狩猟服姿のカルロス4世
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| スペイン語: Retrato de Carlos IV como cazador 英語: Charles IV in his Hunting Clothes | |
| 作者 | フランシスコ・デ・ゴヤ |
|---|---|
| 製作年 | 1799年 |
| 種類 | キャンバス上に油彩 |
| 寸法 | 208 cm × 129 cm (82 in × 51 in) |
| 所蔵 | 王室コレクション美術館、マドリード |
『狩猟服姿のカルロス4世』(しゅりょうふくすがたのカルロスよんせい、西: Retrato de Carlos IV como cazador, 英: Charles IV in his Hunting Clothes)は、18-19世紀のスペインの巨匠フランシスコ・デ・ゴヤが1799年にキャンバス上に油彩で制作した絵画である。ゴヤが何点も描いた国王カルロス4世の肖像画のうちの1点で、対作品の『マンティーリャを着けた王妃マリア・ルイサ』[1]とともにスペイン王室のコレクションに由来し[1]、現在、マドリードの王室コレクション美術館に所蔵されている[1][2]。
カルロス3世が1788年12月に没すると、ゴヤは、翌1789年に新たにスペイン国王となったカルロス4世夫妻の肖像画を依頼された[3]。同年4月25日に宮廷画家に任命される以前のことである。以降、ゴヤはカルロス4世の全身肖像画、半身肖像画などを制作し、それらは、ゴヤ自身[2]、あるいは助手のアグスティン・エステーベが制作した様々な複製の手本となった[1][2][3]。1799年にゴヤは本作とその対作品『マンティーリャを着けた王妃マリア・ルイサ』を描いたが、自身の肖像に満足した王妃マリア・ルイサ・デ・パルマは、ゴヤを首席宮廷画家に任命した[2]。
作品
国王カルロス4世は、風景を背景にして、手にした銃を地面に置いた立ち姿で描かれている[1][2]。王は三角帽子を被り、まだら模様の茶色のコート、刺繡のある黄色いジャケット、暗色の半ズボン、革のブーツを身に着けている。足元には猟犬が見える[1][2]。彼はまた、金羊毛騎士団の勲章、カルロス3世騎士団の青色と白色のサッシュ、その下の聖ヤヌアリウス・ナポリ騎士団の赤色のサッシュを着けているが、狩猟をする際には、王としての地位を表すこのようなものは着けていなかった[2]。
ゴヤはマドリードの宮廷に到着してから、ディエゴ・ベラスケスの肖像画を参照したが、ベラスケスの影響は、本作がベラスケスの描いた狩猟服姿のフェリペ4世やバルタサール・カルロス皇太子の肖像に類似していることにも明らかである[2]。伝統的に、狩猟は乗馬とともに、戦争の準備として王や皇太子が励むべきことであった。カルロス4世は軍事的行動に参加する機会はなかったものの、狩猟は彼の好んだ余興の1つであった。ちなみに、1761年にはアントン・ラファエル・メングスが甲冑姿の『カルロス3世』 (プラド美術館) を描いている[2][4]が、ゴヤが本作を描いた18世紀末には「戦士としての王」の姿は完全に時代遅れとなっており[2]、より人間的で臣下たちに近い「太平の世を治める王」[5]のイメージに取って代わられていた[2]。
ギャラリー
- ゴヤ『マンティーリャを着けた王妃マリア・ルイサ』 (1799年)、王室コレクション美術館
- ゴヤ『カルロス4世騎馬像』 (1800-1801年)、プラド美術館
- ディエゴ・ベラスケス『狩猟服姿のフェリペ4世』 (1632-1634年)、プラド美術館
- ディエゴ・ベラスケス『狩猟服姿の皇太子バルタサール・カルロス』 (1635年-1636年)、プラド美術館
- アントン・ラファエル・メングス『カルロス3世の肖像』 (1761年)、プラド美術館