山下数毅
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| 山下 数毅 四段 | |
|---|---|
| 名前 | 山下 数毅 |
| 生年月日 | 2008年6月3日(17歳) |
| 出身地 |
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| 棋士情報 | |
| プロ入り年月日 | 2025年10月1日(17歳) |
| 棋士番号 | 350 |
| 所属 | 日本将棋連盟(関西) |
| 師匠 | 森信雄七段 |
| 段位 | 四段 |
| 棋士DB | 山下 数毅 |
| 2025年10月1日現在 | |
| ■テンプレート ■プロジェクト | |
山下 数毅(やました かずき、2008年6月3日[1] - )は、日本将棋連盟(関西本部)所属の将棋棋士[2][3]。棋士番号は350。イギリス・ノッティンガム市出身[2]、京都市在住[4]。竜王戦[5][6][7]における「5組昇級」「4組昇級」「2期連続昇級」「ランキング戦優勝(5組)」を棋士以外で初めて達成、また奨励会員として初の棋戦本戦への進出を決め(いずれも2025年時点で唯一の達成者)、「奨励会員への三段リーグ・次点付与規定」による四段昇段・プロ入りの権利を条件付きで史上初めて獲得した[8][9]。2025年10月1日時点で現役最年少の将棋棋士である。
奨励会員としての棋歴
2020年2月、小学5年生時に2級へ昇級。小学6年生時に1級へ昇級し、同年10月に初段へ昇段[10]。小学生で初段へ昇段を果たした棋士は、過去に藤井聡太や豊島将之など数人しかおらず、羽生善治や渡辺明よりも早い昇段記録である[10]。
2021年10月、中学1年生時に二段へ昇段。2022年7月、中学2年生時に三段へ昇段。中学3年生時の第73回三段リーグ(2023年度前期)において、13勝5敗の成績で3位(次点)となった[11]。
2024年5月、第37期竜王戦6組ランキング戦で決勝へ進出[12]し、プロ棋士以外の竜王戦出場者(女流棋士、奨励会員、アマチュア)としては初となる5組への昇級を決めた[14]。また、6組ランキング戦の決勝で勝利し優勝を果たした場合には、前述の「奨励会三段リーグ」における「次点1」の付与という初の事例となり、となる権利(次点2回によるフリークラス編入)を得られる状況であった[15]が、決勝で藤本渚に敗れ[16]、6組優勝による四段昇段資格の獲得とはならなかった。
2024年12月、第38期竜王戦5組を棋士以外の肩書では竜王戦史上初の出場。1回戦では、対戦相手であった井上慶太の体調不良により、不戦勝となった。[17]。2回戦では、前期に続き再び藤本との対局となり、この対局を山下が制してベスト8に進出。さらに準々決勝・出口若武戦にも勝利して準決勝に進出、ランキング戦上位2名が対象となる4組昇級まであと1勝とした。
竜王戦での山下の活躍を受け、日本将棋連盟は2025年4月11日、三段リーグにおける「次点」の条件を改定し、竜王戦5組の決勝に進出し4組に昇級した場合「次点1」を付与することを発表した[18]。山下は既に第73回三段リーグで「次点」を1つ獲得していたため、準決勝(対山本博志戦)に勝利すれば「次点」2つでフリークラス編入による四段昇段の権利を得る[19]。ただし、同時期に進行中の第77回三段リーグで降段点の対象となる場合(リーグの最終成績が4勝以下)は、竜王戦の活躍による「次点」の対象とはならない。また、準決勝で敗退した場合は竜王戦参加の権利を失う。
2025年5月2日、第38期竜王戦5組ランキング戦の準決勝で山本博志戦に勝ち、決勝へ進出。プロ棋士以外の竜王戦出場者としては初となる「4組への昇級」および「2期連続昇級」を決めた。この成績により、進行中の第77回三段リーグの「成績条件付き」ではあるが、リーグ終了時点で「次点1」が付与される権利を得て[8]、四段昇段・プロ入り(フリークラス編入)の権利を「条件付き」で獲得した[8]。三段リーグ以外の実績による「次点」付与の権利獲得は、奨励会在籍時に新人王戦で優勝した都成竜馬以来、2人目の達成であり、「次点」付与の権利獲得により四段昇段の権利を獲得したのは山下が史上初の事例となる。(都成は第58回三段リーグ戦で1位となり、四段へ昇段した。)
同5月12日に行われた第38期竜王戦5組ランキング戦の決勝で高田明浩に勝ち、棋士以外で史上初となる「ランキング戦優勝」および「決勝トーナメント進出」を果たした[20]。奨励会員による「タイトル戦の本戦進出」も史上初の事例となった[注釈 1]。決勝トーナメントでは、1回戦で6組優勝者の谷合廣紀に敗れ、敗退となった[21]。
7月12日に行われた第77回三段リーグの9・10回戦で、リーグ成績が5勝5敗となり[9][22]、降段点の回避(5勝以上)が確定したことで、上記の「成績条件」を満たし、次点の獲得(リーグ終了時に獲得)が正式に内定[9]。これにより、2つ目の次点獲得でフリークラス編入による四段昇段の権利を確定させた[9]。2025年9月、上記の権利を行使して次点2回による四段昇段となった。(リーグでの最終成績は10勝8敗で11位であった。)
四段時代
2025年10月1日付けで四段に昇段し、現役最年少棋士となった。同年の12月16日、第39期竜王戦4組ランキング戦の村田顕弘との対局がプロデビュー戦となった。(結果は136手にて山下の勝利。)
人物
- 父は京都大学数理解析研究所講師で、数学者の山下剛[23][24]。母は大手予備校「河合塾」で数学講師を務めている[25]。
- 将棋との出会いは幼稚園の頃に、iPadの詰将棋アプリに夢中になったこと[26]。
- あこがれの棋士は、大山康晴[27]。
- 将棋の勉強方法では詰将棋を解くことを大切にしている[28]。2025年3月の詰将棋解答選手権チャンピオン戦では、藤井聡太、岩村凛太朗に次ぐ全体の3位に入るなど詰将棋が得意である。奨励会員だった2025年時点で、藤井聡太から「詰将棋で鍛え上げられた終盤力の持ち主で、読みの正確さは棋士でも上位レベル」と評価されている[29]。
- 趣味はプログラミング[2]。将棋AIソフトの開発にも携わっており、将棋エンジンであるStoatの評価関数の学習を担当している[30]。また、やねうら王のGitHub上のコードのコミッターであり[31]、水匠の学習にも山下の書いたコードが動いている[32]。
- 2025年10月、京都市文化芸術みらい賞を受賞した。第38期竜王戦における山下の活躍(奨励会員として初のランキング戦優勝)が、文化芸術に対する京都市民の関心を高め、その振興に寄与したとの功績を認めてのものであった[33]。