遠山雄亮
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1993年、奨励会に入会(6級)。2005年、年齢制限を目前にして25歳で四段に昇段した。昇段を決めた一局を終えた直後、思わずうれし涙にむせぶ姿が、「囲碁・将棋ジャーナル」で映された。
2006年度は勝率6割台の好成績を挙げたが、初参加の第65期(2006年度)C級2組順位戦に黒星が集まり、3勝7敗でいきなり降級点を喫した。翌第66期(2007年度)では一転して8勝2敗の好成績を挙げたが、順位の差で次点となり、C級1組への昇級と五段昇段を逃した。
第15期銀河戦(2006 - 2007年)のブロック戦で最多連勝し、決勝トーナメントに進出(ベスト16)。
2007年、第57回NHK杯戦で、本戦初出場。また、第20期(2007年度)竜王戦のランキング戦6組で準優勝(5組昇級)。その5か月後の2007年10月から2008年1月にかけて公式戦10連勝を記録(真部一男の死去による不戦勝が含まれている)。
2009年、第59回NHK杯戦で、2度目の本戦出場。
第81期(2010年度)の棋聖戦にて、一次予選・二次予選で島朗、松尾歩らを破り、決勝トーナメントに進出(ベスト16)。
2010年、6月から10月にかけて公式戦11連勝を記録し、一時、連勝ランキングでトップに立つ。同年、第52期(2011年度)王位戦において、予選で渡辺明、先崎学らを破り、初のリーグ入り(3勝2敗で陥落)。リーグ初戦で王将挑戦中の豊島将之に勝ったのが公式戦通算100勝目(72敗)となり、五段昇段。順位戦でも8勝2敗の好成績だったが、稲葉陽との順位1枚の差に泣き、またしてもC級1組への昇級はならなかった。
2012年、第25期竜王戦にて4組昇級を果たすも、順位戦が不調で2度目の降級点が付いた。
第76期順位戦は8勝2敗で降級点を1つ減らすも、順位差によりC級1組への昇級はならなかった。
第79期から第81期までは安定して7勝を挙げるも、昇級へは届かなかった[1][2][3]。
その後一転して第83期順位戦では2勝8破と2度目の降級点を獲得してしまう[4]。フリークラス陥落危機を迎えて臨んだ第84期順位戦では自身も「望外の喜び」と表現するほどの好成績を残し、8勝2敗で降級点を消去[5]。順位差で昇級は逃したが、一時は昇級争いに加わる活躍をし、また年度成績でも14勝13敗と2021年度以来、3年ぶりの勝ち越しとなった[6]。
人物・棋風
- 以前はゴキゲン中飛車を得意とする振り飛車党であり、丸山ワクチンに対する中飛車側(後手番)の△7二金は「遠山流」と呼ばれている。その後、居飛車党へ転向し[7]、現在は主に角換わりを主戦場としている。
- 生成AIによるメンタル面の強化に取り組んでいる[6]。
- ブログ『遠山雄亮のファニースペース』を公開するなど、インターネットを活用した棋士活動に取り組む。そのつながりで、同じくブログを開設している渡辺明、片上大輔、瀬川晶司と研究会(ブログ研)を開いている。
- 2007年7月よりインターネット動画番組将棋ニュースプラス・「ご主人様、王手です。」の講師を担当。
- 2009年7月28日付のブログで入籍を発表した[8]。
- 趣味はテニスと相撲観戦[9]。
- 日本将棋連盟の携帯モバイルサイトで編集長を務めるほか、Niconico将棋チャンネル、AbemaTV将棋チャンネルでも外部プロデューサーの形で様々な企画にかかわっており、各メディアに寄稿するなどWebでの将棋普及に力を注いでいる。(自身のnote、ブログ、Twitterで情報を発信する他に、Yahoo!ニュース、文春オンライン、cakesなどで執筆中。)
- 2024年頃からファイナンシャル・プランニング技能検定の勉強に取り組んでおり、2025年6月には2級試験に合格した。将棋とファイナンシャル・プランナーをかけ合わせた分野での仕事にも意欲を見せている[10]。
昇段履歴
主な成績
在籍クラス
| 開始 年度 |
順位戦 出典[12] |
竜王戦 出典[13] | ||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 期 | 名人 | A級 | B級 | C級 | 期 | 竜王 | 1組 | 2組 | 3組 | 4組 | 5組 | 6組 | 決勝 T |
|||||
| 1組 | 2組 | 1組 | 2組 | |||||||||||||||
| 2005 | 64 | 四段昇段前 | 19 | 6組 | -- | 5-2 | ||||||||||||
| 2006 | 65 | C245x | 3-7 | 20 | 6組 | -- | 5-1 | |||||||||||
| 2007 | 66 | C237* | 8-2 | 21 | 5組 | -- | 1-2 | |||||||||||
| 2008 | 67 | C202* | 4-6 | 22 | 5組 | -- | 3-2 | |||||||||||
| 2009 | 68 | C227* | 6-4 | 23 | 5組 | -- | 1-2 | |||||||||||
| 2010 | 69 | C214* | 8-2 | 24 | 5組 | -- | 3-2 | |||||||||||
| 2011 | 70 | C203* | 4-6 | 25 | 5組 | -- | 6-1 | |||||||||||
