2011年のSUPER GT

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2011年のSUPER GT
前年: 2010 翌年: 2012
2011年のSUPER GTにおいてGT300クラスでドライバーズタイトルを獲得した谷口信輝(左)と番場琢(右)
2011年のSUPER GTにおいてGT500クラスでチームズタイトルを獲得したMOLA(左)とGT300クラスでチームズタイトルを獲得したGSR&Studie with TeamUKYO(右)

2011年のSUPER GTは、2011年4月30日・5月1日に富士スピードウェイで開幕し、10月15日・16日にツインリンクもてぎで閉幕する全8戦と、11月12日・13日に富士スピードウェイで行われたオールスター戦のシリーズである。

レース日程

エントラント等 関係者の負担軽減を理由に、2010年のカレンダーより外されたオートポリスでのレースが復活する代わりに、鈴鹿サーキットでのレースが1戦無くなり全8戦が維持される。

レギュレーション

  • ノックダウン予選でのタイヤ使用ルール

従来はQ3で使用したタイヤを決勝レースのスタート時に装着しなくてはならなかったが、今年からはQ2およびQ3を同一のタイヤを使用しなくてはならず、さらにそれを決勝レースのスタート時に装着しなくてはならなかった。 これにより、Q2以降は予選で有利なポジションを得るために、過度に寿命の短いタイヤを使用することが出来なくなった。

マシン

マシンに関するレギュレーションはGT500、300共に昨年度からの大きな変更点は無かったので、マシンに大規模な改良を施したチームは少ない。

GT500クラス

  • ホンダ陣営は、前年同様HSV-010 GTで参戦する。コーナー脱出時の安定性に加えターンインの鋭さを増すべく、GT車両ではあまり例を見ないサイドラジエータのレイアウトを採用した[注 1]。これにより、トランスアクスル方式のFRでありながらマシン特性はよりミッドシップのNSX-GTに近づいた。
  • 日産陣営は、前年同様GT-Rで参戦するが、エンジンのトルク特性及び出力向上や、ボディ形状のリファインによるダウンフォース向上、駆動系の信頼性向上など、正常進化を図った。さらに、第5戦(鈴鹿)からエンジンをVRH34Bに変更した。
  • レクサス陣営は、2006年以降引き続きSC430で参戦する。従来よりライバルに対し優位にあるストレートスピードを維持しながらダウンフォース量を向上させるために、ボディ形状に小改良を加えた。

GT300クラス

  • グッドスマイルレーシングは、2008・09年に締結したStudieとのジョイント体制時と同じBMW・Z4で参戦するが、M5(E39)用5.0L V8エンジンを換装したマシンに替わり、2010年にシューベルトモータースポーツがFIA GT3ヨーロッパ選手権で使用した車両(E89 GT3)を投入する[5]
  • HANKOOK KTRは、ポルシェ・911GT3RSRからポルシェ・911GT3Rに変更する。この車両は、グッドスマイルレーシングが前年途中から9号車として投入されていたFIA-GT3車両である[6]。なお、前年まで使っていた911GT3RSRも34号車として参戦するが、今年は「涼宮ハルヒの驚愕」とのコラボレーションにより、同作品のカラーリングが施される[7]
  • RE雨宮(前年までマツダ・RX-7で参戦)の撤退とハセミモータースポーツ(前年まで日産・フェアレディZで参戦)の参戦休止や、MOLAのGT500クラスへの参戦により(それぞれ詳細は後述する)、マツダおよび日産の車両が使用されなくなった。これは、全日本GT選手権(JGTC)初年度以来初めてである。

エントラント

GT500クラス

  • 日産陣営は、前年までGT300クラスに参戦していたMOLAがGT500に移り、4台体制となる。
  • レクサス陣営は、前年までGT300クラスに参戦していたRACING PROJECT BANDOHがGT500に移り、SC430で参戦するため、6台体制となる。なおSARDはタイヤをダンロップからミシュランに変更。ミシュランの装着はJGTC時代の2003年までのトムス以来。チームではJGTC黎明期の1994年以来でレクサス勢になって初めて。

