カバリェロ侯爵夫人
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| ドイツ語: Marquesa de Caballero 英語: Marquesa de Caballero | |
| 作者 | フランシスコ・デ・ゴヤ |
|---|---|
| 製作年 | 1807年 |
| 素材 | キャンバス上に油彩 |
| 寸法 | 104.7 cm × 83.7 cm (41.2 in × 33.0 in) |
| 所蔵 | ノイエ・ピナコテーク、ミュンヘン |
『カバリェロ侯爵夫人』(カバリェロこうしゃくふじん、独: Marquesa de Caballero、英: Marquesa de Caballero)[1][2]、または『マリア・ソレダー・ロチャ・フェルナンデス・デ・ラ・ぺニャ、カバリェロ侯爵夫人』(マリア・ソレダー・ロチャ・フェルナンデス・デ・ラ・ぺニャ、カバリェロこうしゃくふじん、西: María Soledad Rocha Fernández de la Peña, marquesa de Caballero)[3]は、18-19世紀のスペインの巨匠フランシスコ・デ・ゴヤが1807年にキャンバス上に油彩で制作した肖像画である。モデルの夫人の手にある紙片に、「Exsma Sra Mar / De Caballero... / Goya 1807 (侯爵夫人 /カバリェロ... /ゴヤ 1807年」という銘が記されている[3]。作品は、1968年にバイエルン不動産・割引銀行 (Bayerische Hypotheken- und Wechselbank) に取得され[1][2]、当初は永久貸与作品としてミュンヘンのアルテ・ピナコテークに収蔵された[3]が、現在は同じくミュンヘンのノイエ・ピナコテークに所蔵されている[1][2][3]。

ノイエ・ピナコテークには、ゴヤの作品が10点所蔵されている[4]。そのうち『マリア・テレサ・デ・バリャブリガの肖像』、『ホセ・ケラルト』[5]などとともに肖像画のうちの1点である本作は、カバリェロ侯爵夫人 (1774-1809年)[3]を表している。
カバリェロ侯爵夫人は、スペイン王妃マリア・ルイサ・デ・パルマの侍女であった。この肖像画は、彼女の夫を描いた『カバリェロ侯爵ホセ・アントニオの肖像』 (ブダペスト国立西洋美術館) の対作品である。カバリェロ侯爵は1807年に叔父から侯爵の位を受け継いだが、それを記念してゴヤに彼自身と妻の肖像を描いてもらうよう依頼したのであろう[3]。侯爵は、1798年から1808年までスペインの法務大臣を務めている[1]。
侯爵夫人は、赤いベルベットの布地で覆われ、金色の肘掛のある優雅なアームチェアに座った姿で表されている。彼女は、王妃マリア・ルイサが作った、短い袖のあるエムパイア・ライン (胸の下で紐が結ばれるスタイル) のドレスを身に着けている。青緑色の地に金色の円がある、このドレスの装飾性は際立つ。袖や首元のレースの縁飾は素早い筆致で描かれており、衣装に優雅さを添えている。首元には大きいカメオ付きのネックレスが見える[3]が、このカメオにはカバリェロ侯爵の肖像が描かれている[1]。夫人は右手で扇子を持ち、左手でゴヤの銘のある紙片を鑑賞者に見せている[3]。
侯爵夫人は、まっすぐに鑑賞者を見つめている。彼女の髪の毛は真珠の付いた櫛と花飾りでまとめられているが、巻き毛がやや乱れた感じで額の上に掛かっている。用いられている無地の背景と強い照明は、ゴヤの肖像画に一般的に見られる特徴である[3]。夫人は本作に非常に満足したようで、2点の複製を依頼した。それらの複製は現在、マドリードとアメリカの個人コレクションに所蔵されている[3]。