2025年のSUPER GT
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レース日程・フォーマット
2019年以来開催が途絶えていた海外戦が復活し、第3戦としてセパン・インターナショナル・サーキットで開催される[1]。
2025年よりインターコンチネンタルGTチャレンジ(IGTC)の1戦として再開する鈴鹿1000km(9月12日 - 14日開催予定)について、GT300クラス参戦車両の同レースへの参加を可能にすることで、GTアソシエイション(GTA)とIGTCを主催するSROモータースポーツグループ(SRO)との間で合意したと発表した。これにより鈴鹿サーキットで開催される第5戦と鈴鹿1000kmの両レースに続けて出場可能となる。今後2026年以降のレギュレーション等について両者で調整することになっているが、本年に関してはSROによるレギュレーションに沿う形でFIA GT3規定車両のみ参加可能になる見込みとなっている[2][3]。
また、第4戦は「FUJI GT SPRINT RACE 夏休みスペシャル」と題し、8月2日・3日各日に予選・決勝それぞれを行う、初のスプリント主体のレースフォーマットを採用する。1日には走行は行わず、2日に公式予選と35周の2クラス混走の決勝を実施、3日は公式予選の後、GT500クラスとGT300クラスそれぞれの決勝を50分ずつ行う。また、ドライバー交替やタイヤの交換、燃料補給もなしとなる[4]。
レギュレーション
公式戦や公式テストでのドライバーの安全性向上を鑑み、参戦全選手へのカーボンヘルメット(FIA Standard 8860-2018 ABP)の着用が義務づけられ、今季中までに全選手が切替を完了させなければならない。あわせて前年第2戦よりシリーズスポンサーになったアライヘルメットの協力を得て、GTAから各チームに2個ずつヘルメットを支給する施策も採られている[5]。
予選は2023年以前のノックアウト方式に戻される。ただし従来と異なりQ2への進出台数が増え、GT500クラスはQ1の上位10台、GT300クラスは上位18台(組み分けしている場合は各組上位9台ずつ)が進出する。また予選のシリーズポイントも2023年同様にポールポジションへの1点加算に戻されている[6]。
GT300クラスのポイントシステムに変更が加えられる。海外戦におけるピット区画の関係でGT300の一部チームが参戦できないことから、上位7戦分の有効ポイント制[注 1]となり、参戦台数の増加も伴って15位までにポイントが与えられることとなった(後述)[7][8]。なお、GT500クラスは海外戦においても全チームが参戦するため、従来通り全戦分が有効ポイントとなる。
決勝レースの罰則として、従来までのレース中のドライブスルーペナルティとペナルティストップの2つに加え、新たに競技結果に対し反則スタートや黄旗無視、ピット作業違反、ピットレーンの速度制限違反等に応じてタイムを加算するタイムペナルティが設けられた[7]。
タイヤの持ち込み本数は2024年同様1台当たりドライタイヤが4セット、ウェットタイヤが6セットまでだが、ウェットタイヤに関しては少なくとも1セットはヘビーウェットコンディションでも機能するタイヤを持ち込むことが義務づけられた。またGT500クラスにおいては、シーズン中に供給先の参加チームのいずれもが未勝利のタイヤメーカーは、第2戦以降1台辺りのドライタイヤ持ち込み本数を1セットのみ追加できるように変更されている[7]。
スタート進行で、開催地管轄警察当局(岡山・静岡・三重・宮城・大分・栃木の各県警)の交通機動隊または高速道路交通警察隊が先導するパレードラップの開始52分前にグリッドへ向かう際の速度を原則時速80km以上に保つことが規定された。またパレードラップからスタートまでの車間距離は前車から車両5台分以内に保つことも規定された[7]。
マシン
GT300クラス
- アップガレージはホンダ・NSX GT3での参戦を終了し、メルセデスAMG・GT3 Evoへ変更する[9][10]。
- LM corsaはトヨタ・GRスープラでの参戦を終了し、ハイブリッド非搭載となるレクサス・LC500へと変更する[11]。
- ポルシェ・911 GT3 Rが4年ぶり[注 2]に参戦し、seven × seven Racingが使用する[12]。
- Studieの撤退に伴い、BMW・M4 GT3が参戦を終了する[13]。
エントラント
エントリーリストは2025年2月17日に発表された。GT500クラスに15台、GT300クラスに28台の計43台がエントリーした。
GT500クラス
- 36号車が前年度のチャンピオンとなったトムスは、体制の変更がないことに伴い、本年度はカーナンバー「1」を使用する。
- ホンダ陣営は2024年12月11日に参戦体制を発表した[14]。
- REAL RACINGは、IMSA ウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦する太田格之進に代わりGT300クラスから昇格した小出峻が加入し、塚越広大とコンビを組む。
- チーム国光のメンテナンス先がオートテクニックジャパン(ATJ)から、ホンダ・レーシング(HRC)に移管される[15]。
- トヨタ陣営は2024年12月25日に参戦体制を発表した[16]。
- 日産陣営は2025年1月17日に参戦体制を発表した[19]。
GT300クラス
- 88号車が前年度のチャンピオンとなったJLOCは、本年度はカーナンバー「0」を使用する。当初は本来の「88」を使用する予定であったが、最終的に『今年しか使えない番号だから』という理由でチャンピオンナンバーを使う決断を下した。なお、カーナンバー「0」が採用されたのは、2018年のグッドスマイルレーシング以来7年ぶりのことである[22]。
- トヨタ陣営は2025年1月21日に参戦体制を発表した[11]。