GT300クラス

  • JGTCの黎明期であった1994年から参戦してきたハセミモータースポーツ4月9日に、今年のSUPER GTへの参戦休止[8]1995年から参戦してきたRE雨宮2月13日[9]、SUPER GTから撤退することを発表した。
  • グッドスマイルレーシングは、スポーティングディレクターとして片山右京が加入し、GSR&Studie with TeamUKYOとして参戦する。また、スペシャルサポーターに小林可夢偉も迎えられた。ドライバーは「M7 RE雨宮レーシング」から谷口信輝が移籍し、メンテナンスガレージもRSファインが請け負う事となった[5]。なお、グッドスマイルレーシング及びStudieとのジョイントでGT300クラスへ参戦経験のあったアドバンスステップは、別のチーム「AS Racing」として参戦する予定だったが実現しなかった。
  • 前年まで「M7 RE雨宮レーシング」のスポンサーの一つであったSGチャンギは、新たにTeam SG CHANGIとして2009年度TEAM TAKEUCHIが使用していたレクサス・IS350で参戦する。ドライバーも折目遼が移籍し、メンテナンスガレージもRSファインが請け負う事となった。
  • タイサンとのジョイントでGT300クラスへ参戦経験のあったDIRECTION RACINGは、新たに単独のチームとしてポルシェ・911 GT3Rで参戦する[10]。さらに、前年までRE雨宮レーシングが使用してきたゼッケン7が引き継がれた。また、Cars Tokai Dream28と同様にヱヴァンゲリヲン新劇場版とのタイアップにより、車両にはエヴァンゲリオン弐号機のカラーリングが施される[11]

テレビ中継

  • フジテレビ系列の地上波で放送していた『スーパーGTコンプリート』が前年のみで終了した代わりに、テレビ東京系で新たに『SUPER GT+』が放送される。テレビ東京系でのSUPER GT情報番組は『激走!GT』終了から1年ぶりの復活となる。また『激走!GT』は、当時BSデジタル放送でのSUPER GT放映権をBS日テレが持っていたためBSジャパンでの遅れネット放送がなかったが、『SUPER GT+』はBSジャパンでも放送される[注 2]
    • なお、この年の7月24日にテレビ東京系列での地上アナログ放送が終了したため、アナログ放送におけるSUPER GTレースのダイジェスト放送は同年6月のマレーシア戦が最後となった。
  • また、J SPORTS2013年まで3年間の独占生中継契約を獲得した[12]。J SPORTSでは2011年10月より一部チャンネルのBSデジタル放送へ移行しており[13]、これに伴い2011年10月の第7戦の予選と決勝、最終戦の予選でBSデジタルでの生中継が行われた。

その他

  • この年より、6月のマレーシア戦限定のイメージガールが日本人女性とマレーシア人女性のペアによる体制へと移行され、日本からは佐々木綾美2008年以来3年ぶりに起用された[14]
  • 日本のロックバンドシドの曲『sympathy』(アルバム『Dead stock』に収録)がこの年のSUPER GTのテーマソングに決定された。また、前述の『SUPER GT+』のEDにも使用されている。
  • またこの年のみスターティンググリットの、BGMとしてBOOM BOOM SATELLITESの『Dive For You』が使用された。

主な出来事

東日本大震災による影響

3月11日三陸沖震源とする東日本大震災の影響で、東北から関東地方が大きな被害を受けたことから、3月19・20日に行われる予定であった公式テストを中止し[15]、さらに4月2・3日に開催予定だった開幕戦(岡山)は5月21・22日に延期され、4月30日・5月1日に開催される第2戦(富士)が実質的な開幕戦となった。合わせて、日程が変更されなかったほかのレースのうち最終戦(もてぎ)以外は、決勝レースの距離が短縮された。なお、本年のレースは「がんばろう! 日本」を応援メッセージとして掲げた「東日本大震災復興支援大会」として開催され、入場料やチャリティーイベントなどの収益の一部を義援金として寄付するなどの活動が行われていた[注 4]スポーツランドSUGOやツインリンクもてぎにおいては、コースや各種施設などが被災したものの、当初の日程までに復旧する見通しがついたため、日程の見直しは行われなかった[17][18]。またこれとは別に毎年3月に行われていたレースクイーン・オブ・ザ・イヤーの発表会が、第4戦(SUGO)直前の7月27日に延期となった(受賞者は当時EPSON NAKAJIMA RACINGのレースクイーンだった丸山えり[19])。

スーパー耐久への参戦実績のあるTEAM ART TASTEが、ポルシェ・911 GT3Rで新たにGT300クラスにエントリーし、自社メンテナンス体制の構築など 準備を行っていたが、諸般の事情を考慮しフル参戦を取りやめ、第5戦からの参戦となった[20]

