五段高原
From Wikipedia, the free encyclopedia
当地は行政区画的には、その東西方向に延びる稜線部の北側が愛媛県 久万高原町に属し、稜線部の南側は、高知県 梼原町(ゆずはらまち)と、高知県 津野町(つのちょう)に属する。牛の放牧場にもなっていて草原状となっていることから、後述の通り、典型的な「カルスト地形」が見られる。また、標高が高いことと、草原状で大きな樹木が無いため展望にも優れ、北側には「大川嶺」や、空気が澄んでいれば遠く「石鎚山脈」も望める。また南側には高知県の山々が望める。牛の放牧地となっている為、花の種類は少ないが、初夏から夏にかけては、草原の中に咲いている、アザミ、ハンカイソウなどの花々を見ることもできる。東西方向に延びる尾根上に県道四国カルスト公園縦断線があり、観光などに便利で、この車道が四国八十八景32番「天空の遊び場四国カルスト」として選定されている。また近年では、風力発電の巨大風車も建てられている。
西側の端は、姫鶴平(めづるたいら)と呼ばれ、宿泊施設「姫鶴荘[4]」とキャンプ場がある。当地の東側には「天狗高原」があり、その一角には宿泊施設「星ふるヴィレッジTENGU(旧・天狗荘)[5]」がある。
地形
地質
四国カルスト全体は、その名が示すように、「石灰岩」が分布している高原である。その分布域は、四国カルストの主要部に合わせるかのように、東西方向に長く伸び、四国カルストの東側にある、「鳥形山」[注釈 1](とりがたやま;標高 約1100m)という山まで延びている。但しその分布域は、東西方向には細長く伸びているが南北方向には狭く、当地あたりで、1.5kmほどの幅しかない。[6]
この石灰岩体は、「石炭紀」~「ペルム紀」前期に、海洋プレート上で形成されたサンゴ礁などのリーフ性の石灰岩であり、「ペルム紀」の「中期」から「後期」に、「付加体」として、当時のアジア東部 [注釈 2]に付加したものである。[6]
当地の周辺部の地質構造は、かなり複雑である。
「石灰岩」が分布していのは、前記の通り四国カルストと呼ばれている稜線部のみで、その北面は、高圧型変成岩の一種、「泥質片岩」が東西方向に細長く分布している。この「泥質片岩」の変成ピーク時期は「トリアス紀」~「ジュラ紀」と推定されている。また北側のさらに下部は、「ジュラ紀」の「付加体」が分布している。具体的には、「玄武岩」、「チャート」のほか、「メランジュ相」の部分が広く分布している。[6]
一方、当地の南面も複雑で、まず前記の「石灰岩体」と同じ「ペルム紀」の付加体が分布している。岩相は「メランジュ相」である。その他、北面と同じ、「トリアス紀」から「ジュラ紀」に変成作用を受けた「泥質片岩」が分布しているほか、「白亜紀」の非付加体型の「礫岩」、「ジュラ紀」の「メランジュ相」の「付加体」など、複雑な地質構成となっている。[6]
この四国カルストとその周辺は、かつては「ジュラ紀」の「付加体」である「秩父帯」に属するとされてきた。
しかし前記のように、四国カルストを形成している「ペルム紀」の付加体や帰属不明の変成岩体など多種多様な地質体が混在していることが詳しい研究で解ってきたことから逆に、日本の地帯(地体)構造区分上、どの地質体が、どのグループに属しているか、という点は、研究者によって意見が様々でコンセンサスは得られていない。またこのような複雑な地質構造となっているメカニズムも全く不明である。[7]

