本田奎
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小学校入学前に父親に教わり、将棋を始める[3]。宮田利男が開く将棋道場「三軒茶屋将棋倶楽部」に通い、2009年、小学6年のときに6級で奨励会入会[4]。順調に昇段を重ね17歳で三段リーグ入りしたが、そこから四段昇段まで3年半を要し、途中に同門の弟弟子で幼い頃から研鑽を積んできた1歳下の斎藤明日斗に抜かれる屈辱を味わった[3]。2018年、第63回三段リーグで15勝3敗の成績で四段昇段(同時昇段は山本博志)[5]。四段昇段時のインタビューで、斎藤に抜かれたことに関して「それまで王を持っていた相手に、研究会で玉を持つのがつらかった」と語っている[6]。
2019年、初参加となった第45期棋王戦にて、予選で永瀬拓矢叡王らを破り、本戦出場が決定。本戦では、佐藤天彦九段・丸山忠久九段・広瀬章人竜王らを破り、無敗で挑戦者決定二番勝負に進出を果たす。1勝で挑戦権を獲得出来る挑戦者決定二番勝負では、敗者復活から勝ち上がってきた佐々木大地五段相手に第2局で勝利し(1勝1敗)、渡辺明棋王への挑戦権を獲得するとともに、タイトル挑戦権獲得時の昇段規定によって、五段に昇段した。
四段昇段後の棋戦初参加でタイトル挑戦は史上初。四段昇段後1年4か月でのタイトル挑戦権獲得は歴代2位の記録である(1位は屋敷伸之の四段昇段後1年2か月[注 1])[7][8]。また、四段の棋士のタイトル挑戦権獲得は、屋敷・郷田真隆[注 2]に次いで史上3人目[7]。順位戦C級2組在籍者のタイトル挑戦は、屋敷・中田宏樹[注 3]・郷田・高見泰地[注 4]に次いで史上5人目でもある。渡辺棋王との五番勝負は1勝3敗に終わり、タイトル奪取はならなかった。
同様に初参加となった第61期王位戦では、予選で深浦康市九段・増田康宏六段・宮田敦史七段らに勝利し、初参加の王位戦で挑戦者決定リーグ入りを決めた。リーグ戦紅組では1勝4敗に終わり、リーグ陥落となった。
2023年5月1日、第36期竜王戦4組ランキング戦で池永天志五段に勝利し、竜王戦連続2回昇級の規定により六段に昇段した[9]。
棋風
人物
昇段履歴
主な成績
タイトル戦
- タイトル挑戦
- 棋王戦 1回(第45期=2019年度)
- タイトル挑戦 1回(獲得 なし)
将棋大賞
- 第47回(2019年度) 新人賞
記録
- 棋戦初参加からのタイトル挑戦(四段昇段後、史上初)
- 第45期棋王戦 (2019年12月27日=挑戦者決定二番勝負第2局)
在籍クラス
| 開始 年度 |
(出典)順位戦 出典[22] |
(出典)竜王戦 出典[23] | ||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 期 | 名人 | A級 | B級 | C級 | 0 | 期 | 竜王 | 1組 | 2組 | 3組 | 4組 | 5組 | 6組 | 決勝 T |
||||
| 1組 | 2組 | 1組 | 2組 | |||||||||||||||
| 2018 | 77 | 四段昇段前 | 32 | 6組 | -- | 3-1/昇0-1 | ||||||||||||
| 2019 | 78 | C249 | 6-4 | 33 | 6組 | -- | 1-1/昇6-0 | |||||||||||
| 2020 | 79 | C222 | 5-5 | 34 | 5組 | -- | 0-1/昇4-1 | |||||||||||
| 2021 | 80 | C229 | 8-2 | 35 | 5組 | -- | 2-1/昇3-0 | |||||||||||
| 2022 | 81 | C208 | 7-3 | 36 | 4組 | -- | 4-1 (2位) | |||||||||||
| 2023 | 82 | C206 | 5-5 | 37 | 3組 | -- | 3-1 (2位) | |||||||||||
| 2024 | 83 | C221 | 5-5 | 38 | 2組 | -- | 0-1/昇0-1 | |||||||||||
| 2025 | 84 | C227 | - | 39 | 3組 | -- | - | |||||||||||
| 順位戦、竜王戦の 枠表記 は挑戦者。右欄の数字は勝-敗(番勝負/PO含まず)。 順位戦の右数字はクラス内順位 ( x当期降級点 / *累積降級点 / +降級点消去 ) 順位戦の「F編」はフリークラス編入 /「F宣」は宣言によるフリークラス転出。 竜王戦の 太字 はランキング戦優勝、竜王戦の 組(添字) は棋士以外の枠での出場。 | ||||||||||||||||||
年度別成績
| 年度 | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) |
