2003年の全日本GT選手権
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レギュレーション
車両規定
この年は大幅な車両規定の変更が行われた。
- サスペンションの形式・エンジンルーム内においてのエンジン搭載方向・トランスミッションの搭載位置(トランスアクスル化=後輪車軸上にデフと共に配置)の自由化。
- ベース車両のモノコックは車室部分のみを使用し、車両前後をパイプフレーム化。
- ホイールベース間のフラットボトム化、ディフューサーの小型化 等、空力装置の制限を追加。
- 高地のサーキット(富士スピードウェイ、オートポリス)において、自然吸気(NA)エンジン車のリストリクター径を補正(大径化)。
- ベース車の前面投影面積が大きいマシンにウエイトの軽減が行われた。
競技規定
- ピット作業内で、給油中のタイヤ交換を禁止。
- ドライブスルーペナルティー(=ピットロードを必ず通過するペナルティー)の導入。
- GT300の決勝順位のウエイトハンデの軽減(5位以下)を、-10kg→-15kgに変更。
レーススケジュール
- 前年よりシリーズに組込まれたマレーシアはSARSの流行により中止され、代替レースが富士スピードウェイで行なわれた。
- MINEサーキットに代わってオートポリスが開催地に加わり、以後2009年のSUPER GTまで毎年10月のオートポリス戦開催が恒例となる。
- 12月には上海でオールスター戦を実施する計画もあったが、現地オーガナイザーの受け入れ態勢が整っていないなどの理由で中止された。
マシン
GT500
スープラ
- トヨタ自動車陣営は、車種こそ引き続きスープラで変わらないものの、搭載エンジンを2L・ターボの3S-GTEから、NAエンジンの3UZ-FEに変更した。なお、この年のレギュレーションでは「大排気量のNAエンジンが有利」との判断から[1]、排気量を4.3Lから5.2Lまで拡大している。
NSX
- ホンダ陣営は、引き続きNSXで変わらないものの、エンジン搭載を横置きから縦置きに変更した。今年から導入された前面投影面積による車重補正規制(スープラを基準とし、GT-Rはマイナス補正に対し、NSXはプラス補正)により前半は苦戦したが、エンジンや車体空力の改善[2]により復調し、第5戦と第6戦とで優勝した。
スカイラインGT-R
- ニッサン陣営は、引き続きGT-Rで3年連続の3台のみの参戦(NISMOの2台とIMPUL)となった。搭載エンジンは、昨シーズン途中から換装したVQ30DETTと変わらないものの、トランスミッションはトランスアクスルレイアウト化を行った。また前面投影面積による車重補正規制で、マイナス補正された為、シーズン3勝(IMPUL 2勝、NISMO 1勝)を飾り、23号車がシーズン総合優勝を飾った。
- 排ガス規制の強化に伴い前年8月にGT-Rの販売が休止された関係から、この年をもってGT-Rの参戦は休止となり、翌年からはフェアレディZ(Z33系)に変更した。
GT300
この年は3台のニューマシンが登場した年である。
- 昨シーズン優勝したAUTOBACS RACING TEAM AGURI(43号車)は、車両をトヨタ・MR-SからASL・ガライヤに変更した。
- 2000年で一旦参戦を休止していたトヨタ・セリカが復活。7代目(T230系)が順次参戦した(19号車は第2戦でMR-Sが全損したために第3戦から、71号車は第5戦から、17号車は最終戦のみ)。
- ハセミモータースポーツ(3号車)は、車両をシルビア(S15系)からフェアレディZ(Z33系)に変更した。
また、ニューカマーマシンではないが、いくつかのチームが新車を投入した。
エントリーリスト
GT500クラス
| No. | マシン | ドライバー | エントラント | タイヤ |
|---|---|---|---|---|
| 1 | エッソウルトラフロースープラ | ESSO TOYOTA Team LeMans | B | |
| 8 | ARTA NSX | AUTOBACS RACING TEAM AGURI | B | |
| 12 | カルソニックスカイライン | TEAM IMPUL | B | |
| 16 | G'ZOX 無限 NSX(Rd.1-5) →G'ZOX NSX(Rd.6-8) |
無限(Rd.1-5) →童夢 レーシングチーム(Rd.6-8) |
B | |
| 18 | TAKATA 童夢 NSX | → |
童夢 レーシングチーム | B |
| 22 | モチュール ピットワーク GT-R | NISMO | B | |
| 23 | ザナヴィ ニスモ GT-R | NISMO | B | |
| 25 | ADVAN スープラ | → |
TEAM ADVAN・ツチヤ | Y |
| 35 | プロジェクトμ エスペリア スープラ | KRAFT | D | |
| 36 | WOODONE トムス スープラ | TOYOTA TEAM TOM'S | M | |
| 37 | ZENT トムス スープラ | TOYOTA TEAM TOM'S | M | |
| 38 | au セルモスープラ | TOYOTA TEAM CERUMO | B | |
| 39 | デンソー サードスープラ GT | TOYOTA TEAM SARD | Y | |
| 62 | Vemac R&Dダンロップ350R(Rd.2-6) | アールアンドデースポーツ | D | |
| 64 | Mobil 1 NSX | → |
Mobil 1 NAKAJIMA RACING | B |
| 76 | イエローコーンマクラーレンGTR(Rd.1-6,8) | → → |
HITOTSUYAMA RACING | D |
| 88 | ノマド ディアブロ JGT-1 | → |
JLOC | D |
| 100 | RAYBRIG NSX | チーム国光 with MOON CRAFT | B |
GT300クラス
| No. | マシン | ドライバー | エントラント | タイヤ |
|---|---|---|---|---|
