恐喝者

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日本の旗 日本
言語 日本語
ジャンル 短編小説
恐喝者
小説の背景となる1953年6月の筑後川決壊
小説の背景となる1953年6月の筑後川決壊
作者 松本清張
日本の旗 日本
言語 日本語
ジャンル 短編小説
発表形態 雑誌掲載
初出情報
初出オール讀物1954年9月
初出時の題名 『脅喝者』
出版元 文藝春秋新社
挿絵 佐藤泰治
刊本情報
収録 『悪魔にもとめる女』
出版元 鱒書房
出版年月日 1955年8月30日
装幀 東郷青児
装画 生沢朗
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恐喝者』(きょうかつしゃ)は、松本清張短編小説。『オール讀物1954年9月号に掲載され、1955年8月に短編集『悪魔にもとめる女』収録の1編として、鱒書房(コバルト新書)より刊行された。当初の題は『脅喝者』。

過去3度テレビドラマ化されている。

大雨の中、筑後川の堤防が決壊した。近くの刑務所に服役していた尾村凌太は、危険を感じ脱走、濁流の中に飛び込んだ。泳ぎ着いた一軒の家で、凌太は逃げおくれた若い女性に出会う。いよいよその家も潰れそうになったため、凌太はその女を抱えて再び濁流に身を投じる。やっと岸にたどり着いた凌太は、女に人工呼吸を施すが、意識を取り戻した女は、凌太に犯されたと誤解してしまう。

それから一年後、凌太は九州の山奥でダム工事の人夫となっていたが、新しい工事監督の傍らにいる女性が、あの時の女であることに気づく。

エピソード

  • 日本近代文学研究者の藤井淑禎は、『朝日新聞』1953年6月27日付夕刊記事を引用し、作中の脱走が実際の事件を下敷きとしたものであることを指摘している。「二十七日午前八時ごろ久留米拘置所に収容中の受刑者六名、未決囚十七名が集団脱走しているのを点検の際発見、同日正午までに出水の久留米市内で同市署員が二名、久留米署員が一名を逮捕した。同市署は筑後川決壊により二十六日午後六時半、受刑者、未決囚約百名を隣接の福岡地裁久留米支部本館廊下に退避させ、検務官七名で監視していたもので同八時半から十二時までの間の混乱にまぎれて脱走したもの」[1]
  • 宮部みゆきは本作を「ミステリ・デビュー作」と呼んでいる[2]

関連項目

テレビドラマ

脚注

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