|---|---|---|---|---|---|
| 2015年度 | 2 | 1 | 1 | 0.5000 | [24] |
| 2016年度 | 2 | 0 | 2 | 0.0000 | [25] |
| 2017年度 | 1 | 0 | 1 | 0.0000 | [26] |
| 通算 | 5 | 1 | 4 | 0.2000 | |
| 2018年10月1日 四段昇段 四段昇段前の成績(棋士通算成績の合算対象外) | |||||
| 年度 | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) | 通算成績 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2018年度 | 9 | 7 | 2 | 0.7777 | [27] | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) |
| 2019年度 | 58 | 37 | 21 | 0.6379 | [28] | 67 | 44 | 23 | ||
| 2020年度 | 47 | 28 | 19 | 0.5957 | [29] | 114 | 72 | 42 | ||
| 2018-2020 (小計) |
114 | 72 | 42 | 通算成績 | ||||||
| 年度 | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) |
| 2021年度 | 45 | 33 | 12 | 0.7333 | [30] | 159 | 105 | 54 | 0.6603 | [31] |
| 2022年度 | 51 | 39 | 12 | 0.7647 | [32] | 210 | 144 | 66 | 0.6857 | [33] |
| 2023年度 | 42 | 25 | 17 | 0.5952 | [34] | 252 | 169 | 83 | 0.6706 | [35] |
| 2024年度 | 42 | 24 | 18 | 0.5714 | [36] | 294 | 193 | 101 | 0.6564 | [37] |
| 2021-2024 (小計) |
180 | 121 | 59 | |||||||
| 通算 | 294 | 193 | 101 | 0.6564 | [37] | |||||
| 2024年度まで | ||||||||||
非公式戦優勝
- AbemaTVトーナメント 1回(2023年・第6回)
脚注
注釈
- ↑ 屋敷伸之のC級2組在籍中・(当時)史上最年少のタイトル挑戦は第55期棋聖戦(1989年度後期)。
- ↑ 郷田真隆のC級2組在籍中・四段としてのタイトル挑戦は第60期棋聖戦(1992年度前期)。
- ↑ 中田宏樹のC級2組在籍中のタイトル挑戦は第32期王位戦(1991年)。
- ↑ 高見泰地のC級2組在籍中のタイトル挑戦は第4期叡王戦(2019年4月から七番勝負)。
- ↑ 「第45期棋王戦挑戦者決定二番勝負 第2局」(2019年12月27日対局)の棋譜中継コメント(6手目)より、「【本田の公式戦成績】通算成績は36勝15敗(0.706)」[20]が対局前の通算成績で、この対局に勝利し通算成績「37勝15敗」。
- ↑ 2023年3月31日までの通算成績は「144勝66敗」(「#年度別成績」参照)。2023年4月の対局結果は3局(2勝1敗)[21]なので2023年4月30日時点での通算成績は「146勝67敗」。2023年5月最初の対局に勝利し「通算147勝67敗」。
- ↑ 第80期順位戦C級2組10回戦・西田拓也五段戦(2022年2月10日対局)対局前時点の通算成績は、同対局の棋譜中継コメント(4手目)より「【本田の公式戦成績】通算成績は99勝52敗(0.656)」[38]、同対局での敗戦により通算「99勝53敗」。次対局の第48期棋王戦・島朗九段戦(2022年2月18日対局)[39]に勝利し「通算100勝53敗」。
出典
- 1 2 3 4 5 6 「新四段誕生のお知らせ」『日本将棋連盟』2018年9月2日。
- ↑ 「伊藤さんら川崎市文化賞 本田さんにアゼリア輝賞」『東京新聞 TOKYO Web』2020年9月17日。2020年9月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。
- 1 2 3 「将棋・本田奎新四段誕生 弟弟子・斎藤明日斗四段に先を越され「練習将棋で王将が玉将に変わって悔しかった」」『スポーツ報知』2018年9月2日。2025年2月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。