- 日産陣営は2025年2月4日に参戦体制を発表した[23]。
- KONDO RACINGは、GT500クラスに復帰した佐々木に代わり平手晃平が加入し、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラとコンビを組む。オリベイラは並行してストックカー・ブラジルにも参戦するため、第2戦富士と第3戦セパンを欠場。その代役として前年GTワールドチャレンジ・アジアを戦った金丸ユウが務める[24]。
- HELM MOTORSPORTSは、平手に代わり平木玲次がレギュラードライバーに昇格し、平木湧也と4年ぶりに兄弟でコンビを組む。
- 東名スポーツは、昨年第3ドライバーで起用した荒川麟が青木孝行とコンビを組み、第3ドライバーには昨年FIA-F4を戦った清水啓伸を起用する。
- 12年間に渡り参戦を続けてきたArnage Racingがエントラントとしての活動を終了[25]。前年度まで同チームと共同参戦していたアネスト岩田が単独チーム「ANEST IWATA Racing」を発足して参戦する。メンテナンス先はGAINERに変更、マシンは引き続きレクサス・RC F GT3を使用し、タイヤもヨコハマを継続使用。ドライバーは古谷悠河から2008年GT300王者である安田裕信に交代し、イゴール・フラガとコンビを組む。なお、カーナンバーは「50」から「26」に変更する[26]。
- グッドスマイルレーシングは谷口信輝と片岡龍也のコンビを継続するが、第3戦は2人が小林可夢偉と共に参戦するスパ・フランコルシャン24時間レースと開催日程が重複するため、リザーブドライバーの中山友貴と奥本隼士を起用。また、2011年に谷口と共にチーム初のシリーズチャンピオン獲得に貢献した番場琢が監督代行を務める[27][28]。
- PACIFIC RACING TEAMは、前年度をもって「ぶいすぽっ! Virtual eSports Project」とのタイアップを終了し、今季は新たに「アイドルマスター」とタイアップする[29][30]。
- アップガレージは、GT500クラスに昇格した小出に代わり野村勇斗を起用し、小林崇志とコンビを組む[10]。
- 2度のGT300チャンピオンである藤波清斗が率いるKF MOTORSPORTと、霞ヶ関キャピタルによる共同チーム「seven × seven Racing」が新規参入する。カーナンバーは「666」で、マシンはポルシェ・911 GT3 Rを使用し、タイヤはヨコハマを使用する。ドライバーはチーム監督も兼任する藤波と5年ぶりのフル参戦となる近藤翼を起用する[12]。
- GAINERは、石川京侍に代わり初のフル参戦となる大木一輝を起用し、富田竜一郎とコンビを組む[31]。
- LEON RACINGは、篠原拓朗に代わって菅波が4年ぶりに復帰し、蒲生尚弥と再びコンビを組む[32]。
- Team LeMansは、エントラント名を2024年より使用している新ブランド「VELOREX」へと変更する[33]。
- Studieは、前年度をもってSUPER GTから撤退した[13]。
- 2023年にYogibo Racingとして参戦し、前年度は参戦を一時休止していた芳賀美里によるレーシングチームが、木村武史率いるCARGUY Racingとジョイントして「CARGUY MKS RACING」として復帰する[34][35][36]。カーナンバーは前年までStudieが使用していた「7」で、マシンはフェラーリ・296 GT3を使用。ドライバーは前年までウィリアムズF1の育成ドライバーとしてFIA F2に参戦していたザック・オサリバンと、前年はaprの30号車をドライブしていた小林利徠斗を起用する。タイヤはヨコハマを使用し、リザーブドライバーは総監督を兼任する木村とCARGUYでトレーナーを歴任した澤圭太が務める[37]。
- PONOS RACINGは、タイヤをミシュランからダンロップへと変更する[38]。ドライバーは当初、ケイ・コッツォリーノとリロウ・ワドゥのコンビを継続する予定であったが、開幕直前に双方合意の上でワドゥとの契約を解除。前年までLEON RACINGから参戦していた篠原が、ワドゥの後任としてチームに加入する[39]。
- TEAM MACHは、藤波に代わり3年ぶりのフル参戦となる木村偉織を起用し、塩津佑介とコンビを組む。
放送・配信
これまで通りJ SPORTS/J SPORTSオンデマンドで予選・決勝など各セッションを生中継放送・配信、SUPER GTの公式YouTubeチャンネルでは公式練習のライブ配信を行う。また地上波での新たな情報番組としてテレビ東京系で『RACING LABO SUPER GT+KYOJO』が4月6日(5日深夜)より放送開始[40]、前年ダイジェスト番組を配信したABEMAでは、ダイジェストだけでなく初心者向けの内容も盛り込んだ『笑って学べる!超GTぱーてぃー』を4月18日より随時配信する[41]。また第6戦よりこれまで放送していた中継映像とは別視点のカメラを使いサーキットで起きているバトルを放送する『アナザースイッチライブ』の試験配信をJ SPORTSオンデマンド限定で行っている[42]。
エントリーリスト
GT500クラス
| No. | マシン | ドライバー | エントラント | タイヤ |
|---|---|---|---|---|
| 1 | au TOM'S GR Supra | TGR TEAM au TOM'S | B | |
| 3 | Niterra MOTUL Z | NISMO NDDP | B | |
| 8 | ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8 | ARTA | B | |
| 12 | TRS IMPUL with SDG Z | TEAM IMPUL | B | |
| 14 | ENEOS X PRIME GR Supra | TGR TEAM ENEOS ROOKIE | B | |