エントリーリスト

GT500クラス

No. マシン ドライバー エントラント タイヤ
1 ウイダー HSV-010 GT 日本の旗 小暮卓史
フランスの旗 ロイック・デュバル
ウイダー ホンダ レーシング B
6 ENEOS SUSTINA SC430 日本の旗 伊藤大輔
日本の旗 大嶋和也
LEXUS TEAM LeMans ENEOS B
8 ARTA HSV-010 GT 日本の旗 武藤英紀
日本の旗 小林崇志
AUTOBACS RACING TEAM AGURI B
12 カルソニック IMPUL GT-R 日本の旗 松田次生
ブラジルの旗 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
TEAM IMPUL B
17 KEIHIN HSV-010 GT 日本の旗 金石年弘
日本の旗 塚越広大
KEIHIN REAL RACING B
19 WedsSport ADVAN SC430 日本の旗 片岡龍也
日本の旗 荒聖治
LEXUS Team WedsSport BANDOH Y
23 MOTUL AUTECH GT-R 日本の旗 本山哲
フランスの旗 ブノワ・トレルイエ
NISMO B
24 ADVAN KONDO GT-R 日本の旗 安田裕信
スウェーデンの旗 ビヨン・ビルドハイム
KONDO RACING Y
32 EPSON HSV-010 GT 日本の旗 道上龍
日本の旗 中山友貴
NAKAJIMA RACING D
35 D'STATION KeePer SC430 日本の旗 脇阪寿一
ポルトガルの旗 アンドレ・クート
LEXUS TEAM KRAFT B
36 PETRONAS TOM'S SC430 ドイツの旗 アンドレ・ロッテラー
日本の旗 中嶋一貴
LEXUS TEAM PETRONAS TOM'S B
38 ZENT CERUMO SC430 日本の旗 立川祐路
日本の旗 平手晃平
LEXUS TEAM ZENT CERUMO B
39 DENSO SARD SC430 日本の旗 石浦宏明
日本の旗 井口卓人
LEXUS TEAM SARD M
46 S Road MOLA GT-R 日本の旗 柳田真孝
イタリアの旗 ロニー・クインタレッリ
MOLA M
100 RAYBRIG HSV-010 GT 日本の旗 伊沢拓也
日本の旗 山本尚貴
TEAM KUNIMITSU B

GT300クラス

No. マシン ドライバー エントラント タイヤ
2 エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電 日本の旗 高橋一穂
日本の旗 加藤寛規
Cars Tokai Dream28 Y
4 初音ミク グッドスマイル BMW 日本の旗 谷口信輝
日本の旗 番場琢
GSR&Studie with TeamUKYO Y
5 マッハGOGOGO車検320R(Rd.1,3-8) 日本の旗 玉中哲二(Rd.1,3,5-8)
日本の旗 黒澤治樹
日本の旗 筒井克彦(Rd.4)
TEAM マッハ Y
7 エヴァンゲリオンRT弐号機DIRECTION(Rd.2,4-6) オランダの旗 カルロ・ヴァン・ダム
日本の旗 水谷晃
日本の旗 横幕ゆぅ(Rd.5)
DIRECTION RACING Y
10 Rn-sports JIMGAINER F430(Rd.6-8) 日本の旗 植田正幸
日本の旗 川口正敬
JIMGAINER Y
11 JIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458 日本の旗 田中哲也
日本の旗 平中克幸
JIMGAINER D
14 SG CHANGI IS350 日本の旗 折目遼
スイスの旗 アレキサンドレ・インペラトーリ(Rd.1,2,4-8)
日本の旗 阿部翼(Rd.3)
日本の旗 山野直也(FSC)
Team SG CHANGI Y
15 ART TASTE GT3R(Rd.5-FSC) 日本の旗 清水康弘
ドイツの旗 ティム・ベルグマイスター
TEAM ART TASTE H
22 R'Qs Vemac 350R(Rd.1-5,7,FSC) 日本の旗 和田久
日本の旗 城内政樹
R'Qs MOTORSPORTS Y
25 ZENT Porsche RSR 日本の旗 都筑晶裕
日本の旗 土屋武士
SAMURAI Team TSUCHIYA Y
26 Verity TAISAN Porsche 日本の旗 松田秀士(Rd.1-3,6,8,FSC)
日本の旗 峰尾恭輔(Rd.1-7,FSC)
日本の旗 山下潤一郎(Rd.2,4,5,7,8)
日本の旗 密山祥吾(Rd.5)
Team TAISAN CINECITTA Y
27 PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ 日本の旗 山岸大
日本の旗 山内英輝(Rd.1-6,FSC)
オランダの旗 カルロ・ヴァン・ダム(Rd.7,8)
LMP MOTORSPORT Y
31 ハセプロMA イワサキ aprカローラ 日本の旗 嵯峨宏紀
日本の旗 岩崎祐貴
apr Y
33 HANKOOK PORSCHE 日本の旗 影山正美
日本の旗 藤井誠暢
HANKOOK KTR H
34 ハルヒレーシングHANKOOKポルシェ(Rd.1,2,5,6) 日本の旗 高森博士
アメリカ合衆国の旗 マイケル・キム
日本の旗 蒲生尚弥(Rd.2,5)
HANKOOK KTR H
41 NetMove TAISAN Ferrari(Rd.1,2,4-6,8,FSC) 日本の旗 山路慎一
日本の旗 小泉洋史(Rd.1,2,4-6)
日本の旗 密山祥吾(Rd.2)
日本の旗 峰尾恭輔(Rd.8)
日本の旗 山下潤一郎(FSC)
Team TAISAN CINECITTA Y
43 ARTA Garaiya 日本の旗 高木真一
日本の旗 松浦孝亮
AUTOBACS RACING TEAM AGURI B
62 R&D SPORT LEGACY B4 日本の旗 山野哲也
日本の旗 佐々木孝太
R&D SPORT Y
66 triple a Vantage GT2 日本の旗 吉本大樹
日本の旗 星野一樹
A speed Y
69 サンダーアジア MT900M(Rd.1-8) シンガポールの旗 メルビン・チュー(Rd.1-3,5-8)
日本の旗 吉田広樹
日本の旗 横溝直輝(Rd.4,5)
ThunderAsia Racing Y
74 COROLLA Axio apr GT 日本の旗 新田守男
日本の旗 国本雄資
apr Y
86 JLOC ランボルギーニ RG-3 日本の旗 坂本祐也
日本の旗 青木孝行
JLOC Y
87 リール ランボルギーニ RG-3 日本の旗 余郷敦
日本の旗 織戸学
JLOC Y
88 JLOC ランボルギーニ RG-3 日本の旗 井入宏之
日本の旗 関口雄飛
JLOC Y
360 RUNNUP SPORTS CORVETTE(Rd.1,2,4,7) 日本の旗 田中篤
日本の旗 岡村和義(Rd.1,2,4)
日本の旗 松永まさひろ(Rd.7)
TOMEI SPORTS Y

