牧秀悟

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国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1998-04-21) 1998年4月21日(28歳)
身長
体重
178 cm
97 kg
牧秀悟
横浜DeNAベイスターズ #2
2021年3月6日 横浜スタジアム
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 長野県中野市
生年月日 (1998-04-21) 1998年4月21日(28歳)
身長
体重
178 cm
97 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 二塁手一塁手
プロ入り 2020年 ドラフト2位
初出場 2021年3月26日
年俸 2億5000万円(2026年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム 日本の旗 日本
WBC 2023年2026年
プレミア12 2024年
獲得メダル
男子 野球
日本の旗 日本
ワールド・ベースボール・クラシック
2023
アジア プロ野球チャンピオンシップ
2023
WBSCプレミア12
2024

牧 秀悟(まき しゅうご、1998年4月21日[2] - )は、長野県中野市出身のプロ野球選手内野手[3]。右投右打[4]横浜DeNAベイスターズ所属。

プロ入り前

2019年11月18日 中央大学時代

長野県中野市一本木出身[3]中野市立中野小学校1年生だった2005年に兄が所属する小学3年生以上の野球チーム「キングアニマルズ」に入れてもらって野球を始め[5]、2年生だった2006年の秋から4番を打つようになる[6]。当時の監督によれば、牧は積極的な性格で、自身が「4番を打ちたい人」と聞いた際に唯一手を挙げたことから4番打者を任せたという[7]

小学生時代は読売ジャイアンツ(巨人)のファンだった[8]。小学校4年生だった2008年5月13日には、長野オリンピックスタジアムで開催された横浜ベイスターズ(後に所属する横浜DeNAベイスターズの前身球団)対巨人戦を巨人ファンの集まる左翼席で観戦しており、巨人の兄弟会社である読売新聞東京本社が発行する『読売新聞』の取材を受け、巨人の主軸打者だったアレックス・ラミレス(後のDeNA監督)のホームランボールが飛んでくることを期待するコメントをしていた[9]。5年生・6年生のころには通算53本塁打を記録し、6年生だった2010年には第43回中野市ちびっこ野球大会で優勝を果たす[10]。両親が共働きだったため、祖父と野球の練習をするのが日課で、祖父が庭にネットを張り毎日打撃練習に励んでいた[5]。小学校時代は二刀流でプレーしており、通算53本塁打を記録したほか、投手としても完全試合を2回達成している[7]

中野市立南宮中学校在学時は若穂リトルシニアに所属し、立ち上げたばかりのチームだったが2年(2012年)、3年(2013年)と全国大会にも出場した[5][11]

松本第一高等学校では、1年生の2014年春から中軸を打ち[12]、3年春の県大会に優勝も、2年夏と3年夏はいずれも県大会初戦敗退[13][14]。牧が在学した時代の松本第一は歴代最強の時代と言われ、2年生の牧が4番を打っていた2015年の夏は第4シード、3年生に進級した2016年夏は春に長野県大会を優勝し、第1シードを取りながら敗れてしまう2年連続での大番狂わせだった。2年夏、3年夏とノーシード校に初戦敗退を喫しているため、牧の高校時代の情報は極端に少なく、かつての高校のキャプテン・宮崎大瑚も「高校時代のことを、秀悟が話しているところって見たことないですね。僕らも未だにちゃんと話をしたことはないですから」と証言している[15]。高校では2学年上に百瀬大騎がいた[16]。プロからも注目されたが、高校卒業時はプロ志望届を提出せず、中央大学商学部会計学科への進学を選択した[10][17]

中央大学硬式野球部では1年の2017年から遊撃手のレギュラーを獲得し、3年時の2019年から二塁手へコンバートされた。3年時には春季リーグ戦で首位打者となり、同年秋季リーグではMVPを受賞した[18]。また3年夏には日米大学野球選手権大会の日本代表にも選ばれている[19]。3年生だった2020年3月には後に所属するDeNAとの練習試合で3安打を打ち、スカウトらから高評価を得た[8]。大学通算成績は打率.285、82安打、5本塁打、50打点[20]。ベストナイン4回(遊撃1、二塁3)[20]。中央大学では3年時から副主将を任され[21][22]、4年時に主将を務めた。大学の3学年上に鍬原拓也、同期に五十幡亮汰[23]、1学年下に古賀悠斗、2学年下に森下翔太北村恵吾、3学年下に西舘勇陽石田裕太郎がいる。

