粟島 (新潟県)

From Wikipedia, the free encyclopedia

所在地 日本の旗 日本新潟県
所在海域 日本海
座標 北緯38度27分13秒 東経139度14分18秒 / 北緯38.45361度 東経139.23833度 / 38.45361; 139.23833座標: 北緯38度27分13秒 東経139度14分18秒 / 北緯38.45361度 東経139.23833度 / 38.45361; 139.23833
粟島
粟島の空中写真。上方が北西方向である。2017年9月21日撮影の写真14枚を合成作成。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)(現・地図・空中写真閲覧サービス)の空中写真を基に作成
所在地 日本の旗 日本新潟県
所在海域 日本海
座標 北緯38度27分13秒 東経139度14分18秒 / 北緯38.45361度 東経139.23833度 / 38.45361; 139.23833座標: 北緯38度27分13秒 東経139度14分18秒 / 北緯38.45361度 東経139.23833度 / 38.45361; 139.23833
面積 9.78 km²
海岸線長 23.0 km
最高標高 265.6 m
最高峰 小柴山
粟島の位置(新潟県内)
粟島
粟島
粟島の位置
粟島の位置(北陸内)
粟島
粟島
粟島 (北陸)
プロジェクト 地形
テンプレートを表示
夏の粟島の空撮映像
島びらきの内浦集落(5月初旬)
村上市から見える粟島

粟島(あわしま)は、新潟県北部の村上市から北西35km日本海上に位置する[1]。全域が岩船郡粟島浦村に属する。古くは粟生島とも呼ばれた[2]

島の東側の「内浦」、西側の「釜谷」の計2ヶ所の集落がある。

  • 面積:9.78km2
  • 位置:位置/東経・極東139°16′から極西139°13′ 北緯・極南38°29′から極北38°26′
  • 地勢
    • 東西:4.4km
    • 南北:6.1km
    • 周囲長:23.1km[1]
  • 山:小柴山 (265.6m)
  • 北西海岸には、干潮時には歩いて渡れる立島がある。高さ82m。

歴史

縄文時代遺跡が東海岸に5ヶ所発見されていることから、既にその時代には人が住んでいたと推定される。しかし、弥生時代古墳時代の遺跡は発見されていない。

万葉集』第12巻所収の「波の間(ま)ゆ雲居に見ゆる粟嶋の逢はぬものゆゑ吾(あ)に寄する児(こ)ら」が文献資料での粟島の初見と思われる。この歌はよみ人しらずとされるが、越後守威奈大村が詠んだ歌とする説がある。

古代の粟島は史料が残っていないためよくわかっていないが、以下のような伝承がある。大和朝廷蝦夷征伐によって土地を追われた蝦夷が粟島に上陸し、東海岸(現在の内浦地区)で暮らし始めた。しかし8世紀から9世紀ごろ、北九州松浦党の一族が粟島東海岸へ上陸し、蝦夷を西海岸(現在の釜谷地区)へ追い払って生活するようになった。その半世紀後、今度は越前国本保氏一族が粟島東海岸へ上陸し、松浦一族を西海岸へ追い払い、そこで住むようになったという。追われた松浦一族は西海岸で生活していた蝦夷を北に追い、西海岸を開拓してそこを拠点とした。やがて北の蝦夷は島外に追いやられ、島には東海岸の本保一族と西海岸の松浦一族のみが残ったという[3][4]

中世は揚北衆の一つ色部氏の所領であった。江戸時代になると、村上藩領、天領庄内藩預所などを経て、宝暦3年(1753年)以降は廃藩置県まで米沢藩預所となった[注釈 1]明治22年(1889年)に粟島浦村が成立し、現在に至っている。

昭和39年(1964年)6月16日午後1時頃に、粟島沖を震源とするマグニチュード7.5の地震(新潟地震)が発生。島全体が約1メートルも隆起した。この地震によって水脈が変わってしまったため水稲栽培が難しくなり、島を覆っていた水田はほとんど姿を消した[6]

歴代地頭職

地頭就任年月日の後ろに「任」の字があるものは、幕府又は国司の公認を得た日付。

天然記念物・文化財

天然記念物(国指定)

新潟県指定有形文化財

自然

標高265メートルの小柴山を中心に島のほとんどが山地で占められている。海岸線は東海岸は平坦であるが、西海岸には立島などの奇岩が多く立ち並ぶ断崖絶壁となっている。また、山地の東海岸がで覆われているのに対して、西海岸は日本海の強風の影響で樹木はほとんど発達していない。

ニホンジカが約100頭生息している。2000年頃、何者かが持ち込んで放した3頭から増殖した。農作物を食害する個体は駆除対象となっている[7]