- ↑ 相崎修司「ついに藤井聡太二冠よりも「若い棋士」が誕生 「少しでも追いつきたいです」 | 観る将棋、読む将棋」『文春オンライン』2020年10月10日。
- ↑ 第63回奨励会三段リーグ戦 - 日本将棋連盟
- ↑ 相崎修司「本田奎五段のタイトル初挑戦 師匠は「コツコツというよりは一気に飛躍するタイプ」 | 観る将棋、読む将棋」『文春オンライン』2019年12月29日。
- 1 2 「史上初の快挙!初参加の本田奎四段が棋王挑戦権獲得 - 社会」『日刊スポーツ』2019年12月27日。
- ↑ 「本田四段が棋王戦挑戦者に プロ入り2番目のスピード記録」『産経ニュース』2019年12月27日。2023年3月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。
- 1 2 「本田奎五段が六段に昇段」『日本将棋連盟』2023年5月2日。
- ↑ 「本田奎五段がタイトル戦初白星をあげる 第45期棋王戦五番勝負第2局」『将棋情報局/マイナビ』2020年2月17日。
- 1 2 “高津区 市文化賞栄誉に2人 活躍期待、アゼリア輝賞も | 高津区”. タウンニュース (2020年10月2日). 2020年12月18日閲覧。
- ↑ 「将棋・本田奎四段、22歳の超新星「理想はコンピューター。目標とする人はいません」」『スポーツ報知』2019年8月20日。2019年9月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。
- ↑ 「斎藤明日斗四段に抜かれたことがつらかった。本田四段が奨励会時代を振り返る【新四段インタビュー 本田奎四段前編】」『日本将棋連盟』2018年12月11日。
- ↑ 「川崎市:2020年度川崎市文化賞・社会功労賞・スポーツ賞・アゼリア輝賞」『川崎市』2020年9月15日。2020年10月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。
- ↑ 「本田奎五段と山根ことみ女流二段が入籍」『日本将棋連盟』2023年5月2日。
- ↑ 「本田奎六段と山根ことみ女流二段結婚 電話直撃に「代わりますねっ」」『朝日新聞』2023年5月2日。2025年2月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。
- ↑ 「関東奨励会6級以下【2009年4月~2009年9月】」『日本将棋連盟』。
- ↑ 「関東奨励会二段【2014年10月~2015年3月】」『日本将棋連盟』。
- ↑ 「本田奎四段が五段に昇段」『日本将棋連盟』2019年12月28日。
- ↑ 「2019年12月27日 挑戦者決定二番勝負 第2局 佐々木大地五段 対 本田奎四段|第45期棋王戦」『棋王戦中継サイト/日本将棋連盟』2019年12月27日。
- ↑ 2023年4月の対局結果 - 日本将棋連盟
- ↑ 「名人戦・順位戦」『日本将棋連盟』。
- ↑ 「竜王戦」『日本将棋連盟』。
- ↑
- 2015年11月 1勝0敗/2015年11月の対局結果 - 日本将棋連盟
- 2016年2月 0勝1敗/2016年2月の対局結果 - 日本将棋連盟
- ↑
- 2016年5月 0勝1敗/2016年5月の対局結果 - 日本将棋連盟
- 2016年11月 0勝1敗/2016年11月の対局結果 - 日本将棋連盟
- ↑
- 2017年6月 0勝1敗/2017年6月の対局結果 - 日本将棋連盟
- ↑ 2018年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
- ↑ 2019年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
- ↑ 2020年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
- ↑ 2021年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
- ↑ 通算成績(2022年3月31日対局分まで) - 日本将棋連盟(2022年4月1日時点のアーカイブ)
- ↑ 2022年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
- ↑ 通算成績(2023年3月31日対局分まで) - 日本将棋連盟(2023年4月1日時点のアーカイブ)
- ↑ 2023年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
- ↑ 通算成績(2024年3月31日対局分まで) - 日本将棋連盟(2024年4月1日時点のアーカイブ)