2020年10月26日に行われたプロ野球ドラフト会議を前に、ドラフト候補の中では貴重な右打ちの長距離打者として注目され[8]、同会議当日には横浜DeNAベイスターズから2巡目で指名を受けた[24]。同年11月23日、契約金7700万円、年俸1300万円(金額は推定)で仮契約した[25]背番号2[25]。担当スカウトは河原隆一[26]。なお中日ドラゴンズのチーフスカウトを務めていた米村明は、ドラフト会議前に牧を2位指名候補として検討していたが、指名順がDeNAより後になったため指名できなかったと語っている[27]

DeNA時代

2020年12月6日 横浜スタジアム(ファン感謝祭での挨拶)
2021年3月6日 横浜スタジアム

2021年、本職は二塁手であるが、レギュラー一塁手候補であったネフタリ・ソトの来日が遅れたためキャンプ中から一塁手の守備練習を続け[28]、オープン戦では9試合に出場し、打率.273と結果を残し[29]、3月26日の読売ジャイアンツとの開幕戦(東京ドーム)で「3番・一塁手」としてデビュー[30]。翌日には高梨雄平から打った打球が一塁への内野安打となり、プロ初安打を記録した[31]。3月28日の巨人戦でプロ初打点[32]、3月31日の東京ヤクルトスワローズ戦では高梨裕稔からプロ初本塁打を記録した[33]

4月15日にソトが合流すると本職である二塁手として出場を続け[34]、6月8日の埼玉西武ライオンズ戦(メットライフドーム)ではシーズン7度目の猛打賞を記録し、1959年桑田武が記録した新人球団記録に並んだ[35]。前半戦は81試合出場で、打率.277、12本塁打、38打点を記録した[36]

8月25日の阪神タイガース戦(京セラドーム)では令和初のサイクル安打を達成[37]。新人選手のサイクル安打は2019年のオールスターゲーム近本光司が達成して以来、公式戦では史上初[38]。9月28日のヤクルト戦でシーズン117安打目を記録し、1959年に桑田が記録した球団の新人最多安打記録に並ぶと[39]、翌日の同カードで球団の新人最多安打記録を更新した[40]タイラー・オースティンが負傷離脱した10月6日の阪神戦からは、球団新人としては黒木基康以来、61年ぶりの4番に起用された[41]。10月26日のヤクルト戦では長嶋茂雄の持つセ・リーグ新人最多二塁打記録を塗り替えたほか、前の試合から5打席連続二塁打で連続打席二塁打のNPB新記録を樹立した[42]。最終的には打率.314、22本塁打、71打点の好成績を残し、清原和博以来となる新人3割20本を達成した。また、球団新人としても1967年の松岡功祐以来、54年ぶりとなる規定打席到達者で、打率3割越えは初である[43]

オフの12月15日に開催されたNPB AWARDS 2021ではセ・リーグの新人特別賞を受賞[44]。同賞は他に奥川恭伸佐藤輝明中野拓夢伊藤将司の4名も受賞したが、新人王投票ではそれぞれ12票・8票・5票・4票であり、牧は新人王に選出された栗林良吏の201票に次ぐ76票を集めた[45]。契約更改では5700万円増となる推定年俸7000万円でサイン[46]。NPBの2年目野手では近本光司(4500万円)、球団の2年目選手では東克樹(5550万円)を上回り史上最高額、投手も含めたNPBの2年目選手としては松坂大輔菅野智之に並ぶ史上2位タイの年俸となった[47]。オフには同じ内野手の先輩である大和に志願し、合同自主トレを行った[48]

