マドリードの祭り
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| スペイン語: La feria de Madrid 英語: A Fair in Madrid | |
| 作者 | フランシスコ・デ・ゴヤ |
|---|---|
| 製作年 | 1778-1779年 |
| 種類 | キャンバス上に油彩 |
| 寸法 | 258 cm × 218 cm (102 in × 86 in) |
| 所蔵 | プラド美術館、マドリード |
『マドリードの祭り』(マドリードのまつり、西: La feria de Madrid, 英: A Fair in Madrid)は、18-19世紀のスペインの巨匠フランシスコ・デ・ゴヤが1778-1779年にキャンバス上に油彩で制作した風俗画である。1777年10月2日に、ゴヤは、アストゥリアス公 (後のカルロス4世) がエル・パルド王宮内に有していた寝室と寝室控室を飾る合計20枚のタピストリー用下絵を描くように依頼された[1]。そのうち、本作は、寝室を飾るタピストリー7枚の下絵の1点として制作された[1][2][3]。作品は1856年か1857年に王立サンタ・バルバラ・タピストリー工場からマドリード王宮に移された後、1870年1月19日と2月9日の勅令でプラド美術館に収蔵され、以来、同美術館に展示されている[1][2][3]。
連作のほかの作品 (プラド美術館蔵)
作品
ゴヤは、画料請求者の中で、本作について以下のように説明している。
祭りの時期の情景。古物屋の店先で、古物商が1人の女性に宝石を売ろうとしており、女性に付き添う2人の男性が売り物の数枚の絵を眼鏡を使って眺めている。背後には別の4枚の絵があり、さらに離れた場所にはさまざまな人がいる[3]。
完成した本作は、このゴヤの解説とは微妙な違いを見せている[3]。場面は、王宮の南方にあるセバダ広場 (Plaza de Cebada) に設定されている[1][2][3]。昔から古物市が立つこの界隈[3]は、今日でも名高い蚤の市ラストロ (Rastro) が開かれている場所である[1]。背景には、本作の描かれた1-2年前に完成したばかりで、ゴヤの絵画に何度も登場する[1]サン・フランシスコ・エル・グランデ教会のキューポラや王宮のシルエットも見える。ゴヤの時代、この広場は、書画骨董や時代遅れの品物を売る場所として知られていた[3]。
画面前景では、客を迎えている古物屋の主人が跪き、地面に並べられたホットチョコレート作りの道具 (ルイス・メレンデスの『チョコレート食器のある静物』を参照) を指し示している[3]。一方、中央の着飾った紳士は、横柄な態度で値段の交渉をしているように見える。連れの若い女性も、扇子で品定めをしている[2][3]。彼らに付き添っている鑑定家は眼鏡をかけて、画面上部左側にある絵画を見ている[1]。彼らは、当時流行したフランス式の調度品の代わりに処分された時代遅れの古物に関心を持っているのである[2]。紳士と女性に照明が当てられているのに対し、古物商は陰の中に表されている。光に照らされた紳士の服や女性のショールなどの描写は注目に値し、前景に置かれた金属の静物も見事に描かれているが、タピストリーに織られることは困難なものとなったであろう[1]。
なお、本作を含むゴヤのタピストリー用下絵4点を見た国王カルロス3世やアウトゥリアス公夫妻は、大いに満足し、ゴヤは彼らの手に接吻するという栄誉に浴した[3]。