| 2 | リニューカー・ベルノ東海 NSX(Rd.1-3) →リニューカーインターリンクNSX(Rd.4-8) |
ベルノ東海ドリーム28 | Y | |
| 3 | ハセミモータースポーツ・エンドレス・Z | ハセミモータースポーツ | Y | |
| 5 | BANPRESTO B-1 マッハ号GT 320R | TEAM B1 | Y | |
| 7 | 雨宮マツモトキヨシアスパラドリンクRX-7 | RE雨宮レーシング | Y | |
| 9 | MACHINE X MT(Rd.1) →正義の味方 覆面レーサーX MT(Rd.2-8) |
→ |
A&S RACING | Y |
| 10 | レイジュン・ダンロップ GT-1(Rd.1-4,6) →レイジュン・ダンロップ GT3R(Rd.5) |
→ → |
TEAM LEYJUN | D |
| 11 | JIM RodeoDrive アドバンF360 | TEAM GAINER | Y | |
| 14 | CASTLE IDEAL RX7(Rd.5) | AMPREX MOTORSPORTS | BF | |
| 15 | AMPREX BMW M3GT | → |
AMPREX MOTORSPORTS | BF |
| 17 | Kosei SPIRIT MR-S(Rd.1-6) →Kosei SPIRIT CELICA(Rd.8) |
TOM’S SPIRIT | Y | |
| 19 | ウェッズスポーツ MR-S(Rd.1,2) →ウェッズスポーツCELICA(Rd.3-8) |
RACING PROJECT BANDOH | Y | |
| 21 | ダンロップ BMW M3GT(Rd.1-5) | → → |
HITOTSUYAMA RACING | D |
| 24 | Endless タイサン アドバン GT3R | → |
TEAM TAISAN Jr. | Y |
| 26 | PLUS e タイサン アドバン GT3R | TEAM TAISAN ADVAN | Y | |
| 31 | RECKLESS MR-S | TEAM RECKLESS | BF | |
| 34 | DENTARE MR-S | A'PEX with apr | BF | |
| 43 | ARTA Garaiya | AUTOBACS RACING TEAM AGURI | BF | |
| 51 | C-WEST・AUTO-STAFF・ADVANシルビア | → → |
AUTO STAFF RACING | Y |
| 55 | ECLIPSE タイサン ADVAN バイパー | TEAM TAISAN ADVAN | Y | |
| 61 | R&DスポーツダンロップGT3R(Rd.2,3,5,6) | → |
アールアンドデースポーツ | D |
| 63 | レイジュン・ダンロップ 320R(Rd.8) | TEAM LEYJUN | D | |
| 69 | FK/Massimo 外国屋 ADVAN GT3R | TEAM GAIKOKUYA | Y | |
| 70 | 外国の 外国屋 ダンロップ ポルシェ | → → |
TEAM GAIKOKUYA | D |
| 71 | シグマMR-S(Rd.1-4) →シグマDUNLOPセリカ(Rd.5-8) |
→ → |
シグマテックレーシングチーム | D |
| 77 | クスコスバルADVANインプレッサ | CUSCO RACING | Y | |
| 81 | ダイシンADVANシルビア | TEAM DAISHIN | Y | |
| 111 | ARKTECH ダンロップGT3 (Rd.2-6,8) |
アークテックモータスポーツ | D | |
| 910 | 910 BORO アドバンポルシェ | 910 RACING | Y | |
| 911 | 高見沢バイタルポイントGT3R(Rd.2,4,5,6,8) | 910 RACING | Y |
スケジュール及び勝者
| 開催日 | 開催サーキット | レース距離 | GT500優勝者 | GT300優勝者 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 第1戦 | 3月29日・30日 | TIサーキット英田 | 約300km | 脇阪寿一 飯田章 (トヨタ・スープラ) |
余郷敦 浅井亮博 (ポルシェ・911GT3R) |
| 第2戦 | 5月3日・4日 | 富士スピードウェイ | 約500km | 影山正美 リチャード・ライアン (日産・スカイラインGT-R) |
山路慎一 西澤和之 (ポルシェ・911GT3R) |
| 第3戦 | 5月24日・25日 | スポーツランドSUGO | 約300km | 脇阪寿一 飯田章 (トヨタ・スープラ) |
佐々木孝太 後藤聡 (トヨタ・MR-S) |
| 第4戦 (中止) |
6月20日・21日 (予定) |
セパンサーキット | 新型肺炎SARSの感染拡大の影響により中止 | ||
| 第4戦 (代替) |
7月13日・14日 | 富士スピードウェイ | 88km/132km (2ヒート制) |
ブノワ・トレルイエ 井出有治 (日産・スカイラインGT-R) |
山田英二 木下隆之 (ダッジ・バイパー) |
| 第5戦 | 8月2日・3日 | 富士スピードウェイ | 約300km | 道上龍 セバスチャン・フィリップ (ホンダ・NSX) |
青木孝行 田中実 (トヨタ・セリカ) |
| 第6戦 | 9月13日・14日 | ツインリンクもてぎ | 約300km | 伊藤大輔 トム・コロネル (ホンダ・NSX) |
片岡龍也 澤圭太 (トヨタ・セリカ) |
| 第7戦 | 10月25日・26日 | オートポリス | 約300km | ドミニク・シュワガー 織戸学 (トヨタ・スープラ) |
片岡龍也 澤圭太 (トヨタ・セリカ) |
| 第8戦 | 11月15日・16日 | 鈴鹿サーキット | 約300km | ブノワ・トレルイエ 井出有治 (日産・スカイラインGT-R) |
青木孝行 田中実 (トヨタ・セリカ) |