2022年、1月27日に新型コロナウイルスに感染し、春季キャンプは二軍スタート[49]。2月22日に一軍昇格するとオープン戦では好調を維持し、3月9日には三浦大輔監督から開幕戦での4番起用を明言された[50]。2年目の選手が4番に座るのは球団としては桑田武以来62年ぶりのことだった[51]。開幕から勝負強いバッティングでチームの勝利に貢献していたが[52][53][54]甲子園遠征中だった4月7日にチーム内で多数の選手やスタッフの新型コロナウイルス感染が判明し、牧も再び陽性判定を受け、NPB特例2022の適用選手として登録抹消となった[55]。4月20日に一軍復帰し、4月21日の阪神戦では、齋藤友貴哉からバースデーアーチとなる3点本塁打を放った[56]。5月は打率.329、8本塁打、25打点と高い成績を残し、自身2度目の月間MVPを受賞[57]マイナビオールスターゲーム2022では、セ・リーグの二塁手部門でファン投票1位を獲得し、初選出された[58]。7月19日の中日戦で試合中に足を痛め途中交代し、左足関節骨棘障害と診断を受け3試合欠場した[59]。8月21日の広島戦(横浜)で大道温貴から本塁打を放ち、2年連続の20本塁打を達成。新人から2年連続の20本塁打は球団史上初だった[60]。出場した試合は全て4番打者を務め、最終的に打率.291、24本塁打、87打点の成績を残し、36本の二塁打はリーグトップ、87打点は大山悠輔(阪神)と並ぶリーグ2位タイだった[61]。この好成績で11月24日には同年シーズンのベストナインに初選出された[62]。12月13日には1億2000万円で契約を更改した[63][64]

2023年は、シーズンが始まってからはなかなか調子が上がらず、4月終了時点で打率.235、直球系の打率は.208とWBCから戻りNPBの投手への対応に苦戦した[65]が、5月に入ると6日の対ヤクルト戦(明治神宮野球場)で2回二死満塁の打席で小川泰弘からプロ初の満塁本塁打を放つ[66]など、月間打率.304、7本塁打と徐々に復調を見せる[65]。6月18日の千葉ロッテマリーンズ戦(横浜)では、球団が事前に公募した牧のそっくりさん17人が集合したイベントを開催[67]。この試合で牧はロッテの先発佐々木朗希から同点打と勝ち越し打を決める4安打2打点の活躍で、チームは勝利し交流戦単独首位に浮上[68]。最終的に交流戦では打率.380、2本塁打、13打点の活躍を見せ、チームの交流戦初優勝に大きく貢献し、日本生命セ・パ交流戦 優秀選手賞を受賞した[69]。7月23日、中野市栄誉賞を授与された[70]。8月12日の巨人戦(東京ドーム)では、山﨑伊織から20号本塁打を放ち、清原和博以来6人目のルーキーイヤーから3年連続で20本塁打を達成した[71][72]。8月25日の中日戦(バンテリンドーム ナゴヤ)で、史上初の新人年からの3年連続30二塁打に到達[73][74]。そして8月は打率.362、7本塁打、26打点と好成績を残し、自身3度目となる月間MVPを受賞[75]。9月18日の対阪神24回戦(甲子園球場)では[76]、延長10回表に石井大智から右翼線へ決勝打となる2点適時三塁打を放ち、自身初となる100打点を達成した[77]。最終的には143試合に出場して559打数、164安打、打率.293、29本塁打、103打点の成績を残したが、これらの記録とは別に同年6月15日の対北海道日本ハムファイターズ戦(横浜スタジアム)で初回裏に先制3点本塁打、2回裏に左前打の計2安打を記録したものの、同試合は2回裏に降雨ノーゲームとなっている[78]。10月4日、同年シーズンの最多打点最多安打を初受賞した。なお、最多安打は阪神タイガース中野拓夢と共に受賞した[79]。11月27日、2年連続となるベストナインを受賞した[80]。12月18日、翌年より佐野恵太に代わり主将を務めることが発表された。25歳の主将は、2023年12月時点で12球団最年少となる[81]。12月20日には2億3000万円で契約を更改した。これはNPB4年目の選手としてはダルビッシュ有大谷翔平を上回り史上最高額である[82]。12月15日、出身の「中野市スポーツ大使」の第1号に就任した(任期は2026年12月14日まで)[83]