| 2012 | 71 | C224*x | 2-8 | 26 | 4組 | -- | 2-2 | |||||||||||
| 2013 | 72 | C240** | 5-5 | 27 | 4組 | -- | 2-2 | |||||||||||
| 2014 | 73 | C228** | 4-6 | 28 | 4組 | -- | 1-2 | |||||||||||
| 2015 | 74 | C234** | 4-6 | 29 | 4組 | -- | 1-2 | |||||||||||
| 2016 | 75 | C235** | 5-5 | 30 | 4組 | -- | 1-2 | |||||||||||
| 2017 | 76 | C226*+ | 8-2 | 31 | 4組 | -- | 6-1 | |||||||||||
| 2018 | 77 | C203* | 6-4 | 32 | 3組 | -- | 1-2 | |||||||||||
| 2019 | 78 | C212* | 6-4 | 33 | 3組 | -- | 2-2 | |||||||||||
| 2020 | 79 | C215* | 7-3 | 34 | 3組 | -- | 4-1 | |||||||||||
| 2021 | 80 | C210* | 7-3 | 35 | 2組 | -- | 0-2 | |||||||||||
| 2022 | 81 | C213* | 7-3 | 36 | 3組 | -- | 0-2 | |||||||||||
| 2023 | 82 | C208* | 4-6 | 37 | 4組 | -- | 0-3 | |||||||||||
| 2024 | 83 | C233*x | 2-8 | 38 | 5組 | -- | 1-2 | |||||||||||
| 2025 | 84 | C250*+ | 8-2 | 39 | 5組 | -- | ||||||||||||
| 2026 | 85 | C2 | ||||||||||||||||
| 順位戦、竜王戦の 枠表記 は挑戦者。右欄の数字は勝-敗(番勝負/PO含まず)。 順位戦の右数字はクラス内順位 ( x当期降級点 / *累積降級点 / +降級点消去 ) 順位戦の「F編」はフリークラス編入 /「F宣」は宣言によるフリークラス転出。 竜王戦の 太字 はランキング戦優勝、竜王戦の 組(添字) は棋士以外の枠での出場。 | ||||||||||||||||||
年度別成績
| 年度 | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) |
|---|---|---|---|---|---|
| 2005年度 | 7 | 3 | 4 | 0.4285 | [14] |
| 2006年度 | 39 | 24 | 15 | 0.6153 | [15] |
| 2007年度 | 35 | 19 | 16 | 0.5428 | [16] |
| 2008年度 | 23 | 8 | 15 | 0.3478 | [17] |
| 2009年度 | 35 | 22 | 13 | 0.6285 | [18] |
| 2010年度 | 40 | 29 | 11 | 0.7250 | [19] |
| 2005-2010 (小計) |
179 | 105 | 74 | ||
| 年度 | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) |
| 2011年度 | 42 | 25 | 17 | 0.5952 | [20] |
| 2012年度 | 32 | 13 | 19 | 0.4062 | [21] |
| 2013年度 | 25 | 10 | 15 | 0.4000 | [22] |
| 2014年度 | 25 | 9 | 16 | 0.3600 | [23] |
| 2015年度 | 31 | 14 | 17 | 0.4516 | [24] |
| 2016年度 | 37 | 22 | 15 | 0.5945 | [25] |
| 2017年度 | 39 | 24 | 15 | 0.6153 | [26] |
| 2018年度 | 34 | 21 | 13 | 0.6176 | [27] |
| 2019年度 | 32 | 16 | 16 | 0.5000 | [28] |
| 2020年度 | 31 | 17 | 14 | 0.5483 | [29] |
| 2011-2020 (小計) |
328 | 171 | 157 | ||
| 年度 | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) |
| 2021年度 | 28 | 15 | 13 | 0.5357 | [30] |
| 2022年度 | 24 | 10 | 14 | 0.4166 | [31] |
| 2023年度 | 32 | 15 | 17 | 0.4687 | [32] |
| 2024年度 | 32 | 12 | 20 | 0.3750 | [33] |
| 2021-2024 (小計) |
116 | 52 | 64 | ||
| 通算 | 623 | 328 | 295 | 0.5264 | [34] |
| 2024年度まで | |||||
著書
- 遠山流中飛車持久戦ガイド(マイコミ将棋BOOKS)、2009年
- 遠山流中飛車急戦ガイド(マイコミ将棋BOOKS)、2010年