ピノ・ムニエ

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別名 ムニエ、シュヴァルツリースリング、ミュラーレーベ、ミュラー・トラウベ
原産地 フランス
ピノ・ムニエ
ブドウ (Vitis)
シャンパーニュで栽培されるピノ・ムニエ
ヴィティス・ヴェニフィラ
別名 ムニエ、シュヴァルツリースリング、ミュラーレーベ、ミュラー・トラウベ
原産地 フランス
主なワイン シャンパーニュ
VIVC番号 9278
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ピノ・ムニエ: Pinot Meunier)はワイン用の黒ブドウの一種である。単にムニエ、あるいはシュヴァルツリースリング: Schwarzriesling)とも呼ばれる。ピノ・ノワールシャルドネと並んでシャンパーニュの醸造に主要品種として用いられることで特によく知られる。

ピノ・ムニエの最古の記録は16世紀にさかのぼる[1]。フランス語で"Meunier"、ドイツ語で"Müller"という名称はともに粉挽きを意味し、葉の裏側に小麦粉に似た白く細かいうぶ毛が生えることから付けられたとされている[2]

以前はピノ系品種のキメラ変異体であり、外皮は突然変異による独特な遺伝子型を持つが、果実内部の細胞はピノ系品種の遺伝子型で構成されているためピノ・ノワールやピノ・グリと近縁であると考えられていた[1]。しかし、DNA解析の結果ピノ系とは系統が異なることが分かり、名称も単にムニエと表記されるケースが増えている[3][4]

ブドウ品種学

ピノ・ムニエを識別する際の特徴としては、葉に小麦粉のような白いうぶ毛が生えることが挙げられる。このうぶ毛は葉の裏側では多く生えており、表にも若干存在する。「ムニエ」という名前はフランス語で粉挽きを意味しており、シノニムにもこれに関係のある由来をもつものが多い。例えば、イギリスにおける"Dusty Miller"、フランスでの"Farineaux"や "Noirin Enfariné"、ドイツでの"Müllerrebe"や"Müller-Traube"といったものである。とはいえ、クローンによっては全くうぶ毛が生えないものも存在する。これはキメラ変異によるものであるが、このことはブドウ品種学者がピノ・ムニエとピノ・ノワールの間の密接な関係に気づくきっかけとなった[5]

ポール・K・ボスとマーク・R・トマスによる、オーストラリア連邦科学産業研究機構およびオーストラリアのグレン・オスモンドに存在するブドウ栽培の共同研究センターの研究によると、VvGAI1遺伝子が変異しており、植物ホルモンの一種ジベレリン酸に対する反応が抑制されている。そのために葉に白いうぶ毛が生えたり、シュートの成長が異なるといった特徴を持つほか、わずかな発育阻害となるためにピノ・ムニエの樹木はピノ・ノワールと比べて若干小さい。この品種では、変異は最も外側の細胞層であるL1ないしは表皮と呼ばれる層にのみ存在し、この意味でピノ・ムニエはキメラである。組織培養を通して突然変異体の遺伝子型(L1)ともとの遺伝子型(L2)を分離することが可能であり、通常のピノ・ノワールのような遺伝子型とともに、通常のブドウとは見た目が異なる平らな節間と密集した葉を持つL1由来の遺伝子型が得られる。突然変異体のほうは蔓が完全には成長しないが、これはジベレリン酸が花芽を蔓に変換する作用を持つためだと考えられている[1]

生産地域

他品種との関係

脚注

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