2024年のオープン戦期間中に体調不良を起こすも[84]開幕には間に合せた[85]。開幕から4番打者を務めるもなかなか一発が出ず、同年初本塁打は4月17日の広島戦、63打席目での初本塁打はプロ入り最遅であった[86]。21日のヤクルト戦では2年ぶりのバースデーアーチとなるソロ本塁打を打った[87]。5月18日の中日戦で内野ゴロを打って敵失を招く全力疾走をした際に、右膝裏の張りを訴えて途中交代すると[88]、翌日の試合では2022年7月20日の中日戦以来約2年ぶりのベンチスタートとなり[89]、そのまま同日の試合に出場することはなかった。のちに右太腿裏の肉離れと診断され、21日の試合前にも球場入りし、牧本人は肉離れの症状は軽く打撃は可能であるとして出場を希望していたものの、首脳陣は再発を危惧して牧を説得し、同日に出場選手登録抹消となった[90][91]。負傷による登録抹消はプロ入り2度目であった[90]。5月31日、二軍戦での調整を経ずに出場選手登録され[92]、同日の対日本ハム戦(エスコンフィールドHOKKAIDO)で代打出場した。翌6月1日の同カードでは「6番・指名打者」でスタメン復帰し、同点で迎えた9回に田中正義から決勝ソロ本塁打を打った[93]。6月9日の福岡ソフトバンクホークス戦(横浜スタジアム)では、中央大学での後輩である新人・石田裕太郎が初登板初先発する中で「4番・二塁手」として出場し、1回裏に和田毅から左翼席上段へ満塁本塁打を放って初勝利を援護した。1回に4番打者が満塁本塁打を放ったのはNPB史上33人目(36度目)で、球団では1988年5月3日のカルロス・ポンセ以来2人目である[94][95]。7月15日の広島戦(横浜スタジアム)のアドゥワ誠から放った2点本塁打で通算300打点に到達した。プロ4年目での到達は球団最速で、NPB史上でも2001年高橋由伸以来10人目である[96]。ファン投票で3年連続となるオールスターゲームに選出されると[97]、7月23日の第1戦では第2打席で山﨑福也から丸佳浩に続く2者連続本塁打にて、オールスター初本塁打を記録。更に第3打席でアンダーソン・エスピノーザから2打席連続となる2点本塁打を記録し、この活躍から第1戦のMVPに選出された[98]。例年は勝負強さが売りだったが、この年は得点圏打率は2割前後と不調で、8月からは4番をオースティンに譲って別の打順(主に2番[99])で起用されるようになった[100]。8月20日の中日戦(横浜スタジアム)ではシーズン100安打目となる左前適時打を打ち、球団史上3人目となる、新人から4年連続100安打に到達した[101]。9月10日、阪神戦でシーズン30二塁打に到達し、自身の持つプロ1年目からの連続シーズン30二塁打のプロ野球記録を4年連続に更新。また、この日1打点を挙げて通算325打点とし、4年目までの通算打点数で、長嶋茂雄の324打点を上回り歴代単独6位となった[102]。9月11日には村上頌樹の1ボール1ストライクから左翼席へ先制ソロ本塁打を打ち、新人から4年連続の20号を達成[103][104][105]有藤道世原辰徳清原和博石井浩郎に次ぐ日本プロ野球史上5人目の達成であり[104]、球団としては初である[105]。オースティンがベンチスタートとなった9月29日の阪神戦では久しぶりに4番打者として先発出場した[106]。この年は走塁の意識改革を図るチーム方針から、走塁コーチを兼務する石井琢朗や走塁アナリストの佐竹学とともに春季キャンプより機動力向上にも励み、4月時点で成功率100%でシーズン自己最多の4盗塁を決めた[107]。成功率100%のまま、9月13日には自身初の2桁盗塁である10盗塁に到達し、2桁本塁打&2桁盗塁到達はセ・リーグ1番乗り、20本塁打&10盗塁到達は12球団で1番乗りとなった[108][109][110]。シーズン通算では133試合に出場し、打率.294、23本塁打、74打点を記録した[111]

