湖畔の人

From Wikipedia, the free encyclopedia

日本の旗 日本
言語 日本語
ジャンル 短編小説
湖畔の人
終盤で描写される、対岸に岡谷・小田井などを望む諏訪湖
終盤で描写される、対岸に岡谷・小田井などを望む諏訪湖
作者 松本清張
日本の旗 日本
言語 日本語
ジャンル 短編小説
発表形態 雑誌掲載
初出情報
初出別冊文藝春秋1954年2月
出版元 文藝春秋
刊本情報
収録 『奥羽の二人』
出版元 和光社
出版年月日 1954年8月5日
装幀 中山爾郎
ウィキポータル 文学 ポータル 書物
テンプレートを表示

湖畔の人』(こはんのひと)は、松本清張短編小説。『別冊文藝春秋1954年2月号に掲載され、同年8月に短編集『奥羽の二人』収録の1作として、和光社より刊行された。

著者が上京直後の1953年年末から年始にかけて行った上諏訪富士見での取材に基づき書かれた、松平忠輝に材を取った短編小説の第1作にあたる[注釈 1]

停年にあと六年の、矢上の上諏訪への転勤が暮になって決まり、暮の押し詰まった一日、打合せのため、矢上は上諏訪を訪れる。松平忠輝が幽居して死んだという、高島城の城址付近の湖畔から諏訪湖を眺める矢上には、忠輝が人から好かれなかった孤独な男だったに違いないという印象があり、それは矢上自身の経歴と運命的な共感があった。矢上は人から愛されない性質で、学生の時からほとんど友達はなかった。その後、新聞社を転々としたが、いつまでたっても取材先とも、同僚とも馴染めず、どこも落着けないことを知った。

あくる日富士見まで出かけた矢上は、高原の道の人影を遠くにみて、忠輝主従を連想する。忠輝に従って残りの生涯を諏訪に送った家来に、一種の親しさを覚えた矢上は、諏訪に戻り、地元の古本屋の伝手で、古文書の写本をもつ香川太一という画家のいる寺を訪れるが、香川と話をすることはできずに寺を出る。

東京に帰って正月を迎えた矢上は、香川からの封書をうけとる。たずねた忠輝の家来の名を見ているうちに、矢上には、水のような心で湖畔に佇む彼らが眼に浮んだ。

エピソード

書誌情報

脚注

Related Articles

Wikiwand AI