気候

ケッペンの気候区分によると、粟島の気候温暖湿潤気候(Cfa)に属する。降雪が多く、豪雪地帯に指定されている。

年平均気温は13.5℃である。平年値では猛暑日が0.7日、真夏日が21.4日、夏日が80.9日、真冬日が1.1日、冬日が36.9日となっている[8]

年平均降水量は1602.8mmである。

年平均日照時間は1763.1時間である。

極値[9] 観測値 観測年月日
日最高気温 37.0℃ 2019年8月15日
日最低気温 -6.8℃ 1996年2月2日
粟島(標高4m)(1991年 - 2020年)の気候
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
最高気温記録 °C°F 14.1
(57.4)
18.8
(65.8)
22.2
(72)
26.6
(79.9)
29.6
(85.3)
31.8
(89.2)
36.0
(96.8)
37.0
(98.6)
36.5
(97.7)
29.6
(85.3)
24.8
(76.6)
18.7
(65.7)
37.0
(98.6)
平均最高気温 °C°F 5.5
(41.9)
5.8
(42.4)
9.1
(48.4)
14.5
(58.1)
19.7
(67.5)
23.5
(74.3)
27.1
(80.8)
29.3
(84.7)
25.6
(78.1)
20.0
(68)
14.2
(57.6)
8.7
(47.7)
16.9
(62.4)
日平均気温 °C°F 3.1
(37.6)
3.0
(37.4)
5.6
(42.1)
10.3
(50.5)
15.4
(59.7)
19.6
(67.3)
23.6
(74.5)
25.5
(77.9)
22.0
(71.6)
16.5
(61.7)
11.0
(51.8)
5.9
(42.6)
13.5
(56.3)
平均最低気温 °C°F 0.5
(32.9)
0.2
(32.4)
2.1
(35.8)
6.3
(43.3)
11.5
(52.7)
16.3
(61.3)
20.9
(69.6)
22.4
(72.3)
18.7
(65.7)
12.9
(55.2)
7.6
(45.7)
3.0
(37.4)
10.2
(50.4)
最低気温記録 °C°F −6.0
(21.2)
−6.8
(19.8)
−3.2
(26.2)
−0.8
(30.6)
3.9
(39)
9.5
(49.1)
12.8
(55)
16.1
(61)
10.5
(50.9)
5.9
(42.6)
−0.6
(30.9)
−4.3
(24.3)
−6.8
(19.8)
降水量 mm (inch) 138.2
(5.441)
92.4
(3.638)
93.3
(3.673)
85.6
(3.37)
95.5
(3.76)
111.8
(4.402)
190.0
(7.48)
154.7
(6.091)
156.1
(6.146)
155.3
(6.114)
156.1
(6.146)
170.5
(6.713)
1,602.8
(63.102)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 23.5 18.1 16.4 11.9 10.4 9.5 12.3 9.9 12.5 13.9 18.1 22.4 178.0
平均月間日照時間 52.1 75.2 140.4 195.1 222.5 203.8 183.8 226.5 169.1 145.9 91.8 53.9 1,763.1
出典1:Japan Meteorological Agency
出典2:気象庁[10]

産業

漁業(主にヒラメタコ)、農業(ジャガイモ、竹製品)、観光産業(釣り、バードウオッチング、自然散策)。

特産品として、 わっぱ煮や真竹炭製品がある。

交通

  • 粟島汽船が運航する航路により本土側の岩船港(新潟県村上市)と結ばれている。所要時間はフェリーで1時間30分、高速双胴船55分である[1]。使用する船舶は「フェリーニューあわしま」(2019年4月就航)と高速双胴船「awaline きらら」(2011年4月15日)の2隻となっている。2018年からは3年間の期間限定実験として、44年ぶりとなる新潟港との便が夏季に運航された[11]
  • 島内の道路は村道16 km、林道6 km、県道6 km[1]。島内の交通量は極めて少なく本来信号機は必要ないが、島内で生まれ育った子供たちが島外に出た際、交通事故に遭わないよう交通ルールを覚えてもらうために2007年7月13日、学校前に信号機が設置された。

行政機関・警察

  • 粟島浦村役場(日ノ見山1513-11)[12]
  • 2017年12月21日、新潟県警察機動隊員と村上警察署員の合計2人とミニパトカー1台が派遣された。北朝鮮からとみられる小型船が日本海側に相次ぎ漂着していることを受けた措置[13]。夏休みの観光客増加に対応するため7 - 8月のみ開設していた粟島浦村臨時交番の建物に、交番の看板を掲げて拠点とする[14]
  • 粟島浦小学校、粟島浦中学校 2013年以降しおかぜ留学制度を実施し島外からの国内留学生を受け入れており、小中学校併せた児童・生徒数は島出身者、島外出身者それぞれ十数名[15]

粟島に関する作品

伝承

脚注

外部リンク

Related Articles

Wikiwand AI