クライマックスシリーズでは、阪神と対戦したファーストステージ(甲子園)で打率.625とチームを勢いづけて2連勝[112]。巨人とのファイナルステージ(東京ドーム)では、第3戦の3回裏一死満塁のピンチの場面で中前へ抜けそうな強い打球に飛びつき併殺を完成させるなど守備でも躍動[113]。第6戦では同点で迎えた9回表に二塁走者の森敬斗が三塁へ好走塁を見せると牧がそれに応える左前適時打を放ち、3位からの日本シリーズ進出を決めた[114]。日本シリーズではソフトバンクと対戦し、初戦から2連敗を喫するが、主将としてチームをまとめ選手間ミーティングを主導[115]。そこからチームは連勝し、第5戦(みずほPayPayドーム)では前田純からシリーズ第1号となる3点本塁打を決めた[116]。本拠地横浜スタジアムで迎えた第6戦で勝利し、4勝2敗で球団26年ぶりの日本一を達成した[115]。オフの12月4日に2000万円増となる推定年俸2億5000万円で契約を更改した[111]

2025年も昨年から引き続き、開幕から2番打者として出場[99][117]。開幕4番のオースティンの離脱後も牧は2番固定で[118]宮﨑敏郎らが4番に起用されていたがチームの状態は上向かず、「チームで戦っていく上で軸となる人が4番に入った方がいいのかな」と考え、自身が4番を打つと三浦監督に直訴[99][117]。直訴される直前、三浦側もちょうどコーチミーティングで牧を4番に据える方針で固まっており、互いの意見が一致した形で[99]、4月17日からオースティン復帰直前の5月4日まで4番打者を務めた。その後、オースティンは復帰後から調子が上がらず、5月30日から再度牧が4番に座っている[119]。5月29日から31日、3試合連続本塁打を打ち、10本塁打目に到達。桑田武(1959年1963年)、村田修一2003年2007年)に続く球団史上3人目となる新人から5年連続2桁本塁打となった[120]。5月はその3本を含む7本塁打を打ち、月間本塁打はリーグトップ、更に月間打率、安打数、得点もリーグトップで殊勲安打9本を記録し、自身4度目の月間MVPに選出された[121]。ファン投票で4年連続となるオールスターゲームに選出された[122]。7月24日の第2戦は9年ぶりに本拠地・横浜スタジアムでの開催となり、試合前に行われたホームランダービーでは、広島の矢野雅哉を打撃投手に指名し、1回戦で4本を打ってフランミル・レイエスを、2回戦で7本を打って万波中正を破り、決勝では先攻で6本を打った清宮幸太郎に対して、2度の3連発を含む7本を打ち、ホームランダービー出場4回目にして初優勝を手にした[123][124]。7月は4番としての役割を果たせない試合が多く、30日時点での月間打点は僅か3点にとどまっていたものの[125]、31日のヤクルト戦(横浜スタジアム)で先制3点本塁打を含む3安打の活躍を見せ、新人年から5年連続となるシーズン100安打に到達した[126]。しかし、その翌日である8月1日の試合前練習に参加せず、登録を抹消された[127]。7日、東京都内の病院で左MP関節尺側側副靭帯修復術の手術を受けたことが球団より発表された[128][129]。プロ入り後初めての長期離脱であり、牧自身は出場を続ける道も模索したが、後遺症が残る可能性もあり、トレーナーと話の上で登録抹消を受け入れた[130]。9月上旬に室内で打撃練習を再開し[131]、30日にライブBP(実戦形式の打撃練習)を行った[131][132]。離脱中ながら、10月1日の一軍シーズン最終戦のセレモニーには登場し、ファンに向けての挨拶を述べた[133]。秋季教育リーグのみやざきフェニックス・リーグに参加し、10月6日の試合で実戦に復帰を果たし、この試合では二塁のほかに一塁も守った[134]。7日の試合も出場したのち、8日から一軍に合流[135][136]。同日の日本通運との練習試合に一塁手として先発出場した[137]。10月11日に出場選手登録され、クライマックスシリーズでは5番・一塁手として[138]全5試合に先発出場し、9打数2安打ながらもファイナルステージ第2戦では本塁打を放った[139]。シーズン通算では93試合に出場、打率.277、16本塁打、49打点の成績にとどまった[140]。11月15日・16日の日本代表の強化試合メンバーに選出されていることから実戦感覚を維持する目的もあり、CS敗退後の10月20日からは再度フェニックス・リーグに参加する[141]。オフの12月16日に現状維持となる推定年俸2億5000万円で契約を更改した[140]