タイヤ=B ブリヂストンY ヨコハマD ダンロップM ミシュランH ハンコック

スケジュール及び勝者

開催日 開催サーキット レース距離 GT500優勝者 GT300優勝者 備考
第1戦 5月21日・22日 岡山国際サーキット 250km 日本の旗 松田次生
ブラジルの旗 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
カルソニック IMPUL GT-R
日本の旗 吉本大樹
日本の旗 星野一樹
triple a Vantage GT2)
第2戦[注 5] 4月30日・5月1日 富士スピードウェイ 300km 日本の旗 本山哲
フランスの旗 ブノワ・トレルイエ
MOTUL AUTECH GT-R)
日本の旗 影山正美
日本の旗 藤井誠暢
HANKOOK PORSCHE
悪天候のため赤旗にて終了
第3戦 6月18日・19日 セパンサーキット 250km 日本の旗 小暮卓史
フランスの旗 ロイック・デュバル
ウイダー HSV-010 GT)
日本の旗 谷口信輝
日本の旗 番場琢
初音ミク グッドスマイル BMW
第4戦 7月30日・31日 スポーツランドSUGO 250km 日本の旗 柳田真孝
イタリアの旗 ロニー・クインタレッリ
S Road MOLA GT-R)
日本の旗 折目遼
スイスの旗 アレキサンドレ・インペラトーリ
(SG CHANGI IS350
第5戦 8月20日・21日 鈴鹿サーキット 500km[注 6] 日本の旗 小暮卓史
フランスの旗 ロイック・デュバル
(ウイダー HSV-010 GT)
日本の旗 山野哲也
日本の旗 佐々木孝太
R&D SPORT LEGACY B4
規定終了時刻に到達したため86周で終了
第6戦 9月10日・11日 富士スピードウェイ 250km 日本の旗 立川祐路
日本の旗 平手晃平
ZENT CERUMO SC430
日本の旗 谷口信輝
日本の旗 番場琢
(初音ミク グッドスマイル BMW)
第7戦 10月1日・2日 オートポリス 250km 日本の旗 本山哲
フランスの旗 ブノワ・トレルイエ
(MOTUL AUTECH GT-R)
日本の旗 山野哲也
日本の旗 佐々木孝太
(R&D SPORT LEGACY B4)
第8戦 10月15日・16日 ツインリンクもてぎ 250km 日本の旗 本山哲
フランスの旗 ブノワ・トレルイエ
(MOTUL AUTECH GT-R)
日本の旗 谷口信輝
日本の旗 番場琢
(初音ミク グッドスマイル BMW)
FSC 11月12日・13日 富士スピードウェイ 100km イタリアの旗 ロニー・クインタレッリ
(S Road MOLA GT-R)
日本の旗 谷口信輝
(初音ミク グッドスマイル BMW)
100km 日本の旗 伊沢拓也
RAYBRIG HSV-010 GT)
日本の旗 番場琢
(初音ミク グッドスマイル BMW)

ポイントランキング

脚注

外部リンク

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