ベキサロテン

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ベキサロテン
臨床データ
販売名 Targretin
AHFS/Drugs.com monograph
MedlinePlus a608006
医療品規制
投与経路 Oral and topical
ATCコード
法的地位
法的地位
薬物動態データ
タンパク結合 >99%
代謝 Hepatic (CYP3A4-mediated)
消失半減期 7 hours
排泄 Parent drug and metabolites are eliminated primarily through the hepatobiliary system. Less than 1% is excreted in the urine unchanged.
識別子
CAS登録番号
PubChem
CID
IUPHAR/BPS
DrugBank
ChemSpider
UNII
KEGG
ChEBI
ChEMBL
CompTox
Dashboard

(EPA)
ECHA InfoCard 100.206.790 ウィキデータを編集
化学的および物理的データ
化学式 C24H28O2
分子量 348.478 g/mol g·mol−1
3D model
(JSmol)
  (verify)
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ベキサロテン(Bexarotene)は皮膚T細胞性リンパ腫英語版(CTCL)の治療に用いられる化学療法剤の一つである[1]。第三世代のレチノイドに分類される。商品名タルグレチン。アメリカのFDAに1999年に、欧州医薬品庁(EMA)に2001年に、日本のPMDAに2016年に承認された。

ベキサロテンは1つ以上の全身治療(経口薬)後に再発した、または治療抵抗性の、または他の局所治療に忍容でなかった患者のT細胞リンパ腫英語版の皮膚症状の治療に使用される[2]。未治療の皮膚T細胞性リンパ腫に対する有効性および安全性は確立していない[3]

適応外治療として非小細胞肺癌[4]乳癌.[5]の治療に使われる事もある。

禁忌

ベキサロテンはレチノイドであり催奇性を持つ[3]

  • 妊婦または妊娠している可能性のある婦人
  • 重度の肝障害のある患者
  • 製剤成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • ビタミンA製剤を投与中の患者
  • ビタミンA過剰症の患者

には禁忌である。

英国の添付文書では他に[6]

について禁忌とされている。

副作用

添付文書で重大な副作用とされているものは、

である。発現率の記載のないものは頻度不明

そのほか、10%以上に血小板数増加、悪心、嘔吐、頭痛、倦怠感が発現する。

甲状腺への影響は、レチノイドX受容体を介した甲状腺刺激ホルモン減少作用によると思われる.[2][6][7][8]

相互作用

ベキサロテンの血中濃度はCYP3A4阻害効果を持つ薬剤(ケトコナゾール等)の併用で上昇する[6]。CYP3A4誘導作用もあるので、CYP3A4の基質であるシクロホスファミド等の血中濃度が低下する[6]グレープフルーツジュースの摂取でもベキサロテンの血中濃度は上昇し、治療に影響すると思われる[6]

作用機序

ベキサロテンはレチノイン酸受容体(RAR)に対立する機能を持つレチノイドX受容体(RXR)への選択性を持つレチノイドである[8][9][10]。(レチノイン酸ビタミンAが酸化されカルボン酸となったものである。)ベキサロテンは細胞周期を停止させ、分化やアポトーシスを誘導し、薬剤耐性の形成を防止する[11]また抗血管新生作用を有すると共に癌の転移を阻害する[11]。RXRがアポトーシスを促進する一方で、RARは細胞の増殖を促進する[7]

物性

開発の経緯

出典

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