| 16 | ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16 | ARTA | B | |
| 17 | Astemo CIVIC TYPE R-GT | Astemo REAL RACING | B | |
| 19 | WedsSport ADVAN GR Supra | TGR TEAM WedsSport BANDOH | Y | |
| 23 | MOTUL AUTECH Z | NISMO | B | |
| 24 | リアライズコーポレーション ADVAN Z | KONDO RACING | Y | |
| 37 | Deloitte TOM'S GR Supra | TGR TEAM Deloitte TOM'S | B | |
| 38 | KeePer CERUMO GR Supra | TGR TEAM KeePer CERUMO | B | |
| 39 | DENSO KOBELCO SARD GR Supra | TGR TEAM SARD | B | |
| 64 | Modulo CIVIC TYPE R-GT | Modulo Nakajima Racing | D | |
| 100 | STANLEY CIVIC TYPE R-GT | STANLEY TEAM KUNIMITSU | B |
リザーブドライバー
| チーム | ドライバー |
|---|---|
| TOYOTA GAZOO Racing (#1,#14,#19,#37,#38,#39) |
GT300クラス
| No. | マシン | ドライバー | エントラント | タイヤ | 第3 / リザーブドライバー | 参照 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 0 | VENTENY Lamborghini GT3 | JLOC | Y | |||
| 2 | HYPER WATER INGING GR86 GT | HYPER WATER Racing INGING | B | |||
| 4 | グッドスマイル 初音ミク AMG | GOODSMILE RACING & TeamUKYO | Y | |||
| 5 | マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号 | TEAM MACH | Y | |||
| 6 | UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI | VELOREX | Y | |||
| 7 | CARGUY Ferrari 296 GT3 | CARGUY MKS RACING | Y | |||
| 9 | PACIFIC アイドルマスター NAC AMG | PACIFIC RACING TEAM | Y | |||
| 11 | GAINER TANAX Z | GAINER | D | |||
| 18 | UPGARAGE AMG GT3 | TEAM UPGARAGE | Y | |||
| 20 | シェイドレーシング GR86 GT(Rd.1-2,4-6,8) | SHADE RACING | M | [44][45] | ||
| 22 | アールキューズ AMG GT3 | R'Qs MOTOR SPORTS | Y | |||
| 25 | HOPPY Schatz GR Supra GT | HOPPY Team TSUCHIYA | Y | |||
| 26 | ANEST IWATA Racing RC F GT3 | ANEST IWATA Racing | Y | |||
| 30 | apr GR86 GT | apr | M | |||
| 31 | apr LC500h GT | apr | B | [46] | ||
| 45 | PONOS FERRARI 296 | PONOS RACING | D | |||
| 48 | 脱毛 ケーズフロンティア GO&FUN 猫猫 GT-R | NILZZ Racing | Y | |||
| 52 | Green Brave GR Supra GT | 埼玉Green Brave | B | |||
| 56 | リアライズ 日産メカニックチャレンジ GT-R | KONDO RACING | Y | |||
| 60 | Syntium LM corsa LC500 GT | LM corsa | D | |||
| 61 | SUBARU BRZ R&D SPORT | R&D SPORT | D | |||
| 62 | HELM MOTORSPORTS GT-R | HELM MOTORSPORTS | Y | |||
| 65 | LEON PYRAMID AMG | K2 R&D LEON RACING | B | |||
| 87 | METALIVE S Lamborghini GT3 | JLOC | Y | |||
| 96 | K-tunes RC F GT3 | K-tunes Racing | D | |||
| 333 | EBM Vantage GT3(Rd.3) | EBM GIGA RACING | D | [47] | ||
| 360 | RUNUP RIVAUX GT-R | TOMEI SPORTS | Y | |||
| 611 | EBM GIGA 911 GT3(Rd.3) | EBM GIGA RACING | M | [48] | ||
| 666 | seven × seven PORSCHE GT3R | seven × seven Racing | Y | |||
| 777 | D'station Vantage GT3 | D'station Racing | D | |||