- ↑ 2023年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
- 1 2 通算成績(2025年3月31日対局分まで) - 日本将棋連盟(2025年4月1日時点のアーカイブ)
- ↑ (
要購読契約)「西田拓也五段 - 本田奎五段」『名人戦棋譜速報』2022年2月10日。 - ↑ 「2022年2月の対局結果」『日本将棋連盟』。
外部リンク
- 本田奎 - 日本将棋連盟 棋士データベース
- ABEMAトーナメント用SNS
タイトル 【7名】保持者 |
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|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 九段 【27名】 (引退1名) |
| ||||||||
| 八段 【34名】 (引退3名) |
| ||||||||
| 七段 【46名】 (引退3名) |
| ||||||||
| 六段 【31名】 |
| ||||||||
| 五段 【18名】 |
| ||||||||
| 四段 【17名】 |
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2025年度 引退者 【7名】 | |||||||||
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日本将棋連盟所属(現役棋士 173名 / 2025年度引退者 7名、2026年3月6日時点) △は2025年度の昇段(期中の昇段月。月表記なしは年度開始の4月1日付昇段)。引退者の(日付)は引退日。 これまでの引退棋士・退会者についてはTemplate:日本将棋連盟引退棋士参照。詳細は将棋棋士一覧を参照。 2026年度 >> | |||||||||
第39期竜王戦ランキング戦 | |||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 竜王 | |||||||||
| 1組 【 ▼降級 4名 】 | |||||||||
2組
| |||||||||
3組
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4組
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5組
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| 6組 【 △昇級 5名 】 |
| ||||||||
| 次期から出場 | 【2026年04月 四段昇段者/2026年10月 四段昇段者】(4名予定):(第40期からの出場) | ||||||||
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★挑戦者 / ◎本戦出場 / △次期昇級 / ▼次期降級 / 初 初参加棋士(棋士として初参加) / 詳細については将棋棋士の在籍クラスを参照。 (棋士の表記順は第38期成績に基づくランキング順) | |||||||||
| 名人 | |||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| A級 | |||||||||
| B級1組 | |||||||||
| B級2組 | |||||||||
| C級1組 | |||||||||
| C級2組 |
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フリー クラス |
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次期から 出場 |
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先頭の数字は順位(名人、フリークラス以外)/ フリークラスの(数字)は在籍可能残り年数(2025年度開始時点) B級2組 - C級2組の * は降級点の数(B級2組・C級1組は降級点2回で降級、C級2組は降級点3回で降級) 詳細については将棋棋士の在籍クラスを参照 | |||||||||
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| 将棋 棋士番号・女流棋士番号 一覧 | ||||
|---|---|---|---|---|
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| 番号一覧には退会者の番号を含む / 詳細は 将棋棋士一覧 および 将棋の女流棋士一覧 を参照 | ||||