 シャシー 8
Ret 11 スイスの旗 クレイ・レガツォーニ フェラーリ 6 エンジン 9
Ret 28 アメリカ合衆国の旗 マーク・ダナヒュー ペンスキー-フォード 6 トランスミッション 18
Ret 16 イギリスの旗 トム・プライス シャドウ-フォード 2 トランスミッション 6
DNS 20 フランスの旗 フランソワ・ミゴール ウィリアムズ-フォード エンジン[8] 24
優勝スピード(勝者ラウダの平均速度):187.655 km/h
ファステストラップヨッヘン・マス - 1:50.60(38周目)[W 2]
出典: [W 10][W 3][W 9]
ラップリーダー
ドライバー 周回数 リードラップ
ニキ・ラウダ 54周 1-54
出典: [W 11]
  • 太字は最多ラップリーダー

主な記録

第9戦終了時点のランキング

  • : トップ5のみ表示。有効ポイントは前半7戦のうちベスト6戦と後半7戦のうちベスト6戦の合計。ポイントは有効ポイント、括弧内は総獲得ポイント。

脚注

参照文献

翻訳元

外部リンク

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