1983年のF1世界選手権
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この年からグラウンド・エフェクト・カーを禁止するフラットボトム規定(車体底面を平面とする規則)が導入された。マシンの開発方向は変化し、大型ウイングでダウンフォースを稼ぎ、強大なターボパワーで疾走するドラッグレーサースタイルが主流となった。全15戦中ターボ勢が13勝。自然吸気エンジンはストリートコース3戦でしか勝機がなかった。アメリカ東GPでのミケーレ・アルボレートの優勝は一時代を築いたDFVシリーズの最後の1勝となった。
ターボエンジンの開発者として自動車メーカーの参入が続いた。前年のBMWに続き、ポルシェ(バッジネームはTAG)がマクラーレンへ、ホンダがスピリットとウィリアムズへ試験的供給を開始。ホンダは第一期活動から15年ぶりのF1復帰となった。また、ルノーとBMWは複数チームへのエンジン供給を行った。
前年ブラバムが編み出したレース中の再給油作戦が流行したが、ピットストップ中の出火事故も発生した。特殊燃料の開発、カーボンモノコック、カーボンディスクブレーキの普及など、ターボ全盛時代に向けた技術改良が進められた。
チャンピオン争いは中盤戦までルノーのアラン・プロストとブラバムのネルソン・ピケ、フェラーリのパトリック・タンベイの接戦となった。この中からプロストが抜け出し、残り4戦の時点で14点のリードを取った。しかし、オランダGPでピケと絡んでリタイアしてから歯車が狂い、2連勝のピケに接近された。また、後半戦3勝を挙げたフェラーリのルネ・アルヌーも加わり、プロスト57点、ピケ55点、アルヌー49点で最終戦にもつれ込んだ。結果はプロスト、アルヌーがリタイア、ピケが3位4ポイント獲得し2ポイント差で逆転。見事2度目のワールドチャンピオンに輝いた。敗れたルノー陣営では内紛が起こり、プロストはチームを追われマクラーレンへ移籍することになる。コンストラクターズタイトルはフェラーリが2年連続で獲得した。
アメリカ西GPでは予選20番台からスタートしたマクラーレン勢が1・2フィニッシュ。予選22番のジョン・ワトソンは最も後方から優勝した記録の保持者となっている。
この年F1デビューした有力選手はF2でチームメイトだったティエリー・ブーツェンとステファン・ヨハンソン、この年のF2でシリーズチャンピオンを獲得したジョナサン・パーマー、2輪(WGP)でトップライダーとして活躍したジョニー・チェコット。その一方でジョン・ワトソン、ジャン=ピエール・ジャリエ、ブルーノ・ジャコメリなどが、この年をもってF1を去る(ワトソンは1985年第14戦ヨーロッパGPでニキ・ラウダの代役として参戦、ジャコメリは1990年に復帰する)。コンストラクターではスピリットとRAMが参戦し、セオドールが撤退した。
開催地及び勝者
エントリーリスト
| エントラント | コンストラクター | シャーシ | エンジン | タイヤ | ドライバー |
|---|---|---|---|---|---|
| ウィリアムズ | FW08C, FW09 | フォードDFV(V8),DFY(V8) ホンダRA163E(V6ターボ) | G | 1. 2. 42. | |
| ティレル | 011, 012 | フォードDFV(V8),DFY(V8) | G | 3. 4. | |
| ブラバム | BT52, BT52B | BMW M12/13(直4ターボ) | M | 5. 6. | |
| マクラーレン | MP4/1C, MP4/1E | フォードDFV(V8),DFY(V8) TAG TTE PO1 (ポルシェ)(V6ターボ) | M | 7. 8. | |
| ATS | D6 | BMW M12/13(直4ターボ) | G | 9. | |
| ロータス | 92, 93T, 94T | フォードDFV(V8),DFY(V8) ルノーEF1(V6ターボ) | P | 11. 12. | |
| ルノー | RE30C, RE40 | ルノーEF1(V6ターボ) | M | 15. 16. | |
| RAM | マーチ01 | フォードDFV(V8) | P | 17. (17.) (17.) 18. | |
| アルファロメオ | 183T | アルファロメオ890T(V8ターボ) | M | 22. 23. | |
| リジェ | JS21 | フォードDFV(V8),DFY(V8) | M | 25. 26. | |
| フェラーリ | 126C2B, 126C3 | フェラーリTipo021(V6ターボ) | G | 27. 28. | |
| アロウズ | A6 | フォードDFV(V8) | G | 29. 30. (30.) (30). | |
| オゼッラ | FA1D, FA1E | フォードDFV(V8) アルファロメオ1260(V12) | M | 31. 32. | |
| セオドール | N183 | フォードDFV(V8) | G | 33. 34. | |
| トールマン | TG183B | ハート415T(直4ターボ) | P | 35. 36. | |
| スピリット | 201C | ホンダRA163E(V6ターボ) | G | 40. |
ドライバー変更
- アロウズのNo.30は第2戦のみジョーンズ、第6戦以降ブーツェンがドライブ。
- RAMのNo.17は第8戦のみヴィルヌーヴSr.、第9戦以降アチソンがドライブ。
エンジン変更
- ロータスは、No.11を第2戦から、No.12を第9戦からルノーにスイッチ。
- オゼッラは、No.32を第4戦から、No.31を第9戦からアルファ・ロメオにスイッチ。
- マクラーレンは、No.8を第12戦から、No.7を第13戦からTAG(ポルシェ)にスイッチ。
- ウィリアムズは、最終戦のみホンダにスイッチ。
スポット参戦
- スピリットのNo.40は第9-14戦のみ参戦。
1983年のドライバーズランキング
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