粟島 (新潟県)
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| 粟島 | |
|---|---|
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粟島の空中写真。上方が北西方向である。2017年9月21日撮影の写真14枚を合成作成。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)(現・地図・空中写真閲覧サービス)の空中写真を基に作成 | |
| 所在地 |
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| 所在海域 | 日本海 |
| 座標 | 北緯38度27分13秒 東経139度14分18秒 / 北緯38.45361度 東経139.23833度座標: 北緯38度27分13秒 東経139度14分18秒 / 北緯38.45361度 東経139.23833度 |
| 面積 | 9.78 km² |
| 海岸線長 | 23.0 km |
| 最高標高 | 265.6 m |
| 最高峰 | 小柴山 |


粟島(あわしま)は、新潟県北部の村上市から北西35kmの日本海上に位置する島[1]。全域が岩船郡粟島浦村に属する。古くは粟生島とも呼ばれた[2]。
歴史
縄文時代の遺跡が東海岸に5ヶ所発見されていることから、既にその時代には人が住んでいたと推定される。しかし、弥生時代・古墳時代の遺跡は発見されていない。
『万葉集』第12巻所収の「波の間(ま)ゆ雲居に見ゆる粟嶋の逢はぬものゆゑ吾(あ)に寄する児(こ)ら」が文献資料での粟島の初見と思われる。この歌はよみ人しらずとされるが、越後守の威奈大村が詠んだ歌とする説がある。
古代の粟島は史料が残っていないためよくわかっていないが、以下のような伝承がある。大和朝廷の蝦夷征伐によって土地を追われた蝦夷が粟島に上陸し、東海岸(現在の内浦地区)で暮らし始めた。しかし8世紀から9世紀ごろ、北九州の松浦党の一族が粟島東海岸へ上陸し、蝦夷を西海岸(現在の釜谷地区)へ追い払って生活するようになった。その半世紀後、今度は越前国の本保氏一族が粟島東海岸へ上陸し、松浦一族を西海岸へ追い払い、そこで住むようになったという。追われた松浦一族は西海岸で生活していた蝦夷を北に追い、西海岸を開拓してそこを拠点とした。やがて北の蝦夷は島外に追いやられ、島には東海岸の本保一族と西海岸の松浦一族のみが残ったという[3][4]。
中世は揚北衆の一つ色部氏の所領であった。江戸時代になると、村上藩領、天領、庄内藩預所などを経て、宝暦3年(1753年)以降は廃藩置県まで米沢藩預所となった[注釈 1]。明治22年(1889年)に粟島浦村が成立し、現在に至っている。
昭和39年(1964年)6月16日午後1時頃に、粟島沖を震源とするマグニチュード7.5の地震(新潟地震)が発生。島全体が約1メートルも隆起した。この地震によって水脈が変わってしまったため水稲栽培が難しくなり、島を覆っていた水田はほとんど姿を消した[6]。
歴代地頭職
天然記念物・文化財
自然
気候
ケッペンの気候区分によると、粟島の気候は温暖湿潤気候(Cfa)に属する。降雪量が多く、豪雪地帯に指定されている。
年平均気温は13.5℃である。平年値では猛暑日が0.7日、真夏日が21.4日、夏日が80.9日、真冬日が1.1日、冬日が36.9日となっている[8]。
年平均降水量は1602.8mmである。
年平均日照時間は1763.1時間である。
| 極値[9] | 観測値 | 観測年月日 |
|---|---|---|
| 日最高気温 | 37.0℃ | 2019年8月15日 |
| 日最低気温 | -6.8℃ | 1996年2月2日 |
| 粟島(標高4m)(1991年 - 2020年)の気候 | |||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
| 最高気温記録 °C (°F) | 14.1 (57.4) |
18.8 (65.8) |
22.2 (72) |
26.6 (79.9) |
29.6 (85.3) |
31.8 (89.2) |
36.0 (96.8) |
37.0 (98.6) |
