禺彊
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禺強(ぐうきょう。禺彊、禺京とも)は、中国神話における北海の神・風神で、黄帝の子孫とされている。

『山海経』大荒北経には、鳥の体で人間の顔をしており、二匹の青い蛇を耳飾りとし、二匹の赤い蛇に乗っていたと記載される[2]。『山海経』海外北経の異文には、黒い体(魚の体とも書かれる)で、二匹の竜に乗っていたとある[3]。
神話学者の袁珂は、『荘子』逍遙遊篇における鯤と鵬の変化は、禺強による魚形の海神から鳥形の風神への変身神話の翻案としている[4]。
また、『荘子』大宗師篇では、禺強が北極の地で道を得た神霊となった。『淮南子』地形篇では、禺強が殺生の力を持つ「不周風」という西北方の大風を司った[4]。
なお、『山海経』大荒東経の佚文(『荘子』の釈文)には、禺強が霊亀を神使とする[5]。『列子』湯問篇には、禺強が天帝の命を受け、十五の巨鰲を使役し、海上で蓬萊山を含む五つの仙山を支えさせる[6]。