ジェームス・カラド

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ジェームス・ジョン・カラドJames John Calado, 1989年6月13日 - )は、イギリス・クロップソーン出身のレーシングドライバー。現在はAFコルセからFIA 世界耐久選手権に参戦している。2017年、2021年のFIA 世界耐久選手権LMGTE Proクラスチャンピオン。

ジュニアフォーミュラ

1999年よりカートレースへの出場を始め、2008年にはレーシング・ステップス財団の支援を受けてフォーミュラへとステップアップを果たした。この年カラドはフォーテック・モータースポーツより参戦したフォーミュラ・ルノー UKで年間9位となり、フォーミュラ・ルノー UKとポルトガルのウィンターシリーズの双方においてタイトルを獲得した[1]

2009年には引き続きフォーミュラ・ルノー UKに参戦しシーズン最多となる8勝を挙げたものの、3度のリタイアが影響してディーン・スミスが同年のタイトルを獲得した。

2010年にはイギリス・フォーミュラ3選手権カーリンより参戦。5勝を挙げてチームメイトのジャン=エリック・ベルニュに次ぐ2位となった。

GP3

2011年はGP3シリーズARTグランプリから参戦した。1勝を含む6度の表彰台を獲得してタイトル争いに加わったものの、最終ラウンドのモンツァで同チームのバルテリ・ボッタスとのポイント差が7点に開き、年間順位は2位でシーズンを終えた。

GP2

2013年のGP2シリーズ・スパラウンドにて。

2011年11月、ノンチャンピオンシップ戦として開催されたヤス・マリーナ・サーキットでのGP2ファイナルにロータス・ARTから出場し、スプリントレースで優勝した。

2012年よりカラドはロータスGPよりGP2シリーズへフル参戦を始めた。初年度は2度の優勝と2度のポールポジションを達成してルーキー最高位となる5位でシーズンを終えた。翌年にはチームメイトがダニエル・アプトに代わり、2勝を挙げてファビオ・ライマーサム・バードに続くランキング3位に入った。

F1

2013年7月にシルバーストーン・サーキットで行われた若手ドライバーテストにフォース・インディアより参加した。イタリアグランプリの直前にはサードドライバー契約を結んだことが同チームより発表され[2]、イタリアを含む後半戦の金曜フリー走行に5度出場した。

スポーツカー

FIA 世界耐久選手権

2014年3月、フェラーリのセミワークスチームであるAFコルセFIA 世界耐久選手権およびその一戦であるル・マン24時間レースにカラドを起用すると発表した[3]ダビデ・リゴンと共に71号車をドライブしたが、6月のル・マン24時間レースでは予選2回目のセッション中にポルシェカーブでクラッシュし、意識の混濁が見られたためル・マン市内の病院に搬送された。カラドはFIAのメディカルデリゲートから出場許可を得られず、決勝を欠場した(ピエール・カッファーが代役として出走)[4]。シーズンを通じて5度の表彰台を獲得し、GTE Proクラスの7位に入賞した。

2016年にカラドは71号車から51号車のクルーに移り、ジャンマリア・ブルーニとコンビを組んだ。第2戦スパ・フランコルシャンでは終盤まで独走状態にあったが、10分を残してメカニカルトラブルでピットに車を戻すこととなった[5]。第4戦ニュルブルクリンクにおいて初のクラス優勝を達成すると[6]、以降のレースをすべて表彰台圏内でフィニッシュする安定感を見せたが、スパとル・マンでのリタイアが響き、GTE Proクラスのタイトルはアストンマーティン・レーシングニッキー・ティーム/マルコ・ソレンセン組に渡った。

ポルシェに移籍したブルーニに代わってアレッサンドロ・ピエール・グイディがチームメイトとなった2017年にはシーズン3勝を挙げ、この年より新設されたGT FIA 世界耐久ドライバーズ選手権の初代チャンピオンとなった[7]

2018年の上海6時間レースにて。

ピエール・グイディ、ダニエル・セラと組んで挑んだ2019年のル・マン24時間レースでは63号車コルベットとの戦いを制し、5度目の挑戦で自身初のクラス優勝を果たした[8]。加えて前年のシルバーストーン6時間レースでも勝利しており、変則的なスーパーシーズンとなった2018-19年のFIA 世界耐久選手権ではチャンピオンのポルシェ92号車組に続くGTE Proクラスの2位に入っている。

2019年の上海4時間レースでは92号車のピット時のミスを拾う形で勝利を収めたが、レース後の車検で左フロント部分の最低地上高を満たしていないことから失格の処分が下った[9]。しかし、AFコルセはこの裁定に抗議を行い、翌年2月にFIA 国際控訴裁判所は規定違反が接触による損傷によるものだと認め、カラドらが乗る51号車が上海戦の優勝者であることを確定させた[10]。ル・マンではアストンマーティン97号車に続く2位に入ってタイトル獲得に望みを繋いだが、最終戦バーレーンではピエール・グイディの代役を務めるセラのドライブ中にGTE Amクラスの車両と接触。ガレージで修復を強いられてタイトルを逃した[11]

2021年にはピエール・グイディ、コーム・レドガーとのトリオで2度目のル・マンクラス優勝を果たした[12]。シーズンを通してポルシェ92号車と勝利を分け合い、同ポイントで最終戦バーレーン8時間レースの決勝に臨むこととなった。決勝でも2台は終始バトルを展開したが、レース終盤にピエール・グイディがミカエル・クリステンセンに追突。92号車がコースアウトし、優勝したカラド/ピエール・グイディ組が2017年以来となるタイトルを獲得した(ポルシェは裁定について控訴を検討したものの、後に撤回)[13]

その他の耐久レース

カスペルスキー・モータースポーツより参戦した2017年のスパ・フランコルシャン24時間レースでは自身のアタックでポールポジションを獲得した(決勝はマッテオ・チオッチのドライブ中にオー・ルージュでのクラッシュによりリタイア)[14]

2018–19年のアジアン・ル・マン・シリーズではカーガイ・レーシングにフェラーリから派遣されたファクトリードライバーとして加わり、ケイ・コッツォリーノ木村武史と11号車をドライブした。シーズン4戦全てでクラス優勝を遂げGTクラスのチャンピオンに輝き、同年のル・マンの出場権獲得に貢献した[15]。2019年の鈴鹿10時間レースもカーガイより参戦している。

フォーミュラE

2019年10月、パナソニック・ジャガー・レーシングアレックス・リンに代わってカラドを2019年-20年のフォーミュラEに参戦させることを発表した[16]。第2戦ディルイーヤでは7位に入り、初入賞を果たした。続くサンティエゴ ePrixでも8位に入り連続でポイントを獲得したが、以降は低迷した。ベルリンでの最終2戦はフェラーリとの契約上、FIA 世界耐久選手権への参戦を優先させざるを得ず、トム・ブロンクビストが代役を務めた[17]

ジャガーは翌シーズン、エンヴィジョン・ヴァージン・レーシングからサム・バードを起用し、カラドは1年でフォーミュラEを離れることとなった。

レース戦績

脚注

外部リンク

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