36.5 (97.7) |
29.6 (85.3) |
24.8 (76.6) |
18.7 (65.7) |
37.0 (98.6) |
| 平均最高気温 °C (°F) | 5.5 (41.9) |
5.8 (42.4) |
9.1 (48.4) |
14.5 (58.1) |
19.7 (67.5) |
23.5 (74.3) |
27.1 (80.8) |
29.3 (84.7) |
25.6 (78.1) |
20.0 (68) |
14.2 (57.6) |
8.7 (47.7) |
16.9 (62.4) |
| 日平均気温 °C (°F) | 3.1 (37.6) |
3.0 (37.4) |
5.6 (42.1) |
10.3 (50.5) |
15.4 (59.7) |
19.6 (67.3) |
23.6 (74.5) |
25.5 (77.9) |
22.0 (71.6) |
16.5 (61.7) |
11.0 (51.8) |
5.9 (42.6) |
13.5 (56.3) |
| 平均最低気温 °C (°F) | 0.5 (32.9) |
0.2 (32.4) |
2.1 (35.8) |
6.3 (43.3) |
11.5 (52.7) |
16.3 (61.3) |
20.9 (69.6) |
22.4 (72.3) |
18.7 (65.7) |
12.9 (55.2) |
7.6 (45.7) |
3.0 (37.4) |
10.2 (50.4) |
| 最低気温記録 °C (°F) | −6.0 (21.2) |
−6.8 (19.8) |
−3.2 (26.2) |
−0.8 (30.6) |
3.9 (39) |
9.5 (49.1) |
12.8 (55) |
16.1 (61) |
10.5 (50.9) |
5.9 (42.6) |
−0.6 (30.9) |
−4.3 (24.3) |
−6.8 (19.8) |
| 降水量 mm (inch) | 138.2 (5.441) |
92.4 (3.638) |
93.3 (3.673) |
85.6 (3.37) |
95.5 (3.76) |
111.8 (4.402) |
190.0 (7.48) |
154.7 (6.091) |
156.1 (6.146) |
155.3 (6.114) |
156.1 (6.146) |
170.5 (6.713) |
1,602.8 (63.102) |
| 平均降水日数 (≥1.0 mm) | 23.5 | 18.1 | 16.4 | 11.9 | 10.4 | 9.5 | 12.3 | 9.9 | 12.5 | 13.9 | 18.1 | 22.4 | 178.0 |
| 平均月間日照時間 | 52.1 | 75.2 | 140.4 | 195.1 | 222.5 | 203.8 | 183.8 | 226.5 | 169.1 | 145.9 | 91.8 | 53.9 | 1,763.1 |
| 出典1:Japan Meteorological Agency | |||||||||||||
| 出典2:気象庁[10] | |||||||||||||
産業
交通
- 粟島汽船が運航する航路により本土側の岩船港(新潟県村上市)と結ばれている。所要時間はフェリーで1時間30分、高速双胴船55分である[1]。使用する船舶は「フェリーニューあわしま」(2019年4月就航)と高速双胴船「awaline きらら」(2011年4月15日)の2隻となっている。2018年からは3年間の期間限定実験として、44年ぶりとなる新潟港との便が夏季に運航された[11]。
- 島内の道路は村道16 km、林道6 km、県道6 km[1]。島内の交通量は極めて少なく本来信号機は必要ないが、島内で生まれ育った子供たちが島外に出た際、交通事故に遭わないよう交通ルールを覚えてもらうために2007年7月13日、学校前に信号機が設置された。
行政機関・警察
粟島に関する作品
- 椎名誠『わしらは怪しい探検隊』
- 椎名誠『怪しい探検隊北へ』
- チャンベビ CD『粟島の一日』2008年5月2日発売
- バクザン夫婦 CD『おと姫の湯』2011年5月1日発売
- 石坂ケンタ『ざつ旅-That's Journey-』第2巻収録「第7旅 初めての離島」