2026年相川亮二新監督の下、3月37日、ヤクルトとの開幕戦(横浜スタジアム)で1番打者として起用された。起用に応え、ヤクルト先発の吉村貢司郎の初球を捉え、先頭打者本塁打を記録した[142]。開幕戦での初回先頭打者本塁打は球団史上2人目[注 1]、さらに開幕戦での初回初球の先頭打者本塁打はNPB史上6人目の記録である[注 2][143]。なお、この日は巨人対阪神の開幕戦でも巨人のトレイ・キャベッジが初回先頭打者本塁打を記録しており、同一シーズンの開幕戦で2人が記録したのはNPB史上初の出来事であった[143]。開幕から18試合は1番打者として先発出場を続けていたが、主に3番を打っていた得点源の一人である筒香嘉智が故障離脱した都合もあり、4月21日の対阪神戦でこの年初めて2番に入った[144][145]。なお、この日は牧の誕生日であり、第2打席で2点本塁打を打ち2年ぶり3度目となるバースデーアーチを記録した[145][146]ほか、試合後には龍玄とし[注 3]からサプライズでバースデーソングを贈られた[147][148]

代表経歴

2023年3月12日、東京ドームにて。WBCで出塁をしてペッパーミルパフォーマンスをする牧。

2023年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表メンバーに選出された[149]。同大会では二塁手として出場し、1次ラウンドの中国戦とチェコ戦で合わせて2本の本塁打を記録した[150]。3月12日の1次ラウンドのオーストラリア戦の試合前には声出しを担当した[151]

2023年11月17日、東京ドームにて。APBCで出塁をしてリラックスパフォーマンスをする牧。

また、この年はカーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ2023の日本代表メンバーにも選出された[152]。WBCのメンバーからは唯一の選出となり、このシーズンは春から秋と年間を通して長い1年となった。代表のキャプテンも務め[153]韓国との決勝戦の前には声出しを担当した[154]。同大会では一塁手として出場し、韓国との決勝戦では1本塁打と成績を残して連覇に貢献し、決勝打を放った門脇誠と共にお立ち台に立った[155]

2024年第3回WBSCプレミア12の日本代表メンバーに選出された[156]。スーパーラウンド初戦となるアメリカ戦の前には声出しを担当した[157]。主に「6番・一塁手」として出場し、スーパーラウンドのベネズエラ戦では同点に追いついた直後の二死満塁の場面で決勝点となる勝ち越し満塁本塁打を記録した[158]

2026年WBCの日本代表メンバー選考につながる、2025年11月15・16日開催の対外試合「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025日本VS韓国」のメンバーに選出された[159]

2026年3月8日、東京ドームにて。WBCで出塁をしてお茶点てパフォーマンスをする牧。

2026年1月16日、2023年に引き続き、WBCの日本代表メンバーに選出された[160]。日本が試合を行った5試合全てに出場し、うち4試合には「7番・二塁手」で先発出場した[161][162][163][164][165]。3月6日の初戦の試合前の声出しを担当した[166]

選手としての特徴

牧の打撃フォーム
(2021年)

打撃

バットコントロールに優れる中長距離打者。下半身の粘り強さにより、右方向に打つ力に長けており、2021年にサイクル安打を達成したときは、いずれの安打も中堅から右方向であった。中央大学時代に牧を指導した清水達也によると、入部時から右に打つ能力があったという[167]

DeNA入団以来、打点へのこだわりを口にしており[168]、入団から3年連続でシーズンの得点圏打率は3割を超えていた。しかし、4年目はメンタル面が不安定であることも要因に、シーズンの得点圏打率が2割5分を下回った[169]。また、自分の安打といえば二塁打というほど、こちらも牧自身こだわりを持っている打撃の強みであり[168]、入団から4年連続のシーズン30二塁打のプロ野球記録を持つ[102]

地方球場が苦手であり、2025年5月終了時点での地方球場の通算成績は14試合に出場して52打数6安打の打率.115と、本塁打に至っては1本も打っておらず、打点は2022年5月10日巨人戦(新潟)の1点しかない[170]

守備

守備は送球精度が高い[18]。二塁手として守備力はそこまで高く評価されていないものの[171]、球際に強く、カットプレーなどで見せる強い肩が武器となっている[172]

本職の守備位置は二塁手だが、「試合に出られる場所であれば、セカンドでなくてもサードでもファーストでも出られるような準備をしていきたい」と語っているように、プロ入り1年目には高校以来となる一塁手を務めた[173]。DeNAの三浦大輔元監督は、牧の守備を「意外と器用だなと思って見ていますね」と評価している[173]

人物

2021年8月28日、東京ドームにて

実家は中野市内で美容室「coco」を営んでいる[174]。中野市で毎週金曜日に発行されている地域紙『北信ローカル』は「今週の牧秀悟」と題した特集記事を連載している[175][176]

「鍛えたそのパワー」の歌い出しで始まる個人応援歌[2]は、かつて谷繁元信の横浜大洋ホエールズ時代、村田修一のベイスターズ在籍時代に使用されていた曲[177][178][179][注 4]

映像外部リンク
【新人王有力候補!】牧秀悟がスラダン牧紳一へ思うコトとは?【“神奈川の牧”対談#1】 - YouTube
スポーツナビ 2021年11月16日公開

漫画『SLAM DUNK』の登場人物である牧紳一と苗字が同じで、かつ神奈川No.1プレイヤーという共通点から、テレビアニメ版『SLAM DUNK』のオープニング主題歌とエンディング主題歌を登場曲としている。2021年11月16日には、同作で牧紳一役を演じた声優江川央生との対談動画が公開された。

本塁打を打った際にはYouTuberコンビ・サワヤンのポーズを真似たパフォーマンス「デスターシャ」を披露する[180]

DeNAで二遊間を組む大和のことを師匠と慕っており、1年目のオフから大和の自主トレに弟子入りしている[181]

阪神の佐藤輝明とは大学3年の日本代表合宿で知り合ってから仲が良く、東京オリンピック開催に伴うシーズン中断期間中の2021年7月20日には2人でインスタライブを行っており[182]、2023年11月17日には2人のコラボレーショングッズもBAYSTOREより発売された[183]

2022年オフ、大学時代から交際していた同級生の女性との結婚を発表した[184]。2024年6月に第1子が誕生した[185]

2023年に登場曲としてHIPPYNOBUからそれぞれ楽曲を書き下ろし提供してもらう[186][187]

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2021 DeNA 137523487731533532226071211227168516.314.356.534.890
2022 1355685096314836124258873306434108214.291.354.507.861
2023 1436055597816439329296103220633378517.293.337.530.867
2024 1335615177615233023254741100237555913.294.346.491.837
2025 93391364481012401617349340116510766.277.325.475.800
通算:5年 64126482436338718167711412413842110117156183832766.295.345.509.854
  • 2025年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別打撃成績所属リーグ内順位























2021 23セ・リーグ3位6位2位8位8位8位--
2022 248位7位1位-4位2位-8位
2023 254位1位1位9位3位1位--
2024 263位6位4位-4位3位7位-
2025 27--9位-9位---
  • 太字年度規定打席到達年度
  • -は10位未満(打率、出塁率は規定打席未到達の場合も-と表記)

WBCでの打撃成績

















































2023[188] 日本 616152300292000010021.200.250.600
2026[189] 516133200021000030030.154.313.154

年度別守備成績



一塁二塁
























2021 DeNA 67307220381.000102210295867.984
2022 -1352783821378.981
2023 -143336406992.988
2024 160011.0001292813791872.973
2025 330001.00093201280649.988
通算 71316220391.0006021306174254358.983
  • 2025年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

タイトル

表彰

記録

初記録
節目の記録
その他の記録

背番号

  • 2(2021年[25] - 、アジアプロ野球チャンピオンシップ2023 )
  • 3(侍ジャパンシリーズ2022、2023年WBC

代表歴

脚注

関連項目

外部リンク

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